納豆や常陸牛、干し芋など地域の特色を活かした返礼品が充実!茨城県水戸市のふるさと納税返礼品についてインタビュー
茨城県の中心都市である水戸市は、「納豆」や「水戸黄門」でよく知られ、全国的にも有名な特産品や観光スポットが魅力的なまちです。
今回は、水戸市の人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、水戸市役所市民税課の嶋田真さんにお話を伺いました。
日本で一番歴史のある「市」水戸市
―本日はよろしくお願いします。まずは、水戸市について教えていただけますか?
水戸市は、東京から北に100キロほどの距離にあり、東京から常磐線の特急を利用して1時間ほどでアクセス可能です。
江戸時代は、徳川御三家のひとつ水戸徳川家の城下町として栄えました。あまり知られておりませんが、水戸市は1889年4月に日本で最初に市制を施行したまちのひとつです。2019年には市制施行130周年を迎えました。
―特産品や観光名所についてご紹介いただけますか?
水戸市の特産品といえば、納豆が有名です。約1,000年以上の歴史があり、水戸駅での駅売りで全国的に有名になりました。水戸市内には納豆を製造する会社が4社あり、わら納豆はお土産品としても好まれています。また、茨城を代表する黒毛和牛の最高級ブランドの常陸牛や干し芋も生産されています。
観光では、「水戸の梅まつり」が全国的に有名です。市内最大のお祭りで、2月中旬から3月にかけて開催されます。日本三名園のひとつである偕楽園と日本最大級の藩校である弘道館が会場で、梅の開花時期には全国からたくさんの方が訪れます。さまざまな品種の梅があり、開花時期も異なるため、長い期間お花を楽しむことができます。
7月、8月には、「水戸黄門まつり」が開催されます。偕楽園の借景である千波湖を会場にして花火が打ち上げられます。こちらもたくさんの市民や観光客で賑わいます。
「水戸芸術館」もよくメディアなどで取り上げられています。磯崎新氏の設計により市制100周年を記念してつくられた施設で、以前は、指揮者の小澤征爾さんが館長を務めていらっしゃいました。塔や入口にあるオブジェも特徴的なデザインです。
茨城の味を堪能できる水戸市の人気返礼品
―水戸市のふるさと納税について伺います。どのような返礼品が人気ですか?
特産品でもある納豆は、返礼品としても人気です。市内4社の納豆を取り扱っています。パック入りのもの、わら納豆、豆が異なるもの、食べ比べセット、定期便など種類も豊富です。本場の水戸の納豆に価値を感じてくださる方が多くいらっしゃいます。
―他にはどのような返礼品が人気ですか?
常陸牛のハンバーグもたくさんのお申し込みをいただいています。茨城県全体で常陸牛は人気ですが、特に水戸市においては常陸牛を使用したハンバーグが高い人気を誇っています。こちらは、水戸市の老舗常陸牛専門店である肉のイイジマさんが手づくりする常陸牛を100%使用したハンバーグです。肉のイイジマさんは、レストランを併設されており、そこで提供されている味を再現したハンバーグです。焼くだけでお店の味が楽しめます。そのままでもとてもおいしいですし、お好みで味付けしてもお楽しみいただけます。
また、干し芋も人気があります。茨城県全体で生産が盛んで全国シェアの約9割を茨城県が占めている状況です。水戸市内にも干し芋を製造されている業者さんがたくさんあり、種類もいくつか取り扱っています。特に、IBATENほしいもLabさんの「訳ありほしいもアソート&粉ふき2kgパック」が人気です。自然の甘さを楽しめてとてもおいしいです。
こだわりやアイデアが詰まった返礼品にも注目
―ご担当者様のおすすめの返礼品はありますか?
水戸市の老舗酒造である、明利酒類株式会社さんが60年ぶりに復活させたクラフトウイスキーである「TAKAZO PURE MALT WHISKY REBORN PLUM WINE CASK FINISH」がおすすめです。2024年10月から取り扱いを開始しました。
明利酒類さんは1952年よりウイスキーづくりを始めましたが、10年後火災で工場が焼失してしまいました。それ以来ウイスキー製造はされておりませんでしたが、今回、約60年ぶりに蒸留所が復活しました。
特徴は、「百年梅酒」という全国の品評会で高い評価を得ている梅酒を製造されている酒造さんなので、梅酒を仕立てた樽を再利用して熟成させている点です。他のウイスキーのつくり方とは異なり、少しフルーティーな味を感じられます。
その他に、こちらの酒造の返礼品では、VTuberグループ「ホロライブ」とコラボしたものもあり、ファンの方にはチェックしていただきたいです。
ユニークな返礼品では、「水戸納豆早食い世界大会」の参加出場権があります。こちらの大会は、水戸の梅まつりにあわせて開催されるイベントです。市内にある常磐大学の学生さんが新たなふるさと納税返礼品を開発し、実現しました。来年の梅まつりでも実施を計画しているので、乞うご期待です。
この大会は、納豆を食べる早さを競います。予選では納豆かけごはん、決勝ではわら納豆だけを食べます。こちらの返礼品は、練習用のわら納豆付きというのがポイントです。県外ではわら納豆がなかなか手に入らず、大会前に練習したいとのお声がありました。練習用の納豆をお送りしたあとに、参加チケットをお送りしますので、その間に練習していただけます。
大会は2024年で20回目を迎えました。出場は、抽選制になっており、毎年たくさんのお申し込みをいただきます。ふるさと納税でお申し込みいただくと確実に出場できますので、納豆早食いの世界一を目指したい方は、ぜひご活用いただければと思います。特産品のPRにもなり、話題性があるイベントです。
子育てや教育のために寄附金を活用
―ふるさと納税寄附金の使い道を教えてください。
水戸市では、①まち全体で「こどもたちを育むみと」、②多くの人が集い、産業が集積する「活力あるみと」、③命と健康、暮らしを守る「安全・安心なみと」、④市民と行政で「共に創るみと」、⑤「水戸市におまかせ」の5つの寄附メニューから寄附金の使い道をご指定いただけます。
水戸市の発展のため、将来を担う子どもたちを育む福祉・教育施策や地域経済の活性化などのまちづくりに優先して使わせていただいています。
ふるさと納税を通じて水戸市の魅力を伝えたい
―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。
ふるさと納税の事業を行うことにより、皆様から寄附を通じて応援いただき、まちを元気にしていくことが一番の目標です。ふるさと納税を通じて、「水戸市にはこういうものがあったんだ」と知っていただくきっかけになったり、特産品を広くPRしていくことができたりするのは、とても魅力だと思います。
小さい事業所さんや高齢の方がつくられている商品などは、ネットでの発信力や広報力が弱く、多くの方に届けるのは限界があります。実際に水戸市ではこういった事業者さんの商品をふるさと納税の返礼品として取り扱っています。たくさんの方に知っていただく機会がつくれているのは私たちもうれしいです。こういったつながりは大切にしていきたいと考えています。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
水戸市は納豆をはじめ、常陸牛や干し芋といったたくさん返礼品があり、バリエーションを豊富に揃えています。少額からの寄附も可能ですので、ぜひチェックしていただき、梅まつりの季節などには水戸のまちも訪れていただきたいと思います。
いただいた寄附金は子どもの未来や地域の活性化のために活用してまいりますので、ぜひご協力いただければと思います。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました!
茨城県水戸市役所 市民税課
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。