クレジットカードに付帯する海外旅行保険の家族特約を解説!子供にも補償がついて安心
家族で海外旅行をするときには、家族特約のついた海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを作成しましょう。家族特約とは会員本人だけでなく、生計を共にする家族にも適用される保険です。
海外では日本の保険が適用されないので、海外で病気や怪我をした時に海外旅行保険に加入していないと高額な医療費を請求されてしまいます。本人だけなく家族の健康を守るためにも、家族特約のついた海外旅行保険が付帯したクレジットカードは必須ですよ。
今回は、海外旅行保険の家族特約について説明するとともに、家族特約付きの海外旅行保険が付帯されているおすすめのクレジットカードも、紹介していきたいと思います。
海外旅行保険の家族特約のメリット
一般的にクレジットカードに付帯している海外旅行保険は、カードの契約者のみに補償が適用されることが多いです。
しかし、家族特約の付いた海外旅行保険の場合は、カードの契約者だけではなく、その家族も補償対象に含まれます。
クレジットカードを1枚契約するだけで、自分だけでなく家族の保険までまかなえるのですから、非常にコストパフォーマンスがいいですね。
クレジットカードをつくれない家族の保険として活用可能
家族で海外旅行に行く場合は、家族それぞれで海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを所有していれば安心です。
ただ、クレジットカードには申込み条件が設けられており、18歳未満だと申込みができません。また、申込み条件を満たしていたとしても、さまざまな状況により、審査に通過できない人もいるでしょう。
そのような人が、海外旅行保険に加入する必要がある場合は、その都度保険会社が取り扱っている保険に加入しなければならず、手間もお金もかかり非常に面倒です。
しかし家族特約付きの海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを所有していれば、それだけでクレジットカードを持っていない家族の分の保険までカバーできてしまいます。
子供のみの海外旅行でも適用される
時には、カード契約者本人は旅行に行かずに、家族だけで海外旅行に行くこともあるかもしれません。そのようなカード契約者が同行しない旅行でも、家族特約による補償は適用されます。
妻と子供だけで行く海外旅行に行く場合や、子供の修学旅行先が海外だった場合なども、家族特約さえあれば安心ですね。ただし、海外で実際に保険が適用されるような事態に遭遇した場合は、クレジットカードのサポートデスクに連絡を取る必要があります。
カード契約者がいれば、カード裏面に記載されているサポートデスクの電話番号に電話をかければいいだけですが、カード契約者がおらずクレジットカードが手元にないと、連絡先がわからずに困ってしまうかもしれません。
旅行に行く前に、あらかじめサポートデスクの連絡先をメモしておくなどの準備をしておいたほうがいいでしょう。
怪我や病気のリスクから家族を守れる
家族特約がついている海外旅行保険に加入しておけば、怪我や病気のリスクから家族を守れます。海外は気候や食事があわず、体調を崩してしまう可能性があります。そんなときでも現地の病院に行ければ、しっかりと治療をしてくれます。
自分だけでなく家族で旅行をするときには、家族特約のついた海外旅行保険に加入しておくと安心ですよ。
海外の高額な医療費をカバーできる
家族特約のついた海外旅行保険に加入しておけば、海外の病院で治療を受けたときの金銭的負担も軽くなります。海外の病院では日本の保険が適用されません。そのため万が一手術を受けるようなことがあれば、国によっては100万円を超える請求をされてしまいます。
海外旅行保険はこうした医療費をカバーしてくれるので、家族が体調を崩して病院に行ったときも安心です。家族で海外旅行をするときには、家族特約のついた海外旅行保険に加入しておきましょう。
専門家からのコメント
日本では調子が悪いと気軽に病院に行く習慣がありますが、海外では国や治療法によって高額になる可能性があります。
慣れない国でも安心して海外旅行ができるように、事前に準備しておきたいものです。
海外旅行の家族特約に加入していれば、本人だけでなく家族までカバーできることができておすすめです。
ただし、ご本人と家族とで補償内容や金額など違いがありますので、内容についても把握しておくと良いでしょう。
海外旅行保険の家族特約のデメリット
家族特約は非常に便利ですが、実際に使う場合にはいくつか気をつけておかなければならないことがあります。
家族特約の恩恵をしっかりと受けるためにも、以下であげることは念頭に置いておきましょう。
家族特約の補償額は会員本人に対する補償額より少ない
家族特約で補償される金額は、会員本人に対する補償ほど充実しているわけではありません。
クレジットカードの付帯保険の説明を見ると、「最大〇〇万円補償」というような内容がありますが、あれはあくまでも会員本人に対する補償金額です。
実際に家族特約で補償される金額がどれぐらいかに関しては、後ほど「海外旅行保険の家族特約があるおすすめのクレジットカード」で説明する内容を、参考にしていただければと思います。
家族特約対象外の補償がある
海外旅行保険で補償される項目のなかには、家族特約が適用されないものもあります。
たとえば航空機遅延補償が付いているカードの場合、航空機が遅延した際には会員本人には補償がありますが、その家族には補償がないケースが大半です(一部適用されるカードもあります)。
事前に保険内容の詳細を確認して、家族特約が適用される項目と適用されない項目をチェックしておきましょう。
家族カードを所有していると家族特約の対象外になることがある
家族のなかに、「家族カード」を発行している人がいる場合、その人には家族特約が適用されません。
家族カードは、本カードに紐づいて発行できるクレジットカードですが、家族カードには独自の海外旅行保険が付帯している場合があります。
そのため、家族カード会員は家族特約ではなく、家族カードの付帯保険によって補償を受けることになります。
家族特約の適用範囲
クレジットカード会社の会員規約には、家族規約の補償対象は「本会員と配偶者、本会員または配偶者と生計をともにする同居の子どもや親族。また、本会員または配偶者と生計をともにする別居の未婚の子ども」といった記載がされています。
ポイントとなるのは生計をともにするという箇所ですが、扶養対象であれば適用されるという認識をされているようです。もし家族特約が適用されるかわからない場合は、事前にクレジットカード会社に確認をしておきましょう。
家族特約が付帯するクレジットカードの選び方
ここまでクレジットカードの家族特約のついた海外旅行保険について解説してきましたが、それでは具体的にクレジットカードを選ぶときにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。
ここからはクレジットカードの選び方について解説していきます。
海外旅行保険は自動付帯か利用付帯か
クレジットカードに付帯している海外旅行保険の適用条件には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
自動付帯の場合は、クレジットカードを所有していれば自動的に保険が適用されます。しかし利用付帯の場合だと、旅行の際に利用した公共交通機関の利用代金やツアーの代金などを、当該クレジットカードで支払わなければ、保険が適用されません。
また、保険が適用されるのは「実際にカードで支払った人数分」です。
家族分の旅行代金をクレジットカードで支払った後に、両親が自分たちの旅行代金を現金で支払って同行することになったような場合、両親は補償対象とはなりません。
保険を適用させたい人数分だけ、クレジットカードで支払いをおこなう必要があることには、十分注意が必要です。
専門家からのコメント
特に気を付けたいのは、自動付帯か利用付帯かどうかです!
補償金額がどんなに高額でも、利用付帯であれば、別のクレジットカードでの決済だったり、会社決済だったために保険が活用できない事例も多々あります。
クレジットカードを選ぶ際に、海外旅行保険は自動付帯のもの、そして家族特約の付帯になっているものを選択しておけば、家族全員の海外旅行も安心できますね。
家族特約におすすめのクレジットカード5選
海外旅行を控えており、家族特約付きのクレジットカードを今から探そうと考えている人に向けて、海外旅行保険の家族特約があるおすすめのクレジットカードを、いくつか紹介します。
家族特約が付帯しているクレジットカードは、ゴールドカード以上のランクが中心です。補償内容や年会費・付帯サービスなどを比較検討しながら、自分に合うクレジットカードを見つけてください。
三井住友カード ゴールド|三井住友カードのプロパーカードなので安心
- 最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険
- 年間300万円までのお買物安心保険
- 空港ラウンジサービスあり
年会費初年度 | 11,000円(税込) |
---|---|
年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%~5% |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
三井住友カード ゴールドの海外旅行傷害保険の適用条件は、2022年4月16日(土)以降、事前に旅費などをクレジット決済いただく利用付帯となっています。
本会員に対する補償および家族に対する補償は、以下のようになっています。
補償項目 | 本会員 | 家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 |
最高5,000万円 |
最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高5,000万円 | 最高2,000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用 | 最高500万円 | 最高200万円 |
家族に対する補償は、本会員に対する補償水準には及ばないものの、一般カードに付帯している海外旅行保険程度の補償が受けられるので、十分といえます。
三井住友カードが発行するプロパーのゴールドカードということで、非常に高いステータス性も魅力ですね。
年会費は通常11,000円(税込)ですが、インターネット入会すれば初年度の年会費は無料となります。
また、2年目以降もカードの利用金額や「マイ・ペイすリボ」に登録の上年1回以上の支払いなどの条件をクリアすることで、年会費を4,400円(税込)まで抑えることが可能なので、かなり割安で利用できるゴールドカードです。
三井住友カード ゴールドは、海外旅行の場合は、貴重品を盗難された、破損してしまった等の損害相手にけがをさせてしまった時の賠償、死亡やケガをした時等に保険金が出ます。
国内旅行の場合でも、バスや電車などの公共交通乗用具に搭乗中の傷害事故、宿泊先が火災、募集型企画旅行参加中での傷害事故が起こってしまった時に、死亡後遺症保険金、入院費、通院費、手術保険金が出ます。
未成年の家族にもそのサービスが一部付帯されるという、手厚い補償に惹かれ、三井住友カード ゴールドを選びました。
三井住友カード ゴールドでは、海外旅行保険だけでなく国内旅行保険でも家族特約が利用できます。
海外・国内問わず、家族で旅行に行く機会が多い方にとっては、見逃せないカードといえるでしょう。
JCBゴールドカード|傷害死亡・後遺障害が最高1億円補償
- ゴールドカードならではの充実した海外旅行傷害保険 最高1億円!(利用付帯)
- 空港ラウンジサービス(国内・海外)等、サービスが充実!
- ワンランク上のゴールドカード「JCBゴールド ザ・プレミア」へご招待のチャンス!
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%~10.0% |
発行スピード | 1週間 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
JCBゴールドカードの海外旅行傷害保険の適用条件も、基本的には自動付帯ですが、傷害死亡・後遺障害の補償内容のみ一部利用付帯となっています。
本会員に対する補償および家族に対する補償は、以下のようになっています。
補償項目 | 本会員 | 家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 |
合計:最高1億円 自動付帯分:最高5,000万円 利用付帯分:最高5,000万円 |
最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高1億円 | 最高2,000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用等 | 最高400万円 | 最高200万円 |
本会員に対する傷害死亡・後遺障害や賠償責任での最高1億円の補償は、ほかのゴールドカードと比べても頭一つ抜けている補償内容となっています。また、本会員は上表の内容に加えて、海外航空機遅延保険も利用可能です。
年会費は通常11,000円(税込)ですが、オンライン入会すれば初年度の年会費は無料となります。
また、2020年9月30日まで、オンラインで新規入会した方に対して最大で13,500円分(スマリボ同時登録&利用の場合)のプレゼントをおこなう、キャンペーンを展開しています。
JCBゴールドカードへの入会を検討しているのであれば、まさに今がチャンスといえるでしょう。
また、カードの特典として海外旅行保険も付帯されているので、別途加入する必要がなく便利でお得だと思います。
旅行先での買い物の保証や、飛行機搭乗時に預けた荷物が紛失した際の保証もあり、万が一の際も安心だと思います。
航空機の遅延や手荷物紛失に関する保険は、ゴールドカードでも付帯していないことがあります。
保険内容を充実させたい場合は、JCBゴールドカードはかなりおすすめのカードといえるでしょう。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード|家族特約が手厚い
- プライオリティ・パス(通常年会費429米ドル/プレステージ会員)に優遇年会費(11,000円/税込)※別途登録必要
- 新規ご入会・ご利用で永久不滅ポイント最大8,000円相当をプレゼント
- ショッピング安心保険年間最高200万円
年会費初年度 | 無料 |
---|---|
年会費2年目〜 | 11,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.75% |
発行スピード | 最短3営業日 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの付帯保険の適用条件は自動付帯なので、本カードを持っているだけで自動的に海外旅行保険が適用されます。
本会員に対する補償および家族に対する補償は、以下のようになっています。
補償項目 | 本会員 | 家族 |
---|---|---|
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 |
疾病治療費用 | 最高300万円 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高3,000万円 | 最高3,000万円 |
携行品損害 | 最高30万円 | 最高30万円 |
救援者費用 | 最高200万円 | 最高200万円 |
寄託手荷物遅延費用 | 最高10万円 | 最高10万円 |
寄託手荷物紛失費用 | 最高10万円 | 最高10万円 |
乗継遅延費用 | 最高3万円 | 最高3万円 |
出発遅延費用 | 最高3万円 | 最高3万円 |
死亡・後遺障害の補償金額が、本会員の最高5,000万円に対して家族が1,000万円になっている点を除けば、すべての補償金額が本会員と同等になっています。
家族に対する補償内容は、本会員に対する補償内容よりも控えめになっていることが多いなかで、家族に対しても非常に充実した補償を適用してくれるのは、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの大きなメリットです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードでは、カード決済することで永久不滅ポイントを貯められますが、「SAISON MILE CLUB(年会費税込4,400円)」に加入することで、マイルを貯められるようにもなります。
海外旅行に行く機会が多い人にとっては、付帯保険を活用しつつ、普段使いでマイルも貯められる、一枚で二度おいしいカードといえるでしょう。
年会費は初年度無料で、2年目以降は11,000円(税込)です。
私が感動しているのはセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードに元から付帯している海外旅行保険です。
通常一週間くらいの海外旅行であれば夫婦で20,000円以上する海外旅行保険がこちらのクレジットカードには最初からついているので、海外旅行に一回行くだけでも年会費の分を取り戻すことができます。
また、海外旅行保険を選ぶ手間もなくなるので一石二鳥です、
実際に利用している人も、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの海外旅行保険の便利さを感じているようですね。
JALカードCLUB-A ゴールドカード|JALマイルが貯まりやすい
- フライトやショッピングでマイルが貯まる!
- 年1回海外旅行に行かれる方におススメ!
- ショッピングマイルが2倍たまる
年会費初年度 | 17,600円(税込) |
---|---|
年会費2年目〜 | 17,600円(税込) |
ポイント還元率 | 1% |
発行スピード | 21営業日程度 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
JAL CLUB-A ゴールドカードにはいくつも種類があり、それぞれのカードで保険内容が微妙に異なるので、今回はVISAとMastercardのJAL CLUB-A ゴールドカードについて説明します。
VISAとMastercardのJAL CLUB-A ゴールドカードでは、付帯保険の適用条件が自動付帯となっているので、本カードを持っているだけで自動的に海外旅行保険が適用されます。
本会員に対する補償および家族に対する補償は、以下のようになっています。
補償項目 | 本会員 | 家族 |
---|---|---|
傷害死亡 | 最高5,000万円 | 最高1,000万円 |
傷害後遺障害 |
150万円〜5,000万円 (保険金額の3%〜100%) |
30万円〜1,000万円 (保険金額の3%〜100%) |
傷害治療費用 | 最高150万円 | 最高150万円 |
疾病治療費用 | 最高150万円 | 最高150万円 |
賠償責任 | 最高2,000万円 | 最高2,000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 | 最高50万円 |
救援者費用 | 最高150万円 | 最高150万円 |
海外旅行保険の補償内容に関しては、ゴールドカードの水準程度といえます。入会搭乗ボーナス・毎年初回搭乗ボーナスに加えて、搭乗ごとにボーナスマイルもプラスされるので、非常にマイルを貯めやすいカードです。
本来であれば入会に3,300円(税込)が必要なショッピングマイル・プレミアムに自動入会でき、ショッピング時のマイル還元率が通常の2倍になるので、普段使いでもマイルをどんどん貯められます。
年会費は17,600円(税込)で、初年度年会費無料や年会費優遇の条件もないため、ここまで紹介したほかのカードと比べると少々割高な印象も受けます。
その分、ほかのカードよりマイルが格段に貯まりやすくなっているので、年会費を支払う価値があるかどうかをしっかり判断したうえで、申込むかどうかを決めるといいでしょう。
ANA ワイドゴールドカード|ANAマイルが貯まりやすい
- 入会時・毎年のカード継続時にボーナスマイルをプレゼント
- 国内旅行海外旅行ショッピング保険など充実!
- 便利な電子マネー「iD」も標準搭載
年会費初年度 | 15,400円(税込) |
---|---|
年会費2年目〜 | 15,400円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5 〜 10% |
発行スピード | 3営業日程度 |
国際ブランド |
|
電子マネー |
|
- 付帯サービス
ANA ワイドゴールドカードも、JAL CLUB-A ゴールドカードの場合と同じく、カードごとに保険内容が微妙に異なります。
そのため今回は、VISAとMastercardのANA ワイドゴールドカードについて説明します。
VISAとMastercardのANA ワイドゴールドカードでは、付帯保険の適用条件が自動付帯となっているので、本カードを持っているだけで自動的に海外旅行保険が適用されます。
本会員に対する補償および家族に対する補償は、以下のようになっています。
補償項目 | 本会員 | 家族 |
---|---|---|
傷害死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 |
死亡:最高1,000万円 後遺障害:程度に応じて30万円~1,000万円 |
傷害治療費用 | 最高150万円 | 最高50万円 |
疾病治療費用 | 最高150万円 | 最高50万円 |
賠償責任 | 最高3,000万円 | 最高1,000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 | 最高15万円 |
救援者費用 | 最高100万円 | 最高50万円 |
家族に対する補償は、軒並み本会員に対する補償よりも抑えられていますが、傷害治療費用や疾病治療費用として最高で50万円しか保障が受けられないのは、少し不安です。
家族の方は家族特約で受けられる保障とは別に、保険会社の海外旅行保険に加入しておいたほうがいいかもしれません。
とはいえANAのカードですので、マイルの貯まりやすさに関してはピカイチです。
マイルの貯まりやすさを重視しつつ、海外旅行時に家族に対する最低限の補償もつけておきたい場合は、かなりおすすめできるクレジットカードといえます。
年会費は15,400円(税込)です。
家族特約におすすめのクレジットカード比較
ここまで家族特約のついた海外旅行保険の付帯したおすすめのクレジットカードを紹介していきました。まだどのクレジットカードを作るか悩んでいる人のために、これまでの紹介したカードの情報をまとめて紹介します。
カード名 | 年会費 | 補償項目 |
---|---|---|
三井住友カード ゴールド |
11,000円(税込) |
・傷害死亡・後遺障害 ・傷害治療費用 ・疾病治療費用 ・賠償責任 ・携行品損害 ・救援者費用 |
JCBゴールドカード |
11,000円(税込) |
・傷害死亡・後遺障害 ・傷害治療費用 ・疾病治療費用 ・賠償責任 ・携行品損害 ・救援者費用 |
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス(R)・カード |
11,000円(税込) |
・傷害死亡・後遺障害 ・傷害治療費用 ・疾病治療費用 ・賠償責任 ・携行品損害 ・救援者費用 ・寄託手荷物遅延費用 ・寄託手荷物紛失費用 ・乗継遅延費用 ・出発遅延費用 |
JALカードCLUB-A ゴールドカード | 17,600円(税込) |
・傷害死亡・後遺障害 ・傷害治療費用 ・疾病治療費用 ・賠償責任 ・携行品損害 ・救援者費用 |
ANA ワイドゴールドカード |
15,400円(税込) |
・傷害死亡・後遺障害 ・傷害治療費用 ・疾病治療費用 ・賠償責任 ・携行品損害 ・救援者費用 |
どのクレジットカードも海外旅行保険の補償は充実していますが、カードによって家族特約の補償金額などが異なります。家族で海外旅行をするときには、家族特約付帯の海外旅行保険があるクレジットカードを作成しましょう。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険の家族特約に関するまとめ
クレジットカードに付帯している海外旅行保険に家族特約があると、カード1枚で家族の保険がまかなえます。クレジットカードを持てない家族の保険もカバーできますし、カード会員本人が同行しない旅行でも家族特約が有効なのはうれしいですね。
家族特約が付いているクレジットカードは、ゴールドカード以上のグレードのカードが中心です。家族特約付きの海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをお探しの場合は、今回ご紹介したカードを中心に検討していただくのがおすすめですよ。
専門家からの一言
クレジットカードの海外旅行保険は、家族特約が付帯されていれば、家族全体までカバーできます。
海外旅行の際には旅行会社の保険に加入する方が多いと思いますが、クレジットカードの家族特約をご確認してみてはいかがでしょうか?
年会費が多少かかっても、トータルでお得にすむかもしれません。
ただし、その際には自動付帯かどうか、また家族での補償内容や金額などをしっかり把握しておきましょう。
金融機関を経て2010年にFPとして独立。賢いお金の使い方や貯め方、増やし方のノウハウを延べ3000人以上の方に伝授。また住宅や保険、資産運用などを中心とした個別相談や法人での企業研修なども担当する。2019年からはネットラジオ、マネーコラムなどで、マネー情報をわかりやすく発信している。
不動産広告の営業マンを経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。 クレジットカードやカードローンに関する知識を、公平な視点で分かりやすく伝えることを目指しています。 私生活でもいろいろなクレジットカードを使い分けながら、自分にとって最適な使い方を模索中。毎月貯まっていくポイントを見ながらその使い方を考えるのが、ひそかな楽しみ。 自分の実体験や気付きをもとにした、オリジナリティのある記事をお届けしたいと思っています。