アクアコインは木更津エリアを活性化させる電子通貨！ 便利な機能と魅力を徹底解説

日本にはさまざまな電子通貨がありますが、「アクアコイン」と呼ばれる電子通貨を知っていますか？アクアコインは千葉県にある木更津市の地域限定通貨で、スマホアプリによるスマホ決済で使用します。

平成30年(2018年)に誕生したアクアコインのサービスは「木更津市」のほか、「君津信用組合」、「木更津商工会議所」の協力のもと運営され、木更津エリアの経済を活性化させる効果が期待されます。またボランティア参加者へのポイント付与や行政サービスの手数料支払いにも活用されています。

さらに令和2年(2020年)からは「アクアコインでんき」の運用も開始され、ますますサービスが充実しました。電子地域通貨として注目のアクアコインについて、その魅力を徹底解説します。

アクアコインは木更津市の電子地域通貨

アクアコインはPayPayやLine Payと同様に、QRコード(二次元バーコード)を利用したスマホ決済サービスです。サービスエリアは木更津市内にある加盟店で、1コインを1円として利用できます。

サービスを木更津市に限定させることでお金をエリア内に循環させる効果が生まれ、地元商店の活性化が期待できます。またボランティア活動などへの参加者に対する行政ポイントの付与をきっかけとした、地域コミュニティの活性化も期待されます。

アクアコインの使い方

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1コインを1円として利用できるアクアコインの使い方は簡単です。アクアコインアプリを起動して、店頭に掲示しているQRコードをスキャンして支払い額を入力するだけで操作は完了です。

この流れはほかのスマホ決済サービスと同じなので、とくに難しい操作ではありません。

加盟店舗数は500店以上

アクアコインは木更津市エリアのお金をエリア内で循環させる金融システムです。木更津市内にある多くのお店が加盟しており、利用可能な店舗数は2020年5月時点で約570店舗です。

市内にあるセブンイレブンの一部店舗でも利用できます。これからも加盟店が増加し利便性が高くなると予想されます。

アクアコイン利用者のメリット

アクアコインの概要を理解したところで、アクアコインのメリットを見てみましょう。利用者のおもなメリットは以下のとおりです。

スマホのみで決済が完了する

なんといっても現金が必要なく、スマホで決済できるのは大きなメリットです。小銭の計算やおつりで財布がパンパンになる心配もありません。アクアコインがあれば、木更津エリアで財布を持ち歩く必要はありません。

利用履歴がわかる

アクアコインのアプリの「取引履歴」を見れば、「いつ」、「どこで」、「いくら」使かったかを簡単に確認できます。日常的な買いものに使うことで家計簿としても利用できます。

各種ポイントが付与される

不定期に実施されているキャンペーンを利用することで、ポイントが付与されます。また、国が実施している「マイナポイント事業」のポイント還元(最大5,000円分)にも対応しています。

アクアコインでんきで最大9％ポイントバック

株式会社イーネットワークシステムズ(ENS)が提供する新電力サービス「アクアコインでんき」は、電気料金の支払いにアクアコインが利用することで最大9％のポイント還元を受けられるお得なサービスです。

電気料金は東京電力の従量電灯B、Cのプランと同じですが、割引分をポイントで還元されます。またアクアコインでんきの売上の0.5％が木更津市へ寄付されるので、地元応援ツールとしても活用できます。

ただしアクアコインでんきは後述する「アクアBank」の利用が条件です。

アクアコイン加盟導入店のメリット

アクアコインのメリットは利用者だけではありません。サービスを導入する店舗にとっても魅力的なメリットがあります。

導入が簡単

アクアコインを導入するために、大きな設備投資は必要ありません。レジにQRコードが印字されたプレートを掲示するだけです。高額な初期費用をかけずに、スマホ決済サービスが導入できることは大きなメリットです。

決済時の負担が軽減

現金の受け渡しやおつりを渡す手間がなく、計算を間違えるリスクが削減されます。従業員の負担も軽減され、人件費の抑制にもつながります。

現金化が早い

決済されたコインは加盟店へ即時送られます。またWebでコインから日本円への換金申請をおこなうと、翌営業日に預金口座へ日本円が入金されます。

現金管理のリスク・コストが軽減

現金管理を軽減させ、おつりなどの小銭を保管する手間が少なくなります。また盗難や窃盗などの犯罪を抑制する効果も期待できます。

集客・販売促進が強化

アクアコインアプリに店舗の情報が掲載されます。またアクセスマップに表示されることで、顧客を誘導し販売促進を強化します。

アクアコインは2種類から選択

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アクアコインは2種類の利用方法から選択します。

2つのアクアコインを特徴や機能で比較してみましょう。

アクアPay

アプリのダウンロードとメールアドレスの設定のみでキャシュレス決済が利用できるのが、「アクアPay」です。利用限度額は10万円までで、「窓口」、「チャージ機」、「プリペイドカード」からチャージできます。

利用限度額が少ないのですが、一般的なキャッシュレス決済であれば十分利用できます。個人情報の登録も必要ないので、気軽に利用できるところも魅力です。

アクアBank

君津信用組合の口座を登録することで利用できる「アクアBank」は、アクアPayの機能をアップさせたサービスです。利用限度額は200万円とアクアPayの20倍で、アクアコインの送金機能にも対応しています。またコインの有効期限もアクアPayの3倍の3年なので、有効期限切れを気にする必要もありません。

電気料金の最大9％がポイント還元されるアクアコインでんきは、アクアBank利用者のみが対象のサービスです。アクアコインでんきを利用したい人は、君津信用組合の口座を開設してアクアBankの申込みが必要です。ここは注意したいポイントです。

今後は「即時チャージ」のサービスが開始予定なので、アクアコインを使いこなしたい人はアクアBankを選択してください。

これからのアクアコイン

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アクアコインはエリア内のお金を循環させることで、地域経済を活性化させる目的があります。利用者(住民)、加盟店、君津信用組合、木更津市、木更津商工会議所の5者が円を作るように、経済圏を形成して活性化させます。またアクアコインをきっかけとした地域コミュニティの活性化も期待できるでしょう。

地域コミュニティの活性化

木更津市では市民によるボランティア活動に対するお礼として、アクアコインポイントの提供を計画しています。これは「行政ポイント」の一環で、一定のボランティア活動に対してポイントを付与することで、労をねぎらうだけでなく、地元での消費を促進させる効果もあります。

またボランティアで得たポイントを寄付として、木更津市内の施設などへ送金することも考えられます。使い方もさまざまでこれからが楽しみなアクアコインです。

アクアコインのまとめ

電子地域通貨はお金をエリア内で循環させ、地元の消費を促進させる効果があります。これにより地域の個店での消費が促進され、全体的な地域経済も活性化するでしょう。

また利用できるエリアが限定されているからこそ可能なサービスもあります。スマホ決済サービスと行政ポイントがつながれば、便利に利用できるだけでなく地域コミュニティを促進させる効果も出てきます。

単なるスマホ決済サービスではなく、行政と住民をつなぐツールがアクアコイン。魅力的な機能いっぱいのアクアコイン、木更津市の住民でなくても、利用してみたい電子地域通貨です。

執筆者

吉住　淳

上場企業のサラリーマンから会社経営を経てファイナンシャルプランナー(FP）に。FPとして個人資産の相談業務をおこなう傍ら、金融系ライターとして銀行コラムや各種金融商品などの記事を多数制作。その他にも年に数回、お金の講演会や各種学校にて高校生、PTAに対して公的奨学金についての講演もおこなっている。また投資家としての面もあり過去にはFXで大損した経験も…その記憶を忘れないように現在では固い投資を心がけている。

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