大分県杵築市はレトロな雰囲気が楽しめる町!市や返礼品の魅力を担当者に聞いてみた
時代が進むにつれて便利な世の中になっていく一方で、「古き良き日本の良さ」が改めて注目されています。都会の喧騒に疲れたときは、昔ながらの情景に触れてリフレッシュしたいですよね。
そんな方にぜひ知ってほしいのが、レトロな街並みを楽しめる「大分県杵築市」です。
今回は、城下町として人気の杵築市の魅力について、大分県杵築市役所 商工観光課 ブランド・ふるさと納税係担当 松井 博照さんにお話を伺いました。
ふるさと納税で受け取れる返礼品についてもご紹介するので、ふるさと納税の活用を検討している方はぜひご一読ください。
杵築市は風情豊かな城下町
ー本日はよろしくお願いいたします。まずは、杵築市の概要をお聞かせください。
松井 博照さん(以下、松井):よろしくお願いします。杵築市は、大分空港から車で約20分の場所に位置する町です。アクセスが良く、観光先として有名な「別府」や「由布院」にも車で30分でいけるようなところです。
江戸時代には「松平三万二千石の城下町」として栄えていて、武家屋敷や商家など、今も当時の江戸時代の姿を留めています。時代劇のロケがおこなわれることもあり、俳優の松坂桃李さんが主演を務める「居眠り磐音」という映画のロケ地としても知られています。
また、杵築市は、日本唯一のサンドイッチ型城下町といわれています。武家屋敷が立ち並んでいて、その間に商店街があるような珍しい城下町です。
城下町だけでなく、海や山といった自然もあります。山ではハウスみかんや「美娘(ミコ)」と呼ばれる杵築市のオリジナルみかんが作られており、みかんの産地として栄えています。海ではちりめんや牡蠣の養殖が盛んで、生産量は大分県でNo.1です。
「着物が似合う歴史的街並み」に認定された杵築市
ー江戸時代の面影が残る杵築市は、全国初の「着物が似合う歴史的街並み」に認定されたそうですね。
松井:杵築市は、平成21年に「着物が似合う歴史的街並み」に認定されました。市内にはレンタル着物屋さんがあり、新型コロナウイルスが広がる前は、ツアーで来られた外国人の方が着物を着て町を歩くような姿も見られましたね。
ー多いときだとどのくらいの人数の方がいらっしゃったんですか?
松井:年間で1万人くらいです。外国人の方が多く、1回のツアーで30人〜50人の方がいらっしゃいます。
空港の近くにある杵築市は大分県を観光する際の窓口的な位置にあるので、別府や由布院などの有名な観光地に訪問し、その帰り際に立ち寄る方が多いようです。
ー杵築市にはどういった観光名所があるのでしょうか?
松井:観光名所としては、2020年に復元から50周年を迎えた「杵築城」があります。ほかには、「杵築カキ街道」と呼ばれる牡蠣のお店が連なっている場所があるんですが、冬の時期はかなり賑わっていますね。
杵築の牡蠣は、「守江湾(もりえわん)」という湾で生産されています。一般的な牡蠣は成長するのに3年〜4年かかるのですが、守江湾には複数の川から栄養分を含む水が流れ込んでいるおかげで、1年で立派な牡蠣に成長します。
ちなみに、杵築市では牡蠣は手軽に食べられる食材としても知られていて、お正月の親戚の集まりや、友達との集まりの場でもよく食べられていますよ。一般的なスーパーなどでは少量で売られていますが、杵築市ではキロ単位で購入できるほど身近な食材です。
ふるさと納税の出品をサポートする地域商社
ー新型コロナウイルスの影響で観光客が減っているかと思いますが、それに伴って町としてどういった対応をしているのでしょうか?
松井:お客さんが来られませんし、催事やイベントもないため、市内の事業者の方々は現金収入の面でかなり厳しい状況です。そこで、インターネットサイトに自分の商品を掲載したり、ふるさと納税の返礼品として紹介することで売上確保に繋げています。
出品といった作業は地域商社からサポートしていただいていて、大変助かっていますね。とくにみかん農家は高齢化が激しく、インターネットが使えないこともあるので、そういった面を地域商社にサポートしていただいています。
ーふるさと納税で地域商社が関わっているのは初めて聞きました。地域商社が関わることになった理由を教えていただけますか?
松井:ふるさと納税は、都会から地方にお金を循環して、それを活用するものだと思います。
しかし、ほとんどの中間事業者さんが活動しているのは関西や関東です。そのため、都会にお金が流れてしまいます。それを少しでも地域で循環できるような形にすることで、地域商社の存在価値も上がります。
また、地域にあるからこそ地域の特産品や人の価値を直接理解し、伝えることもできます。ふるさと納税事業だけでなく、ホテルに商品を売り込んだり、東京でフェアをしたりする物流事業でも地域商社が活躍しています。
みかんをはじめとした杵築市の魅力的な返礼品の数々
ー続いて返礼品についてお伺いします。今人気がある返礼品は何でしょうか?
松井:基本的には「みかん」ですね。みかんは冬に流通している果物というイメージがあるかもれませんが、杵築市では夏にビニールハウスでみかんを育てていて、全国でも上位の生産量を誇っています。「貴重な夏のみかん」ということもあり、単価は冬のみかんよりも高いのですが、贈答用として人気を集めています。
それと魚介類の加工品「りゅうきゅう」も人気です。りゅうきゅうは漁師さんが釣った魚をその場で捌いて醤油漬けしたもので、大分県でも馴染みのある料理です。返礼品のりゅうきゅうは、ご飯にかけるだけでなく、おつまみにもおすすめです。「日本ギフト大賞」の大分賞をとった商品でもあります。
ーりゅうきゅうはお酒のおつまみにも合いそうな料理ですね。
松井:そうですね。今は新型コロナウイルスの影響もあってか、地方が感じられる商品、なおかつ保存がきいて手軽に食べられる商品が人気です。
あとは、大分県のブランド魚「かぼすブリ」をしゃぶしゃぶ用にした「かぼすブリしゃぶ」という返礼品も冬に人気がありました。だしもついているので、解凍して沸かしたお湯でしゃぶしゃぶすればそのまま食べられるようになっています。
ー「まだあまり有名ではないけれどおすすめ」といった返礼品はありますか?
松井:ありますね。とくに柑橘類がおすすめです。杵築市では個人の農家さんから産地直送のみかんを出していて、その業者さんしか扱っていないような品種もあるんですよね。
なかには、普段はお目にかかれないような糖度と食感のあるみかんを生産している農家さんもいます。本当においしいみかんは、ふるさと納税のページでたくさんの方からコメントをもらっているので分かりますよ。
返礼品には多くの種類がありますが、そのなかで柑橘類を探してもらうのが、杵築市のふるさと納税のページを訪れた方の楽しみになるんじゃないかなと思っています。
寄附金は未来を担う子ども達や地域づくりのために
ーふるさと納税の寄附金の使い道についてお伺いします。
松井:一番金額的に大きいのが、中学生までの医療費の無償化です。それとICTの導入で、市内の小中学校にタブレットを導入しています。ほかには、農業系のハウスを建てたり、牛舎を建てたり、農業系の施設整備にもお金を使わせていただいていますね。
また、杵築市は大分県のなかでも田舎にあるので、かなり山のほうから通学している生徒さんもいらっしゃいます。そういった方達の通学にかかる支援費としても寄附金を使わせていただいています。
ー全体的には子どもたちのために使っているんですね。
松井:子どももそうですし、城下町の保全などにも使っています。基本的には、寄附していただいた方に共感してもらえるようなものですね。
当然、未来の杵築市を担う子ども達のために使うとなると金額も大きくなります。それだけではなく、農業を頑張っている担い手の方に向けた支援、例えば今の規模より大きくしていったり、施設を良くしたり、そこで働く場所を作っていくという地域づくりにも使わせていただいています。
小規模だからこそこだわり抜いて作られた返礼品が楽しめる
ー最後に、ふるさと納税を検討している方へ向けてメッセージをお願いします。
松井:杵築市の事業者さんは小規模が多く、「ふるさと納税に出すにはこだわったものしか出したくない」という方ばかりです。「本来は3ヶ月で作るはずだった商品が、6ヶ月かかった」という声もあるほど、こだわって作っています。
小規模な事業者だからこそ、大量生産するような製品ではなく、一点一点丹精込めて作っているので、自信を持っておすすめできる返礼品ばかりです。
「杵築市に寄附をしてくれた方にお礼がしたい」といったプライドを持つ事業者さんが多いので、きっとご満足いただける返礼品をお手元に届けられると思っています。
ー本日はありがとうございました。
大分県杵築市役所 商工観光課 ブランド・ふるさと納税係担当
2019年に株式会社サイバーエージェントに入社。 クレジットカード、キャッシュレス、カードローンの記事作成を担当。 愛用クレジットカードは楽天ゴールドカードでネットショッピングでは楽天市場を利用するようにしている。楽天ペイ、楽天Edyも使っており、楽天のダイヤモンド会員を維持している。最近はスマホを楽天モバイルに変えるか悩んでいる。 ヤフーカードやPayPay、Kyashなども利用しており、お得にポイントを貯めることが趣味。