Fintechの新しい形として注目されるエンベデッド・ファイナンスとは?株式会社インフキュリオンにインタビュー PR

Fintechの新しい形として注目されるエンベデッド・ファイナンスとは?株式会社インフキュリオンにインタビュー

株式会社インフキュリオンは、「決済から、きのうの不可能を可能にする」をミッションとして掲げ、機能単位で金融サービスを提供するプラットフォームを通じて、サービスに金融サービスを組み込む「エンベデッド・ファイナンス(埋め込み型金融)」を展開している企業です。

さまざまな業界でキャッシュレス化が急速に進む現在。小売業界では決済手数料の増大という問題に直面しています。顧客の囲い込みや、レジ業務の負担低減、決済手数料の削減などを目的に、企業は自社オリジナルの決済サービス(自社Pay)の導入に関心が高まっています。

今回はエンベデッド・ファイナンスについて、株式会社インフキュリオン 執行役員の末澤さんにお話を伺いました。

Fintech事業をはじめ、さまざまな事業を展開する
株式会社インフキュリオン

ー本日はよろしくお願いします。御社の沿革や事業内容について教えてください。

当社は2006年に創業し、東京都千代田区に本社を構えています。主に、金融とテクノロジーを組み合わせたFintech事業を展開し、プラットフォームサービスの提供や企業へのコンサルティング、店舗や事業者向けの決済関連ソリューション事業などを行っています。

Fintechとは金融サービスと情報技術を結びつけた革新的な取り組みですが、私たちはまだ世の中にFintechの概念が広がっていない頃から、Fintechビジネスを展開してきました。

最近では、企業のサービスに金融機能を組み込み、新しいユーザー体験を提供するエンベデッド・ファイナンスを社会実装し、決済を中心とした「お金」にまつわる不便や煩わしさを解消することを目指しています。

―具体的にはどのようなサービスを展開されているのでしょうか?

私たちが提供する主要なサービスとしては、「Wallet Station(ウォレットステーション)」と「Xard(エクサード)」というサービスを展開しています。

企業が独自の金融サービスを作り出すためには、安定して稼働するシステムを構築するだけでなく、セキュリティ対策や法令遵守の体制を構築する必要がありますが、それは非常に高いハードルです。

当社のプロダクトを利用することで、多くの企業が自社のサービスに金融サービスを組み込むことが可能となっています。

Wallet Stationとは?

―Wallet Stationとはどのようなサービスでしょうか?

Wallet Stationはスマートフォンの決済プラットフォームで、自社オリジナルの「コード決済サービス」をスピーディーに構築できます。すでにアプリを提供している企業であれば、既存のアプリに決済機能を組み込むことができます。

現在はキャッシュレス決済が一般化しており、生活者の方は便利に決済できるようになりました。

しかし、一方で小売企業はカード会社やコード決済事業者の決済手数料を負担する必要があります。売上規模の大きな小売企業では、その額は年間で数億から数十億円に及ぶ場合もあるなど、企業側の負担は大きいです。

自社のコード決済を導入することで、キャッシュレス決済の手数料を削減できるので、導入される企業様が増えてきています。生活者の方も、お店のアプリで決済まで完結できるので、導入することで利便性が高まります。

導入事例と活用方法

ー実際にどのような企業で導入されていますか?

最近では、2022年11月にコカ・コーラさんのアプリである「Coke ON」に、独自のウォレット機能を組み込みました。

このアプリは2016年に開始され、自動販売機でドリンクを購入するとスタンプが貯まるという仕組みで始まったサービスです。

そこに独自のウォレット機能を導入したことで、スタンプ方式だけでなくポイントの付与ができるようになり、より柔軟性のある販売促進キャンペーンを実現できるようになりました。

また直近では、ドラッグストア大手の「ツルハホールディングス」が2023年6月から提供を開始した、自社のスマートフォン決済サービス「HAPPAY(ハッペイ)」にも、当社のWallet Stationを採用していただいています。

ツルハドラッグやくすりの福太郎など、グループ各社の公式アプリにスマートフォン決済機能が組み込まれ、支払いからポイント利用まで、ひとつのアプリで完結することができるようになりました。

このように、小売業界においての導入実績も徐々に増えてきている状況です。

自社のクレジットカードが作れるXardとは?

ーXardはどのようなサービスなのでしょうか?

Xardは、企業が自社の国際ブランドカードを発行できるサービスです。

国際ブランドカードの発行には、国際ブランドのライセンス取得・セキュリティ基準を満たすシステムの構築・運用体制の整備が求められますが、それらすべてをワンストップで提供できるのがXardの大きな特徴となっています。

導入するメリット

ー導入することで企業にはどのようなメリットがありますか?

現在、BtoBの法人決済領域で注目を集めています。具体的には、経費精算などができる「会計システム」を提供する企業で導入されています。

実際に導入していただいているマネーフォワードでは、Xardの機能を使って「マネーフォワードビジネスカード」を発行されました。

法人カードは通常のクレジットカードと同じようにどこでも使えてしまうので、一般の従業員には従業員に持たせにくいと思います。

しかし、このビジネスカードは、経費精算や購買などの目的別に何枚でも発行することが可能で、カードごとに利用限度額を設定することができるので、「備品購入用」など用途に分けて発行することができます。

また、ビジネスカードを利用するとすぐに明細が管理画面に反映されるため、経理担当者は、どのような決済が行われているか確認することができるので、安心して利用できるというメリットがあります。

企業と協力しながら、便利な世の中を作っていきたい

インタビューを受ける未澤さんの画像

ー今後の展望について教えてください。

今後もエンベデッド・ファイナンスの領域で、あらゆる企業様のサービスに金融サービスを組み込んでいき、ユーザーの体験や価値提供に努めていきます。

お金にまつわる面倒なことは世の中にたくさんあるので、解決するための力となれたらと思います。

当社はFintechサービスを提供する立場として、さまざまな企業の方と協力しながら便利な世の中を作っていきたいですね。

ー読者の方に向けてメッセージをお願いします。

当社のミッションは「決済からきのうの不可能を可能にする」です。

お金に関する不便を解消し、新しいビジネスを生み出すことや、さまざまなサービスと金融機能をつなぎ、便利で自由な社会を作っていくことを目指しています。

金融のサービスは、これまで金融機関や大企業以外の企業では実現可能なサービスとして検討されてこなかったと思います。

しかし、当社の提供するWallet StationやXardを活用することで、ハードルの高かった金融サービスを自社で提供できるようになり、多くの企業が自身の強みを活かした新たなビジネスを創造するチャンスが広がったと考えています。

「自社サービスにFintechを組み合わせると、どういったアイデアが考えられるのか」そういったディスカッションからでも、わたしたちにお声がけいただければと思います。

ー本日はお話いただき、ありがとうございました。

株式会社インフキュリオン 執行役員

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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