給与前払い制度を自動化できる「THE給与」とは?その魅力を創業者の岡野さんに聞いてみた
給料の前払いは、多くの働く人たちから求められており、とくに運輸・物流業界では、高いニーズがあります。
しかし、従来の給料前払いシステムでは、従業員が手数料を負担したり、経理や勤怠管理の事務負担が大きかったりなどのデメリットがあるため、なかなかシステムの導入に踏み切れないという企業もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、まったく新しい注目の給料前払いシステム「THE給与」について、株式会社 照栄の創業者である岡野 照彦(おかの てるひこ)さんにその魅力を聞いてみました。
THE給与は給料前払いのニーズに応えた全自動システム
―本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、「THE給与」とはどのようなサービスなのでしょうか。
岡野 照彦さん(以下、岡野):THE給与は、当社独自の前払い専用機器TRCD-002を利用することで可能となった、従来とはまったく異なる給与前払いシステムです。
従来の給料前払いシステムは金融機関との連携が必要だったため、システムを利用するたびに従業員が手数料を負担しなければいけない場合が多く、また、企業側にとっても経理や勤怠管理の事務負担が大きいなどといったデメリットがありました。
TRCD-002は、給料の前払いや経費の支払い、勤怠データの管理を全自動システムによりおこなうことで、従来のデメリットを解消し、従業員と企業側の双方の悩みを解決できる、これまでにないまったく新しいシステムになっています。
ー「THE給与」のシステムについては後ほど詳しくお伺いしたいと思いますが、そもそも給料の前払いは、社会的にニーズがあるのでしょうか。
岡野:近年は、働き方の多様化によって、アルバイトやパートといった比較的自由な就労形態を取る方もいらっしゃいます。こういった方々の間で給料前払いへのニーズは急増している傾向があります。
とくに、労働集約型産業といわれる運輸・物流企業などのアルバイトやパートに求職する方は、仕事を探す際に、「日払い」や「前払い」を意識される方も多いといわれています。
実際、関連会社が運営しています「ドライバー専門求人サイト ドラEVER」では、「日払い」や「前払い」のキーワードで掲載されている企業件数が全体の10%を占めています。
現状で当社のTHE給与を導入していただいた企業様では、従業員の定着率が上がったという声をいただいております。
従業員は手数料0円で給与前払いの利用が可能に!
―ここからは、THE給与のシステムについてお伺いしていきたいと思います。まず、THE給与の導入によって、従業員の方々には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
岡野:先ほども簡単に触れましたが、従来の給料前払いシステムは金融機関と連携した支払いシステムです。そのため、システムを利用するための手数料が発生し、基本的に手数料は従業員側が負担するケースが多くなっています。
また、給料前払いシステムによっては、対応している金融機関の口座を新たに開設しなければ、前払いができないといったケースもあります。このようなデメリットに対して、従業員のなかには不満を持つ方も少なからずいるのではないでしょうか。
THE給与のシステムは、金融機関との連携を必要としませんので、システムを利用するための手数料がかかったり、金融機関の口座を新たに開設したりする必要がなく、従業員の方は手数料0円で好きなタイミングで働いた範囲内の給料を受け取ることができます。
ーいつでも好きなタイミングで給料の前払いが可能ということですが、申請なども必要ないということですか。
岡野:THE給与を導入していただく企業様には、前払い専用機器TRCD-002を事務所に設置していただき、あらかじめ紙幣を入金していただきます。事務所に前払い専用のATMが置いてあるとイメージしていただければわかりやすいと思います。
従業員の方は、TRCD-002に付いているタッチパネルを操作するだけで、その日働いた分を含めた範囲内の給料をその場で希望の金額だけ現金として受け取ることができます。
完全自動化となっているので、前払いの申請や手続きなどの事務処理は一切必要ありませんし、銀行振込のように入金までのタイムラグもありません。
たとえば、仕事終わりに同僚の方と一緒に食事に行く場合、手持ちがなくても、その場で給料を引き出して行くということもできます。
また、従来のシステムは申請などが必要だったので、給料の前払いに後ろめたさを感じる従業員の方もいたと思います。しかし、TRCD-002を利用することで、こういった後ろめたさもなくなり、従業員の方のモチベーションアップにもつながります。
経理の業務効率も飛躍的に改善
―たしかに、THE給与の導入によって、従業員の方のモチベーションは上がりそうですね。企業側にもメリットがあるとのことですが、その辺についてもご説明いただけますか。
岡野:TRCD-002は、単純に給料の前払いができるだけでなく、従業員の勤怠管理や経費にかかわる処理を一元管理することができますので、経理業務の効率化も可能です。
また、運送・流通業界など、業務で車の運転が必要になる企業様には、アルコールチェッカーやICカードリーダーといったドライバー管理機能をご利用いただくこともできます。
―順番にお伺いしたいのですが、まず、勤怠管理とは具体的にどのようなことが可能なのでしょうか。
岡野:TRCD-002には静脈認証によるタイムカード機能が備わっているのですが、タイムカード機能は従業員登録が完了すれば、外出先からスマートフォンでも打刻が可能です。
また、残業扱いの設定や任意の休憩時間での打刻自動化などの機能も備わっているため、さまざまな業務形態と制度に対応することができます。
このような勤怠データはクラウドで管理され、すべての営業所を一括で管理することもできますので、パソコン上の管理画面で全従業員の勤怠を楽に管理することができ、担当者の負担を軽減できます。
―TRCD-002があれば、クラウド化された勤怠データを管理するだけでよくなるということですね。続いて、経費の処理について説明していただければと思います。
岡野:業務にかかわる交通費や出張費などの経費は、レシートなどの領収書を経理担当に提出し、処理が完了したあとに精算されるという手順が一般的だと思います。
しかし、当社が提供するシステムでは、従業員が領収書をスマートフォンで撮影し、担当者に画像を添付して申請、担当者が申請を許可すれば、従業員はTRCD-002からかかった経費を引き出すことが可能です。
システム情報はクラウド化されているので、TRCD-002が設置してある場所であればどこからでもアクセスが可能です。
TRCD-002での精算は完全自動化ですので、小口管理が不要ですし、人的ミスの防止にもなります。実際にTHE給与を導入していただいた企業様の89%が月間40時間以上の経理業務の効率化に成功しているという、うれしい報告も受けています。
従業員の安全を守るドライバー管理機能も搭載
-ドライバー管理機能を利用できるとのことですが、具体的にはどのような機能なのでしょうか?
岡野:そもそも、営業車を5台以上所有している事務所では、安全運転管理者の設置と運転者の飲酒の有無の確認が法令で義務付けられていますので、安全運転管理者の方は、業務で車を使う従業員の健康状態やアルコールの有無を運転日誌などに記載する必要があります。
アルコールチェッカーは、従業員のアルコール濃度とチェック時の本人画像を記録し、データとして管理することができますので、法令を守ると同時に、従業員の酒気帯び運転を防止することが可能です。
また、ICカードリーダーは、ICカードや運転免許証など、ICチップで連動させ、運転免許証の有無や有効期限などを記録することで、無免許運転の防止や有効期限切れを未然に防ぐことが可能になります。
そのほか、顔認証機を利用していただくことも可能です。顔認証機では、出退勤の際に従業員の体温をサーモグラフィーによって検温することで、発熱の有無を瞬時に把握することができます。検温のデータは保存されますので、コロナウィルスの感染防止対策や従業員の体調管理に役立てていただければと思います。
ーTHE給与の導入によって、さまざまなメリットが得られることがわかりました。しかし、THE給与の導入には少なからずコストがかかると思うのですが、その辺はどのようにお考えでしょうか。
岡野:たしかに、TRCD-002の設置には、税別で300万円~というコストがかかりますが、月5万円でリース契約も可能です。
また、導入費とは別でメンテナンス費は月額1万円かかります。
これらのコストはかかりますが、従業員の方のニーズを満たすことによって働き手の定着につながるので、今まで求人にかかっていた経費の削減に期待できます。
また、従業員の方のモチベーションアップや経理業務の効率化などによって、会社としての生産性が上がりますよね。
つまり、THE給与を導入することによって、経費を削減しつつ、生産性を向上できると考えられるのではないでしょうか。
短期的に見れば、300万円というコストは安い金額ではないかもしれませんが、長期的にシステムをご利用していただければ、企業様にとって必ずプラスになると考えています。
THE給与で従業員も会社も幸せになる社会へ
ー最後に、現在給料前払いシステムを導入している企業様やこれから導入を検討している企業様にメッセージをお願いします。
岡野:当社の前払い専用機TRCD-002は、給料の前払いだけでなく、経理業務の効率化や適切な勤怠管理も可能にします。また、THE給与のシステムを導入していただくことで、従業員の福利厚生として喜ばれ、仕事に対するモチベーションアップにつながります。
結果として、従業員の方の定着率アップや企業としての生産性の向上に貢献できると信じていますので、THE給与の導入を検討してみてください。
ー本日はTHE給与のご説明をいただき、ありがとうございました!
株式会社 照栄 代表取締役
食品や雑貨商品などを扱うライター・編集を経て、マネ会を担当。クレジットカードのポイント還元や特典だけでなく、各カード会社の戦略やマーケティングにも興味あり。普段使っているクレジットカードはJALカードで、実家への帰省の際には、貯めたマイルを特典航空券に交換している。ヤフオクやヤフーショッピングで買い物をする際には、ヤフーカードも使用。体を動かすことが好きで、定期的にジムで筋トレ。機会あれば、山へハイキングに出かけ、帰りの温泉を楽しむ。