豊富な海産物からユニークな旅行企画まで。徳島県鳴門市のふるさと納税返礼品を取材 PR

豊富な海産物からユニークな旅行企画まで。徳島県鳴門市のふるさと納税返礼品を取材

四国の東玄関口である徳島県鳴門市は、渦潮(うずしお)で知られるように、海流が強く流れ込む地域のため海産資源が豊富です。また、「すだち牛」や梨など、知られざる名産品も多数あります。

今回は鳴門市で人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、鳴門市役所企画総務部戦略企画課の内田圭哉さんにお話を伺いました。ふるさと納税の活用を検討している方は、ぜひご覧ください。

渦潮に美術館、道の駅。観光スポットが豊富な鳴門市

鳴門海峡の渦潮

―本日はよろしくお願いします。まずは、鳴門市の特色を教えていただけますか?

鳴門市は徳島県の東北端に位置するまちです。鳴門海峡を隔てて本州と直接橋でつながっており、四国の東玄関口となっています。鳴門といえば渦潮が有名で、周辺の地形や潮の干満差の関係で、潮流時速は最大20kmにも及びます。

鳴門鯛や鳴門わかめなどの海産資源も豊富ですが、内陸部には畑も広がっており、レンコンやさつまいもなどの名産品が知られています。

文化的な側面で言えば、鳴門はアジアで初めてベートーヴェンの第九(交響曲第9番ニ短調作品125)が演奏された場所でもあります。

現在の鳴門市大麻(おおあさ)町には、第一次世界大戦中にドイツ兵捕虜を収容した「板東俘虜収容所」がありました。所長の松江豊寿の方針により、ドイツ人俘虜の人権を尊重し、さまざまな自由を認め、地域住民との交流も盛んに行われていたそうです。

そのことに対する感謝の意味を込めてドイツ兵捕虜が開催したコンサートで、アジアで初めて第九が披露されました。この史実を基にした映画も公開されています。

ーありがとうございます。おすすめの観光名所はありますか?

先ほど有名だとご紹介した渦潮には、実は見方が色々あります。例えば、大鳴門橋の車道下に設置された全長450mの海上遊歩道「渦の道」を歩いた先にある展望室は、床がガラス張りになっており、渦上45mから渦潮を見ることができます。また、観潮船に乗れば渦潮の近くまで寄って見ることも可能です。

「渦の道」の近くには、世界各国の陶板名画を1,000点以上展示している「大塚国際美術館」もあります。周辺にはリゾートホテルも集まっており、海沿いを楽しめる環境が整っています。

大塚国際美術館の内部

2022年にオープンした「道の駅くるくるなると」もおすすめです。「体験型食のテーマパーク」をテーマとしており、そこでしか食べられないグルメがあったり、鳴門の名産品を取り扱っていたりと、まさに「食」に重点をおいた施設となっています。

道の駅くるくるなるとの外観

オープンして2年が経ちましたが、今も多くのお客様が来てくださっており、休日は駐車場が停車待ちの車で渋滞ができるほど盛況です。

名産品の「なると金時」や「わかめ」を使った返礼品が人気

金時芋棒の画像

―鳴門市のふるさと納税について伺います。人気の返礼品はありますか?

鳴門といえば「なると金時」というイメージをお持ちの方が多いようで、お芋関係の商品が人気です。特に「金時芋棒」という、なると金時を使ったスティック状の大学芋は人気が高いですね。

「金時芋棒」は食べやすい400gの小分けパッケージが5袋入っていて、お裾分けにもちょうどいいサイズです。お芋と飴のバランスもちょうど良く、美味しい商品です。

―なると金時は、他のさつまいもと比べてどのような特徴があるのでしょうか。

最近は、さつまいもと聞くと焼くだけで甘くねっとりした、スイーツのように楽しめるお芋をイメージされる方も多いかもしれません。でも、なると金時はほくほくとした食感とすっきりした甘さが感じられる品種です。昔ながらのさつまいもというと想像しやすいでしょうか。

もちろんただ焼くだけでも美味しいのですが、なると金時は調理の幅が広く、天ぷらやお味噌汁の具材にしていただくのもおすすめです。

―海産物も豊富な鳴門市ですが、返礼品にもありますか?

返礼品で人気なのは、「鳴門わかめ」です。乾燥、冷蔵、冷凍など豊富な種類でご用意しており、「わかめは鳴門わかめでなくちゃ」とリピートしてくださる寄附者もいらっしゃいます。

鳴門わかめを刺身で食べる画像

私は徳島県外で暮らしたこともあるのですが、鳴門わかめと他のわかめでは、食感に大きな違いがあると感じました。わかめそのものをしっかりと食べている実感、味わう感覚があるのは鳴門のわかめですね。味噌汁に入れても溶けず、一つの具材としてしっかりと存在感があります。

また、わかめといえばサラダや味噌汁の具材として使用するのが一般的ですが、鳴門のわかめはお刺身で食べていただくのもおすすめです。お刺身にすると食感や風味がまた違いますし、肉厚でしっかりと食べごたえがあります。

鳴門らしさが詰まったお祝い向けの返礼品も。ユニークな返礼品を紹介

鯛の塩釜焼の画像

―他には、どのような返礼品が人気ですか?

鳴門市は大塚製薬さんの創業地なので、全国的に名が知れている炭酸栄養ドリンク「オロナミンC」も返礼品としてご用意しています。こちらもよくお申込みいただきますね。

―ご担当者の視点でおすすめしたい返礼品もあれば教えてください。

鳴門らしさが詰まった返礼品としてご紹介したいのは、「鯛の塩釜焼き」です。鳴門市は古くは塩田が広がる塩業の町で、現在も塩作りが脈々と受け継がれています。

「鯛の塩釜焼き」は鳴門で獲れた鯛を鳴門で採れた昆布で包み、鳴門の塩で焼き固めた、鳴門を凝縮したような返礼品です。お祝いの席やお食い初めのために申込まれる方がよくいらっしゃいます。

また、鳴門市には「すだち牛」という、鳴門市内の牧場でしか肥育されていない黒毛和牛があります。

見た目はサシが多く入っているのですが、実際に食べてみると胃が持たれるようなしつこさはなく、さらっとした甘みのある脂です。「むしろ脂も美味しかったので、申し込んでよかったです」とのお声もいただいています。鳴門市内でしか生産されていない希少なお肉です。

ステーキ用すだち牛の画像

あまり知られていませんが、鳴門は梨の栽培も盛んです。幸水や豊水といったメジャーな品種に加えて、南水、秋月、新高など多様な品種が作られています。

―鳴門市ならではの、ユニークな返礼品はありますか?

「ぬいぐるみ旅行 鳴門のうず潮ツアー」という返礼品はなかなかユニークだと思います。これは依頼主様が大切にされているぬいぐるみをお預かりし、依頼主様に代わってぬいぐるみが鳴門を観光するというものです。

観光の様子は随時写真でお届けしており、寄附者の方からは「写真を見てほっこりしました」といったお声をいただいています。観光後は、お預りしたぬいぐるみを鳴門のお土産とともにお返しして終了となります。

―ご自身が旅行に行けない場合も楽しめそうですね。 鳴門市のふるさと納税返礼品について、寄附者の方から寄せられている声をお聞かせください。

返礼品そのものを楽しんでいただくのはもちろんですが、ふるさと納税をきっかけに実際に観光にお越しくださる方もいらっしゃいます。「実際に観光に来てみて良かった」「こういうスポットに行って楽しかったです」というお声をいただくなど、鳴門に縁をもっていただいて嬉しく思います。

また、私たちは寄附者の声を通して鳴門の魅力を再認識することがあります。日頃暮らしていると当たり前すぎて見落としてしまっている魅力もあり、寄附者の声は勉強になります。

市民の声を基にクラウドファンディング型ふるさと納税も

―ふるさと納税で集まる寄附金の使い道について教えてください。

子育て支援や社会福祉、健康増進、環境整備、文化財の保護など、様々な用途に活用させていただいています。

また、鳴門市は近い将来発生すると言われている南海トラフ巨大地震の被災エリアとなっており、市民の皆さんの安全や現在の生活環境を守るために、消防・防災関連の整備にも活用させていただいています。

事業に対する寄附金を募る形で、クラウドファンディング型のふるさと納税も実施しています。これまでの実施例としては、野良猫の殺処分を減らすためTNR活動(保護した野良猫の避妊去勢手術を行い、元の生息地に戻し繁殖を制限する活動)に取り組む団体様の支援や、現役を引退した蒸気機関車を設置している公園の維持等のための支援などがあります。

公園のプロジェクトに関しては、蒸気機関車の経年劣化が進むなかで地域の団体の方から「維持・美化したい」という声が上がり、それを後押しする形で実施しました。

豊富な地場産品と観光スポット。鳴門で過ごす時間も楽しんでほしい

―今後の計画や目標がありましたらお聞かせください。

現在進めている道の駅を中核にして地域産業の活性化を図る「鳴門モデル」の取り組みを、引き続き推進していきたいです。

例えば、加工品の開発を道の駅で行い、ふるさと納税を活用して宣伝することで、全国の方に鳴門をアピールできます。興味を持っていただければ観光に訪れる方も増えるかもしれませんし、新たな需要が生まれる可能性もあります。

鳴門らしい商品や変わりゆく時代のニーズに即した新しい商品を提供し、地域産品や産業の活性化、地元雇用の創出を目指していきます。

また、子育て世代を包括的にサポートする「なるとまるごと子育て応援パッケージ事業」も引き続き進めていきたいです。現在鳴門にお住まいの方のサポートはもちろん、若い世代に鳴門に来ていただけるように、引き続き子育てがしやすいまち作りを目指して取り組んでいきます。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

鳴門市は四国の東玄関と呼ばれるように、四国へ行く「通り道」になってしまっている印象があります。鳴門市には観光や飲食を楽しめるスポットがたくさんありますので、ぜひ立ち寄って楽しんでいただけたら嬉しいです。もちろんホテルに宿泊いただき、のんびり鳴門を楽しんでいただくのも大歓迎です。

鮮度の良い魚介類や鳴門わかめが大量に入った食べ応えのある味噌汁、地場の産品を取り入れた定食が食べられるお店や、美術館や道の駅、ドイツ俘虜の収容所の歴史をご覧いただける施設など、歴史文化に興味がある方が楽しめるスポットもあります。

観光で何か迷われた際には、鳴門市役所や観光協会まで、お気軽にご相談ください。

―本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

鳴門市 企画総務部
戦略企画課

…続きを読む

気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

…続きを読む