新しいエンターテイメント!今、平塚競輪がミッドナイト競輪に踏み切るワケ
コロナ禍において、「在宅でできる新しい趣味を始めた」という方も多いのではないでしょうか。
そんな1つの趣味、エンターテインメントとして「ミッドナイト競輪」という公営競技が今盛り上がっていることをご存知でしょうか?
今回は、2021年10月にミッドナイト競輪を初開催された平塚市公営事業部長である木川 大成さん(以下、木川)に「平塚競輪の魅力」「ミッドナイト競輪の魅力」についてお話を伺いました。
あらゆる面で日本一を目指す平塚競輪場
―本日はお時間をいただきありがとうございます。早速ではありますが、平塚競輪について教えてください。
木川:神奈川県の湘南エリアのど真ん中に位置する平塚市に所在しており、都心からも湘南新宿ラインや東海道線などの電車1本でアクセス可能な競輪場です。
愛称は『ABEMA湘南バンク』です。毎年開催される記念競輪も『湘南ダービー』の名称で親しまれており、競輪界最高峰のレースである『KEIRINグランプリ』の開催も多数おこなわれ、来年はKEIRINグランプリ2022の開催も控えています。
常にあらゆる面において日本一を目指しており、車券の売上、来場者数ともに全国トップクラスの競輪場となります。
競輪事業は平塚市の公営事業として運営しており、その収益を毎年数億円の規模で平塚市の財政に繰り出しをしています。
―2021年は、「ARマッピング」や、タレントさんを起用したプロモーションなど、積極的なPRが印象的です。平塚競輪さまとしての競輪場運営のこだわりなどあるのでしょうか。
木川:平塚競輪場は施設の清潔さや、独自のイメージ戦略により、多数のお客様にご来場いただいております。ナイター競輪や特別競輪などでは他の競輪場では見られない幅広い客層のお客様が訪れています。
既存のお客様向けだけでなく、家族で楽しめるイベントを積極的に開催し、競輪を中心とした「アミューズメントパーク」を目指しています。
今年度はコロナ禍の影響もあり、レースをスマホなどの映像で観ていただく機会も多いことから、「NEW VISION」のテーマを掲げ、ARマッピングなどの新しい映像技術にチャレンジし、これまで競輪に馴染みの薄かった層にも興味を持ってもらえるような仕掛けを作っています。
また、タレントのイメージキャラクターの起用にも積極的に取り組み、競輪に興味をもってもらえるようなデザインのポスターや、競輪の魅力が伝わるプロモーションビデオを作成し、交通広告やトレインチャンネル、商業ビルのモニター放映なども積極的におこなっています。
従来の古くて汚い、近寄り難いイメージを覆せるように、常に施設内の安全や清潔を保てるように警備員や清掃員を配置しています。
さらに、日本一きれいで安全な競輪場を目指すべく、メインスタンドの建て替えや正門ゲート、自動発売払機の改修、バンクの塗り替えなどの施設整備も毎年計画的におこなっています。
地域住民にも愛される施設を目指し、毎年近隣の保育園の遠足コースとしての受け入れや、災害発生時の避難所として活用されています。
新しいエンターテインメント「ミッドナイト競輪」に踏み切るワケ
―そんな平塚競輪場で、2021年「ミッドナイト競輪」を初開催されたということです。この「ミッドナイト競輪」とはどういったものなのでしょうか。
木川:ミッドナイト競輪とは、ナイター競輪終了後の概ね20:30頃から23:30までの時間帯におこなわれる競輪で、無観客での開催となり、スマホやインターネット投票で楽しむ新しいスタイルの競輪となります。
全国の競輪場でほぼ毎日開催されており、全43場のうち、平塚競輪場は24場目のミッドナイト競輪開催場となります。
―なぜ2021年「ミッドナイト競輪」の開催にふみきったのでしょうか。
木川:コロナ禍やKEIRINグランプリ開催などで急速に売上を伸ばしているインターネット投票での売上のさらなる拡大が見込め、無観客での開催となるため、施設の清掃や警備にかかる費用も削減されることから、大きな収益が見込めます。
これまで川崎競輪場を借り上げて開催していましたが、平塚競輪場での開催とすることで、選手宿舎が敷地内にあり選手の負担は軽減されます。
また、川崎市の指定業者に委託していたプロモーション等の事務を自ら実施することとなるため、ミッドナイト競輪ファンに平塚競輪場の認知度を高めるとともに、平塚競輪場への来場に繋げ、新たなファン層の獲得に取り組むための様々な工夫ができます。
10月と12月の開催では平塚競輪での初めてのミッドナイト競輪開催ということもあり、20代から40代での認知度が高い「秘密結社 鷹の爪」とコラボし、コラボアニメの製作や、WEB広告、Twitterキャンペーンなどを展開しました。
10月だけでもTwitterのフロワー数が1万人程度増加したことから、平塚競輪やミッドナイト競輪の認知拡大に繋げられた実感があり、12月の開催も引き続き盛り上げていきます。
―まだミッドナイト競輪を経験されたことがない方に対して、まずどのように楽しまれるべきだと思われますか?
木川:ミッドナイト競輪はインターネット環境さえあれば、自宅でお酒を片手に楽しむことや、移動中の時間でも楽しむことができます。
平塚競輪の公式HPだけでなく、各種インターネット投票サイトがありますので、現地に行かなくても選手のデータや情報を手軽に確認することができます。
なお、インターネット投票サイトもABEMAの関連事業である「WINTICKET」など様々なものがあります。
レース映像やデータの見やすさ、利用可能なポイント、キャンペーンの内容などを比較しながら、お気に入りのサイトを見つけたり、複数のサイトを使って楽しむこともできると思います。
まずは実際に投票してみることが競輪の面白さにはまる第一歩です。ミッドナイト競輪をきっかけに競輪に興味が湧いてきたら、日本一きれいで安全な平塚競輪場にご来場いただき、生のレースをみていただきたいです。
「KEIRINグランプリ2022」では、震えるほどの一体感を生み出す
―新しい映像表現や、ミッドナイト競輪の開催など、新たなことにチャレンジし続ける平塚競輪さまですが、2022年はどのような運営をされていくのでしょうか。
木川:平塚競輪場は、開設以来「お客様と共に」というテーマを掲げ、お客様ファーストで日本一の競輪場を目指していきます。
来場したお客様や平塚競輪場のレースを映像でご覧になられる方が、平塚競輪場で面白いことやってるな!また平塚のレースを見たいと思ってもらえるような運営をしていきたいです。
2022年は、競輪界最高峰である「KEIRINグランプリ2022」が平塚競輪場で開催されます。
開催に関わる全ての方々の熱で、震えるほどの一体感を生み出し、場内のボルテージが最高潮に高められるような舞台を提供いたします。
―本日はありがとうございました!
平塚市公営事業部長
平塚競輪開催執務委員長
6人の子供と1人の孫と2つの持病を持つ男