錦江町は夢を応援してくれる町!魅力について町の担当者に聞いてみた

錦江町は夢を応援してくれる町!魅力について町の担当者に聞いてみた

鹿児島大隅半島に位置する錦江町(きんこうちょう)。さまざまな地域おこしをしていることで注目を集めています。

近年地方への移住が増えてきており、錦江町への移住を検討している方もいらっしゃるかもしれません。

今回は錦江町未来づくり課で移住定住の担当をしている鍋田 美和さんに、錦江町の魅力や移住についてお話を伺いました。

錦江町は食に恵まれた町

―本日はよろしくお願いいたします。まずは、錦江町はどのような町なのでしょうか。

鍋田 美和さん(以下、鍋田):こちらこそよろしくお願いいたします。錦江町は過疎化が進む鹿児島県の小さな町です。

人口が7,400人くらいで高齢化率が45%、鹿児島県の大隅半島の南部に位置しているんですが、昔は大隅半島南部の中心地として栄えていました。しかし、1990年代から若者を中心とした人口流失が著しくてさまざまな問題に直面しています。

錦江町は食べ物がおいしく、選べないくらいたくさんあります!鹿児島県は畜産が有名なので牛肉、黒豚、地鶏などはおいしいです。ぶどうやマンゴー、いちごなどフルーツも栽培されており、ヒラマサというアジ科の高級魚も養殖しているなど、まさに食材の宝庫です。

最近移住した20代の男の子は1年で10キロも太ってしまったと話すほど、食べ物は1年中おいしく充実しています。

また、有名な芋焼酎の「魔王」を生産している蔵がある町でもあります。芋焼酎独特の臭みがなく、フルーティーな香りがあり、甘みがあって非常に飲みやすいですよ。焼酎に使う芋を生産されている農家さんも多いですね。

子供や孫のための未来づくり

錦江町のみなさん①

ー錦江町は食に恵まれた町なんですね!つづいて町づくりについてお聞きしてもよろしいでしょうか。

鍋田:錦江町では町づくりを「未来づくり」と呼んでいます。

町づくりを考えていくにあたって、高齢化率が45%とかなり深刻な状況におかれていて、やっぱり考えていかなければいけないのが、子どもたちの世代とか孫の世代だよねって話になったんです。

今いる大人たちがちょっと我慢をしてでも、子どもや孫たちに希望溢れる未来を見せていかなければいけないと思っています。


ー具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

鍋田:ふるさと納税の寄付金などを活用して公営塾を作ったり、都市部の小児科医や産婦人科医の先生といつでもオンライン相談ができるような小児科オンライン/産婦人科オンラインというサービスを自治体で初めて導入したりしています。

今までは、町内に小児科医がなく、別の町に1時間以上かけて通わなければいけませんでした。

このように子どもや孫世代にフォーカスしたことを中心におこなっています。今後、移住してくる方にとっても安心材料になるのではないかと思います。

錦江町への移住は地域おこし協力隊としての移住がおすすめ

ー「未来づくり」という言葉、素敵ですね!錦江町ではどのような人たちに移住してきてほしいと考えているのでしょうか。

鍋田:私が移住フェアとかでお話しする方には、地域おこし協力隊としての移住をおすすめしています。

地域おこし協力隊とは、都市部から地方に移住して、地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」をおこなう活動のことで任期は1年以上3年未満となっています。

その中で彼らがしたいことと町のニーズをマッチングして、誘致しており、今年度も5名の方が地域おこし協力隊として移住してきてくれました。

何か夢を叶えたいとか、志がある方の移住を応援させていただき、一緒にわくわくするような未来づくりに一緒に取り組めればいいなと思っています。

本日は「地域おこし協力隊」として錦江町で活動してくれている方を3名連れてきたので、ぜひお話をさせていただければと思います。

本土最南端のワイナリー作り

今井 雄一さん(以下、今井):私は埼玉県から2019年の2月に錦江町に来ました。町内にあるぶどうとマンゴーを栽培している果樹農園さんのところでぶどう作りを教えてもらいながら仕事をしています。

現在の目標は、ワイン用ぶどうを使ったワイン造りでワイナリーも町内に建設予定です。ワインやワイナリーを観光の一つの伝手(つて)として交流人口を増やしたり、錦江町ファンを増やしたりして、地域おこしをしていこうと考えています。

最初は3,000本くらいしか作れないと思うので、まずは鹿児島県内、九州県内をターゲットにして、1万本くらい作れるようになったら全国展開をしていこうと考えています。

鹿児島県内では昨年末にワイナリーが一箇所できたのが初で、ワイン造りは始まったばかりの土地です。


ーなぜワイン造りをしようと考えたのでしょうか。

今井:もともとワインを飲むことは好きだったっていうのが一つです。

また、九州自体がワイン用ぶどうを作るのにそんなに適した土地ではありません。ワイン用ぶどうっていうのは長野や山梨のような比較的寒い土地で生産するのが向いています。

なのでワイナリーがもしできれば本土最南端のワイナリーになります。

適した環境ではないですが、やっていないところでできるほうがアピールできる部分が多いと思いますし、自分のやりがいとしても達成感は大きいかなと思い、現在ワイン造りに挑戦しています

空き家をゲストハウスや賃貸物件に作り変える

山中 陽さん(以下、山中):私は2019年の4月に引っ越してきました。僕のミッションとしては空き家問題の解決です。

空き家を改築し、ゲストハウスを2020年の6月にオープンしました。

普段はカフェのお昼の営業で、地元の人たちにご飯を提供したり、夜はバーを営業して、地元の方と宿泊者さんを繋げてコミュニティを作ったりしています。

ゲストハウスに関しては、毎月20人くらいの方が県外から来てくれていますがそれ以外だと地元の方がよく利用してくれています。というのも工事の段階から地元の人たちと作り上げてきたものなので、かなり愛着を持ってくれていて、お昼遊びに来てくれたり、夜はお酒を持って来てくれたりしますね。

これからについては、空き家がメインのミッションなので、2軒目3軒目と空き家を借りてお店にしたり、錦江町の賃貸物件が少ないという課題を解決したりする取組みをしていく予定です。

もともと不動産業がほとんどなくて、たまに町営住宅とか賃貸の物件はあるんですが、相場が高く、住みたい方と貸し出したい方がマッチングしていない状況にあります。


ー移住を考えている方にとっては、いきなり家を買うというのはハードルが高いですし、賃貸物件がある方が安心できますね。

山中:空き家バンクで売買とかはあるんですけど、貸し出す側にとっても貸し出すとなるとハードルがあがるようで、錦江町を出ていく方にとってはどうにかして家を売っちゃいたいけど、移住者はいきなり買うのには抵抗があって最初は安く借りたいけど、借りれる物件がない、移住できないどうしようという問題があります。

また、実は町内でも引っ越したいっていう方は多いです。夫婦で移住してくる方は多いんですけど、移住してきて、お子さんが生まれて3人で住むには狭いけど、引っ越したいのに家が見つからないみたいな声は結構上がっています。

なので、僕がその問題を解決していきたいです。

ふるさと納税を通じて錦江町の人を知ってもらう

馬場みなみさん(以下、馬場):私はふるさと納税サイトやnoteで記事を書いたり、ワーケーションで来てくれ方向けの楽しめるコンテンツの企画、制作をしたりしています。

あとは場作り的な活動もしていて、月に一回、町民さんや錦江町に興味のある方向けにSDGsを語る会を開催しています。

ふるさと納税サイトの記事に関しては、ふるさとチョイスの商品ページの下部に記事を載せています。

「この人から買いたい」、「寄附するお金がどんな使い方がされるのか知りたい」というのを理解していただける方々向けに制作しているので、事業者さんの商品の内容というよりは、人を中心とした記事となっています。

大学の時に少しだけ農家さんを取材して作る人と食べる人を繋ぐという活動をしていたのがきっかけで、事業者さんにとっても寄附者さんにとってもいいし、自分も町にどんな方がいるのか知ることができるっていうところでこの仕事をしています。


ーワーケーションに関してはどのようなことをしているのでしょうか。


馬場:錦江町ではワーケーション体験をしていただこうと、企業の方を誘致しております。

海や川が近くにあるので、ワーケーションで来ていただいた方に楽しんでいただけるように、SUPやカヤックといったレジャーを用意しました。

今後ワーケーションは普及していくと思うので、楽しめるコンテンツをさらに用意していきたいと考えています。

錦江町は新しいビジネスをしたい方を応援している

ー地域おこし協力隊の方のお話を聞かせていただきありがとうございました!みなさんそれぞれの思いをもって活動しているのは素敵ですね。錦江町に移住した際の奨励金についてお話を聞かせてください。

鍋田:錦江町では移住してお金がもらえる制度はありません。

しかし、地域おこし協力隊として活動する中で、任期中や任期後に起業するために必要なスキルやノウハウの取得に積極的に取り組めるよう行政のバックアップもあります。

地域おこし協力隊に地域の課題を丸投げするのではなく、「一緒に取り組み解決すること」、「移住者である彼らのやりたいことを全力で応援すること」を町民や行政が共通認識として持っています。

町だけが良くなって移住者が疲弊してしまっても全く意味のないことですし、移住してくる方が自分の夢にチャレンジできて、わくわく感を持っていて、というようなお互いが幸せになれるような仕組みがといけないと思ってます。

町にとっても移住者にとっても、そして社会全体にとってもよい「三方良し」の移住者支援がまさに錦江町の目指す未来です。


ー錦江町ならではの移住者支援ですね!移住サポートは他にあるのでしょうか。


鍋田:住まい探しについては私の方で相談を承っております。錦江町の空き家バンクや町営住宅などを中心にご紹介して一緒に内覧に行くことも可能です。

お仕事については、就職希望であれば、2021年4月からは町の方でも職業紹介ができるように職業紹介所の設立を行いました。お仕事についても移住者をワンストップで支援できるんじゃないかなと思います。

また、移住サポートとして移住前の下見段階から移住後について、希望に応じながら地域住民とのコミュニティの場を設けています。もちろん私も一緒に参加します。

夢を叶えたい方を後押しします

錦江町のみなさん②

ーここまでたくさんのお話を聞かせてくださりありがとうございます!最後に移住を検討している方へのメッセージをお願いします。

森:なにかやりたいことや夢がある方はぜひ錦江町でお待ちしております。錦江町ではみなさんの夢を全力で応援します。

また、小さな町だからこそ行政と町民さんと移住者さんの距離がとても近く温かみが感じられます。

なので、移住者が孤立することなく、地域の未来を創る「仲間」として、どんどん巻き込まれていきます(笑)。

人との繋がりが欲しいなという方は、どんどん錦江町に巻き込まれていって欲しいなと思います!錦江町でみなさんをお待ちしております!


―本日はありがとうございました!

錦江町未来づくり課

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錦江町 地域おこし協力隊
担当:ブドウ栽培とワイナリー造り

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錦江町 地域おこし協力隊
担当:空き家利活用

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錦江町 地域おこし協力隊
担当:体験型コンテンツ開発・PR

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2019年に株式会社サイバーエージェントに入社。 クレジットカード、キャッシュレス、カードローンの記事作成を担当。 愛用クレジットカードは楽天ゴールドカードでネットショッピングでは楽天市場を利用するようにしている。楽天ペイ、楽天Edyも使っており、楽天のダイヤモンド会員を維持している。最近はスマホを楽天モバイルに変えるか悩んでいる。 ヤフーカードやPayPay、Kyashなども利用しており、お得にポイントを貯めることが趣味。

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