大人気バターや幻の果実などグルメが充実!新潟県佐渡市のふるさと納税返礼品を取材 PR

大人気バターや幻の果実などグルメが充実!新潟県佐渡市のふるさと納税返礼品を取材

2024年7月、新潟県佐渡市にある「佐渡島(さど)の金山」のユネスコ世界遺産登録が決定し、歴史ある金山が改めて大きな注目を集めています。

世界遺産登録に向けた市民団体による運動は1997年に始まり、27年間もの取組みがついに実を結んで、佐渡市の人々は喜びに包まれました。

多くの観光客が訪れるこの島には、金山だけでなく、能舞台や、ミネラル豊富な牛乳を使ったバター、瑞々しい果物など、さまざまな特産品があるのも見どころです。

今回は、佐渡市の魅力や人気のふるさと納税返礼品、寄附金の使い道などについて、佐渡市企画部総合政策課 ふるさと創生推進係主事の天池輝(あまいけ ひかる)さんにお話を伺いました。

10市町村が合併して誕生。多彩な文化が融合する佐渡市

佐渡市の伝統芸能「鬼太鼓」

―本日はよろしくお願いします。まずは、佐渡市について教えていただけますか。

佐渡市は、平成16年に旧10市町村が合併して誕生した市で、面積は東京23区の1.4倍あるといわれています。合併後も各地区の特色は残っており、広大な土地にさまざまな文化や特産品があります。

相川地区にある佐渡島の金山は、今年(2024年)7月にユネスコ世界文化遺産への登録が決まりました。1601年に江戸幕府により開山されて金の採掘が行われ、幕府の財政を支えていた場所です。

金を掘るために日本各地から大工などが訪れ、彼らがもたらした文化が融合して、佐渡独特の文化が誕生しました。

長年の努力が実を結んだ世界遺産登録

佐渡島の金山

ー佐渡島の金山の歴史は約400年と非常に長いですね。世界遺産登録に向けて、佐渡市の皆さまはどのような取り組みをされていたのでしょうか。

35年前の平成元年まで操業していた、本当に歴史の長い金山です。関係者の方々の献身的な活動もあり、山の外観や坑道が今でも残っているのは素晴らしいことだと思います。

世界遺産登録に向けて、当市はさまざまな取り組みを行ってきました。来島された方に佐渡島の金山の歴史を知っていただけるように、鉱山としての歴史やもたらされた文化などが楽しく学べる施設「きらりうむ佐渡」を設けたのも、その一環です。

周辺環境を維持していくために、構成資産や構成施設の補修も行い、お越しいただいた方にしっかりと歴史をお伝えできるように、ガイドの養成にも力を入れています。

ー実際に世界文化遺産登録が決まった際、市民の皆さまの反応はいかがでしたか?

高齢の方、金山になじみがあり関わりのある方々が、特に喜ばれている印象です。世界文化遺産への登録は長い間叶わずにいましたので、ついに決まった時は多くの方が安心されたと思います。

島の各地区で触れられる伝統文化

ー佐渡市内のおすすめの観光スポットや名所があれば教えてください。

まず、相川地区には先ほど紹介した佐渡島の金山があります。歴史的な観点では、能楽師の世阿弥が佐渡に移り住んだため、両津地区や金井地区を中心に能の舞台があります。

毎年6月頃は「佐渡能月間」として、夜に薪を燃やしながら演舞をする「薪能(たきぎのう)」が島内の10ヶ所ほどで開催されています。

また、小木地区には「たらい舟」というお酒の樽を半分に切ったような形の乗り物があり、修学旅行生をはじめ多くの方が訪れる人気の観光名所です。

最近では、島独特の美しい景観地も「映えスポット」として人気を集めています。例えば、佐和田地区の佐和田海岸にある「あめやの桟橋」は美しい海とマッチしていて非常に綺麗だと人気です。

真野地区にある海の近くのバス停も、島独特の風景が非現実的に映ることから、多くの方が訪れて記念撮影をされています。

佐渡市のふるさと納税返礼品を紹介!ミネラル豊富なバターが人気

佐渡乳業のバターやチーズ

ーつづいて、佐渡市ふるさと納税の返礼品についてお伺いします。人気のある返礼品はどのようなものでしょうか?

まず、佐渡乳業さんが製造する「佐渡バター」が人気です。

佐渡市は四方を海に囲まれているため、海風に乗って流れてきたミネラルなどが牧草に付着します。その牧草を食べた牛が出す乳は、臭みがなくさっぱりとしていて、非常に飲みやすいと高評価を受けています。

この牛乳と佐渡の海洋深層水などを使った佐渡バターはファンが多く、テレビ番組でも度々取り上げられています。

ふるさと納税では、佐渡乳業の牛乳とバター&チーズセット、6種のアソートセットなど、種類豊富に返礼品をご用意しています。

本場ドイツでも高評価。「へんじんもっこ」の食肉加工品

へんじんもっこ ソーセージセット

―ソーセージの返礼品も人気だそうですね。

「へんじんもっこ」という事業者さんの返礼品が人気です。「もっこ」は佐渡の言葉で「頑固者」という意味なので、「へんじん(変人)もっこ」は、佐渡の変わった頑固者、こだわりの強い会社というようなユーモアのある社名です。

焼きソーセージやあらびきウィンナー、チョリソー、サラミなど、返礼品として提供いただいている商品だけでも9種類あり、非常に多くの商品を製造されています。

代表の方はドイツで食肉加工の修行を積んで本場の技を学んだ方で、佐渡の環境に合わせた製法を模索しながら、地元の食材を使って佐渡らしいソーセージ作りに取り組まれています。

へんじんもっこさんの商品は、ドイツのコンクールで金賞を何度も受賞しており、高い評価を得ています。

種なしで食べやすい「おけさ柿」は贈答用にも人気

おけさ柿

―農産物に関して、おすすめの返礼品はありますか?

山形県の庄内地方にルーツを持つ「おけさ柿」も人気です。「平核無(ひらたねなし)」という別名が示すとおり、種がない珍しい品種で、きれいな四角形をしています。

佐渡島の横には、植物栽培の極限とされている北緯38度線が通っているため、寒冷地の果物も、温暖地域の果物も両方栽培されているのが特色です。寒暖差が大きい影響で、柿に限らず果物全般、ジューシーで美味しく育ちます。

おけさ柿は種がないため手間なく食べられますし、価格も手頃なので、贈答品としても人気です。柿の出来上がりや大きさなどにより、「赤秀」「秀」といったランクが決められています。

トキとの共生を目指し、こだわりの環境で栽培された高品質なお米

佐渡市のブランド米「朱鷺と暮らす郷」

―その他、おすすめの返礼品がありましたらご紹介ください。

お米も非常に人気です。佐渡には特別天然記念物のトキが生息しており、トキと共生する環境作りを目指して、農薬を減らした独自農法で高品質なコシヒカリ米「朱鷺(トキ)と暮らす郷(さと)」を栽培しています。

田んぼの周りの草刈りも、除草剤等を使わずに機械で丁寧に行っています。トキは田んぼを餌場としてドジョウなどを食べるので、稲が生えている脇の方に水路を作ることで、トキが来てザリガニやドジョウを食べることができるように環境を整えています。

この米は食味鑑定の最高ランクを30回ほど獲得しており、他の米どころのお米に負けない品質のお米であることが保証されています。

幻の果実「ル・レクチェ」や人間国宝による焼き物も

ル・レクチェ

ー他に、佐渡市ならではのユニークな返礼品はありますか?

「ル・レクチェ」という黄色い洋ナシがあります。同じ洋ナシでも、ラ・フランスはシャキシャキとした食感であるのに対し、ル・レクチェはしっとりとした食感で非常に柔らかく、蜜が濃くて甘いのが特徴です。栽培が難しく流通量が少ないため、「幻の果実」と言われています。

2023年からふるさと納税の返礼品として提供を開始し、大変好評をいただいたので、今年はさらにラインナップを増やしました。ル・レクチェを栽培している農家さんはあまり多くないのですが、なかでも高く評価されている事業者さんに返礼品を提供いただけることになりました。

また、佐渡市の陶芸家で人間国宝の伊藤赤水さんが作る「無名異(むみょうい)焼」という土の焼き物もおすすめです。

この焼き物は、佐渡に金の鉱脈があったからこそ採れた、酸化鉄を含む鉱物を使って焼成されています。佐渡島の金山の世界遺産登録が決まったということもあり、今後ますます価値のある焼き物になるのではないかと思います。

非常に高額ではありますが、焼き物に通じていらっしゃる方にはぜひご注目いただきたい返礼品です。

佐渡の未来を見据えた取り組みに寄附金を活用

インタビュー中の天池さん

―佐渡市ふるさと納税の寄附者からは、どのようなメッセージが届いていますか?寄附金の使いみちについてもご紹介ください。

例えば、「朱鷺と暮らす郷」米の取り組みについて、「応援しています」「これからも佐渡の環境を守っていってください」といったあたたかいメッセージをいただいております。

また、子どもたちの教育環境を整備するコースへの寄附も多くいただいており、「自分自身は佐渡を離れて暮らしているけれど、佐渡の未来のため、子どもたちのために有効活用してほしい」といった応援メッセージをいただくこともあります。

他の使いみちとしては、佐渡島の金山の保全整備に活用させていただく「世界文化遺産『佐渡島の金山』応援コース」、市として力を入れている企業誘致の一環で、サテライトオフィス整備や佐渡で起業する若者の支援、移住者の受入体制の整備に活用させていただく「移住定住・起業の島応援コース」などがあります。

これらのコースは佐渡市の総合計画に基づき、今後10年、20年先を見据えた取り組みです。少子高齢化が進み、佐渡は毎年約1,000人ずつ人口が減っており、2024年に入ってからは5万人を下回っています。

移住人口や交流人口、関係人口をいかに増やしていくかが今後の重要な課題となっており、積極的に取り組みを進めているところです。

認知度を高め、より多くの人に応援してもらえる市へ

―今後の目標やご計画などがありましたらお聞かせください。

昨年のふるさと納税寄附額は5億5,000万円でしたが、全国的に見るとまだまだ少なく、佐渡の認知度を上げる必要があると考えています。

佐渡島の金山が世界遺産に登録されることが決まり、多くのメディアに取り上げられていますので、これを機に佐渡を知っていただいた方から「応援したい」と思っていただけるよう、市が目指す方向性や取り組みを積極的にPRしていきたいです。

島なので海産物の返礼品を期待されることが多いのですが、まだ豊富ではありませんので、今後は海産物の商品開発も進めていきたいです。生産・加工を島内だけで完結させるのではなく、必要に応じて島外の事業者等とも連携を図りながら商品ラインナップを増やしていきたいと考えています。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

佐渡島には金山の他にも、特別天然記念物のトキと共生する自然環境、農産物等、魅力がたくさんあります。世界遺産を見にぜひ来島していただきたいですし、ふるさと納税も活用して、佐渡島の取り組みを応援していただければ嬉しいです。

―本日は、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

佐渡市企画部総合政策課
ふるさと創生推進係主事

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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