田んぼアート発祥の地!美しい田園風景が広がる青森県田舎館村のふるさと納税返礼品についてインタビュー
「田んぼアートの村」として知られている田舎館村。青森県で一番面積が小さい村へ、田んぼアートを見るために、毎年20万人以上の観光客が訪れます。
稲作が盛んな田舎館村の特産品には、お米をはじめとした農産物が豊富に揃っています。
今回は、田舎館村の人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、田舎館村役場企画観光課の平澤晃大さんにお話を伺いました。
弥生時代から続く稲作のまち、田舎館村
―本日はよろしくお願いします。まずは、田舎館村について教えていただけますか?
田舎館村は、青森県津軽平野の南側に位置しています。人口は約7,000人で、青森県で一番面積が小さい村です。
中央には浅瀬石川という清流が流れています。平野なので、西側に岩木山、東側に八甲田山を見渡せます。
アクセスは、車で青森市から約40分、弘前市から約20分の距離です。JRと弘南鉄道の駅もあり、アクセスがいい地域です。
―田舎館村は「田んぼアートの村」としても知られていますが、田んぼアートについてご紹介いただけますか?
田舎館村は、米づくりが盛んで弥生時代から稲作が営まれてきました。村内には田んぼが広がっています。
この田んぼを観光資源として活かせないかと考え、米づくりの楽しさ、農業のおもしろさをより多くの人に知ってもらうことを目的とした「田んぼアート」がスタートしました。1993年に始まり、30年以上続く村を代表するイベントです。
今では、田んぼアートは全国各地で行われていますが、田舎館村は田んぼアート発祥の地といわれています。
田んぼをキャンバスに見立て、色の異なる7色の稲を使い、巨大な絵を描きます。年々技術が向上し、使う色も増え、より繊細で緻密なアートを作り上げています。
デザインは毎年変わり、田舎館村むらおこし推進協議会が検討し、その年のテーマを決めています。
田舎館村では、完成したアートを見るだけでなく、田んぼアートのスタートである田植えのイベントも実施しています。5月下旬から6月上旬くらいに「田植え体験ツアー」を開催し、地域のみなさんはもちろん、村外、県外のたくさんの方にご参加いただいています。
田植えはとても大変な作業です。さらに田んぼアートとなると、色ごとの苗の配置を考えながら進めなければなりません。「この区画にはこの色の苗を植える」などと細かく計算して植えていくので、より大変になります。
田んぼアートは、村内の2か所の会場でご覧いただけます。
第1田んぼアートは田舎館村役場庁舎内にある田舎館村展望台から、第2田んぼアートは道の駅いなかだて「弥生の里」敷地内にある弥生の里展望所から観覧できます。
道の駅いなかだて「弥生の里」は、すぐ近くに「田んぼアート駅」という駅があり、とても便利です。田んぼの中を走る景色も楽しめます。
また、国道沿いにあり、東北自動車道の黒石ICから降りてすぐという立地なので、車で来られる方にもアクセスがいい場所です。
田んぼアートは、7月中旬くらいから8月中旬くらいまでが絵がはっきり浮かび上がるので見頃です。
8月上旬は、青森県を代表する「ねぶた祭」とあわせて観光に来られる方が非常に多いです。
全国から田んぼアートを見るためにたくさんの方がいらっしゃいます。夏休み時期を利用しても遊びに来やすいかと思いますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。
8月下旬以降は、緑色だった背景が黄金色に変わっていきますが、季節によって表情を変えるのも田んぼアートの魅力です。ぜひ変化するアートもお楽しみください。
―特産品についてご紹介いただけますか?
代表的な特産品は、お米です。「晴天の霹靂」「まっしぐら」などを中心に青森のブランド米を多く生産しています。
また、りんごの栽培も盛んで、村内にはりんご農家さんが多いです。
その他に、いちごの栽培にも力を入れています。
毎年大人気!田舎館村産のりんご
―田舎館村のふるさと納税について伺います。どのような返礼品が人気ですか?
一番人気があるのは、りんごです。サンふじやふじ、旬のおすすめのりんごなど種類もいくつかあります。
青森県は、りんごの収穫量日本一で、味もとてもおいしいです。村内の農家さんが丹精込めてつくったりんごをみなさんに食べていただきたいです。
お得感を感じたという寄附者のお声も多い返礼品です。
フルーツのような甘みを感じられる「青森県産熟成黒にんにく」
―他にはどのような返礼品が人気ですか?
「青森県産熟成黒にんにく」も人気があります。村内の事業者さんが、独自の熟成方法で製造しています。青森のブランドにんにくである青森県産の福地ホワイト六片種にんにくのみを使用しています。
フルーツのような甘みが特徴で、にんにく特有の臭みがなく、苦手な方でも食べやすくなっています。このにんにくは、そのまま食べられますので、手軽に青森のにんにくをお楽しみいただけます。
最近は、にんにく自体の人気が高まり、テレビなどでも取り上げられることが多いので、返礼品としてもより注目されているように感じます。
青森のブランド米や食べ比べも楽しめる!田舎館村産のお米
やはり、田舎館村を代表するお米も人気です。現在は、「あさゆき」という青森県で誕生した品種を返礼品として主に取り扱っています。
その他に、3つの品種がセットになった「3品種詰め合わせ」もあり、それぞれの味の違いを食べ比べてみるのもおもしろいと思います。
減農薬、減化学肥料で栽培された特別栽培米です。品種は今後変更になる可能性がございます。
田舎館村の自慢のお米をぜひ一度味わっていただきたいです。
甘くて濃厚な「おひさま色のミニトマトジュース」
―ご担当者様のおすすめの返礼品はありますか?
「おひさま色のミニトマトジュース」がおすすめです。観光イベントなどに出店するとすぐに売り切れてしまうほどの人気の商品です。
食塩不使用、無添加の100%ジュースで、完熟した高糖度ミニトマトの濃厚なおいしさを味わえます。そのまま飲むのはもちろんですが、煮込み料理やパスタソースとして使ってもおいしいです。
お城のような役場庁舎をモチーフにした「田舎館村役場プラスチックキット」
―他におすすめの返礼品はありますか?
ユニークな返礼品では、役場庁舎のプラモデルがおすすめです。田舎館村の役場庁舎は、お城のような建物になっていて、展望デッキや天守閣もあり、役場ですが、観光スポットのようになっています。
今から約400年前に田舎館村に城を構え、この地域一帯を治めていた千徳掃部政武公を偲び、このような役場庁舎が建てられました。
その役場庁舎のプラモデルと「いち姫」という村のイメージキャラクターのフィギュアとキーホルダーがセットになった返礼品です。
「いち姫」とは、役場庁舎とも関わりのある千徳掃部政武公の妻、千徳於市をモチーフにしたキャラクターです。村では有名人で、村のイベントなどにも参加し、田舎館村のPRには欠かせない存在です。
田舎館村の歴史も感じられる非常にユニークな返礼品だと思います。
田舎館ブランドに認証された返礼品も
―特産品さらに広げていくために、村独自の制度があるとお聞きしました。どのような取り組みなのでしょうか?
田舎館村には、「田舎館ブランド認証制度」があります。
認定品の情報発信、販売促進、関係事業者間の連携強化の推進、村のイメージ向上や地域経済の活性化を目的に、厳正な審査を行い、村内で生産・製造された優れた商品を田舎館ブランドとして認証するための制度です。
認証された商品には、認定証マークを表示することができます。認証された田舎館ブランドとは、田舎館村の自然や伝統、技術などを活かし、田舎館村らしさにこだわった地域特産品であり、安全で安心できるという村のお墨付きの称号です。
この田舎館ブランドは、返礼品としても取り扱いがあります。例えば、村の特産品であるいちごのパッケージに「いち姫」のイラストを使用しています。いちごを生産されている事業者さんと「いち姫」をデザインされた事業者さんは別ですが、ブランド認証制度によって、事業者さん同士の連携が実現しています。
先ほどもご紹介した、熟成黒にんにくやトマトジュースもブランド認証されています。
農業や観光の振興に寄附金を活用
―ふるさと納税寄附金の使い道を教えてください。
産業の振興、都市・生活基盤や保健・医療・福祉の充実などに活用させていただいています。
近年では、観光の振興として田んぼアートに使わせていただきました。また、道路・公共交通の整備、学校教育の充実などにも活用させていただきました。
返礼品をさらに充実させ、自慢の味を多くの人に味わってもらいたい
―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。
これからは、掲載するサイトを増やし、返礼品の数もいろいろな事業者さんとやりとりをして増やしていきたいと考えています。
新規、既存の事業者さんに関わらず、新しい返礼品を増やしていけないかということはお話しています。
2023年のふるさと納税寄附金額は、過去最高を記録しました。この勢いを止めることなく、進めていきたいと思います。
寄附をいただく数が増えると、返礼品の生産、発送の体制も充実させていく必要があるため、いろいろな側面から強化していきたいです。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
田舎館村は、稲作で発展してきた村ですので、やはりお米はおいしいという自負があります。お米は返礼品としてぜひ選んでいただきたいですし、引き続きりんごも注目していただきたいです。りんごは、青森県全体で注目されていると思いますが、田舎館村のりんごもおいしいです。みなさんにぜひ食べていただきたいです。
村の事業者さんがこだわってつくっている熟成黒にんにくやトマトジュースなどは、ご自身で購入されようとしても手に入りにくいかと思いますので、ぜひふるさと納税を活用していただければと思います。そして、田んぼアートをぜひ見に来てください。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました!
青森県田舎館村役場 企画観光課
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