マリンレジャーの町、牧之原市の移住について市の担当者に聞いてみた! PR

マリンレジャーの町、牧之原市の移住について市の担当者に聞いてみた!

お茶やサーフィンで有名な静岡県牧之原市。近年、地方への移住が増えてきており、牧之原市への移住を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、牧之原市建設部都市住宅課で移住定住の担当されている森 怜也さんに、牧之原市の魅力や移住についてお話を伺いました。

牧之原市はお茶とマリンレジャーの町

牧之原市の茶畑

―本日はよろしくお願いいたします。まずは、牧之原市はどのような町なのでしょうか。

森 怜也さん(以下、森):
こちらこそよろしくお願いいたします。牧之原市には牧之原台地というエリアがあるんですが、そこで江戸時代に仕事をなくした武士たちが、刀を鍬に持ち替えて開墾をしてすごく広い茶畑を作りお茶の町として発展しました。

その後、茶所の静岡県の中でも1番茶畑の面積が大きいお茶の町として栄えていました。

しかし、今でもお茶は主力の産業であることは間違いないんですけど、若い方のお茶離れが進んだことや、市内に海水浴場やサーフィンスポットが複数あることから、近年では海水浴場やサーフィンなどのマリンレジャーの町というようなイメージを持っている方が多いと思います。

牧之原市の海

―マリンレジャーは地元の方と観光客どちらの方が多いのでしょうか。

森:
厳密にカウントするのが難しいので、どちらが多いっていうのはわからないんですが、どちらもと言えるかなと思っています。

1番メジャーな場所では県外ナンバーの車をかなり見ます。逆に、そういった方がくる前の早朝や、人が少なくなる夕方は地元の方が多いです。

田舎なので娯楽という娯楽があまりないのもあるんですけど、わりと小さな時から地元でサーフィンやってる、という方もすごく多くて、サーフィンが身近にあるものですから、地元の方もそれなりの数いらっしゃるという印象です。

市としては、子供の時にサーフィンに触れ合う機会を作っています。市役所と日本サーフィン連盟で協力をしてキッズサーフィンスクールを毎年開催しており、サーフィン道具一式を無料で貸し出しており、毎年満員になるくらいのご好評をいただいています。

サーフィンってやったことない方からすると敷居の高いスポーツなんですけど、「せっかく海の近くに住んでいるのだから」っていうことで、牧之原市では人気のスポーツになっています。


―お茶とマリンレジャーが有名とのことですが、それ以外にも魅力はあるのでしょうか。

森:
静岡県全体に言えることなんですが、すごく温暖な気候は魅力ですね。

牧之原市では小学校で雪見遠足という課外授業を実施しており、寒い地域に雪を見に行くくらい、雪と触れ合う機会がありません。

山間部ではパラパラ舞うことがあるのですが、積もるような雪は全く降らない地域です。それくらい温暖で過ごしやすいところが個人的には魅力に思っています。

また、くだものは何を食べてもおいしいという印象があって、イチゴやメロン、みかんはとても甘みがありおいしいです。あとは野菜にはなるんですが、とうもろこしもおいしいですね。

日照時間が長いことや晴れの日が多いことが影響していると思うのですが、牧之原で育ったくだものや野菜は味がとても濃い品種が多く、食べ応えのある食べ物が多いです。海の近くということでお魚もおいしいですし、食に恵まれた町ですね。

世界的に注目のウェイブプールができる!

森怜也さん

―魅力の多い町ですね!牧之原市はサーフィンを使った町おこしをしていると聞いたのですが、どのようなことをしているのでしょうか。

森:
もともとは東京2020オリンピックの開催が決まった時に、サーフィン競技の誘致合戦が全国であったんですが、そのときにサーフィン競技をぜひ牧之原市で開催してくださいっていう要望活動をサーファーの方を巻き込んでおこなっていました。

結局は千葉の一宮に決まってしまって、ウチは開催地にはなれなかったんですが、ここまで起きたムーブメントをそのままダメでしたで終わらせたらもったいないということで、ホストタウンにエントリーしました。

ホストタウンとはいわゆる事前合宿地のことで、競技の本大会前に練習したり時差ぼけを治したりするための受け入れ自治体のことです。

まず中国チームのホストタウンになり、その後アメリカチームのホストタウンにもなりました。もともと観光でサーフィンというKWは利用していたんですが、箔が付いたじゃないですけど、そこから何かにつけて、サーフィンというのが加速していったと思います。

ウェイブプールのイメージ画像

―牧之原市では世界的にも注目されているサーフィン用のプールができると聞いたのですが、それも東京オリンピックがきっかけとなっているのでしょうか。

森:
ワールドクラスのハイパフォーマンスな波でサーフィンを楽しむことのできる造波施設「静波サーフスタジアム」のことですね。

もともと作りたいという構想が過去にあったんですけど、色々な事情があり頓挫しました。

しかし、ホストタウンになったことや、いろんな融資の制度が作られたことなど、さまざまなことが重なって、もう一度実現路線に戻り、2021年夏に開業します。

この規模のサーフィン用プールは、日本ではもちろん牧之原だけで、アジアで見ても韓国と牧之原にあるくらいのかなり珍しい施設です。

初心者向けの優しい波から、チューブと呼ばれる輪になっている、自然の中ではなかなかできないトンネルのような波までを自由に作れるものができる予定です。

僕はサーフィンをやらないので、どれだけすごいのができるのかイメージがわからないんですけど、サーフィンやってる方からしたらとんでもない施設だということで、かなり注目をいただいています。

それができれば、その建物だけでなく、サーフタウンっぽいお店を誘致するなどその周辺の開発がちょっとずつ進んでいくと思うので、今までは太平洋側にたくさんあるサーフィンが盛んな街の一つだったんですけど、その中から一気に日本を代表するサーフタウンになれるんじゃないかなと期待しています。


ーかなりすごい施設ですね!そのような施設が出来たら、観光客だけでなく、移住者の増加が見込めそうですね。


森:先日オープンニングスタッフの募集をしたんですけど、正社員アルバイト含めて20人くらいの募集で通勤1時間圏内の方が対象だったのですが、引越し前提で圏外からも応募がたくさんきまして、結局100人以上の応募が集まりました。

実際にそのうちの1人の方が決まって、すぐに引っ越ししなきゃということで、住居を探す支援をしたので、今後移住が増えるんじゃないかという期待がありますね。

日本でも東京に一部、テレビで芸能人とかが体験しているようなサーフィン用のプールはあるんですが、牧之原市のは幅何十メートルっていう、リアルの海岸のような施設になります。

とんでもない規模のものですし、基本的にはアメリカとか大きい国にしかないような設備と思われていたので、それがいきなり牧之原市にできるものですから、みなさん驚かれたと思います。

ファミリー層やサーファーの方に移住してきてほしい

ーそしたら次に移住の話に移っていきたいと思います。今までどれくらいの人数が移住してきたのでしょうか。

森:市内に工場が多くある関係で、移住の窓口を経由せずに移住してくる方が多異のですが、窓口を使ったり何らかの補助制度を使ったりして移住してきた方は、2018年度が30世帯59人、2019年度が38世帯96人、2020年度が30世帯89人です。2021年度はコロナ禍にありながら、45世帯100人となり、前年を上回ることができました。


ー家族で移住してくる方が多いのでしょうか。


森:どっちかっていうと家族で移住してくる方はUターン、静岡出身だけど、他の市出身で牧之原に家を建てたいという方が多い印象です。逆に僕が町案内する方は単身の方が多いですね。

牧之原は割と小さな市や町が集まったエリアにあるので、一つの市でものごとを完結するというのが難しいです。結局どこの市に住んでも、他の市に買い物に行く、隣町の学校に行くというのが結構あるので、生活圏内を広く持っており、もともと市外に住んでたけど、海に近いエリアに家を建てたいから牧之原に移住するというのは多いですね。

その逆で近くの1番大きい市である静岡市に出て行ってしまう方も多く、取り合いっていう表現は良くないんですけど、この静岡県中部は人の動きが多いエリアとなっています。


ーそうなんですね。どんな方に移住してきて欲しいと考えているのでしょうか。

森:いろんな制度をやっている中での狙いという意味では、ファミリー層の方に移住してきていただきたいと考えています。

牧之原市はすごく高齢化が進んでいるうえに、女性の市外への転出が多かったり、成人男性の未婚率というのがものすごく高い町です。つまり子供がどんどん減っていってしまう現状です。

ただ普通のファミリー層は政令指定都市の隣にあるベッドタウンと呼ばれるような街に行ってしまうことが多いんですけど、その中でもうちは便利さよりも自然の中で子育てしたいとか、人の繋がりとか、ご近所付き合いとか、そういう環境を求めているファミリー層の方のおすすめできるのではないかと思っています。

他には、もちろんサーフィン漬けの生活をしたいという方もターゲットですね。

町おこしをサーフィンを通してやっていくという以上、サーファーさんが多いということに越したことがないです。サーファーさんが共通のサーフィンという趣味を持っているサーファーさんを呼んでくれるといういい循環もあるかなと思っています。

ーそうなると移住のサポートはその方たち向けの制度が多いのでしょうか。

森:さきほどお伝えしたとおり、市外へ移住される方も多いので、移住者の方に特化した補助制度というものはそんなに設けていません。

もともと定住している方が長く住むにしても、移住してきた方が長く住むにしても住宅関係の補助を手厚くしないと長いことは住んでくれないという考え方が強いので、家を買うときの補助が新築だけでなく中古でも使えたり、新婚世帯であれば家賃補助を出したりしています。

移住者さん向けでいうと空家・空地情報バンクという制度があって、制度を利用して物件を買ったり借りたりする際のリフォーム費用や前の住人が残していったゴミを処理する費用の補助を出したりしています。

また、子供の話でいうと18歳までは医療費が無料となっています。

家賃がとても安く、2拠点暮らしにも向いている

森怜也さん

ー物件の話でいうと家賃が安いというお話を聞いたんですが、本当なのでしょうか。

森:僕が独身の時に一人暮らしで住んでたアパートは2DK、和室6畳、洋室6畳、キッチン6畳で駐車場一台込みで32,000円でした。

東日本大震災以降、海辺の物件の空室が目立っていまして、大家さんも空けけておくより安く借りてくれた方がいいということで、値下げが続いています。

1番安かったところで2DKで28,000円までは見たことあります。高くても3LDKとかで60,000円くらいですね。駐車場代は非常に安く、1台目は無料のところも多く、2台目以降も2,000円くらいで借りることができます。

なので、移住まではいかないけど2拠点暮らしのような、週末のサーフィンのために安い物件を借りてる方は多いですね。


ーかなり安いですね!ただ、震災への対策が不安になったのですが、どのような対策をしているのでしょうか。

森:物理的な防御としては、国や県に依頼して危険なところには大きな堤防を作ったり、市内に多くの避難用のタワーを立てたりしています。

家は保険等でどうにか修繕するとして、まずは体一つ守るためにということで、自分の身は自分で守る、地域の人で助け合うっていう意識は他の市よりも高いと思います。

高台開発もしており、茶畑や工場が多い山間部の方には使われていない土地が多くありますので、お買い物ができる商業施設や宅地にする計画があります。被災のリスクが低いエリアの住環境が整備されることで、移住を希望する方がさらに増えるのでは、と期待しています。

移住を通じて幸せになれるお手伝いをしたい

ーここまでたくさんのお話を聞かせてくださりありがとうございます!最後に移住を検討している方へのメッセージをお願いします。

森:まずはこの田舎町を移住候補先として考えてくれてありがとうございます。

わりと移住のお手伝いをして感じていることなんですけど、移住を今抱えている不満や不安を解決できる魔法のものと捉えている方が多く、美化された田舎像として牧之原を考えている方がいるのですが、必ずしもそうではありません。

しかし、本当は牧之原で暮らした方が幸せになれるのに、都会で違和感を抱きながら暮らしてる方も多いかなと思うので、そういう方が幸せになれるお手伝いをしたいと思っています。

僕がまず現地の知り合い第一号になると思うので責任持って引っ越しまでお手伝いさせていただきます。担当の私も九州から移動した身ですので、どんなことでも、まずはお気軽にお問い合わせください。


―本日はありがとうございました!

静岡県牧之原市 建設部都市住宅課

…続きを読む

2019年に株式会社サイバーエージェントに入社。 クレジットカード、キャッシュレス、カードローンの記事作成を担当。 愛用クレジットカードは楽天ゴールドカードでネットショッピングでは楽天市場を利用するようにしている。楽天ペイ、楽天Edyも使っており、楽天のダイヤモンド会員を維持している。最近はスマホを楽天モバイルに変えるか悩んでいる。 ヤフーカードやPayPay、Kyashなども利用しており、お得にポイントを貯めることが趣味。

…続きを読む