NPO法人 G-net が取り組む「ふるさと兼業」とは?概要を紹介! PR

NPO法人 G-net が取り組む「ふるさと兼業」とは?概要を紹介!

転職が一般的となった昨今。ご自身のこれからのキャリア形成を考えるなかで、転職をひとつの選択肢と考えている方は少なくないと思います。

NPO法人G-netは転職とは違う選択肢として、共感する地域の企業に副業・兼業者としてプロジェクト単位で関わることができる「ふるさと兼業」というプラットフォームを、2018年から運営しています。

本業を辞めることなく、兼業という形で新しく仕事ができるので、新しい環境に挑戦したいがハードルが高いと感じられている方におすすめです。

今回はG-netの掛川遥香さんに、ふるさと兼業の概要や今後の展望についてお話を伺いました。

岐阜を盛り上げるNPO法人 G-net

ー本日はよろしくお願いします。まずは御社の沿革や主な事業内容を教えてください。

G-net は、岐阜県岐阜市で活動しているNPO法人です。もともとは学生団体として創設し、岐阜市の中心地にある柳ヶ瀬商店街を盛り上げることを活動の基軸としていましたが、その後、法人化して現在の形になりました。

商店街の支援を行っていたときは、岐阜出身の方、岐阜を拠点に活動されている方のチャレンジをつなげていくことを目的としたフリーペーパーの発行やイベントの実施などを通して、岐阜市全体を盛り上げることに注力していました。

その後、岐阜市を中心とした東海圏の企業に向けた活動にも取り組んでおり、人材不足で困っている岐阜の中小企業に、半年間学生のインターンを紹介する事業を開始しました。この事業は、インターンシップが現在のように当たり前ではない頃から実施していました。

人材不足で取り組めていなかった新しい事業に挑戦したり、海外展開を進めるために力を借りたい企業と、企業の根幹を担う社長の挑戦に参加して自身の経験値を上げたい学生。両者にとって新しい挑戦ができるよう支援しています。

インターン生は半年間で入れ替わってしまいますが、期間限定でも結果を残す学生がいたり、事業のタネだったものが会社の柱事業として芽生えるような事例も出てきました。

期間限定でも、学生のように経験値が高くなくても、意欲があることがチャレンジを後押しするんだと実感しました。

経営者がやりたいと思っていることに対して、ポジティブに「やってみましょう!」と言ってくれるひとの存在は大変大きく、着実に事業を進め、組織を強化していくなと感じます。

これを社会人・兼業という仕組みでもできないかと考えたのがふるさと兼業の始まりです。

フルタイムでなくても働ける兼業という選択

ふるさと兼業のロゴ画像

ーふるさと兼業とはどういった仕組みなのでしょうか?

ふるさと兼業は、フルタイム勤務でなくても地元企業の力となってくれる人材を発掘し、本業の隙間時間などを活用してプロジェクトベースで関わっていただくマッチングを行っています。

岐阜県のみで実施しているものではなく、全国の地域企業を対象に活動しています。

インターンシップ事業の中で、経営者が求めているのは、自分と同程度に熱中して新しいことに取り組んでくれるコミットメントなのだとわかってきました。

「経営者の思いや事業が目指すことに共感し、熱意を持って取り組めるか」が大切だと思います。

ーふるさと兼業のプラットフォームがあるそうですが、どういった仕事が掲載されているのでしょうか?

ふるさと兼業のプラットフォームには、一次産業から三次産業まで多様な業種が掲載されています。遠隔で取り組めるプロジェクトが多いので、広報やWEBマーケティング、人事などの求人情報が掲載されていることが多いですね。

また、海外進出を目指している企業が、「海外進出のための計画を一緒に考えてほしい」という求人の掲載もありました。その都度、さまざまな求人が掲載されます。興味を持っていただいた方には、こまめにサイトをチェックしていただけるとうれしいです。

本業をお持ちの方やフリーランスの方で、空き時間に兼業されている方もおりますし、少数ですが経営者、学生さんもいらっしゃいます。

必要なときに、必要なだけ任せられる

ーふるさと兼業を活用された方の声や反響はいかがでしょうか。

中小企業では、人材不足が課題となっています。本業を辞めずに働ける「兼業」という働き方があることによって採用できる人材の幅が広がり、採用活動がしやすくなったのではないかと思っています。

フルタイムに比べて勤務日数は少ないですが、マネジメント次第では兼業であっても活躍の幅は広がるはずです。

また、企業の中には普段下請けの仕事が多いことから、社内に営業やマーケティング担当が在籍していないケースも多く、「どのくらい任せられる仕事があるのかわからない」という企業の方もいらっしゃいます。

そういった場合でも、「兼業の方はプロジェクトベースで動いていただくため、その業務が必要なときに注力して動いてもらえるので、自社の状況に合わせた仕事の振り方が出来ることも魅力」といった声もいただきました。

ふるさと兼業のプラットフォームを活用して、企業で兼業されている方の声には「本業では当たり前の業務でも、兼業先では喜んでもらえるのが嬉しく、仕事の意義を感じられる」という話をよく聞きます。

これまでに培った知識を本業だけでなく、地域の中小企業に活かすことで、ご自身の仕事を棚卸しする機会にもなるのではないでしょうか。

バックグラウンドの違う人たちが共に学べる研修

ー今後のご計画や注力される取り組みなどがありましたら、教えてください。

ふるさと兼業を実施する中で、バックグラウンドの違う人たちが共に働くと新たな学びを得られることに気がつきました。「これは研修プログラムにも活用できるのでは?」と考え、現在は新たな研修プログラムを始めています。

例えば、以前に実施したものだと、地元の醤油屋さんにトヨタ自動車の方が研修として来られて「農家向けのオーダーメイド醤油のサービス展開」を進めるためのプロジェクトを経営者と共に実施しました。

社員数が十数人のお醤油屋さんでは、営業も企画もマーケティングも経営者の仕事です。

これまでの経験から「オーダーメイド醤油が売れそうだ」と思っていても経営者一人では進められなかったところに、トヨタ自動車の社員さんに入っていただきました。

彼らは営業もマーケティングの経験も全くありませんでしたが、「何が商品の強みなのか」「何がお醤油屋の強みなのか」をとことん話し合いながら、ターゲットを定め、飛び込み営業も行うまでに至りました。

普段の大手企業の業務では縦割りで、仕事相手はお客様ではなく社内の人、ということも少なくありません。即断即決できる経営者とスピード感を持って同じゴールを目指す経験・真にお客様目線とは何なのか?を知れることが、トヨタ自動車の方にとっての研修価値となっています。

地域企業の底上げにつなげられるよう、こういった両者にとって意味のある研修プログラムをこれからも企画していきたいですね。

ー読者の方に向けてメッセージをお願いします。

近年は転職する方も増えていますが、兼業であれば少しずつ環境を変化させることができると思います。2、3年兼業していた会社で働いたあとに、最終的に転職された方もいらっしゃいました。

働く中で、会社の雰囲気を見てから「自分と合う会社なのか」を判断して転職するという方もいらっしゃるので、転職は不安だと感じている方にも、ふるさと兼業はおすすめできるプロジェクトです。

興味のある方はふるさと兼業のサイトをのぞいて見ていただけるとうれしいです。

ー本日はお話いただき、ありがとうございました。

NPO法人 G-net

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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