ふるさと納税をクレジットカード払いでお得に!便利な納税サイトとおすすめクレカを紹介
「ふるさと納税」は納税者が応援したい自治体を選択して寄付納税する制度で、寄付額から2,000円を差し引いた額を所得税から税額控除できます。
さらに寄付を受けた自治体からは返礼品として、2,000円を超える「お礼の品(地方の名産品など)」が送られることから「お得な納税」として大人気です。
ふるさと納税は銀行振込みや役場窓口での支払いが可能ですが、クレジットカードを利用することで「お礼の品」、「税額控除」だけでなく、「ポイント」まで入手できるのをご存じでしたか?
この記事ではクレジットカードをふるさと納税で利用するメリットや便利な納税サイト、さらにおすすめのクレジットカードを紹介します。
ふるさと納税でクレジットカードを利用するメリット
一般的な税金の支払いは銀行振込や口座引落しを利用することが多いのですが、これらをクレジットカード払いに変えることで下記のメリットがあります。
- クレジットカードのポイントがもらえる
- クレジットカードの分割・リボ払いが利用できる
- 24時間いつでも納税できる
- 現金を管理する手間がなくなる
それぞれについて詳しく説明していきます。
メリット①ポイントがもらえる
クレジットカードで納税する最大のメリットは、納税額に対してクレジットカード会社のポイントがもらえることです。
ふるさと納税の決済では、利用額の0.5%~1.2%程度がポイントとして付与されます。
また現在クレジットカードで支払いできる税金は、「所得税」、「消費税」、「相続税」などの国税や、「住民税」、「固定資産税」、「都市計画税」などの地方税と多岐に渡ります。
これらの支払いをまとめてクレジットカードにすることで、たくさんのポイントが貯められます。
メリット②分割・リボ払いが利用できる
通常、税金の支払いは現金による一括払いが前提ですが、クレジットカードを使用することで「分割払い」や「リボ払い」が利用できます。
規定の手数料が必要ですが、お金に余裕がない場合には便利です。
ただしクレジットカードの種類によっては利用できない場合がありますので、事前に確認することをおすすめします。
メリット③24時間いつでも納税できる
銀行や自治体の窓口で納税する場合は時間帯が限られますが、インターネットを利用したクレジットカード納付なら時間は関係ありません。
仕事終わりの深夜であっても手続きが可能です。
メリット④現金を管理する手間がなくなる
クレジットカードによる納税は使用履歴が「利用明細」に記録されるので、管理の手間がありません。
クレジットカードの多くでオンライン利用明細が提供されているので、スマホがあればどこでも納税状態が確認できます。
また納税用の現金を持ち歩く必要がないことも安心です。
ふるさと納税でクレジットカードを利用する際の注意点
クレジットカードによるふるさと納税はポイントがもらえたり、分割払いができたりするなどのメリットがありますが、注意するべき点も存在します。内容を理解してトラブルが起きないようにしてください。
- 決済タイミングによりふるさと納税が翌年にずれる
- ふるさと納税で分割払いが使えないクレジットカードもある
- 偽サイトに注意
- 他人名義のクレジットカードでは控除を受けられない場合がある
注意点①決済タイミングによりふるさと納税が翌年にずれる
クレジットカードの決済が完了しても、実際に自治体へ現金が振り込まれるまでに時間のずれが出ます。
自治体のなかには実際に振込みが完了されるまでは寄付と認めず、決済タイミングによっては翌年へ繰り越されることがあります。
ふるさと納税でクレジットカードを利用する前に、寄付する自治体のホームページで決済期限を確認することが大切です。
注意点②ふるさと納税で分割払いが使えないクレジットカードもある
クレジットカードで納税するメリットのなかで分割払いやリボ払いが利用できると説明しましたが、すべてのクレジットカードで利用できるのではありません。
納税に限り分割払いが使えないクレジットカードもあるので注意してください。
注意点③ふるさと納税の偽サイトに注意
消費者庁からふるさと納税の「偽サイト」についての注意喚起が発表されています。
現在インターネット上には、ここで紹介したサイト以外に多くのふるさと納税サイトがあります。
その多くは問題ないものですが、なかには悪質な偽サイトが含まれています。
インターネットを利用したふるさと納税サイトは自治体ごとに指定されているので、自治体のホームページや電話で確認できます。
怪しいサイトにクレジットカードを登録すると、情報が盗まれる可能性がありますので、大手サイト以外を利用するさいには注意してください。
ふるさと納税の偽サイトを見分ける方法
怪しいふるさと納税サイトを見分ける注意点を紹介します。
- 自治体の住所や窓口、メールアドレスが提示されていない
- 運営会社の住所、電話番号、メールアドレスが提示されていない
- クレジットカードのみ、口座振替のみなど支払い方法が固定されている
- 寄付金額の値引きなどありえないサービスをおこなっている
ここで紹介した注意点は一部ですが、内容を確認して怪しいと思ったら利用しないことをおすすめします。
注意点④他人(家族)名義のクレジットカードでは控除を受けられない場合がある
ふるさと納税をクレジットカードで支払う場合、家族名義のクレジットカードで支払うことはできないのかと疑問に思いますよね。
基本的に寄附控除を受ける方と決済をする方は同一である必要があります。そうでなければ「寄附金受領証明書」は有効となりません。
しかし、家計を一にしている場合、「代わりに家族が立て替えて支払った」等のメモを残すことで、控除は有効との判例があります。
また、自治体ではクレジットカードの名義やカード番号を知ることができないため、申込した方の名前で寄附金受領証明書を発行することが多く、家族名義のクレジットカードで決済しても控除を受けられるケースも多々あります。
ただ、他人名義のクレジットカードでは控除を受けられないケースもあるので、なるべく自分名義のクレジットカードで決済するようにしましょう。
ふるさと納税を行う方法
ふるさと納税をおこなうには「自治体窓口」と「ふるさと納税サイト」の2種類の方法から選択しますが、クレジットカードを利用するならふるさと納税サイトが便利です。
ふるさと納税サイトでは会員登録が完了すると、すぐに納税手続きが開始できます。サイトにより若干の違いはありますが、おおまかな利用手順を見てみましょう。
- メールアドレスの入力
- メールアドレスの認証
- 個人情報入力
- 会員登録完了
- ふるさと納税の選択(寄付先の決定)
- 寄付情報の入力(寄付者の個人情報や寄付額)
- ワンストップ特例の選択
- 決済方法の選択(クレジットカードを選択)
- 完了
このように会員登録から納税までがスムーズに完了します。また確定申告がいらない「ワンストップ特例」の選択もできるので便利です。
おすすめ納税サイトとクレジットカード
ふるさと納税をおこなうには寄付したい自治体を選ぶことからはじめます。
各自治体のホームページでは「ふるさと納税ページ」を設けており、寄付金額ごとのお礼の品が確認できます。
しかし日本中の自治体をひとつずつ見るのは時間的にも容易ではありません。しかしふるさと納税サイトの検索機能や特集ページを活用することで、簡単に好みの自治体を探せます。
ふるさと納税サイトには全国の自治体が提供するふるさと納税の情報が掲載されており、「ランキング」、「寄付金額」、「お礼の品の価格帯」などを一目で見られます。
またクレジットカードを利用することで、実際の寄付をオンラインで申込むことも可能です。
しかしオンラインでクレジットカードを利用するさいに心配なのはセキュリティ面です。
クレジットカードをふるさと納税で安心して使うなら「大手ふるさと納税サイト」を選択しましょう。
それでは安心して利用できる便利な大手ふるさと納税サイト3つを紹介します。
- ふるさとチョイス
- 楽天ふるさと納税
- さとふる
おすすめサイト①ふるさとチョイス
大手ふるさと納税サイトのなかでも実績が高い「ふるさとチョイス」は、株式会社トラストバンクが提供する老舗のサイトです。
サービス開始は2012年で7年以上の実績があります。ふるさとチョイスの特長を紹介します。
- ふるさと納税サイト累計寄付額1位(※)
- お礼の品の掲載数が22万品以上
- ふるさと納税申込み可能自治体が約1,400自治体
- 寄付金の使い道や災害支援の選択も可能
- ポイント制が利用できる
ふるさとチョイスの最大の特長は、お礼の品の掲載数がほかのサイトと比較して断トツに多いことです。
さらに自治体によっては「ふるさとチョイス限定品」もラインアップされており、ここでしか手に入らないお礼の品もあります。
ふるさとチョイスではお礼の品を選択しない代わりにポイントを受取ることも可能で、ほしい商品がみつかならない場合や季節をずらしたい場合には一度ポイントを受取り、有効期限内であればいつでもお礼の品に交換できます。
ふるさとチョイスは掲載されている情報やお礼の品が多いので、寄付先を選択するのに時間がかかる可能性があります。
ゆっくり時間をかけて利用してください。
また、ふるさとチョイスはYahoo!公金支払いに対応しています。
Yahoo!JAPANカード
- YAHOO!ショッピング・LOHACOのご利用で毎日3%たまる
- ヤフーカードはTカードとして利用できます
- PayPayにチャージできる唯一のクレジットカード
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0%~3.0% |
発行スピード | 1週間から10日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
高還元クレジットカードと言えばYahoo! JAPANカードが有名です。Yahoo! JAPANカードは決済額の1.0%分のVポイントが還元されるので、Vポイントを集めている人はYahoo! JAPANカードがおすすめです。
Yahoo! JAPANカードを持っていると、ふるさとチョイスが対応している「Yahoo!公金支払い」が簡単にできます。
「Yahoo!公金支払い」は、地方公共団体の税金やNHKなどの公共料金の支払いができるサービスです。
Yahoo! JAPANカードを利用すると決済額の1.0%がVポイントとして付与されるだけでなく、貯まったVポイントでの支払いも可能です。
さとふるは「Yahoo!公金支払い」に対応しているので、Yahoo! JAPANカード、また、貯めたVポイントで支払いをすることができます。
ふるさと納税でVポイントをもらいたいなら、Yahoo! JAPANカードをおすすめします。
Yahoo!ショッピングやLOHACOではYahoo! JAPANカードで買い物をすると、ポイントが毎日3倍貯まるようになっています。
とくにLOHACOでは食品や生活雑貨などをよく買いものするので、Yahoo! JAPANカードで引き落とすようにしています。
それから、ふるさと納税をYahoo! JAPANカードで支払うと、Vポイントが100円につき1ポイント貯まるのでお得です。
おすすめサイト②楽天ふるさと納税
楽天が運営するふるさと納税サイトが「楽天ふるさと納税」です。
2015年の開業当時は少なかった参加自治体も約800自治体と増加しており、お礼の品も9万品以上に膨らんでいます。
楽天ふるさと納税の特長を紹介します。(2020年2月時点)
- お礼の品の掲載数が9万品以上
- ふるさと納税申込み可能自治体が800自治体以上
- 寄付額に対して楽天ポイントがもらえる
- 寄付の楽天ポイントが使える
- スーパーポイントアッププログラム(SPU)が適用される
- 楽天が提供するサービスなので安心
楽天ふるさと納税の最大のメリットは、寄付金額の1.0%分の「楽天ポイント」がもらえることです。
これは通常の楽天市場のショッピングと同様で、買いもの感覚でふるさと納税がおこなえます。
さらに保有する楽天ポイントを寄付に使用することも可能です。
また楽天のスーパーポイントアッププログラム(SPU)を利用することで、ポイントの付与を最大16倍にできます。
さらに「お買い物マラソン」などのキャンペーンにも対応しているので、合わせて40%以上のポイントアップを目指せます。
ふるさとチョイスと比較して規模は小さい楽天ふるさと納税ですが、おトク度では断トツの1位です。
楽天カード
- 年会費永年無料
- 新規入会&利用でポイントがもらえる
- 安心のセキュリティ
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 無料 |
ポイント還元率 | 1~3% |
発行スピード | 7営業日程度 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
高還元クレジットカードで有名な楽天カードは、ふるさと納税の利用でも1.0%の楽天ポイントが付与されます。
さらに楽天ふるさと納税で楽天カードを使用すると、ボーナスポイント1.0%が加算され合計2.0%が還元されます。
また、楽天ふるさと納税では楽天会員に対して基本ポイントとして1.0%を提供しているので、楽天カード分の2%と合わせて合計3.0%もの還元を受けられます。
たとえば楽天ふるさと納税で楽天カードを使用して30,000円の寄付をおこなったケースでは、900ポイントが還元され実質900円のキャッシュバックと同じ効果が生まれます。
また楽天のポイントアッププログラム(SPU)やキャンペーン(お買い物マラソンなど)をMAX利用すると、最大で40%以上もの還元が目指せますので、楽天ふるさと納税には楽天カードを使用することをおすすめします。
おすすめサイト③さとふる
ソフトバンクグループの株式会社さとふるが提供するふるさと納税サイトが「さとふる」です。
2014年にサービスを開始した実績のあるサイトで、テレビのCMでも有名です。さとふるの特長を紹介します。
- お礼の品の掲載数が約8万品 (※)
- ふるさと納税申込み可能自治体が約690自治体(※)
- 寄付金の使い道や災害支援の選択も可能
- ソフトバンクグループなので安心
- お礼の品の発送をさとふるが発注・管理している
- マイページでお礼の品の状況を確認できる
- ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済、ドコモ払いに対応
(※)2020年2月時点
さとふるはふるさとチョイスと比較して、参加自治体やお礼の品が少ない印象です。
しかし、さとふるは単に寄付の窓口ではなく、お礼の品の管理や発送までおこなっているふるさと納税の総合サイトです。
寄付から発送までを一元化することで、お礼の品の発送や状況管理をスムーズにできるメリットが生まれます。
また発送業務を請け負うことで、配送日を指定できる商品が多いことも強みです。
またYahoo会員はYahoo! JAPAN IDでログインすることも可能です。
個人情報の入力が省けるので、簡単にふるさと納税を開始できます。
規模は小さくなりますが、早くお礼の品を受け取りたい人にはおすすめのサイトです。
MICARD(エムアイカード)
- 初年度年会費無料
- エムアイポイントが貯まる
- 海外利用は、どこでも1%ポイント!
年会費初年度 | 無料 |
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年会費2年目〜 | 550円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5%~3.0% |
発行スピード | 最短即日 |
国際ブランド |
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電子マネー |
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- 付帯サービス
デパートの三越と伊勢丹を展開する、三越伊勢丹グループが発行するクレジットカードが「MICARD(エムアイカード)」です。
エムアイカードの年会費は初年度無料で、翌年からは利用実績により無料になります。
また基本ポイント還元率は0.5%ですが、三越や伊勢丹での利用では倍増の1.0%とお得に利用できるのも魅力です。
そして注目なのはエムアイカードを利用したふるさと納税です。
エムアイカードのホームページからふるさと納税サイトの「さとふる」を利用した場合、還元ポイントがなんと5倍にアップします(基本ポイントと合計で2.5%の還元率)。
さらにエムアイカードの上級カードである「MICARD GOLD」でさとふるを利用した場合は、さらに0.5%アップして合計で3.0%の還元を受けることができます。
ただしゴールドカードは年会費が5,000円(税別)必要なので覚えておきましょう。
ポイント還元が嬉しいエムアイカードのふるさと納税ですが、忘れてはいけない注意点があります。
ふるさと納税をおこなう際には、必ずエムアイカードのホームページからさとふるに移行してください。
さとふるの公式ページに直接ログインしてエムアイカードを使用しても、ポイントアップはできないことを覚えておきましょう。
まとめ
2,000円の負担で日本全国の名産品がもらえるふるさと納税は、地方自治体の援助として定着してきています。
定着した要因として考えられるのが、ふるさと納税サイトの誕生と手続きの簡素化でしょう。
そして支払いをクレジットカードにすることで、手続きを簡素化するだけでなくポイント還元などのメリットも生まれました。
現在、大手ふるさと納税サイトに参加している自治体の多くが、クレジットカード払いに対応しています。
ふるさと納税の魅力は減税やお礼の品だけではありません。
支払い方法をクレジットカードにするだけでもっと魅力が増加します。
ふるさと納税をクレジットカードで利用してみてはいかがでしょうか。
2019年に株式会社サイバーエージェントに入社。 クレジットカード、キャッシュレス、カードローンの記事作成を担当。 愛用クレジットカードは楽天ゴールドカードでネットショッピングでは楽天市場を利用するようにしている。楽天ペイ、楽天Edyも使っており、楽天のダイヤモンド会員を維持している。最近はスマホを楽天モバイルに変えるか悩んでいる。 ヤフーカードやPayPay、Kyashなども利用しており、お得にポイントを貯めることが趣味。