透析看護師に向いてる人の特徴は?給料や仕事内容も解説 PR

透析看護師に向いてる人の特徴は?給料や仕事内容も解説

透析看護師は「夜勤がなくて働きやすそう」「未経験でもなれるのだろうか」と興味をもつ人も多いです。

しかし、透析の専門性の高さから、具体的な仕事内容や給料、向き不向きが気になる人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、透析看護師の仕事内容や、向いている人の特徴について解説します。

透析看護師になるメリットや、平均的な給料も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

本記事のまとめ
  • 透析看護師は基本的に夜勤がなく働きやすい
  • ルーティンワークが得意な人は透析看護師に向いている
  • 一般的な看護スキルは磨きづらいため注意

透析看護師の仕事内容

透析治療とは、腎不全などで腎機能が低下した患者さんに対して、血液を人工的にろ過する治療法です。

透析治療をおこなう透析看護師の仕事は、主に以下のようなものが挙げられます。

透析看護師の仕事内容
  • 透析の準備
  • 穿刺・抜針・止血
  • 透析中の患者さんのケア
  • 患者さんの健康管理と生活指導

それぞれについて簡潔に紹介するので、透析看護師を目指している人は参考にしてください。

透析の準備

透析は人工的に血液から不純物を取り除くため、透析器や血液ポンプなど、必要な機器のセッティングをおこないます。

透析患者が来院したら、バイタルチェックを通して血圧や体重を確認し、前回の透析時の検査結果などを確認します。

穿刺・抜針・止血

準備が完了したら、まずは穿刺をおこないます。

穿刺は、針をシャント(透析をおこなうためにつなぎ合わせた血管)に刺し込むことを指します。

透析看護師においては、針の血管への穿刺が重要な技術の一つです。

患者さんの血液を透析器に送り出し、体内の老廃物を除去するなどの循環操作が完了した後は、抜針し止血します。

透析中の患者さんのケア

透析治療は、1回につき4〜5時間程度かかります。

透析中は、患者さんの血圧や脈拍の変動、体温の低下などが起こる場合があるため、透析看護師は異変がないか、注意深く観察しながら見回ります。

透析中の患者さんは、基本的に長時間座りっぱなしのため、治療中にストレスを感じないようにコミュニケーションをとり、精神的な面でサポートすることも大切です。

患者さんの健康管理と生活指導

患者さんの健康管理と生活指導も、透析看護師の大切な仕事の一つです。

透析治療を受けている患者さんは、体重管理、食事制限、活動制限など、日常的に注意すべき点が多くあります。

たとえば、透析治療を受ける患者さんは、腎臓が機能不全に陥っているため、水分や塩分などの制限が必要となります。

透析看護師は、患者さんが必要とする栄養素を正しく理解し、適切なアドバイスを提供しなければなりません。


そのほか、透析中の患者さんは身体的な不調やストレス、生活上の悩みなどを抱えることが多いので、心理的なケアが欠かせません。

透析看護師の1日のスケジュール

病院によっても異なりますが、一般的な日勤勤務の透析看護師の1日は、以下のようなスケジュールで進行します。

時間帯 スケジュール 概要
8:30 出勤 チームでの役割分担や申し送りの実施
8:40 透析準備 透析機械の準備
9:00 透析前のバイタルチェック・透析開始 問題なければシャントを穿刺し、透析開始
9:30 透析中のバイタルチェック 血圧低下や体調の確認
12:30 透析後のバイタルチェック 抜針・止血し、透析を記録
13:00 休憩 昼食をとる等
14:00 2クール目の準備・透析開始 1クール目と同様に透析準備
17:30 業務終了 退勤

透析治療では、患者さんの治療スケジュールが決まっています。

午前・午後の2クール制を採用している施設が多く、基本的に夜勤やオンコールはありません。

そのため、患者さんの容体に急変などがない限り、残業はほとんどないのが特徴です。

また、3クール制を採用している病院では、準夜勤のシフトが入る場合があるため、勤務形態はよく確認しておきましょう。

透析看護師の給料

医療ワーカーの「全国の看護師の平均年収」によると、透析看護師の平均年収は約433万円です。

また、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師全体の平均年収は約508万円です。

これらを比較すると、透析看護師の平均年収は低い傾向にあるといえます。

ただし、人工透析をおこなう病院やクリニックの大半では夜勤やオンコール等がないことから、病棟勤務の場合と比べて手当等がつきづらいです。

また、正看護師の場合と比べると、准看護師やパート・アルバイトの場合にはさらに給料は低くなる傾向にあります。

もし透析看護師として高い給料を目指す場合には、3クール制で準夜勤のある職場を選んだり、資格取得により手当を受けたりするのが良いでしょう。

透析看護師として働くメリット

透析看護師としては働くメリットには、以下のような点が挙げられます。

透析看護師のメリット
  • 専門知識・技術を身につけられる
  • 仕事と生活のバランスが取りやすい
  • 患者さんと信頼関係が築ける

透析看護師として働くメリットについて、以下で詳しく紹介します。

専門知識・技術を身につけられる

透析看護師は、透析治療をおこなううえで必要な知識や技術を習得し、患者さんに適切な治療を提供することが求められます。

そのため、透析看護師には透析治療に関する知識をはじめ、血液や腎臓の疾患に関する知識や、医療機器の取り扱いや感染対策などの技術も必要です。

また、透析看護師は、患者さんと長期的にかかわり、治療計画を立てたり、健康管理や生活指導をおこなうこともあります。

患者さんの状態や病歴を把握し、的確なアドバイスや指導をおこなうためにも、豊富な専門知識を身につける必要があるでしょう。

このように、透析看護師として働くことは、専門的な知識や技術を習得することにつながります。

仕事と生活のバランスが取りやすい

透析看護師は、夜勤や緊急外来などがある一般的な病院勤務の看護師と比較して、仕事と生活のバランスを取りやすい職種です。

透析看護師の勤務形態は、一般的にシフト制かつ日勤であることが多いため、自分の都合に合わせて勤務スケジュールを調整でき、プライベートとのバランスもとりやすい傾向にあります。

また、透析治療は予定された時間におこなわれるため、残業や急な夜勤などが発生することが少ないので、比較的落ち着いた環境で働きたい人におすすめです。

患者さんと信頼関係が築ける

透析看護師は、治療にあたり患者さんと長期間にわたって関わるため、患者さんとの信頼関係を築けるというメリットがあります。

透析治療は、週に3~4回、1回につき4〜5時間おこなわれることが一般的です。

その間、治療だけではなく、患者さんと会話ができるため、治療中に患者さんの話を聞いたり、相談に乗ったりすることで、患者さんとの信頼関係を築けるでしょう。

毎回新規の患者ではなく、一人ひとりの患者さんと向き合い、深い関係を築きながら仕事をしたい人にとってはメリットといえます。

透析看護師として働くデメリット

透析看護師として働くデメリットには、以下のような点が挙げられます。

透析看護師のデメリット
  • プレッシャーを感じやすい
  • 知識や技術を身につけるのが難しい
  • ほかの診療科への転職が難しい
  • ルーティンワークで刺激が少ない

透析看護師として働くデメリットについて、それぞれ解説していきます。

プレッシャーを感じやすい

透析治療は定期的におこなわれるため、透析室は一般的にオープンフロアで設計されており、言動は同僚やほかの患者さんに見られています。

オープンフロアの環境に対して、プレッシャーを感じる人もいるかもしれません。

実際に「患者さんとコミュニケーションをとりたいが、ほかのスタッフが忙しそうに業務をおこなっていたり、次の透析の準備を考えたりすると、ゆっくり患者と話すことは気が引ける」という透析看護師もいるようです。

そのため、オープンフロアという仕事環境に慣れていない人は、多少の働きづらさを感じるかもしれません。

また、看護師同士の人間関係に悩んでいる場合には、以下の記事を読んでみてください。

看護師が人間関係で悩む5つの原因|改善方法や人間関係が良い職場の見極め方も解説

知識や技術を身につけるのが難しい

透析看護師の仕事は、知識と専門技術が必要です。たとえば、透析治療には、治療に必要な専門的な機器の操作や、穿刺の技術などが求められます。

また、透析治療を受ける患者さんの状態を正確に判断し、適切なケアを提供するためには、豊富な知識が必要です。

透析看護師として働くには、看護師資格に加えて、実務経験もしくは「透析看護師認定試験」などの専門知識や技術の習得が前提とされている場合も多くあります。

そのため、積極的に学ぶ姿勢や、一定期間実務経験をこなしつつ、慣れていく必要があるといえるでしょう。

ほかの診療科への転職が難しい

一般的に、透析看護師は、透析に関する専門的な知識や技術を持っており、透析治療に特化した職種です。

そのため、ほかの診療科への転職が難しいことがあります。

透析看護師からほかの診療科で働きたい場合には、転職前に病院や施設の採用基準や、その職種で求められるスキルを習得しておくことが重要です。

ルーティンワークで刺激が少ない

透析看護師の仕事は、透析治療に特化しているため、比較的ルーティンワークになることがあります。

透析治療は、透析器の操作や点滴の管理、患者さんの身体状況の観察、検査の実施など、決められた手順に沿っておこなわれます。

そのため、透析看護師の仕事が単調に感じる人もいるかもしれません。

業務をマンネリ化させないためには、知識や技術の習得、患者さんとの信頼構築など、目的意識を持つことが大切です。

透析看護師に向いている人の特徴

透析看護師に向いている人の特徴は、以下の5つです。

向いている人の特徴
  • 協調性がありチームで働ける
  • ルーティンワークに抵抗がない
  • 専門知識・技術を身につけたい
  • 仕事と生活のバランスを大切にしている
  • 患者さんと長く深い関わりを持って働きたい

なぜこのような特徴を持つ人が透析看護師に向いているか、以下で詳しく紹介します。

協調性がありチームで働ける

透析看護師は、医師や臨床検査技師、薬剤師、栄養士など、多くの専門家と協力して患者さんに適切な治療を提供するため、これら医療チームとの連携が求められます。

また、医療チームだけではなく、患者さん自身や家族とのコミュニケーションも大切です。

協調性やコミュニケーション能力がある人は、医療チームや患者さんとの信頼関係を築きやすく、透析看護師に向いてるといえるでしょう。

ルーティンワークに抵抗がない

透析看護師は、患者さんの透析治療を担当することが主な仕事であり、一定のルーティンワークがあります。

そのため、ルーティンワークに抵抗がなく、決まった手順に沿った業務を適切にこなせる人は、透析看護師に向いていといえます。

病院看護師などほかの職種と比べると、比較的落ち着いて業務をおこなえる職種といえるかもしれません。

ただし、患者さんの容体に応じて、柔軟かつ適切な判断や処置が必要な場合もあることは覚えておきましょう。

マンネリ化を防ぐために、ルーティンワークをしながらも効率化を考えて動くなど、自ら工夫して働くことが大切です。

専門知識・技術を身につけたい

透析看護師が患者さんに適切な透析治療を提供するためには、専門的な知識や技術を身につける必要があります。

そのため、専門知識や技術に興味があり、継続的に学び続けたいという人には、透析看護師は向いています。

また、透析看護師には「透析看護認定看護師」「腎臓透析看護認定士」「透析技術認定士」などの専門的な資格もあります。

専門性を突き詰めてキャリアアップしたい人は、資格の取得を目指すのも良いでしょう。

仕事と生活のバランスを大切にしている

透析看護師は、一定のシフト制が導入されている透析センターに勤務することが多く、比較的予定が組みやすいという特徴があります。

そのほか、夜勤がなく日勤のみの勤務形態が一般的なうえ、残業もほとんどないので、仕事と生活のバランスを大切にしている人に向いています。

また、透析看護師は一定の技術や知識を要する専門職であり、求人数が比較的少なく、常勤で勤務する人が多い傾向にあります。

そのため、シフト制でも働く時間がバラバラにならず、フルタイム勤務のように働ける場合もあるでしょう。

ただし、透析看護師の勤務形態は、勤務先や地域によって異なるため、転職などの際には事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

患者さんと長く深い関わりを持って働きたい

透析看護師は、透析治療を必要とする患者さんと直接関わる仕事であるほか、生涯にわたって必要な治療であることが多くあります。

そのため、患者さんと深くかかわり、信頼関係を築きながら治療をおこないたいという人は、透析看護師に向いてるでしょう。

透析治療は週に3〜4回程度、1回あたり4~5時間以上の治療時間がかかる場合が多く、その間治療だけではなく、患者さんとコミュニケーションをとることも大切です。

また、透析看護師のなかには、患者の対応に悩む人も多いです。透析看護師の悩みの解決方法については、以下の記事で解説していますので、ぜひ読んでみてください。

透析患者がわがままな理由とは?透析看護師がつらい時の解決策を解説

透析看護師に向いていない人の特徴

透析はほかの診療科目とは異なることから、以下の特徴に当てはまる人は、透析看護師に向いていない可能性があります。

向いていない人の特徴
  • ルーティンワークが苦手
  • 手先が不器用
  • 看護スキルを磨いていきたい

ただし、ここで紹介する特徴に当てはまるからといって、必ずしも透析看護師に向いていないわけではありません。

経験を積むにつれて仕事に慣れることもあるため、あくまでも目安として考えるのが良いでしょう。

それでは、透析看護師に向いていない人の特徴を詳しく解説していきます。

ルーティンワークが苦手

人工透析は、透析の準備やバイタルチェック、穿刺や抜針など、基本的に同じ業務を繰り返しおこないます。

業務における変化は少ないため、ルーティンワークが苦手な人は、透析看護師に向いていないでしょう。

手先が不器用

手先が不器用な人も、透析看護師には向いていない可能性があります。

透析治療では、採血等で使用する通常の針よりも長さや太さが異なる、透析用のシャントを使用します。

手先が不器用な場合には、うまく穿刺や抜針ができず、時間がかかったり、何度かやり直したりして自信をなくす透析看護師もいるでしょう。

看護スキルを磨いていきたい

透析では、透析準備やシャントの穿刺など、ほかの診療科では使わない技術が多いです。

また、病棟で扱うような一般的な看護ケアを実施する機会も少ないため、看護スキルは磨きづらい傾向にあります。

そのため、看護師としてのスキルを磨いていきたい場合には、透析看護師は向いていないでしょう。

透析看護師の職場を探すなら転職サイト

透析看護師として転職するのであれば、看護師の転職に特化したサイトを使いましょう。

透析看護師の転職におすすめなサイトは以下のとおりです。

おすすめの転職サイト
  • 看護roo!
  • レバウェル看護
  • マイナビ看護師

それぞれの転職サイトでは、求人の数や特徴が異なります。どれも無料で登録・利用できるので、複数のサイトに登録しておくことをおすすめします。

以下でサイトごとの特徴を紹介するので、透析看護師を目指している人は参考にしてください。

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透析看護師に関するよくある質問

最後に、透析看護師に関するよくある質問を紹介します。同じような疑問を持っている人は参考にしてください。

透析看護師の離職率は?

透析看護師のみを対象とした離職率の統計データはないため、看護師(保健師・助産師・看護師・准看護師をさす)の離職率を紹介します。

日本看護協会が公表している「2021年 病院看護・外来看護実態調査報告書」を参照にすると、看護師の離職率は以下のとおりです。

区分 離職率
正規雇用看護職員 10.6%
新卒採用者 8.2%
既卒採用者 14.9%

上記を参照にすると、透析看護師の離職率は10〜15%ほどといえるでしょう。

厚生労働省の公表している「看護職員就業状況等実態調査結果」を参照すると、「休暇がとれない・とりづらい」「超過勤務が多い」「夜勤の負担が大きい」といったことを退職理由に挙げている人が多いことがわかります。

透析看護師は日勤がほとんどなので、退職につながる残業や夜勤の不満は出にくいことが予想できます。

看護師の離職率については、以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。

看護師の離職率は?仕事を辞める原因やほかの職種との比較など

透析看護師に不向きな人の特徴はなんですか?

透析看護師に不向きな人の特徴は以下のとおりです。

向いていない人の特徴
  • 協調性がなくチームワーク作業が苦手
  • ルーティンワークが苦手
  • 人に興味がなくコミュニケーションが苦手
  • 専門的な知識や技術の習得に興味がない

透析看護師は基本的に毎日決まった作業を継続的におこなうことや、専門的な知識や技術を磨くことに抵抗がなく、長期間にわたり人と関わり信頼関係を築くことが得意な人に向いてる職業です。

これらを踏まえ、自分の性格や気質に向いてるかどうかを判断してみてください。

未経験でも透析看護師になれますか?

透析看護師における、未経験可の求人はあります。

たとえば、紹介した3つの転職サイトで、未経験可にチェックを入れて検索すると、2023年4月時点で以下の求人数がヒットしました。

求人サイト 未経験可の透析看護師求人数
看護roo! 399件
レバウェル看護 2,450件
マイナビ看護師 474件

もし未経験であることが不安に感じるのであれば、教育・研修制度が整っている大手クリニックなどを選ぶと良いでしょう。

まとめ

透析看護師は、専門的な知識や技術を身につけながら、透析が必要な患者さんと長期間に渡って関わり続けるお仕事です。

日勤が一般的で、毎日のスケジュールもほぼ一定のため、ワークライフバランスを重視している人に向いているといえます。

一方で、ルーティンワークにより業務がマンネリ化しやすいのは、透析看護師のデメリットです。マンネリ化を防ぐために、資格の取得や患者さんとの関係構築など、目標を持つと良いでしょう。

これらを踏まえ、透析看護師に向いていると感じた人は、看護師の転職に特化したサイトを活用して、転職活動をしてみてください。