メルペイの使い方はコンビニによって違いがある! 使い方や注意点、メリットを紹介
フリマアプリで有名な「メルカリ」が提供するスマホ決済サービスといえば「メルペイ」です。メルペイの特長はメルペイ専用アプリは必要なく、あくまでフリマアプリのメルカリをインストールすれば誰でも利用できるところです。
日本では「PayPay」や「LINE Pay」などのスマホ決済サービスが先行していますが、おトクなキャンペーンや加盟店の増加によりメルペイもシェアを伸ばしています。
スマホ決済サービスの利便性で最も重要なのが「利用先(加盟店)」です。とくに気軽に少額決済から利用できるスマホ決済サービスは、「コンビニ」での利用は外せません。実際にスマホ決済サービスの利用先でもっとも多いのがコンビニとの統計もあり、メルペイもコンビニ決済に力を入れています。
業界では「コンビニでの利用を制するスマホ決済サービスがPayサービスを制する」と考えられており、これからもますますコンビニでの利用が増加するでしょう。そこでこの記事ではメルペイが利用できるコンビニや使い方、注意点などをまとめて紹介します。
メルペイが使えるコンビニはここだ!
それではまず現在(2023年1月)、メルペイが使えるコンビニを紹介します。
- セブンイレブン
- ローソン
- ファミリーマート
- ミニストップ
- ポプラ
- セイコーマート
2023年1月現在、メルペイで決済できるコンビニはこの6ブランドです。「セブンイレブン」、「ローソン」、「ファミリーマート」、「ミニストップ」と4大コンビニブランドで利用できることから、日本全国で使えることがわかります。またローソンは「ローソン100」、「ナチュラルローソン」などの別業態ブランドでも利用できるので、利用可能店舗は大幅に拡大されます。
それでは各コンビニで使えるメルペイの決済方法をまとめてみます。
コンビニで使えるメルペイの決済方法
メルペイをコンビニで利用するには、「メルペイコード払い(コード払い)」と「電子マネーiD払い(iD払い)」の2種類の決済方法があります。各コンビニで対応している決済方法を表で確認してみましょう。
コンビニ | メルペイコード払い | 電子マネーiD払い |
セブンイレブン | 〇(2019年7月から対応) | 〇 |
ローソン(ローソン100、ナチュラルローソン含む) | 〇 | 〇 |
ファミリーマート |
〇(2020年3月から対応) |
〇 |
ミニストップ | 〇 | 〇 |
ポプラ | 〇(2019年12月から対応) | 〇 |
セイコーマート | 〇(2020年2月から対応) | 〇 |
上記の表にあるすべてのコンビニで「メルペイコード払い」「iD払い」が利用できます。次に各コンビニとメルペイの関係&特長を紹介します。
①セブンイレブン
日本最大のコンビニチェーン「セブンイレブン」を知らない人はいないでしょう。以前はiD払いしか使えなかったセブンイレブンですが、2019年7月から「コード払い」が対応になり、「iD払い」を含め2種類の決済方法が利用できます。コード払いはスマホに表示したバーコード(QRコード)をレジ店員に提示してスキャンしてもらう決済方法です。
コード払い(バーコード、QRコード)の手順を紹介します。
- メルカリアプリを起動し「メルペイ」をタップ
- 「コード払い」をタップ
- パスコードを入力
- 表示されたバーコード(QRコード)を店員に提示
- 店員がスキャンする
- 支払い完了
電子マネーの「iD払い」はスマホを店頭レジのリーダーにかざして使いますが、あくまでiD機能が搭載されたスマホ機種のみ利用できます。iD機能が搭載されていないスマホのユーザーは、セブンイレブンの支払いにコード払いを選択してください。
iD払いの手順はアプリの起動が必要ないのでとても簡単です。
- 購入する商品を持ってコンビニレジで「iD払い」と伝える
- レジにあるリーダーにスマホをかざす
- 支払い完了
メルペイでiD払いを利用するには、事前にメルペイ画面で「iD設定」が必要です。そうすることで支払時にアプリの操作が必要なく、スムーズに支払いが完了します。また店頭で支払い方法を選択する際には、混乱を避けるために「メルペイで~」ではなく「iD払いで~」と話した方がよいでしょう。
またセブンイレブンでメルペイを利用しても、メルカリ特典以外のポイントプログラムの適用や還元はありません。ここは注意点です。
②ローソン(ローソン100、ナチュラルローソン含む)
ローソンはセブンイレブンと同じく、iD払いとコード払いが利用できます。またローソン以外に「ローソン100」や「ナチュラルローソン」でも同じく2種類の決済方法が利用できます。
ローソンではメルペイを使う前に「Pontaカード」や「dポイントカード」を提示することで、それぞれ「Pontaポイント」、「dポイント」が付与されます。メルカリの特典以外に付与されるので、忘れないように提示しましょう。ローソンはどの店舗でもiD決済とバーコード決済の2種類から選択できるので便利です。
③ファミリーマート
ファミリーマートもメルペイのiD払いに加え、2020年3月からコード払いにも対応しています。ファミリーマートではメルペイの決済前に「Tポイントカード」を提示することで、「Tポイント」を別途もらえます。
④ミニストップ
ミニストップはセブンイレブンやローソンと同様に、iD払いとコード払いの2種類が利用できます。ミニストップではメルペイの利用前に「WAONカード」を提示することで、「WAONポイント」がもらえますので忘れずに提示してください。
⑤ポプラ
関西、中国地方に多いコンビニのポプラでは、以前はiD払いのみ利用可能でしたが、2019年12月からメルペイコード払いにも対応できるようになりました。
ポプラではメルペイの決済前に「楽天ポイントカード」を提示することで、「楽天スーパーポイント」がもらえます。
⑥セイコーマート
北海道で人気のセイコーマートも、以前はiD払いのみ可能でしたが、2020年2月からメルペイコード払いも対応可能になっています。
セイコーマートでは独自のポイントプラグラムの「セイコーマートクラブ」があります。メルペイの決済前に提示することで「クラブポイント」がもらえますので、セイコーマートでメルペイを使う人はセイコーマートクラブカードに加入しましょう。
メルペイをコンビニで利用する際の注意点
とくにメルペイはコンビニなどの少額決済で利便性が高く、財布や小銭を持たなくても簡単な買いものができます。ただしコンビニで利用する場合に注意したい点がいくつかあります。
- コンビニでチャージができない
- 購入できない商品がある
- スマホ機種に制限がある
- 残高不足では決済できなくなる
注意点①コンビニでチャージできない
メルペイで決済するにはあらかじめ「チャージ」が必要です。チャージはメルペイの口座に電子マネーを入金することで、自分の銀行口座をアプリに登録することでチャージを実行します。他社のスマホ決済サービスのなかには、コンビニレジでチャージしたり、店内のATMでチャージしたりできるものがあります。しかしメルペイはあくまで銀行口座からのチャージが必要で、クレジットカードや現金によるチャージはできません。
そのためメルペイを利用する際は購入前にチャージ残高に不足がないかを確認し、必要なら銀行口座からのチャージを実行してください。またメルカリユーザーはフリマの売上金で「メルカリポイント」を購入することで、メルペイの支払いに利用できます。ただしメルカリポイントには有効期限があり、一度購入したポイントを売上金へ戻すことはできないので注意が必要です。
注意点②購入できない商品がある
コンビニにはさまざまな商品がありますが、メルペイで購入できないものがあります。気になる「お酒」や「タバコ」は購入できますが、「商品券」、「切手」、「公共料金の支払い」などはメルペイで支払うことができません。「これはどうかな?」と感じた場合は、コンビニの店員やカスタマセンターに確認しましょう。
注意点③スマホ機種に制限がある
保有するスマホの機種でも制限があります。iD機能はもともと「NTTドコモ」が推進したシステムで、Androidスマホで発達した歴史があります。したがってApple社のiPhoneのなかでも、「iPhone6以前」や「iPhoneSE」などのモデルにはiD機能が搭載されていません。自分が保有しているスマホがiDに対応していない場合は、メルペイの利用先が限定されることを覚えておきましょう。
注意点④残高不足では決済できなくなる
メルペイを使うには事前チャージを行い、購入に必要な残高を用意しなくてはなりません。購入時に残高不足が起きた場合は、自動チャージができないので決済不能となり購入できません。
面倒ですが購入前にチャージ残高を確認して、不足が出ないかを確認してから決済してください。
メルペイをコンビニで利用するメリット
コンビニでメルペイを使用することで、さまざまなメリットがあります。代表的な2つのメリットを紹介します。
- ポイント還元キャンペーンをおこなっていることが多い
- クーポンが配布されていることが多い
メリット①ポイント還元キャンペーンをおこなっていることが多い
メルペイでは不定期にポイント還元キャンペーンを開催しており、「20%キャッシュバック還元」などの魅力的な特典が提供されていました。また多くのキャンペーンでコンビニが対象になっており、メルペイのコンビニ利用は各種キャンペーンと相性がよいことがわかります。
普段からメルペイをコンビニ利用することで、キャンペーンの開催に気が付かなくても多くの還元が受けられる可能性があります。
メリット②クーポンが配布されていることが多い
メルペイではアプリ内で独自の「メルペイクーポン」を発行しており、利用することで対象商品を安く購入できます。過去にはセブンイレブンのセブンカフェ(200円以下)が、なんと11円で購入できるクーポンがありました。メルペイクーポンは定期的に発行されていおり、コンビニ商品やファストフード商品に対するものが多いようです。
定期的にチェックしてメルペイクーポンを上手&おトクに活用しましょう。
メルペイとコンビニのまとめ
メルペイはコンビニと相性のよい決済サービスですが、商品やスマホ機種によっては利用できない場合があります。またメルペイをコンビニで利用する際には、必ず事前にチャージを行い、残高不足にならないように注意することも大切です。
機能を理解して各種キャンペーンやクーポン、ポイント還元などメリットの多いメルペイを上手に活用したいですね。
上場企業のサラリーマンから会社経営を経てファイナンシャルプランナー(FP)に。FPとして個人資産の相談業務をおこなう傍ら、金融系ライターとして銀行コラムや各種金融商品などの記事を多数制作。その他にも年に数回、お金の講演会や各種学校にて高校生、PTAに対して公的奨学金についての講演もおこなっている。また投資家としての面もあり過去にはFXで大損した経験も…その記憶を忘れないように現在では固い投資を心がけている。