警察官からの転職は難しい?転職におすすめの職種、転職に失敗しない方法を紹介
警察官から転職を考えている人の中には、うまく転職できるか心配で動きだせないという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、警察官から転職するメリット・デメリット、転職先などを解説します。
転職に失敗しないためのポイントや、効率よく転職するためにおすすめな転職エージェントも紹介しているため、ぜひ転職活動の参考にしてください。
警察官からの転職は難しいのか
警察官からの転職は、それほど難しいものではありません。警察官の経験は、民間企業に就職した場合では得られない経験が多くあり、職種によっては重宝される人材です。
また、20代のうちに転職する場合は、それほど前職の経験が重要視されないケースが多いため、転職しやすいでしょう。
とはいえ、警察官の転職が難しいとされるのは、日々の業務に忙しく、転職活動をする暇がないことも原因として考えられます。
警察官から転職するメリット
警察官から転職すると、以下のようなメリットがあります。
- ワークライフバランスが保てる
- 精神的な負担から解放される
- 副業ができる場合もある
警察官特有のデメリットが改善されます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
ワークライフバランスが保てる
警察官から転職すると、ワークライフバランスを保ちやすいのが大きなメリットです。
警察官は、事件や事故が起きた際に緊急招集などがあり、プライベートの時間がなくなることもしばしば。仕事内容によっては、勤務時間も長くなるためワークライフバランスが取りにくい面があります。
しかし、転職することで「急な呼び出し」「長時間の勤務」などがなくなります。プライベートと仕事もバランスを取りやすくなり、心が健康になることが期待できます。
精神的な負担から解放される
警察官は、事件など緊迫した状況に直面することが多いのが特徴です。社会的責任も大きく、周囲からの期待や厳しい目にさらされることもあります。
しかし、転職によって事件や事故などの緊迫した状況から解放されるだけではなく、悲惨な現場を目の当たりにすることがなくなり、精神的負担を軽減できます。
また、急な呼び出しにより「友達や家族と予定があるのにキャンセルになった」「ライブに行けなくなった」など、プライベートな時間が潰れることへのストレスも減るでしょう。
転職することで社会的責任が無くなるわけではありません。しかし、転職先によっては、「いつ呼ばれるかわからない」といった圧迫感は感じなくなります。
副業ができる
警察官を含む公務員は、原則副業が禁止されています。そのため、本業のみの収入であり、副業で収入をアップさせられません。
今では、副業を許可する民間企業も増え、フリーランスなど自宅にいながら働ける仕事もあります。
転職先が副業OKであれば、本業以外の収入を得ることも可能です。本業以外で収入アップを目指せるのも、警察官から民間企業へ転職する魅力と言えます。
警察官が転職するデメリット
警察官が転職することで、プライベートな時間が持ちやすくなるなどメリットがある反面、以下のようなデメリットもあります。
- 年収が下がる可能性がある
- 民間企業のやりかたに戸惑う可能性がある
- 雇用が安定しないことがある
それぞれについて詳しく解説するため、本当に転職をするべきか検討してください。
年収が下がる可能性がある
転職先によって、年収が下がる可能性があります。警察官は、公務員の中でも年収は高い方であるため、民間企業へ転職すると年収が下がる人が多いです。
多くの民間企業では、勤続年数や年齢に応じて給与が上がっていきます。しかし転職したばかりでは勤続年数が短く、スキルもないため給与に反映されづらいのです。
年収が下がることを懸念する場合は、給与や副業が可能かなど確認しておきましょう。
民間企業のやりかたに戸惑う可能性がある
警察官の仕事は特殊であり、民間企業とは異なる点が多いです。そのため、民間企業のやりかたに馴染めない可能性があります。
勤め先の雰囲気や仕事内容、人付き合いなどによっては、警察官から職を転々とする人もいます。
民間企業でも、社風や職場の雰囲気、人間関係などさまざまです。転職エージェントや企業説明会などを積極的に利用し、事前に情報を集めておきましょう。
雇用が安定しないことがある
警察官は、倒産の恐れはなく雇用という面では安定した職業です。
民間企業は、倒産や合併吸収によるリストラ、減給などが起こる可能性があり、警察官と比べると安定性は低いといえます。
転職先の業績などを確認し、安定して勤められるか、倒産の恐れはないかなどチェックしましょう。その際に、転職エージェントで希望する企業の経営状態を確認するのもひとつの方法です。
警察官の離職率
警察官に限らず、仕事を辞めることは勇気が必要です。では、警察官を辞めた人はどれくらいいるのでしょうか。
「令和2年地方公務員給与実態調査結果」によると、警察官の人数は261,912名。「令和2年度地方公務員の退職状況等調査」によると、警察官の普通退職者は2,646名であり、約1%程度です。
一般的な企業の離職率は、15%程度とされているため、警察官の離職率は低いといえます。
雇用が安定している、社会的信用度が高いなどといったことが、離職率の低さに影響していると考えられるでしょう。
警察官が転職を考える理由
収入が安定しているなどメリットが多い警察官ですが、どのようなときに転職を考えるのでしょうか。
- 拘束時間が長い
- 給与や昇進に不満がある
- 人間関係が難しい
詳しく解説していきます。
拘束時間が長い
警察官は、事件や事故によって拘束時間が長くなるケースが多いです。捜査から後処理など残業が多い、休日出勤が多いなど、1日の中でも仕事に費やす時間が多くなります。
場合によっては、早朝出勤や他県をまたぐ移動など、拘束時間が長い上に不規則であることが、転職を考える最も多い理由です。
給与や昇進に不満がある
大卒の警察官の初任給は東京都で25万円程度、民間企業の大卒の初任給は22万円程度と、一般的に民間企業よりも警察官の方が給与が高いです。
しかし、拘束時間が長いことなど仕事内容が給与に見合わないと感じ不満を感じる人も。また、警察官の中でもキャリア組とノンキャリア組では、昇進に大きく影響し給与に差が出ます。
特にノンキャリア組は、どんなに働いても課長クラスまでの昇進で終わるケースが多いため、将来に希望を持てずに退職を検討する方もいるのです。
人間関係が難しい
警察官は組織で動くため上司の命令は絶対、上下関係が厳しいとされています。上司が高圧的に感じることや、先輩に相談しづらいなど人間関係に悩み、転職を考える方も多いです。
また、数年ごとに転勤があるため人間関係の構築も難しく、職場の雰囲気に馴染めずに退職するケースもあります。
警察官から転職する人におすすめの職種
警察官が転職する場合、以下のような職業がおすすめです。
- 行政職員
- 営業職
- 警備員
警察官で培ってきたスキルを活かせる職業や、似た仕事に就くと、ギャップを感じず転職に成功できる可能性が高いです。詳しく見ていきましょう。
行政職員
「安定した職業がいい」「単純作業が好き」という場合は、同じ公務員である、市役所など行政職員がおすすめです。
同じ公務員であっても、行政職員であれば警察官ほど拘束時間が長くはありません。また、転職の際の「雇用が安定しない」といったデメリットを避けられます。
ただし、本業のみの収入となるため収入が下がる可能性があります。
営業職
「未経験から始めたい」「全く違う分野で働きたい」といった場合は、未経験や異業種からも採用をしている営業職がおすすめです。
営業職は、取引先へ何度も足を運び話術で顧客を引き込みます。精神力と体力が必要なだけではなく、話術も必要です。
警察官として得てきた精神的な強さと体力、初めての人とも会話できるスキルを活かせる職業といえます。
警備員
即戦力として働きたい場合は、警備員がおすすめです。警備員は、警察官と業務内容が似ている部分が多く、転職しても戸惑いが少ないでしょう。
また、元警察官という肩書は、警備員として就職する際に有利に働く可能性もあります。
警察官として培ってきたノウハウを活かしたい場合は、警備員を検討しましょう。
警察官が転職で後悔しないためのポイント
せっかく転職できたとしても、後悔しては後の祭りです。警察官から転職する際に、後悔しないためのポイントを解説します。
転職の理由がはっきりしている
どうして警察官から転職するのか、理由を明確にしておくことが大切です。警察官を辞める理由がはっきりとすることで、次に選ぶ転職先の条件が決まります。
例えば、プライベートな時間が持てずに転職を希望するのであれば、残業がなく休日も指定されている企業を選ぶと後悔が少ないでしょう。
また、今よりもっと収入をアップしたいのであれば、副業が可能かつ副業をやれるだけのプライベートな時間が持てる企業を選ぶ必要があります。
このように、警察官を辞める理由が明確であれば、次の就職先で後悔しづらくなります。まずはどうして転職するのか、はっきりとすることが大切です。
早い時期から転職活動する
警察官という仕事柄、思ったように転職活動ができないケースがあります。
「面接の日に休日出勤になる」「企業と休みのタイミングが合わない」など、民間企業と働き方が異なることで、断念せざるをえないことも。
また、1度の面接で就職先が決まるとは限りません。複数の企業を受ける可能性もあります。
退職届を出したはいいものの、就職先が決まらないといったことにならないよう、早い時期から転職活動をしていきましょう。
警察官からの転職におすすめな転職エージェント5選
警察官から転職する際には、以下の転職エージェントの利用をおすすめします。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- リクルートダイレクトエージェント
- doda
- ビズリーチ
転職エージェントは通常の求人サイトとは異なり、担当者が付いて以下のようなサポートを行ってくれるため、働きながら転職を目指す方に最適です。
- キャリアプランや求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の作成をアドバイス
- 面接日の調整
- 入社日の調整
面接日や入社日のスケジュール調整も行ってくれるため、不規則に働く警察官でも効率的に転職先を見つけられるでしょう。ぜひ参考にしてください。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、国内最大級、転職支援実績NO.1の転職エージェントサービスです。登録者の希望やスキルに合った求人を厳選して紹介しています。
面接日など日程調整をすべて任せられるため、仕事に集中しながら転職活動が可能です。さらに、「自分のアピールポイントがわからない」「自分に合った企業がわからない」など、転職時に抱えやすい悩みも無料でキャリアアドバイザーのサポートを受けられます。
さらに非公開求人は27万件以上、公開求人は34万程度扱い、リクルートエージェントでしか出会えない求人を見つけられるでしょう。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代の転職エージェント満足度NO.1を獲得した、無料で利用できる転職支援サービスです。
扱う求人は、大手上場企業からベンチャー企業、販売・サービス業など幅広く、年収の交渉などもサポート。さらに、企業の人事担当者とやりとりをするアドバイザーがいるため、社内の雰囲気や求人票では分からない企業情報を教えてくれます。
履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接を行うなど求人紹介から入社までサポートしてくれるため心強いでしょう。
リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラスな仕事を主に扱う転職エージェントです。ヘッドハンティング方式を採用し、登録したレジュメを見て約600社のヘッドハンターが仕事を探し提案してくれます。
年収800万~2,000万円の求人を多く扱い、自分では探せなかった新しい企業との出会いも期待できます。企業からダイレクトにスカウトされることもあり、効率的な転職活動が可能です。
リクルートダイレクトスカウトは、自分のスキルやこれまでの経験を想像とは違う方向で活かせるチャンスを広げてくれるでしょう。
doda
dodaは、求人サービスと転職エージェントの両方から転職活動を支援するサイトです。企業やエージェントからのスカウトサービスも提供しており、多くの求人に触れることで、転職するチャンスを広げられます。
また、「転職って何から始めればいいのか」「仕事が忙しくて時間が取れない」など、転職の際の不安な気持ちに寄り添いながら、キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当の2つの柱でユーザーを支えてくれるのも魅力です。
dodaは、自分に合った転職活動方法で次の仕事を見つけたい方に最適の転職エージェントです。
ビズリーチ
ビズリーチは、年収1,000万円以上の求人が1/3以上あり、即戦力として働きたい方に注目してほしいハイクラス向け転職エージェントです。
企業を紹介や面談を行わず、厳選された企業とダイレクトにコンタクトが取れるほか、転職のプロであるヘッドハンターへ相談が可能なため、効率的に転職活動ができます。
ビズリーチは、選ばれたユーザーしか受け取れない非公開求人の紹介など、ひとつ上のキャリアを目指したい方におすすめです。
まとめ
警察官が転職を成功させるためには、効率よく転職活動を行えるかが大切です。「面接など予定を組みにくい」「転職先を探すヒマがない」など、転職活動が進みづらい場合は、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントであれば、これまでのスキルや経験から自分に合った求人を見つけてくれるだけではなく、面接日や入社日の調整など転職に必要なサポートをすべて行ってくれます。
日頃の業務に集中しながら転職活動ができるため、今回紹介した転職エージェントを参考に、転職活動をスタートしてみましょう。
子供が大きくなったのを機に、2017年より本格的にWebライターとして始動。クレジットカードとカードローンを得意分野とし、恋愛・離婚・エンタメ系や商品紹介など、さまざまなメディアのライターを経験。誰もがわかりやすい記事を作成するのを信念に、自分の無知さや語彙力のなさに落胆しながらも、持ち前の探求心を武器に奮闘中。クレジットカードは、楽天カード・Yahooカード・地元のマイナーのカードを利用。キャッシュレスはPayPayとメルペイを利用し、家計を整理するのが目標。