地域の特色を活かした個性豊かな返礼品が充実!島根県雲南市のふるさと納税返礼品についてインタビュー
島根県雲南市は、森林や河川、滝など豊かな自然環境に恵まれたまちです。また、各地に神話や伝説などが伝承されており、地域特有の歴史や文化を持つ地域として知られています。
今回は、雲南市の人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、雲南市役所政策推進課の稲田幹大さんにお話を伺いました。
出雲神話の舞台である「雲南市」
―本日はよろしくお願いします。まずは、雲南市について教えていただけますか?
雲南市は、島根県の東部に位置し、南部は広島県に接しています。松江市や出雲大社がある出雲市の南に隣接しています。
2004年11月に6町が合併してできたまちで、2024年で市制施行20周年を迎えました。人口は34,000人ほどで、面積は東京23区とほぼ同じ大きさです。面積の約8割が森林で、自然豊かなまちです。
車を利用すれば、出雲空港まで約20分、米子空港まで約1時間でアクセス可能です。
―特産品や観光名所についてご紹介いただけますか?
特産品は、日本酒、ワイン、お米、お肉、乳製品、焼きさば、斐伊川和紙などが有名です。
観光面では、出雲三天神のひとつである「三刀屋天満宮」、ヤマタノオロチ伝承地の「須我神社」、弥生時代の大量の銅鐸が出土した「加茂岩倉遺跡」など、歴史を感じられるスポットが多くあります。
また、雲南市は日本古来の製鉄法である「たたら製鉄」で繫栄したまちです。「鉄の歴史博物館」では、鉄づくりの歴史や技術を知ることができます。
自然のスポットでは、「龍頭が滝」と「八重滝」が有名です。どちらも「日本の滝100選」に認定されています。「龍頭が滝」は、激しくしぶきを飛び散らせながら流れ落ち、迫力があります。「八重滝」は、紅葉が美しいスポットとしても知られています。
春は、「斐伊川堤防桜並木」の桜がとてもきれいです。「日本さくら名所100選」に認定されており、全長約2キロメートル、約800本の桜のトンネルを楽しむことができます。毎年桜まつりが開催され、各地からたくさんの方が訪れます。
プロテインから農産物、アイスまで!バリエーション豊富な雲南市の人気返礼品
―雲南市のふるさと納税について伺います。どのような返礼品が人気ですか?
一番人気があるのは、プロテインです。プロテインを製造する「アルプロン」という会社が雲南市にあり、市内の工場で製造されたプロテインを返礼品として取り扱っています。プロテインの工場がある自治体が限られていることと、最近の健康や美容、筋トレブームでプロテインが注目されている影響もあり、老若男女問わず人気の返礼品です。味や種類もさまざまありますので、用途やお好みにあわせてお選びいただけます。
―他にはどのような返礼品が人気ですか?
「お茶アイス贅沢セット」も人気です。6種類のお茶を楽しめる「出雲の食べるお茶アイス」と「濃い特上煎茶アイス」がセットになっています。お茶の風味がしっかりと感じられる濃厚なアイスです。市内で採れたお茶を使用し、アイスは奥出雲の豊かな自然の中で生産された新鮮な生乳を使用しています。
また、お肉やお米などの農産物も人気があります。
奥出雲和牛は、手間ひまをかけて丁寧に飼育された優良な黒毛和牛で、市場に出回ることが非常に少なく、「幻の黒毛和牛」とも呼ばれています。肉本来の風味がしっかりしていて深いコクと甘みがあり、とてもおいしいです。リピーターの方も多く、そのおいしさに感動したという寄附者からお喜びのお電話があるほどです。すき焼き用やステーキ用など、種類もいくつかご用意しております。
お米は、「たたら焔米」という雲南市ブランド米の人気が高いです。「つや姫」に、さらに土づくりや粒の大きさ、品質の3つの要件を設けて厳選したワンランク上の「プレミアムつや姫」です。ふっくらとした香り高いお米です。
職人のこだわりが光る製品にも注目
―ご担当者様のおすすめの返礼品はありますか?
たたら製鉄のゴルフパターは、まちの特色を活かしたユニークな返礼品でおすすめです。職人さんが丁寧につくるこだわりの品です。
たたら製鉄の返礼品では、包丁やカトラリーセットなどの日用品も扱っています。たたら製鉄の手法自体に価値を感じて寄附をしてくださる方もいらっしゃいます。この地域ならではの返礼品かと思います。
また、市内の「革工房蕾」という工房でつくられた革製品もおすすめです。
レザーソムリエやカラーコーディネーターの資格を持つ革職人がすべて手作業で、1点ずつ制作されています。財布やキーケース、名刺入れ、キーホルダーなど種類も豊富です。シンプルなデザインで長くお使いいただける品が揃っています。
「日本一チャレンジにやさしいまち」ならではの寄附金の使い道
―ふるさと納税寄附金の使い道を教えてください。
寄附をいただく際にご指定いただける使い道の中に「チャレンジに関する事業」というものがあります。
こちらは、「雲南スペシャルチャレンジ」という制度に活用させていただいています。この取り組みは、全国的にも注目されていて、雲南市は「日本一チャレンジにやさしいまち」として知られています。
雲南市の高齢化率は40%ほどで、日本の25年先の高齢化社会をいくといわれています。こうしたさまざまな地域課題の解決にチャレンジし、「課題先進地」から「課題解決先進地」となるべくスタートさせた地方創生プロジェクトです。
子ども、若者、大人、企業の4つの部門に分かれています。チャレンジの内容は問いません。それぞれがチャレンジしたい取り組みを申請し、審査を通過した取り組みに費用を支援します。
市内の子どもたちは、みんなこの制度を知っているくらい地域に浸透し、これまでさまざまなチャレンジが形になっています。
その他の使い道としては、「コウノトリと共生するまちづくり事業」などに活用させていただきました。
さらに返礼品を充実させ、多くの人に魅力を伝えたい
―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。
雲南市のふるさと納税の寄附額は、ありがたいことに年々右肩上がりで推移しております。今後も勢いを止めることなく伸ばしていくために、返礼品の種類や高額な返礼品を増やしていきたいと考えています。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
雲南市は歴史的建造物や豊かな自然など魅力的な場所がたくさんあります。また、自然の中で育まれる良質なお米やお肉などは、返礼品としても取り扱っています。ぜひ雲南市にご興味を持っていただき、選んでいただけたらと思います。返礼品を通して雲南市を少しでも感じていただけたらうれしいです。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました!
島根県雲南市役所 政策推進課
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。