看護師が転職を成功させる8つのポイント!転職で成功する看護師の特徴も解説
「失敗が怖くて、転職に一歩踏み出せない」
「転職を成功させるにはどうすればいいの?」
「後悔しない転職がしたい」
転職は、人生のなかでも大きなターニングポイントであるため、転職を成功させる秘訣を知りたいと思っている看護師も少なくないことでしょう。
そこでこの記事では、看護師が転職を成功させるための8つのポイントを解説します。
合わせて、転職を成功させる看護師の特徴や、看護師の転職を成功させやすい時期についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 転職を通して実現したいことの整理が大切
- 転職を始める時期は1月・6月・11月がおすすめ
- 悩んだ場合は看護師転職エージェントを活用しよう
看護師が転職を成功させるための8つのポイント
看護師の転職を成功させるために、以下に挙げる8つのポイントを押さえるようにしましょう。
- 転職で実現したいことを整理する
- 積極的に情報収集をする
- 職場見学をする
- 上司・同僚には安易に相談しない
- 時には妥協することも考える
- 転職先は複数応募する
- スケジュールは逆算的に組む
- 転職エージェントを活用する
よく考えずに焦って転職先を決めてしまうと、後悔することになりかねませんので、慎重かつ丁寧に進めていきたいところです。
転職で実現したいことを整理する
看護師が転職で成功するためには、まず転職を通して実現したいことを整理しましょう。
転職で実現したいことを整理することで、どのような職場を選べば良いのかが明確になります。
実現したいことを整理するためには、まずは今の職場のどこが不満なのかを考えましょう。例えば「勤務地」「勤務時間」「年収や給料」「人間関係」など、悩んでいる要因をできる限り多く挙げましょう。
そして、今の職場における悩みを挙げた後は、それらの悩みを解決できるような希望条件を考えていきます。
このように、現在の悩みと希望条件を整理しておくことで、本当に転職すべきなのか、転職以外で悩みを解決できるのか等がわかるようになります。
積極的に情報収集をする
転職を通して実現したいことをもとに、転職先に関する情報収集をしましょう。
入職前に念入りに情報収集をしておくことで、入職後のミスマッチを減らすことができます。
具体的には、求人票や募集要項に記載されている内容に加えて、口コミサイト等で実際の雰囲気を調べるのが良いでしょう。もし希望の転職先に知人がいる場合は、内部の詳細な雰囲気について聞いてみるのもおすすめです。
もし看護師転職エージェントを利用して転職する場合は、担当のキャリアアドバイザーに応募先の施設について詳しく聞いてみるのが良いでしょう。
職場見学をする
看護師が転職で成功するためには、入職前に職場見学をしておくことも大切です。
事前に職場見学をしておくことで、入職後に自分が働いているイメージを掴めます。
また、職場の雰囲気や人間関係等、求人票に記載されていない情報も確認できるため、入職後のミスマッチを防ぐためには非常に重要です。
上司・同僚には安易に相談しない
転職を考えていることは、現職の上司や同僚には相談しない方が良いでしょう。
転職を引き止められたり、もう辞めるからと冷遇されたりすることも考えられるからです。
ただし、本当に気心の知れた仲であれば、応援やアドバイスを受けられることもありますので、必ずしも相談が悪手となるわけではありません。
重要なのは、安易に相談しないことであり、うっかりと漏れた場合に考えられる居心地の悪さを、未然に防いでおくことなのです。
時には妥協することも考える
「100点の職場はない」ことを前提に転職活動を進めましょう。
仮にすべての希望や条件を叶えられる職場があれば最高ですが、現実には難しいでしょう。
出会えた求人のなかで、妥協することも必要です。書き出した希望や条件に優先順位をつけて、絶対に譲れないものと、多少の妥協は仕方ないと思えるものを決めておいてください。
妥協できる点とできない点をハッキリさせておくことで、妥協しすぎて後悔することも避けられるでしょう。
転職先は複数応募する
応募したからといって、必ず転職する必要があるわけではありません。
転職を成功させるためにも、応募先を一つに絞らず、多くの求人情報を比較・検討し、気になる求人があれば積極的に応募しましょう。
中途採用の募集枠は、少ないのが一般的です。応募しようか迷っている間に、募集枠が埋まってしまうかもしれません。気になったときにすぐに応募しておけば、応募しておけば良かったと後悔することを避けられます。
また、複数の病院から内定をもらうことで、より自分の希望や条件に合う職場に転職しやすくなるでしょう。
転職スケジュールは逆算的に組む
転職活動は、在職中の忙しさから思うように進まない、もっといい求人があるかもしれないと、だらだらと続けてしまうかもしれません。
こういった事態を防ぐために、転職活動のスケジュール設定は「逆算式」でおこないましょう。いつから転職活動を始めるかではなく、いつから入職したいかのゴールをまず決めます。
ゴールが定まったら、そこから少なくとも2〜3ヶ月前には転職活動を始めましょう。そして、事前準備~内定までに約1ヶ月、内定~退職までに約1ヶ月というスケジュール感で進めていきます。
転職エージェントを活用する
看護師の転職成功率をアップさせる、最後のポイントは「転職エージェント」を活用することです。
在職中で忙しく、求人を探す余裕がない看護師でも、希望や条件に合う求人をキャリアアドバイザーに紹介してもらえます。
ほかにも、履歴書や職務経歴書の添削・面接の日程調整・面接対策・待遇などの条件交渉・円満退職のためのアドバイスなど、サポートは多岐にわたります。
また、看護師転職エージェントは2~3社を併用しましょう。それぞれの転職エージェントでは、とり扱っている求人が異なります。複数に登録することで、紹介される求人数が増え、転職の幅を広げられるでしょう。
【年代別】看護師が転職を成功させるポイント
ここまで、看護師が転職を成功させるための8つのポイントを解説してきました。
しかし、それぞれの看護師が転職で成功するためには、年齢によって実践すべきことが異なります。
そこで次は、看護師が転職を成功させるためのポイントを年齢別に解説していきます。
- 20代:将来のキャリアプランを示す
- 30代:即戦力として働ける職場を選ぶ
- 40代:豊富な経験をアピールする
- 50代:ライフスタイルを考慮した働き方を選ぶ
それでは、看護師が転職を成功させるためのポイントを年齢別に解説していきます。
20代:将来のキャリアプランを示す
20代の看護師が転職で成功するためには、将来のキャリアプランを示すことが大切です。
20代といえばまだ若く体力があり、将来性もあることから、20代の看護師を採用したいと考える病院やクリニックは多いです。
その体力や将来性に加え、将来的なキャリアプランを面接等で示すことで、転職で成功する可能性は高くなるでしょう。
看護師1年目や2年目で転職をする際には、経験が浅いとみなされる可能性があります。その場合にも、具体的なキャリアプランを説明し、長期間に渡って働く意欲がある旨を示すことで、経験不足のカバーに繋がります。
30代:即戦力として働ける職場を選ぶ
30代の看護師が転職をする際には、その経験を生かして即戦力として働ける職場を選ぶことが大切です。
30代というと、新卒で看護師として働き始めてから約10年の経験があり、ある程度責任のある業務も経験があるでしょう。転職をする際にも、看護師としての知識やスキルも十分にあるといえます。
そのため、未経験の病院に転職するよりかは、今までの経験を活かせるような病院や施設に転職することで、高待遇での転職も期待できるはずです。
40代:豊富な経験をアピールする
40代の看護師の転職では、今までの豊富な経験をアピールすることが転職成功のポイントです。
「40代の看護師が転職するのは難しいのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、実は40代の看護師がアピールできる部分は多くあります。
40代の看護師は、その豊富な経験から、管理職等の役職も任せやすいのが特徴です。病院側としては、新人看護師の育成も安心して任せられるでしょう。
また、結婚や出産等のライフイベントが一段落している看護師も多く、急な離職や休職が少ないことも、40代看護師のアピールポイントといえます。
50代:ライフスタイルを考慮した働き方を選ぶ
50代の看護師が転職する際には、ライフスタイルを考慮した働き方を選ぶことが大切です。
50代の看護師は、その年齢から、定年後のことを考える人も多いです。そのため、定年までの間にどのような働き方をしたいのか、希望するライフスタイルを実現できるような職場を選ぶのが転職成功のコツでしょう。
20代や30代の頃と比べて体力も衰えつつあることから、50代看護師は未経験の業界や職種に転職をするのは避けた方が無難です。
【施設別】看護師が転職を成功させるポイント
さて、ここまで看護師が転職を成功させるポイントを年齢別に解説してきました。
年齢別に解説しましたが、応募先の施設によっても実践すべきことは異なります。それぞれの施設に合わせた対策をすることで、さらに転職で成功しやすくなるでしょう。
そこで次は、看護師が転職を成功させるポイントを施設別に解説していきます。
- 病院:4月入職に向けて転職活動を進める
- クリニック:これまでの経験を活かせる職場を選ぶ
- 介護施設:臨床経験をアピールする
- 保育園:子どもに関わった経験を示す
- 一般企業:業務内容を理解した上で転職活動をする
あなたが希望する転職先の施設がある場合は、ぜひ実践してみてください。きっと転職もうまくいくはずです。
それでは、看護師が転職を成功させるためのポイントを、施設別に解説していきます。
病院:4月入職に向けて転職活動を進める
病院への転職を考えている場合は、4月に入職する前提で転職活動を進めましょう。
年末や年度末に退職する看護師がいることから、大半の病院では年度初めの4月に新たな看護師を受け入れることが多いためです。
転職活動に2〜3ヶ月ほどかかると仮定すると、遅くとも1月頃には転職活動を始めるのが望ましいでしょう。
ただ、転職先に求める希望条件や、希望する診療科等が決まっていない場合は、自己分析が必要になります。ほかにも、職場見学をしたり、複数の病院の選考を同時に受ける場合は、さらに1〜2ヶ月程度の余裕をもって転職活動を進める必要があります。
4月入職に向け、転職スケジュールを逆算して考えておくことで、転職で成功しやすくなるでしょう。
介護施設:臨床経験をアピールする
介護施設への転職をする場合には、看護師としての臨床経験をアピールするのが転職成功のポイントです。
介護施設では、利用者と接するタイミングが多いことから、コミュニケーションスキルが求められます。臨床経験があるということは、看護師として患者に接してきた経験があることを指します。
利用者の体調変化にいち早く気付けたり、コミュニケーションスキルがあったりすることをアピールするためには、看護師としての臨床経験をアピールするのが良いでしょう。
クリニック:これまでの経験を活かせる職場を選ぶ
クリニックに転職する際には、これまでの経験を活かせるような職場を選ぶことが大切です。
基本的にクリニックは小規模な施設が多く、在籍する看護師の数も少ない傾向にあります。つまり、クリニック側としては即戦力として働ける人材を求めていることが多く、看護師としての豊富な経験が求められます。
また、病棟とは異なり、クリニックは診療科目が限定されていることもよくあります。内科や外科、精神科や皮膚科など、診療科目が限定されている場合には、より専門的な知識が必要になるでしょう。
そのため、クリニックへ転職する場合は、今までの経験を活かせる診療科目を選ぶことで、転職で成功しやすくなります。
なお、クリニックへの転職については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
保育園:子どもに関わった経験を示す
保育園では、一般的な病棟勤務とは異なり、子どもの健康管理や成長支援をするのが看護師の役割です。
子どもが病気や怪我をした際には、その対処も求められることから、子どもと関わった経験を示すことで、好印象を与えやすくなるでしょう。
また、保育園では子どもの成長に合わせた教育プログラムを作成したり、保護者とのコミュニケーションが必要になったりします。そのため、看護師資格に加えて保育士等の資格を取得しておくと、転職でも成功しやすくなるでしょう。
一般企業:業務内容を理解した上で転職活動をする
看護師が一般企業に転職する際には、事前に業務内容を把握しておくことが大切です。
まず、一般企業に転職する場合は、看護師として働くのか、看護師以外の職種で働くのかで、具体的な業務内容が異なります。
看護師として一般企業で働く場合は、産業看護師として、企業の診療所や医務室等で勤務します。従業員の健康管理や、メンタルヘルスケアをするのが、産業看護師としての役割です。
一方で、看護師以外の職種で働く場合は、治験コーディネーターや品質管理等の仕事を選ぶことで、看護師の経験を活かして働くことができるでしょう。
看護師の一般企業への転職については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。
看護師の転職でよくある悩みと解決方法
周りに転職している看護師がいなかったり、転職に関する情報が少なかったりして、転職で悩む看護師も多いです。
そこで次に、看護師の転職でよくある悩みを5つ紹介します。
- 転職先の人間関係が気になる
- 本当に転職できるのか不安
- そもそも転職すべきかわからない
- 今の職場を辞めづらい
- 転職回数が多くても問題ないか不安
転職に関するそれぞれの悩みと合わせて、解決方法も紹介します。
もしあなたも同様の悩みを抱えている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、看護師の転職でよくある悩みと解決方法を紹介していきます。
転職先の人間関係が気になる
今の職場の人間関係が悪いことが原因で、転職を考える看護師は多いです。
その場合、転職先の人間関係も悪いようでは、転職をするメリットは少ないでしょう。しかし、人間関係のような職場の雰囲気は、実際に入職をしてみないとわからない部分が多いのも事実です。
そのため、転職先の人間関係を少しでも把握するために、転職前に職場見学をしておきましょう。職場見学をすることで、施設の内部を見学できるため、入職後のイメージをもつことができます。実際に働いている人から話を聞いてみるのも良いでしょう。
また、口コミサイトで職場の口コミを確認しておくのも、事前に転職先の人間関係を知る手段の一つです。ただ、口コミのすべてが正しいとは限らないため、あくまでも参考程度に留めておきましょう。
本当に転職できるのか不安
看護師としての経験が浅かったり、スキルに自信がなかったりする場合には、本当に自分が転職できるのかどうかと不安に悩むこともあるでしょう。
ただ、看護師は専門的な知識が必要なことから、常に一定の需要がある職業です。看護師を求めている病院や施設は多いため、まずは選考を受けてみるのも良いでしょう。
また、新卒や第二新卒の看護師が転職する場合には、まだ経験が少ないことから、転職で選考を受けられる施設は少ない可能性があります。
その場合は、第二新卒を積極的に採用している病院を選んだり、今の病院で数年経験を積んでから転職をしてみたりするのも良いでしょう。
そもそも転職すべきかわからない
転職をしたいとは思っているものの、今の職場に満足している部分もあることから、本当に転職すべきかどうかと悩む看護師もいます。
そもそも転職すべきかどうかと悩んでいる場合には、まずは「今の職場に対する不満」「今の職場に満足している点」の2点を整理することが大切です。
これら2点を整理することで、本当に転職すべきなのかが明確になります。
例えば「キャリアアップが難しい」「時間外業務が多い」等の不満があるものの「給与面」「人間関係」には満足しているとします。
これらの不満と満足している点を比較した際に、どちらの方が比重が大きいかで、転職すべきかどうかを決めるのが良いでしょう。
今の職場を辞めづらい
今の職場を辞めづらいことが原因で、転職を思い止まる看護師もいるでしょう。
特に、人手不足な職場だと、自分が退職することで、周りの人に迷惑をかけてしまうと悩む看護師も多いはずです。
しかし、職場の人手不足は看護師側が考えることではなく、本来は病院側が考えるべきことです。まずは転職と分けて考えましょう。
転職活動を始め、内定を貰った後に、現職の退職を考えるのが良いでしょう。
退職希望日の1〜2ヶ月前を目安に、上司に退職の相談をしましょう。余裕をもって退職の旨を伝えることで、業務の引き継ぎも漏れなく進められるはずです。
転職回数が多くても問題ないか不安
転職を何度か経験している看護師だと、転職回数の多さに印象を悪くしないか不安な人もいるはずです。
たしかに、転職回数が多い看護師は、またすぐに転職してしまうのではないかと懸念されやすいでしょう。
しかし、転職回数が多いなりの理由を面接で説明できれば問題ありません。
結婚や出産を機に転職していたり、スキルアップやキャリアアップが目的で転職を重ねたりしている看護師もいるはずです。転職回数の多さが、かえって経験の豊富さとしてアピールできることもあるでしょう。
転職回数が多い理由をうまく説明し、転職先でも活躍できる旨を伝えましょう。
なお、転職回数が多い看護師の転職については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて読んでみてください。
看護師の転職成功に向けた注目ポイント
転職してから「思っていたのと違う」と後悔してしまうのは、とても残念なことです。
ここでは、看護師の転職成功に向けて、応募する前に確認しておきたい5つのポイントをご紹介します。
- 待遇
- 福利厚生
- 夜勤シフトの有無・頻度
- 社風・雰囲気
- 離職率
応募しようとしている職場が、本当に自分の希望と合っているのか、上記のポイントを入念にチェックしておきましょう。
待遇
「給与を高くしたい」「休みを増やしたい」と考えて転職する看護師は少なくありません。
転職したものの給与は思ったよりも上がらなかった、休みの日数も変わらない、といった事態を避けるため、待遇面でのリアルをきちんと確認する必要があります。
求人票に給与○○万円~と書かれていても、それは基本給なのか、もしくは各種手当をすべて含んだ金額なのか、できることなら給与内訳までチェックしておきましょう。
「週休2日」の文言は、月に1週でも週休2日の週があれば記載できるため、年間休日を確認して、きちんと希望とおりのお休みがあるかを確認することも大切です。
福利厚生
ボーナスはどれくらいもらえるのか、託児所があるなら利用条件はあるのかなど、福利厚生面の詳細も欠かさずチェックしておきましょう。
「賞与年2回」と記載があっても、病院の業績によっては受け取れないこともありますので、「過去実績:3ヶ月分」など実績まで確認しておきたいところです。
また、看護師としてスキル向上を目指す人は、教育体制が整っているか、研修がある場合は勤務時間に含まれるのか、気になる人は多いでしょう。
そのほか、福利厚生面で希望する条件があれば、しっかり確認しておくことで「こんなはずじゃなかった」という事態を避けられます。
夜勤シフトの有無・頻度
看護師の転職において外せないチェックポイントが、夜勤に関する部分でしょう。
夜勤シフトの有無、頻度と拘束時間の確認だけでなく、休憩や仮眠時間があるかどうかも、夜勤の負担の大きさを推し量る材料となります。
仮眠時間がある場合、仮眠室があるかどうかも重要なポイントです。
仮眠の質で疲れ方や負担も大きく変わるため、転職活動時に施設見学する機会があれば、逃さずチェックしておきましょう。
社風・雰囲気
職場見学が可能であれば、事前に社風や雰囲気を確認できます。仮に難しいようであれば、患者として訪れて、職場を観察するのも良いでしょう。
スタッフが患者さんにどのような接し方をしているか、スタッフの表情は笑顔か、緊張して張りつめているか、じっくりと観察してみてください。
また、医師と看護師の意思疎通がしっかりできているかも、社風や雰囲気の良さに影響してきますので、ぜひチェックしたいところです。
離職率
給与が高いなど、一見魅力的な求人に見えても、業務内容が過酷で離職率が高い場合もあります。
そのため、離職率に目をとおしたり、口コミや転職エージェントの意見を参考に、職場の内部事情までチェックすると良いでしょう。
また、求人を検索する度にいつも同じ求人が出てくるのであれば、そこは離職率が高く、常に人員を募集している職場といえるかもしれません。
転職が成功する看護師の特徴
考えなしに転職活動を進めても、成功させるのは難しいでしょう。
転職を成功させる看護師には、いくつかの特徴があります。
- 希望・条件を明確化している
- キャリア目標が定まっている
- 入念な事前調査を済ませている
ここで紹介する3つの特徴を踏まえることで、転職の成功率をグッと高められますので、ぜひ取り入れてみて下さい。
希望・条件を明確化している
転職したいと思った理由、転職によって何を叶えたいと思っているか、希望の条件を明確にすることで、自ずとどのような職場に応募すべきかが見えてきます。
希望や条件が明確でないと、数多くの求人から応募する職場を絞る際に、なんとなくで決めてしまい、後悔することになりかねません。
希望や条件を決めかねてしまう場合は、今の職場への不満を書き出してみるのも方法の一つです。
例えば、「上司にいつも嫌味をいわれる」「休みが少ない」といった不満がある場合、人間関係が良く、休日日数の多い職場というのが希望・条件になります。
キャリア目標が定まっている
はっきりとしたキャリア目標が定まっている看護師も、転職を成功させやすいといえます。
「特定の分野での看護スキルを磨いて、認定看護師になりたい」「将来、看護師長としてマネジメントに携わりたい」のように、キャリア目標がはっきりしていれば、どのような職場に転職すべきかも明確です。
キャリア目標達成に向けて、確実に歩みを進めていけるでしょう。
入念な事前調査をすませている
治療方針や求める人物像など、応募先の事前調査を済ませておくというのも、転職成功への近道です。
そうすることで、自分に合った職場かどうかを見極められ、入職後のミスマッチを大きく防げるでしょう。
また、事前調査を済ませているかどうかは、採用担当者にも伝わるため、好印象を持ってもらいやすくなります。
模擬面接を経て、自分の強みや実績を応募先でどのように活かせるか、上手くアピールできるようになれば、採用される確率も上がるはずです。
転職が成功しにくい看護師の特徴
転職が成功しにくい看護師にも特徴があります。
以下の特徴にもし当てはまるのであれば、次こそは転職を成功させるために、過去の失敗から学ぶようにしましょう。
- 勤続年数が短いうちに転職を繰り返す
- 一部の条件だけで転職を決めてしまう
- 自己分析が足りていない
また、これから転職しようと考えている看護師は、今の自分の状況と照らし合わせて、失敗しないために改善点を見つけましょう。
勤続年数が短いうちに転職を繰り返す
勤続年数が短いうちに転職を繰り返すと「またすぐに辞めるのではないか?」と懸念されてしまい、なかなか採用してもらえない事態になりかねません。
求人を出して人材を確保するために、病院側は多くの費用を費やしています。そのため、せっかく採用してもすぐに辞められてしまうと、大きな損失になるわけです。
「転職に失敗して再び転職する」といったループに陥ると、転職回数を重ねるごとに書類選考・面接の難易度は高くなるため、必然的に転職で成功しにくくなります。
これ以上の転職を繰り返さないために、今度こそ自分の希望や条件に合った転職先を見極めましょう。
一部の条件だけで転職を決めてしまう
勤務地や給与だけで判断してしまい、社風や福利厚生などを含めて総合的に評価できていないと、入職してから「こんなはずじゃなかった」とすぐに離職する事態になりかねません。
だからこそ、上述しているとおり、転職を成功させたいなら入念な情報収集を欠かさずおこなうべきなのです。
例えば、給与水準が高いのは、常に人手不足で一人当たりの労働量が多いからということも考えられます。
また、給与は満足のいくものでも、人間関係が悪いと長く働き続けることは難しいでしょう。
したがって、転職先を決める時には一部の条件だけに注目するのではなく、総合的に評価して決めることが大切です。
自己分析が足りていない
自己分析が足りておらず、市場価値を客観的に評価できていないことも、転職が成功しにくい看護師の特徴です。
自分の強みや実績を客観的に評価し、どのような職場で重宝されるのか、逆に弱みとなる場面はいつなのか、これらについて理解しておくと対策が練りやすくなります。
自己分析を踏まえることで、希望する転職先の区別・優先順位も付けられるようになりますので、間違った転職先を選ぶこともなくなるはずです。
看護師の転職が成功しやすい時期
看護師が転職を上手く進めていくためには、「時期」を考慮しておくと良いでしょう。なぜなら、転職活動および入職時期によって、転職の難易度や職場の受け入れ体制が異なるためです。
結論から述べると、転職を始めるのにおすすめな時期は1月・6月・11月です。一般的に退職者が多いのが、ボーナスの支給後となるため、1月と6月は退職者による人員不足を補うために、求人数が増加します。
求人数の多い時期ほど、希望条件に合った求人も見つけやすくなります。
また、6月は4月に入職した新卒看護師の研修が一段落する時期でもあるので、職場が落ち着いた雰囲気で、転職者の研修にも手が回りやすくなります。
加えて、11月は年末の退職者を見越した人員補充で、求人が増える時期です。年明けの入職を目指すのであれば、この時期からの転職活動が成功しやすいでしょう。
逆に転職におすすめしないのが、4月・8月・12月です。4月は新卒の看護師が入職する時期なので、中途採用の求人は少なくなります。また、入職しても新卒者の研修で忙しく、転職者の研修まで手が回りません。
8月と12月は、長期休暇をとるスタッフが増えるため、職場は人手不足となり、採用担当者も面接や選考に時間を割きにくい状況です。
もし入職しても、現場は人手不足で受け入れる余裕がないので、よっぽど即戦力として動ける人でない限り、大変な思いをするでしょう。
看護師の転職時期について詳しく知りたい場合は、以下の記事も合わせて読んでみてください。
転職を成功させるスケジュール例
一般的に、看護師の転職には2~3ヶ月の期間を要するといわれています。
ここでは、転職の成功に向けて、どのようなスケジュール感で動くと良いのか、具体的なスケジュール例をご紹介します。
- 事前準備:1~2週間目
- 書類作成:3~4週間目
- 選考・面接:5~8週間目
- 内定・退職準備:9~12週間目
事前準備:1~2週間目
看護師の転職を成功に導くために欠かせないのが、事前準備です。実際に転職活動を始める前に、自己分析や情報収集をおこなうことで、自分の転職の方向性を定められます。
自己分析では、これまでに看護師として培ってきたスキルや知識、実績などを書き出してみてください。強みとしてアピールできる、具体的なエピソードも考えておきましょう。
そして、転職によって叶えたい点をできるだけ多く書き出します。「給与をこれくらい上げたい」「休みがこれくらいほしい」「残業は何時間以内」などの希望や条件を明確にしていきましょう。
その後、それらの希望や条件に優先順位をつけておくと、複数の転職先でどこにしようか悩んだときの判断材料にすることができます。
自分の希望や条件に合う求人には、どのようなものがあるか、求人検索を始めるのもこの時期です。より多くの求人情報に目を通して、情報収集するよう心がけてみて下さい。
書類作成:3~4週間目
多くの求人情報を読み込んで、気になる求人の病院・施設の情報収集ができたら、いよいよ応募のための履歴書・職務経歴書の作成に入ります。
「ここで働きたい」と思えた病院から内定をもらうには、履歴書・職務経歴書を書き始める前に、しっかりと準備をしておかねばなりません。
履歴書・職務経歴書の書き方がわからない場合は、看護師転職エージェントを活用するのも一案です。添削やアドバイスが受けられるため、より質の高い応募書類が作成できるはずです。
選考・面接:5~8週間目
書類選考に通過すると、面接へと進みます。在職中に転職活動を進めていると、なかなか面接の予定を組むのは大変かもしれませんが、夜勤明けやお休みの日を活用して、効率的に進めていきましょう。
相手に迷惑をかけ、せっかく書類選考を通過したのに面接のチャンスを失ってしまうことを避けるため、一度決めた面接の日程は、変更しないよう注意しなければなりません。
また、面接には応募先に合わせた対策をしっかりと済ませて臨みましょう。
志望動機や自己PRなど予想される質問への答え方から、知りたい情報を尋ねるためにどのような質問をするかまで、入念な準備を済ませておきたいところです。
面接に自信がないという人は、看護師転職エージェントを頼ってみてください。よく聞かれる質問を教えてくれたり、模擬面接の機会を提供してくれますので、落ち着いて面接に臨めるでしょう。
内定・退職準備:9~12週間目
内定がもらえたら、承諾か否かの返事をします。一般的に、1週間以内には返答を済ませておくべきでしょう。
複数の病院や施設で選考が進んでいる場合、ほかのところの結果が出てから決めたいと思うかもしれませんが、期限内に返答しないと内定が取り消されることもあり得ますので、注意が必要です。
転職先が決まったら、退職の意思を現職の上司に伝えます。退職希望日のどれくらい前に申し出なければいけないかは、それぞれの職場の就業規則で定められているので、確認しておきましょう。
退職日が決まれば、それに向けて業務を引き継ぎ、退職準備を進めていきます。
転職を成功させたい看護師におすすめな転職エージェント
看護師転職エージェントでは、希望条件に沿った病院の紹介から、応募書類の添削や面接対策など、手厚いサポートを無料で受けられます。
どこの看護師転職エージェントを頼るかによっても、転職の成功率は大きく変わってくるでしょう。
ここでは、数ある転職エージェントのなかでも、看護師向けかつ実績やサポートに優れた3社ご紹介します。
- 看護roo!
- レバウェル看護
- マイナビ看護師
ここで紹介する看護師転職エージェントは、どれも無料で利用可能です。
迷った場合には、3社すべてを試してみて、自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。
それでは、おすすめの看護師転職エージェント3社をそれぞれ紹介していきます。
看護roo!
「看護roo!」は、東証一部上場企業である株式会社クイックが運営している看護師転職エージェントで、キャリアアドバイザーの質の高さに定評があります。
転職を成功させるためにプロのアドバイスがほしいという看護師は、一度相談してみましょう。親身になって寄り添ってもらえ、転職の方向性が見えてくるかもしれません。
また、希望や条件に合った求人の紹介だけでなく、病院・施設の詳しい内部情報も教えてもらえるので、離職率や人間関係など、気になることは遠慮せずに尋ねましょう。
履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削にも対応してもらえるので、これまでの実績やスキルなど、応募先に合わせて上手くアピールするためのアドバイスが受けられます。
面接対策も手厚いため、これらの転職サポートを駆使することで、転職の成功率も大きく上げられるでしょう。
レバウェル看護
「レバウェル看護」は、2022年のオリコン顧客満足度調査において「担当者の対応」「紹介案件の質」「交渉力」で第1位を獲得した看護師転職サイトです。
年間4,000回を超える職場訪問で得た詳細な内部情報は、レバウェル看護の持つ大きな強みといえるでしょう。
それぞれの病院の医療方針や、看護師の離職理由まで情報収集しているので、事前調査を入念に済ませたい看護師にとって情報の宝庫です。
キャリアアドバイザーは職場の実際の雰囲気を把握しているので、人間関係を重視して転職したい看護師にとっても、心強い味方となります。
求人票だけでは知り得ないこれらの情報をもとに、自分に合った転職先かどうかを見極められますので、転職の成功率も大きく高められるでしょう。
マイナビ看護師
「マイナビ看護師」は、株式会社マイナビが運営している看護師転職サイトです。
経営の安定性など、78項目の厳しい審査基準を満たした事業者だけが受けられる「職業紹介優良事業者」の認定を受けているため、安心して利用できます。
転職しようかまだ迷っているという看護師も、キャリアアドバイザーが不安や悩みを親身になって聞き、一緒に「これから」を考えてくれます。
また、希望のスケジュール感で転職活動を進めてくれるのも特徴の一つです。
応募書類を作成する際は、採用担当者に好印象に映る、履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスしてもらえます。
さらに、応募病院別に想定される質問や、面接官の人柄や人数といった詳細な情報も把握しているため、模擬面接での練習も可能です。
求人を掲載している病院や施設の給与・有休消化率・待遇といった職場環境についても惜しみなく公開してくれるため、入職後のミスマッチも防げるでしょう。
まとめ
看護師の転職を成功に導くカギといっても過言ではないのが「事前準備」です。
転職しようと思った理由、転職で叶えたい希望など、自己分析を踏まえて希望や条件を明確にしておきましょう。
また、入念な情報収集も欠かせません。一部の条件だけを見て判断するのではなく、気になる求人を見つけたら、あらゆる角度から情報を集め、総合的に評価します。
「100点の職場はない」ため、妥協できる点は妥協し、複数の求人に応募することも重要です。
加えて、看護師転職エージェントを活用し、キャリアアドバイザーの助けを得ることで、より転職の成功率を上げられるでしょう。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。