ふるさと納税で節税できる?控除の仕組みや注意点を解説
現在では、広く認知されている「ふるさと納税」。しかし、ふるさと納税で本当に節税することができるのかなど、詳細については分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ふるさと納税と節税の関係、そしてふるさと納税のメリットや税金の控除について解説します。また、ふるさと納税をするのが初めての方に向けて、簡単に手続きをおこなえる、ふるさと納税ポータルサイト「ふるなび」も紹介します。
ふるさと納税とは?節税になる?
「ふるさと納税」は、自分が応援したい都道府県や市区町村へ寄附する制度のことです。「納税」という言葉が用いられているため、税金と混同する方も多くいらっしゃいますが、実際は寄附の仕組みを取っています。
「ふるさと納税をすると節税になる?」と考える方も多いですが、上記の理由から、厳密にいうとふるさと納税を節税と呼ぶことは適切ではありません。
しかし、ふるさと納税により寄附をした金額は、2,000円の自己負担額を除いた全額が寄附金控除の対象として還元されます(控除上限額あり)。さらに、寄附をした自治体からは、さまざまな返礼品を受取ることが可能です。そのため、多くの方がふるさと納税を利用しています。
ふるさと納税のメリット
それでは、ふるさと納税をすることにより、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ふるさと納税には、大別すると以下の3つのメリットがあります。
- 自治体から返礼品がもらえる
- 寄附する自治体は、自由に選べる
- 税金の控除を受けることができる
ふるさと納税では、寄附した自治体から返礼品を受取れます。返礼品の内容は、お肉やお魚、お米や野菜、地元の工芸品など、地域によって異なります。所得税や住民税など、通常の納税では返礼品をもらうことができないだけに、大きなメリットです。
また、ふるさと納税は寄附対象に制限がなく、自分の好きな自治体に寄附することができます。返礼品が魅力的な自治体はもちろんのこと、自分の出身地となる自治体、学生の頃にお世話になった自治体など、選択は自由です。
くわえて、文化財保護や環境保全など、寄附した税金の使い道を選べることもふるさと納税の魅力です。
さらに、ふるさと納税をした金額に応じて、税金の控除を受けることができます。税金の控除については、節税したい方の気になる点だと思いますので、次項で詳しく解説します。
なお、現住所の自治体へふるさと納税の寄附をした場合は、自治体は返礼品を送ることができません。ふるさと納税制度にはこのような細則があるため、利用する際は注意してください。
ふるさと納税による税金の控除について
ふるさと納税の控除手続きには、「確定申告」と「ワンストップ特例制度」があります。確定申告では所得税と住民税、ワンストップ特例制度では住民税の控除を受けることができます。
以下では、ふるさと納税の控除の仕組みと控除上限額の計算方法を説明し、続いて耳慣れない用語である「ワンストップ特例制度」を解説します。
控除の仕組み
ふるさと納税では、寄附した金額から2,000円を差し引いた額を、翌年に収める住民税、もしくは所得税の還付というかたちで控除されます。
例えば、50,000円をふるさと納税する場合には、2,000円を差し引いた48,000円が控除される仕組みです。控除の対象となるのは、ふるさと納税をする年の1月1日から12月31日までの収入です。
住民税の場合は、ふるさと納税をした翌年度の控除となります。翌年度の5~6月に「住民税決定通知書」により控除内容が通知され、毎月の住民税支払い金額より控除されます。
一方、所得税はふるさと納税をした年度に還付を受けることができます。当年度の3月15日までに確定申告をすると、1~2ヵ月後までに還付される仕組みで、インターネットでの申請であれば、早ければ数週間で還付されることもあります。
注意しておきたいことは、控除を受けられる金額には上限があることです(控除上限額)。控除上限額を超えた金額では控除を受けられないため、ふるさと納税をする際は、控除上限額を把握しておくことが重要となります。
控除上限額の計算方法
ふるさと納税の控除上限額は、年収や家族構成などによって異なります。具体的な控除上限額の計算式は、下記のとおりです。
- 控除上限額={(個人住民税所得割額×20%)÷(100%-住民税基本分10%-(所得税率×復興税率1.021)}+負担金2,000円
このように、控除上限額の算出には複雑な計算を要します。そのため、実際に自身の控除上限額を知りたいときは、「控除上限額シミュレーター」が便利です。
控除上限額シミュレーターでは、収入や家族構成を入力するだけで、自身の控除上限額を知ることができます。これからふるさと納税をしたい方には目安の金額がわかり、どのくらいお得になるか具体的にイメージできると思いますので、ぜひお試しください。
ふるさと納税ワンストップ特例制度とは?
ふるさと納税ワンストップ特例制度とは、確定申告の不要な給与所得者の方などが、確定申告をすることなく寄附金控除を受けられる制度です。
通常、寄附金控除を受けるためには、確定申告をおこなう必要があります。しかし、本制度を利用すると、1年間の寄附先が5自治体以下の場合、申請書を提出するだけで住民税の控除が受けられます。
ただし、期限内に申請書を提出しなかった方など、条件によっては確定申告が必要となります。
ふるさと納税で節税したい方が知っておくべき注意点
ふるさと納税は誰でも申込むことができるため、多くの方に利用されていることは既にお伝えしたとおりです。会社員の方のみならず、自営業や公務員の方なども、ふるさと納税のメリットを受けることができます。
ただし、節税につながるメリットという観点から考えると、住民税および所得税の納税対象ではない方は、ふるさと納税の恩恵をフルに受けることができません。
そのため、専業主婦やアルバイトの方、あるいは学生や年金受給者の方などで、住民税や所得税の支払いが少額となる方は、控除のメリットをどれくらい受けられるのか、事前に確認されることをおすすめします。
ふるさと納税ポータルサイトなら「ふるなび」がおすすめ
「ふるさと納税で節税したいけど、いろいろと手続きが面倒くさそう」と考える方には、ふるさと納税ポータルサイトの利用がおすすめです。控除上限額の計算から返礼品選びまで、必要な情報を得ることができます。
特に、ふるさと納税サイト「ふるなび」は、利用者満足度などで1位に選ばれるほど、サービスが充実しています(※)。以下で、「ふるなび」の魅力について解説しましょう。
返礼品ランキングやカテゴリ検索で好みの返礼品がすぐにみつかる
ふるさと納税で受け取れる返礼品は多種多様であるため、ふるさと納税が初めての方は迷ってしまいます。しかし、ふるなびでは「返礼品ランキング」や「カテゴリー検索」により、直感的に返礼品を選ぶことができます。
ふるなびの返礼品ランキングは、総合人気やカテゴリー別、人気自治体から検索可能です。現在、どのような返礼品が人気なのか一目でわかるため、とても利用しやすくなっています。
またカテゴリー検索では、肉・ハム類や米・パン、果物類や電化製品、酒・アルコールなど、細かなカテゴリーに分類されています。自分好みの返礼品を選びたい方におすすめのサービスです。
税金の控除上限額をシミュレーターでかんたんに計算できる
ふるなびの「控除上限額シミュレーター」は、収入と家族構成を入力することにより、簡単に自身の寄附上限額の目安を知ることができます。
どのくらいの金額をふるさと納税として寄附すれば、最も節税に通じるメリットを得られるのか一目瞭然でわかるため、とても便利なサービスです。
また、ふるさと納税の申し込み方法や税金の控除を受けるための手続き方法など、ふるさと納税に必要な手続きもわかりやすく解説しています。
受け取るタイミングを自由に選べる
「返礼品を今すぐには決められない」という方は、「ふるなびカタログ」を利用してみてはいかがでしょうか。ふるなびカタログは、寄附金額をポイントへ交換することにより、返礼品を好きなタイミングで交換できるサービスです。なお、ふるなびカタログには、一部対象外の自治体もありますので、覚えておきましょう。
ふるなびカタログのポイントは、有効期限がなく、翌年に持ち越すこともできるため、自分のペースで返礼品を受取ることができます。対象となる返礼品はふるなびカタログ記載のものに限られますが、利便性の高いサービスです。
ふるさと納税の節税まとめ
ふるさと納税は厳密には節税とは呼べませんが、住民税などへの寄附金控除と自治体の返礼品の存在により、節税につながるメリットがあります。各自治体では魅力的な返礼品が用意されているため、多くの方に利用されています。
ふるさと納税での控除は、2,000円の自己負担額を除いた金額を、自身が支払う住民税や所得税から控除する仕組みです。ただし、控除できる金額には上限があるため、事前に確認しておきましょう。
ふるさと納税をする際は、「ふるなび」を利用すると、初めての方でも簡単に手続きすることができます。自分好みの返礼品を楽しみながら、好きな自治体を応援できるふるさと納税。ぜひこの機会にお試しください。
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。