大卒看護師の年収はいくら?初任給や給料アップの方法も解説 PR

大卒看護師の年収はいくら?初任給や給料アップの方法も解説

大学を卒業して看護師になろうと考えている方にとって、大卒看護師の年収や給料事情は気になるところでしょう。

また、看護師になるためには看護学校に通う方法もあれば、短大に通う方法もあります。

さまざまなルートから看護師を目指す方がいるなかで、大卒で看護師になることのメリットおよびデメリットとしては、どのようなことが挙げられるでしょうか。

この記事では、大卒看護師の年収・初任給や大卒看護師のメリット・デメリット、年収をアップさせるポイントなどについて説明します。

大卒看護師が給料アップを実現させるのにおすすめの転職エージェントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

看護師の初任給はどれくらい?

看護師に関わらず、初任給は最終学歴に左右されるケースが多いです。

そこで以下では、日本看護協会がおこなった「病院看護実態調査(2019年)」(※)のデータをもとにして、専門卒・大卒・看護系大学大学院卒の初任給を調べていきましょう。

(※)日本看護協会「病院看護実態調査(2019年)」

専門卒の初任給

専門卒の看護師の初任給は、264,307円です。

これだけ聞くと高いのか低いのかあまりわからないかもしれませんが、厚生労働省がおこなった「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、専門卒の一般労働者の初任給は206,900円です。

大学院卒の一般労働者の初任給が253,500円なので、看護師の方の給与水準は一般労働者よりも高いことがわかります。

大卒の初任給

大卒の看護師の初任給は272,018円で、専門卒の看護師の初任給と比較すると、8,000円ほど高いことがわかります。

先ほど触れたように、看護師はもともと給与水準が高めなので、大学を卒業して看護師になることで、初任給としてはかなり高水準の給料を得ることが可能です。

看護系大学大学院卒の初任給

看護系大学大学院の看護師の初任給は277,472円で、大卒の看護師の初任給と比較しても、5,000円ほど高くなります。

専門卒の看護師の初任給と比較すると13,000円ほど高い計算なので、年収としては15万円近くの差が生じることになります。

大卒看護師の年収とは?

初任給がわかれば、次に気になるのは年収です。

以下では、日本看護協会がおこなった「病院看護実態調査(2020年)」(※)のデータをもとにして、大卒の看護師の平均年収を計算してみます。

(※)日本看護協会「病院看護実態調査(2020年)」

大卒1年目の看護師の平均年収

先ほど触れたように、大卒1年目の看護師の初任給は272,018円で、調査年度の異なる調査でも270,292円と大きな変動は見られませんでした。

そのため、大卒1年目の看護師の初任給はほぼ27万円強と考えられるので、年収に関しては27万円×12≒330万円程度と推測されます。

この金額にはボーナスの金額を含んでいませんが、初年度なので冬に月給2ヶ月分のボーナスの支給があると考えると、大卒1年目の看護師の平均年収は、380万円ほどでしょう。

大卒看護師の平均年収

一般的なサラリーマンと同じように、看護師も勤続年数に応じて給与が上昇していきます。

勤続年数1年ごとのデータ採取は同調査ではおこなわれていませんが、勤続10年目の看護師の平均給与は318,916円となっています。

約32万円と考え、月給2ヶ月分のボーナス支給が年2回あると考えると、この場合の年収は32万円×16≒510万円となります。

1年目で380万円の年収が10年目には510万円になるので、大卒看護師の平均年収は、勤続年数に応じてこの間を少しずつ上がっていくことになりそうです。

大卒看護師の給料の違い

大卒の看護師という境遇が同じでも、働く環境によって給料に違いが生じる場合もあります。

先ほどと同じく、日本看護協会がおこなった「病院看護実態調査(2020年)」のデータをもとにして、都道府県・運営主体・病院の規模の違いによる大卒看護師の給料の違いを調べてみましょう。

都道府県の違い

都道府県によって、大卒看護師の初任給には違いが生じます。

47都道府県すべての初任給を紹介するわけにはいきませんが、ここでは上位5つの都道府県の初任給を紹介しましょう。

大卒看護師の初任給が高い都道府県ベスト5
  • 1位:千葉県(296,568円)
  • 2位:東京都(291,903円)
  • 3位:大阪府(289,243円)
  • 4位:神奈川県(287,529円)
  • 5位:静岡県(285,534円)

47都道府県のなかでもっとも大卒看護師の初任給が低いのは宮崎県の234,096円で、もっとも初任給が高い千葉県の金額と比べると、6万円強もの差があることがわかります。

総じて人が多い地域のほうが大卒看護師の初任給が高めになっているということは、把握しておくと良いかもしれません。

運営主体の違い

国や自治体・日本赤十字社など、病院の運営主体は多岐にわたりますが、運営主体によっても大卒看護師の初任給には違いが生じます。

主な運営主体ごとの初任給を、以下にまとめました。

運営主体 大卒看護師の初任給(円)
271,487
自治体 271,930
日本赤十字社 282,662
済生会 269,010
公益法人 266,390
医療法人 268,958

都道府県ほどの大きな差が見られるわけではありませんが、運営主体によっても多少の違いが生じることには注意しておきましょう。

病院の規模の違い

病院の規模によっても大卒看護師の初任給には違いが生じます。

病院の規模ごとの初任給を、以下にまとめました。

病床数 大卒看護師の初任給(円)
99床以下 266,576
100~199床 268,509
200~299床 270,084
300~399床 275,679
400~499床 272,159
500床以上 278,947

総じて病院の規模が大きくなるほど、初任給も高くなる傾向にあるといえそうです。

大きな病院のほうが業務も忙しいことが多いですが、その分しっかりとした給与を得ることができるでしょう。

大卒看護師のメリット

大卒看護師のメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

大卒看護師のメリット
  • 給料が高い
  • 応募条件が広い
  • キャリアを認められやすい

それぞれのメリットについて、詳しく説明します。

給料が高い

先ほども触れましたが、大卒看護師の初任給は専門卒看護師の初任給よりも8,000円ほど高いです。

月給で8,000円程度の差があるということは、年間での収入は10~12万円程度差があることになります。

同じ仕事をするうえで、この差は非常に大きいといえるでしょう。

応募条件が広い

看護師として働くためには看護師の国家資格を持っている必要がありますが、専門卒・大卒・看護系大学大学院卒のいずれの場合でも、看護師の資格を得られることに変わりはありません。

ただ、病院によっては応募条件を「大卒以上」に限定している場合もあります。

そのため、大卒で看護師になることによって、より魅力的な待遇の勤務先を選びやすくなるでしょう。

キャリアを認められやすい

専門卒で看護師になる場合は3年間短大に通いますが、大卒で看護師になる場合は4年間大学に通うので、知識や技術を習得する時間が1年分多いことになります。

そのため、専門卒の方よりも経験してきたキャリアを認めてもらいやすいことは、メリットとして考えられるでしょう。

大学に在籍している間に論文を執筆した、学会や研究会などで発表したことがあるというような場合は、そういった経験が就職活動においてプラスに働くことも考えられます。

大卒看護師のデメリット

反対に大卒看護師のデメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

大卒看護師のデメリット
  • 高い能力を求められる
  • 専門卒の人から厳しい目で見られやすい
  • 実務が苦手と思われることもある

それぞれのデメリットについて、詳しく説明します。

高い能力を求められる

先ほど触れたように、大卒で看護師になる場合は専門卒で看護師になる場合よりも、学習の時間を1年間多く得られています。

そのため、就職して現場に入ったときにより高い能力を求められ、即戦力として期待されることも多いです。

周囲からの期待に自分の実力や知識が伴っていないと、居心地の悪さを感じることもあるかもしれません。

専門卒の人から厳しい目で見られやすい

大卒で看護師になっても専門卒で看護師になっても、仕事の内容は大きくは変わりません。

それにも関わらず、大卒で看護師になった場合のほうが初任給は高いということもあり、専門卒の人から厳しく見られてしまう可能性が考えられます。

また、なかには「大卒で看護師なんてもったいない」といわれることもあります。大卒というだけで、過剰に勉強や仕事ができると思われてしまうこともあるようです。

勤務先できちんと仕事をこなして存在感を示し、「しっかりとした能力がある」「給料泥棒ではない」ということをわかってもらうことが重要です。

実務が苦手と思われることもある

看護系の専門学校のカリキュラムは、就職してすぐに看護師として働けるように、看護実習に多くの時間を割いていることが多いです。

一方大学のカリキュラムは、学習の時間が専門学校よりも1年長いこともあり、座学が中心で実習などは比較的少なめな傾向にあります。

そのため大卒の看護師は、専門卒の看護師と比べると実務が苦手と思われやすいです。

経験を積んでいけばスタートラインの違いは解消されていきますが、臨床実務に対応できるかどうかは看護師として働くために重要なポイントなので、なるべく早く実務に対応できるだけの知識や技術を習得することを心がけましょう。

大卒看護師に求められるスキル

大卒看護師に求められるスキルとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

求められるスキル
  • コミュニケーション能力
  • 病院の方針への臨機応変能力
  • 学ぼうとする意欲

それぞれのスキルについて、詳しく説明します。

コミュニケーション能力

人と協力して働く職場では、コミュニケーション能力が欠かせません。

とくに看護師は患者の健康に関わったり命を預かったりする職業なので、医者や同僚の看護師と密にコミュニケーションを取りながら仕事をすることが求められます。

患者とのコミュニケーションも円滑におこなえるほうが、わずかな体調の変化などにも気づきやすくなるでしょう。

病院の方針への臨機応変能力

病院ではそれぞれ理念や方針を掲げており、それらに沿った行動を取れるかどうかは、看護師としてのキャリア形成をおこなっていくうえで非常に重要なポイントです。

クリニカルラダーにおける達成度などにも、病院の方針に対する理解度は深く関係してきます。

ずっと同じ職場で働き続けるのであればその職場での方針に従い続ければOKですが、転職してほかの病院で働くことになった場合は、新しい職場での方針になるべく早く馴染むことが求められます。

学ぼうとする意欲

看護師として働くためには、学生時代に学んだことを活かすだけでは不十分で、現場で得た生きた知識やスキルも活用しなければなりません。

そういった知識やスキルを吸収するためには、常に前向きに取り組んで何事からも学ぼうとする意欲や姿勢が欠かせません。

日々の仕事から学ぼうとするのはもちろんですし、定期・不定期で開催される研修や勉強会などにも、積極的に参加するよう心がけましょう。

看護師が年収をアップさせるポイント

看護師が年収をアップさせるポイントとしては、主に以下のようなことが挙げられます。

看護師が年収をアップさせるポイント
  • 夜勤や残業を増やす
  • 管理職など出世を前提に転職する
  • 各種手当を受け取る
  • 基本給が高い職場に転職する

それぞれのポイントについて、詳しく説明します。

夜勤や残業を増やす

今すぐに収入を増やしたい場合は、夜勤や残業を増やすのがおすすめです。

基本給をいきなりアップさせることはできませんが、夜勤や残業をおこなうことで夜勤手当や残業手当によって収入を増やすことができます。

もちろん、シフトなどの関係で自分の都合よく夜勤や残業を増やすことができない場合もありますし、無理な働き方で体調を崩してしまう可能性もあるでしょう。

自分にとっても職場にとっても無理のない範囲で、夜勤・残業をおこなうことが重要です。

管理職など出世を前提に転職する

看護師も管理職にキャリアアップすることで、基本給がアップしますし役職手当を受け取れるようにもなります。

立場が変わることで働き方自体が変わることもありますが、年収を増やすためには王道といえる方法です。

ただし、1つの職場で管理職に就ける人数は限られているため、今の職場では現実的に昇進が難しいことも考えられます。

そのような場合は、管理職に就けることを前提にして転職活動をおこなうと良いでしょう。

各種手当を受け取る

上でも少し触れましたが、夜勤手当や残業手当・役職手当といった手当は、収入を増やすのに効果的です。

これら以外に手当を受け取る方法としては、資格を取得して資格手当を受け取るという方法が考えられます。

資格手当の対象となる手当は職場によって異なるので、資格を取得するのであれば、なるべく資格手当の対象となっているものを中心に検討するのが良いでしょう。

資格を取得することで手当による収入増が見込めるだけでなく、仕事に対してよりやりがいを感じて前向きに取り組めるようになる、といった効果も期待できます。

基本給が高い職場に転職する

同じ看護師でも、勤務先の条件によって給料が大きく異なるのは、冒頭で触れたとおりです。

同じ仕事をするのであれば、より多くの収入を得られるほうがモチベーションの向上につながることは、間違いありません。

今働いている職場の基本給が低いと感じるのであれば、より基本給が高い職場を探して転職することを検討してみましょう。

看護師におすすめの転職エージェント

看護師の方が転職を検討する際は、転職エージェントを利用すると良いでしょう。

看護師におすすめの転職エージェントとしては、以下のようなところが挙げられます。

おすすめの転職エージェント
  • 看護roo!
  • レバウェル看護
  • ナース人材バンク

それぞれのエージェントの特徴や強みなどを、詳しく説明します。

看護roo!

看護roo!
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おすすめポイント
  • 業界トップクラスの求人数
  • アドバイザーの質が高い
  • 職場の雰囲気を細かく教えてもらえる
公開求人数 約42,000
非公開求人数 非公開
対応地域 全国
対象年齢 全年齢
業界、職種 正看護師、准看護師、保健師、助産師

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看護師として経験した知識を活かしながらほかの職場で働きたい、という方が求人を探すのにもおすすめです。

レバウェル看護

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おすすめポイント
  • 幅広い分野の求人がある
  • キャリアアドバイザーの対応が丁寧
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公開求人数 約140,000
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対応地域 全国
対象年齢 全年齢
業界、職種 看護師、准看護師、保健師、助産師

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まとめ

看護師として働く場合、大きく分けて専門卒・大卒・看護系大学大学院卒という3つのルートが考えられます。

大卒の看護師として働く場合、専門卒の看護師よりも初任給が高いですし、より多くの求人に応募することができます。

ただし、就職してすぐに高い能力が求められる、実務が苦手だと思われやすいといったことは、デメリットとして把握しておかなければなりません。

大卒の看護師の年収は、ほかの職業や専門卒の看護師と比較すると総じて高めではありますが、仕事の忙しさを考えると待遇に満足できないことも考えられるでしょう。

そのような場合は、転職エージェントも活用しながらより待遇の良い職場への転職を検討してみるのがおすすめです。

不動産広告の営業マンを経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。 クレジットカードやカードローンに関する知識を、公平な視点で分かりやすく伝えることを目指しています。 私生活でもいろいろなクレジットカードを使い分けながら、自分にとって最適な使い方を模索中。毎月貯まっていくポイントを見ながらその使い方を考えるのが、ひそかな楽しみ。 自分の実体験や気付きをもとにした、オリジナリティのある記事をお届けしたいと思っています。

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