話題のキャッシュレスの意味やメリットとは?地方のキャッシュレス化を推進する広島銀行に聞いてみた!
巷で話題のキャッシュレス。「アプリで簡単に支払いができるとは聞いているけど、キャッシュレスがよく分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ポイントがもらえるキャンペーンの広告がたくさん出ていても、実際にキャッシュレスでの決済がどんなものか理解していないと不安で利用しにくいですよね。
そこで今回は、キャッシュレス決済の意味とメリットを分かりやすく解説していきます。お得にポイントをゲットできるキャッシュレス決済を使い、家計の見直しをおこないましょう。
最近話題のキャッシュレスとは?
キャッシュレスとは、クレジットカードや電子マネー、QRコードなど現金以外の手段で決済することです。
最近政府によっても推進されているキャッシュレスですが、「現金でも十分お会計できるのに、どうしてキャッシュレスにするのか」という疑問も出てくるでしょう。
キャッシュレスは、実店舗等の無人化・省力化による人手不足の解消、不透明な現金資産や現金流通の見える化による脱税の抑止、支払データの活用による消費の利便性向上や活性化など様々なメリットが期待されていることから推進されています。
現金の支払いでも不便はないものの、現金を数えたりATMからお金を引き出して用意したりするのにはどうしても手間がかかるもの。キャッシュレスを多くの人やお店が使うことで、お金の計算が簡単になり支払いがスムーズになります。
また、少子高齢化が進み労働者人口が減る中、より生産性をアップさせることは今後さらに重要になってくるでしょう。
経済産業省は2025年までにキャッシュレス決済の比率を40%にするという目標を掲げています。政府が推進するキャッシュレスですから、今後はさらに便利なサービスがたくさん登場してくるはずです。
日本は世界に比べてキャッシュレス化が遅れている?
日本は世界の他の国に比べてキャッシュレス化が遅れていると言われています。
日本に近い、韓国や中国はキャッシュレス比率が60%以上あるのに対して、日本のキャッシュレス比率は18.4%にとどまっています。
世界各国のキャッシュレス決済比率は以下のようになっています。
国名 | キャッシュレス決済比率 |
---|---|
韓国 | 89.1% |
中国 | 60.0% |
カナダ | 55.4% |
オーストラリア | 51.0% |
アメリカ | 45.0% |
フランス | 39.1% |
日本 | 18.4% |
(※)中国に関しては Better Than Cash Alliance のレポートより参考値として記載
東京オリンピック・パラリンピック、さらに2025年の大阪万博では、多くの外国人観光客が日本へ訪れることが予想されます。
外国人観光客の方は普段キャッシュレス決済をしているのに、日本でキャッシュレス決済ができなかったら、インバウンド消費拡大の機会を無駄にしてしまいます。
このような面からもキャッシュレスは推進されています。
2019年10月の増税との関係について
2019年10月から消費税が8%から10%になりました。家に持ち帰る食品については軽減税率が適用されているため消費税は8%のままですが、家計へのダメージの心配をしている方は多いでしょう。
しかし増税後でも、キャッシュレス決済を利用すれば特別なポイント還元を受けることができます。10月の増税後から2020年6月末までの期間限定で、5%または2%のポイント還元政策がスタートしました。
お店ごとの還元率は以下のようになっています。
対象店舗 | ポイント還元率 |
---|---|
中小企業の小売、飲食、宿泊など | 5% |
コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどのフランチャイズチェーン | 2% |
大手スーパー、百貨店など上記以外の店舗 | 還元なし |
消費税が10%になり、通常なら月2万円の出費には2,000円もの税金が発生します。しかし「5%還元のお店」で支払いを全てキャッシュレスにしたら、2万円の5%、つまり1,000円分のポイントが返ってくるため支払う消費税の額は実質1,000円となります。
つまり消費税率は実質5%になるので増税分どころか今までより安く買い物ができるのです。
またコンビニや外食、ガソリンスタンドなどフランチャイズチェーン店の場合、2%のポイント還元が受けられます。ポイントの還元率は店舗や商品によって異なりますので、不明な場合は各店舗で聞いてみましょう。
さらに、決済サービスによっては、決済サービス独自のポイントもためることもできるのです。
政府からのポイントの還元は期間限定ですが、増税後も実質2%オフ、または5%オフで買い物ができるため、非常にお得です。増税のダメージを少しでも減らすため、キャッシュレス決済を少しでも早く始めてみてはいかがでしょうか。
キャッシュレス化は地方でも進んでいるの?広島銀行に聞いてみた!
東京オリンピック・パラリンピック、大阪万博にむけてキャッシュレス化が進んでいきますが、地方のキャッシュレス化は進むのでしょうか。
地方のキャッシュレス化について、広島銀行デジタル戦略部の木上さんに聞いてみました。
広島銀行では学生証や社員証にQUICPay機能を搭載したカードを2014年3月から取り扱い始めており、広島のさまざまな大学・企業と連携し、地方のキャッシュレス化を推進しています。
キャッシュレス化は都心部だけで発展し、地方ではあまり進まないのではないかという印象を受けます。地方でもキャッシュレス化は進むのでしょうか。
都心部だけでなく地方のキャッシュレス化は重要になってきます。
地方のキャッシュレス化が重要になる理由としては、観光客の利便性向上と地方の人口減少・少子高齢化が挙げられます。
まず一点目として観光客の利便性向上という点について、地方がキャッシュレス化に対応していないと外国人観光客の訪問やインバウンド消費が期待できません。
外国人だけでなく、都市圏居住の日本人で日ごろからキャッシュレス決済に親しんでいる人が地方に旅行に行った際、現金での決済しかできなかったら不便な思いをするでしょう。
そのため、地方の活性化にキャッシュレス化は不可欠と言えるでしょう。
次に、地方の人口減少・少子高齢化という点について、今後働き手が少なくなっていくことから、業務の効率化が重要となります。
また、地方の特に山間島しょ部においては、人口の減少に伴い、ATM(コンビニATMも含め)は今後少なくなっていくことが予想されます。
ATMがなければ、現金を頻繁に口座から引き出すことが難しくなり、そういった観点からも地方におけるキャッシュレス化の必要性は高まっていくものと思われ、キャッシュレス化が進むと考えています。
広島銀行がおこなうキャッシュレスへの取り組み
広島銀行では今後もさらに発展していくキャッシュレス決済に対応するため様々な取り組みをおこなっています。
以下では広島銀行のクレジットカードやデビットカード、交通系ICカード〈ひろぎん〉PASPY(パスピー)をご紹介をします。
クレジットカード・デビットカード
広島銀行では、クレジットカードとして「〈ひろぎん〉バリューワン」をご提供しています。
バリューワンはクレジットカードとしての基本的な機能を備えているだけでなく、キャッシュカードと一体型のカードとなっており、初年度はひろぎんのATM利用手数料が無料になるサービス付き。
2年目以降も、所定の条件を満たしていれば、年会費・ATM利用手数料は無料のまま利用できます。
広島銀行に口座をお持ちの方はぜひお申込みを検討してみてください。
またデビットカードとしては、「HIROGIN Debit(ひろぎん デビット)」をご用意しています。
世界中のJCB・VISA加盟店で24時間・365日利用できます。
事前チャージ不要で支払いの際には直接広島銀行普通預金口座からの引き落としとなるので、面倒な現金の用意は必要ありません。
さらにポイント還元サービスやキャッシュバックもあるので、「手間いらず」で「お得に買い物がしたい」というお金の使い過ぎが不安な方におすすめです。
また「カープ坊や」のカードデザインがあるのも、〈ひろぎん〉ならでは!
カープファン必携のアイテムです。
HIROGIN Debit
〈ひろぎん〉PASPY(パスピー)
広島銀行の提供する広島県交通系ICカードが、〈ひろぎん〉PASPY(パスピー)です。
〈ひろぎん〉PASPYは、路面電車や路線バスだけでなく宮島へのフェリーやロープウェーでも使え、また広島市中心部だけでなく福山市などでも利用できます。
運賃の割引もありますので、「いちいち現金できっぷを買うのが面倒」、「少しでも交通費を節約したい」という方はぜひ〈ひろぎん〉PASPYでキャッシュレス決済に挑戦してみてください。
話題のPayと広島銀行の関係
PayPayやLINE Payなど最近キャッシュレス決済の中でも〇〇Payと呼ばれるコード決済の普及率が高まっています。
クレジットカードやデビットカード、交通系ICカードなど独自の取り組みだけでなく、広島銀行では他社のさまざまな決済サービスとも連携しています。
例えば100憶円キャンペーンなどで話題となったコード決済サービスPayPayや、LINEユーザーを中心に広がりを見せるLINE Payでは、チャージするための登録口座として広島銀行を選ぶことができます。
コード決済の中には銀行口座ではなく、クレジットカードを登録して使うことができるサービスもあります。
広島銀行のクレジットカードやデビットカードをPayPayや楽天ペイの支払い用に登録することもできるので、キャッシュレス決済でも広島銀行を積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
広島銀行では今後さらにキャッシュレスサービスを拡充していくのでしょうか。
そうですね。今後事業者さまや個人のお客さまのさまざまなニーズにお応えしていきたいと考えています。
例えば、先月発表した2020年度上期に導入予定の「銀行Pay」は、お買い物の際に代金が即時に口座から引き落としされるチャージ不要な手間いらずのサービスであり、その売上金は最短翌日に入金される事業者さまにとってもうれしいサービスとなっています。
また、弊行としては、地方銀行としてキャッシュレス市場全体を盛り上げていきたいと考えています。以前はPayPayさんやもみじ銀行さんと競合の垣根を超えて合同のセミナーを実施しました。
今後もざまざまな取り組みをしていきたいと考えています。
キャッシュレス化のメリットとは?
ここまでキャッシュレス化が推進されていく理由を見てきましたが、キャッシュレス化は消費者にとってどんなメリットがあるのでしょうか。
現金より便利とされるキャッシュレスですが、具体的にどんなメリットがあるのかイメージしにくいかもしれません。
そこでここからはユーザーがキャッシュレス決済を利用するメリットを3つ解説していただきます。
メリット①支払いが簡単
キャッシュレスにすると支払いが簡単になるとよく言われていますが、本当なのでしょうか。
キャッシュレスならスマホ一台、カード一枚で支払いができます。電子マネーやコード決済アプリをスマホ上に登録しておけば財布をカバンの中から出さず、スマホ一つで決済することができます。
また、レシートでいっぱいの財布からわざわざ小銭を探す必要も数える必要もありません。もちろん、お釣りを受け取る手間もありません。
支払いの時「現金が足りなかった!」、「ATMでお金を引き出し忘れていた!」と焦った経験はないでしょうか。そのようなトラブルも無くなります。
そうなんですね。支払いが簡単になるということは店舗側にとってもメリットがありそうですね。
支払いがすばやく終わるのは、お店側にとってもメリットがあります。
例えば、コンビニなどでレジに行列ができ、お客さまへお釣りを渡す必要があると時間が掛かってしまいます。キャッシュレス決済の場合、決済スピードが上がるので、行列が解消され、お店側の負担も軽減することができます。
支払いが簡単になると、ユーザーだけでなく店舗側にもメリットがあるようです。
どちらにもメリットがあるなら、キャッシュレス決済に対応している店舗がさらに増えるといいですね。
メリット②お金の管理も簡単
キャッシュレスにするとお金が目に見えて減らないため、お金の管理が難しそうに感じます。実際のところどうなのでしょうか。
キャッシュレス化をすることによって買い物のデータが自動で記録されます。
「いくら使ったか管理したいけど面倒くさくてできない」、「家計簿をつけようと思っても三日坊主で終わる」、「家計簿をつけるためにレシートを毎回もらうから財布がパンパンになる」という方は多いのではないでしょうか?
クレジットカードやデビットカード、コード決済ならスマホアプリなどを使い、今までの決済額がチェックできるため、わざわざ家計簿をつけなくても、簡単に家計を管理する事ができます。
広島銀行が提供している「ひろぎんアプリ」なら、口座のお金の入り払いがいつでもお持ちのスマホで確認できるため、使い過ぎ防止にも役立ちます。
わざわざレシートをとっておいて今月使ったお金の合計を計算しなくても、アプリでチェックすればよいので家計の管理も簡単ですね。
自動で記録されるのは嬉しいですね!使いすぎかなと思ったときでもスマホですぐにいつ・何に使ったかがわかりますね。
はい、しっかりと管理できるようになります。
また、現金だと万一盗難にあってしまって財布を取られたらすぐに使われてしまうという心配がありますよね。一方カードやアプリの場合、暗証番号などが必要なので不正利用の不安は少ないと言えます。
キャッシュレスでお金の管理を簡単にすれば、お買い物で発生する心配やストレスが減りそうですね。
メリット③ポイントを付けられる
キャッシュレス決済をすることによって、現金で決済をするよりもお得に生活をすることができるのですか。
キャッシュレス決済を利用することによりポイントが貯まり、日々の支払いがお得になります。
キャッシュレス決済はポイント還元があることが多く、クレジットカードなら0.5%~1.0%のポイント還元、最近話題のコード決済ならさらに大きなポイント還元をおこなうキャンペーンなどが増えてきています。
これは現金払いにはない、キャッシュレス決済の大きな魅力の一つです。
積極的にキャッシュレス決済サービスを利用すれば、毎日の節約がもっと楽にお得になります。
キャッシュレス決済は便利なだけでなく、日々の生活をお得にすることもできるのですね。
まとめ
現金を使わないキャッシュレス決済には、世代を問わず多くの人が注目しています。お得なポイント還元制度もたくさんありますので、増税対策にはキャッシュレス決済の利用がおすすめです。
現在はクレジットカードやデビットカードを含め様々なサービスがありますので、ストレスなく買い物をするためにもいろいろと使ってみましょう。
キャッシュレス決済を使うときには、幅広いラインナップを取り揃える広島銀行で、あなたにピッタリのサービスをお選びくださいね。
広島銀行ホームページ https://www.hirogin.co.jp/
キャッシュレス・消費者還元事業 https://www.hirogin.co.jp/cashless/consumer/
金融・ビジネス分野を中心にライティング活動を行う専業ライター。大学は経済学部を卒業しており、交通経済学専攻だった。ビジネスとは直接関係していないが旅行好き。大学時代は一人で日本一周をしたことがある。しかし日本一周の経験は現在の仕事でさほど生かされていない。ポイントを集めるのが好きで、ポイントカードを100枚以上持っている。お店でポイントカードを作るか聞かれると必ず作ってしまう。