食特化型ふるさと納税サイト「もぐふる」とは?西本Wismettacホールディングス株式会社に聞いた PR

食特化型ふるさと納税サイト「もぐふる」とは?西本Wismettacホールディングス株式会社に聞いた

西本Wismettac(ウィズメタック)ホールディングス株式会社は、食の専門商社として110年以上の歴史を持つグローバル企業です。世界に46拠点を持ち、幅広く事業展開しています。

同社が2023年9月にオープンしたふるさと納税サイト「もぐふる」は、日本各地の魅力的な地場産品を返礼品として掲載する「食特化型」のサイトです。オープンの経緯や「もぐふる」ならではの返礼品、事業者の声などを、事業開発本部の山崎智子さんに伺いました。

歴史ある食の専門商社・西本Wismettacホールディングス株式会社

西本Wismettacホールディングス株式会社の事業イメージ画像

―本日はよろしくお願いします。まず御社の沿革や事業内容について教えてください。

Wismettac(ウィズメタック)は、1912年に神戸の貿易会社として誕生しました。

「世界の食を日本へ、日本の食を世界へ」を創業理念として、日本食をはじめとしたアジア食品・食材を、北米を中心にレストラン、食品スーパーなどに販売する輸出事業からスタートし、1921年には、海外向け食品のPBブランド「Shirakiku®」を商標登録、2023年現在では、北米、欧州、豪州、アジアにおいて46拠点を有し、グローバルに事業を展開しています。

また、1968年には、サンキスト・グロワーズ社の日本販売総代理元となり、レモン・オレンジといった柑橘類を中心とした青果物を取り扱っています。今では、世界各地から生鮮・冷凍の青果物を広域に調達し、日本国内の卸売市場、量販店、外食・中食産業、食品メーカー等へ販売しています。

Wismettacは、商品企画・開発、仕入れから、現地生産、輸入通関、在庫管理、配送、販売に至るまで一貫してオペレーションできることがグループの強みとして事業を行っています。

―ありがとうございます。山崎さんはどのようなお仕事をされていますか?

私の所属する事業開発本部は、新たな食のビジネスを創出するため、100のプロジェクトの立案、会社の経営の柱となるべく事業化を目的に、さまざまなプロジェクトを実行する部署です。私は食とデジタルの分野で商品企画を担当しています。

当社は、食品の輸出・輸入を生業にする食品の専門商社です。そのため、今回ご紹介する「もぐふる」は「食に関連する返礼品に特化したサイト」として運営しています。

もぐって発掘!新・食特化型ふるさと納税サイト「もぐふる」

食特化型ふるさと納税サイト「もぐふる」イメージキャラクターとロゴ

―つづいて、早速「もぐふる」について教えてください。どのような目的でオープンされたのでしょうか。

当社は創業110年を経る中で、さまざまな食産業の方々に支えられてきました。中小企業の支援および日本産業を幅広く応援していくことを目的に、「寄附」で地域産業を活性化するふるさと納税サイトをオープンしました。

日本国内に約1800の自治体が登録する約60万点の返礼品の中から、食を発掘していくという意味をこめて、Webサイトは「もぐふる」と名付け、自社運営しています。

―ネーミングともぐらのキャラクターがユニークでかわいいですね。

“もぐ”には「もぐもぐ食べる、もぐって発掘する」、“ふる”には「ふるさと」と「Full(満たす、あふれる)」という意味を込めています。

当社の売り上げの一部は、子ども食堂やフードバンク等に食品の寄附を行います。これは、当社が「ふるさと納税屋さん」ではなく、地域還元を目的にしたサイト運営を行っているためです。

地場産品の魅力を新たなマーケットへ。バラエティ豊かな特集ページも

「もぐふる」のおすすめ定期便特集ページの画像

―「もぐふる」は中小企業、地域の食産業を支援していくためにオープンされたとのことでしたが、どのような背景があったのでしょうか。

日本の人口減少が続く中、国内の食市場も縮小が進んでいます。私自身はもともと中東駐在時に貿易業を経験し、日本食を中東に広げていたのですが、特に地域の生産者や食品加工業者などの事業者さんに対して、「新たな販売網を提供して喜んでもらいたい」と、考えていました。

ただ、大手メーカーであれば海外に進出するチャンスがありますが、中小零細企業だとなかなかそうしたチャンスに恵まれません。そこで、「もぐふる」をきっかけにさまざまな事業者に出会い、日本のみならずグローバルマーケットに進んでいける商品を世界に羽ばたかせたいと考えています。

―それでふるさと納税事業に参入されたのですね。「もぐふる」での検索方法についても教えていただけますか?

一番よく使われるのは「お礼の品からさがす」ではないかと思います。PCブラウザの場合は画面上部、スマホの場合はページ右上のメニューから絞り込めるので、ご自身の寄附上限額や気になる特選品などをカテゴリ別で探すことができます。

応援したい地域がある場合は、「地域・使い道からさがす」がおすすめです。使い道から探す際は「医療・福祉・高齢者支援」「観光支援・まちづくり」など興味がある支援方法から探せます。初めてふるさと納税をする方はもちろん、既存の利用者にとっても分かりやすいサイトになるよう工夫しています。

ーランキングページも充実していますね。

「もぐふる」のランキングは、受付寄附額だけでなく、クリックされた(閲覧された)数値も基に算出されるランキングです。1週間ごとのリアルな集計結果ですので、参考にしてみてください。

「発掘・特集」というページでは、「もぐふる」の編集部が発掘・特集した返礼品を集めて公開していますので、普段気が付かないような返礼品に出会うこともできます。Note公式ブログでは、実際に現地に出向いて事業者の方から伺った返礼品にまつわるストーリーや想いを紹介しています。

―「おすすめ定期便」「ペットフード特集」「単身世帯特集 ちょいもぐ」など、面白そうな特集がたくさんあります。御社内で出たアイデアから特集を組まれているのですか?

はい、特集は「ふるさと納税をしたことがない人の目線」で考えています。「ふるさと納税で定期便ってどういうこと?」「贈り物にも選べるの?」といった疑問が浮かぶ方向けに取り入れました。

ちなみに、日本は人口減少によって胃袋の数が減っていきますが、ペットに関しては反対に増えている状況です。「ペット特集」ではシニア犬も食べやすいジャーキーや、成長ホルモン剤や抗生剤などを使用していない野生の鹿肉フリーズドライなど、大事な家族である動物の食についてもおすすめ商品を掲載しています。

外国籍の利用者も読めるよう3か国語で掲載

―「もぐふる」のサイト上、他に工夫されていることはありますか?

私たちはグローバル企業として活動しておりますので、「もぐふる」内には英語・中国語への翻訳機能を入れています。日本酒をはじめ、日本の食文化に興味がある外国籍の方は多くいらっしゃるので、そうした方々にもぜひご利用いただきたいです。

「もぐふる」事業を始める前、日本でお勤めをされている外国籍の方を対象にヒアリング調査をしたところ、ほとんどの方がふるさと納税を知らない、もしくは知っているがやっていないことがわかりました。

寄附をする行為自体は文化上・教育上、海外の方のほうがなじんでいらっしゃるのですが、手続きの複雑さが大きな課題として挙がっています。少しずつそのハードルを下げようと、セミナーや展示会を開いて取り組んでいるところです。

食に特化した「もぐふる」ならではの返礼品

インタビュー中の山崎さんが返礼品のひまわりオイルを持つ様子

―「もぐふる」ならではの返礼品例をお聞かせください。

首都圏では販売されていない地域商材を中心に掲載しています。例えば、三重県多気町には「ひまわりオイル」という無農薬ひまわりから生まれた油があるのをご存知でしょうか。

多気町津田地区の遊休農地で、花を楽しむために育てた無農薬ひまわりから採れた油で、圧搾法で搾油をしているため自然の風味が残っています。

ひまわり油はビタミンEを豊富に含むためアンチエイジング効果が期待され、そのままサラダや和え物などにお使いいただけるのが魅力です。ボランティアの皆さんが6次産業化を目指してひまわりオイルを生産されていて、ふるさと納税の寄附金は翌年のひまわりの種代になります。

―地域の方以外にはあまり知られていない、魅力的な商品なのですね。「思いやり型返礼品」という言葉が付された返礼品もあるようです。

「思いやり型返礼品」は、本来のふるさと納税の在り方を感じられる返礼品です。例えば愛知県日進市に1万円分の寄附をすると、そのお金で地域の子ども食堂に食材が届きます。

この事業を設計する際に、国税庁の方ともお話をしました。その際「ふるさと納税制度が開始されたのは、税の使い道を一人ひとりに選んでいただきたいから」と伺ったこともあり、その意義が伝わるサイトにしようと考えました。

また、「もぐふる」では値引きになるようなポイント還元はしておらず、それは、食品を売る事業者として、商品価値を下げないことを大切にしているからです。

その代わり、定期的にキャンペーンの実施を通して、当社と取引のある安心安全なサプライヤーさんのグルメセットをプレゼントするなどしています。

ちなみに日進市といえば「機械工場のまち」というイメージが強い方も多いと思うのですが、お菓子や玄米、お酒など食品の返礼品もあります。食の専門商社である当社が運営する「もぐふる」では、地域の食品と食に関連した商品のみを掲載しますので、他のサイトではなかなか出会えない地場産品が見つかるのが特徴です。

さらに、各自治体とお話をして「もぐふる」ならではのオリジナル返礼品も検討しています。当社はふるさと納税事業だけでなく、食品を国内に流通させる、海外に輸出するという目的もありますので、これらを満たせる商品を目指しているところです。2024年後半には「もぐふる」に登場するかと思います。

―さまざまな地域の事業者さんとお話をされて、どのようなお声がありますか?

生産可能な量は事業者や自治体によってそれぞれですが、「インバウンド需要を増やしたい」「海外に輸出したい」というお声は多いですね。グルテンフリーやハラルの商品を作るといった工夫次第もビジネスチャンスにつながるということをお伝えすると「やってみたい」と意欲的な反応をいただけます。

地方サプライヤーの商品を海外へ。「もぐふる」で出会いをつくる

「もぐふる」に掲載されている返礼品例の画像

―今後の展望をお聞かせください。

今後は「もぐふる」に掲載している返礼品からつながったサプライヤーさんと直接売買の契約を結びながら、当社の持つ流通網を経由して販路拡大の支援を行っていこうとしています。地方サプライヤーの商品が海外販路へ羽ばたけるように、積極的に支援していくことが、弊社の大きな目標のひとつです。

また、「もぐふる」は2023年9月にオープンしたサイトで、ふるさと納税についても勉強しながらオペレーションを整えています。2024年には、システム改修や機能面のさらなる充実も進めていきたいですね。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

2023年には韓国でもふるさと納税制度が始まりました。海外から見ても地方創生、地域創生の取り組みとしてふるさと納税への関心は高まっています。

日本に約60万点あるといわれているふるさと納税返礼品の中には、皆さんがまだ出会ったことのない地方産品が数多く眠っています。ぜひ「もぐふる」で、出会いを掘り起こしていただけたら幸いです。

食が変われば心が変わり、心が変われば行動も変わってきます。「もぐふる」と一緒に、食を通じて日常の変化を楽しんでいただけたらと思います。

スーパーなどに行かれた際、「もぐふる」のロゴが入った商品を見つけていただけるよう計画中ですので、今後の展開もぜひ楽しみにお待ちください。

―本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!

西本Wismettac(ウィズメタック)ホールディングス株式会社
事業開発本部 ふるさと納税プロジェクトリーダー

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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