恵まれた大地で育まれるこだわりの特産品が魅力!大分県豊後大野市のふるさと納税返礼品についてインタビュー
大分県豊後大野市は、恵まれた自然条件が農業に適しており、県内有数の野菜の生産地として知られています。多様な野菜をはじめ、生産者のこだわりを感じられる魅力的な返礼品が揃っています。
今回は、豊後大野市の人気のふるさと納税返礼品や寄附金の使い道などについて、豊後大野市地域おこし協力隊の小加部玲菜さんにお話を伺いました。
「大分の野菜畑」と呼ばれる豊後大野市
―本日はよろしくお願いします。小加部さんは地域おこし協力隊だとお聞きしましたが、どのような活動をされているのでしょうか?
2022年7月に東京から移住してきました。もともと祖母の家が豊後大野市にあり、大人になってこのまちのよさに気づきました。以前飲食関係の仕事をしていたということもあり、将来は豊後大野市でお店をオープンできたらと考えています。
主な担当業務は、「ふるさと納税に関すること」「移住定住に関すること」「関係人口創出のためのSNSの発信」などです。
―豊後大野市の概要やアクセスについて教えていただけますか?
大分県の南西部に位置していて、宮崎県や熊本県と接しています。2005年に7つの町村が合併してできた比較的新しいまちです。人口約32,000人のうち約14,000人が65歳以上の方で高齢化が進んでいます。
九州では唯一、日本ジオパークとユネスコエコパークの両方に認定されています。どちらも登録されているところは少なく、世界からも認められる豊かな自然と景観が自慢です。他ではあまり見ることができない美しい景色や人の手が加わっていないありのままの自然があり、希少な動植物の宝庫としても知られています。
アクセスは、大分県中心部の大分駅からは列車で約1時間、大分空港からは有料道路を利用して車で約1時間半で行き来することができます。
―観光名所や特産品についてご紹介いただけますか?
大分県といえば温泉ですが、豊後大野市には温泉がありません。その代わりに「サウナのまち」として盛り上げようと取り組んでいます。
この地域では、古くから石風呂の文化があり、先人たちは溶結凝灰岩の岩壁に穴を掘り、薬草を炊き上げ、蒸し風呂を楽しんでいたそうです。
こうした歴史と豊後大野市の大自然を活かしたアウトドア・サウナを観光資源として活用するため、2021年に「サウナのまち」を宣言しました。市内には、アウトドアサウナが楽しめる場所がたくさんあります。
全国的に注目されているのは、「稲積水中鍾乳洞」です。水風呂の代わりに鍾乳洞に入ることができ、サウナ―に注目されているスポットとなっています。
また、市内には有名な滝がいくつかあります。「原尻の滝」は、平野の田園風景の中に突然現れる滝です。幅120メートル、高さ20メートルほどで、迫力があります。春はチューリップが一面に咲き、チューリップフェスタも開催され、たくさんのお客様がいらっしゃいます。秋は市内各地の紅葉がきれいなので、ドライブもおすすめです。
特産品で一番有名なのは、乾(ほし)しいたけです。原木露地栽培をしています。
豊後大野市は農業が盛んです。1年を通して温暖な気候であることに加え、豊かな自然に囲まれており、水がきれいでおいしいため、農業に適した環境です。「大分の野菜畑」とも呼ばれています。お米やさまざまな野菜、果物が生産されています。
ふるさと納税の返礼品でも、さつまいも、なし、かぼす、スイートコーンなど季節ごとに旬の野菜を扱っております。
また、市内には酒蔵が4つあり、焼酎、日本酒、クラフトビールをつくっています。
特産品の「乾しいたけ」は返礼品としても大人気!
―豊後大野市のふるさと納税について伺います。どのような返礼品が人気ですか?
一番人気があるのは、代表的な特産品でもある乾しいたけです。種類もさまざまありますが、小袋になっているものが使いやすいと特に人気です。
くぬぎの原木を使用して栽培していて、大きくてしっかりとした肉質が特徴です。乾物なので常温保存でき、長持ちします。
生のしいたけよりも旨味成分のグアニル酸が増えるため、味や栄養が凝縮されています。
しいたけは、煮物や出汁などの日本食のイメージが強いかもしれませんが、どんな料理にも幅広く使えます。しいたけハンバーグなどもジューシーでおすすめです。
乾しいたけは、冷水でゆっくり戻すのがポイントです。食べる前日に水に乾しいたけを入れて、冷蔵庫に置いておくとしいたけの旨味が引き出され、ふっくらした食感が楽しめます。水で戻すのが面倒だと思われがちですが、意外と簡単です。
市民のソウルフードを自宅で楽しめる!「はなぶさのからあげ」
―他にはどのような返礼品が人気ですか?
大分県は唐揚げが有名ですが、豊後大野市の返礼品でも唐揚げは人気です。豊後大野市民のソウルフードでもある、「からあげのはなぶさ」さんの唐揚げは、故郷の懐かしい味を求めてお申し込みされる方も多いです。
「唐揚げ用味付け骨なしモモ肉」を、秘伝のたれで味付けし、一口サイズにカットした生肉の状態でお届けします。自宅で揚げたての唐揚げを味わえます。
容量もさまざまあるので、お好みに合わせて選んでいただければと思います。
電子レンジで温めるだけの調理済みの唐揚げもありますので、より手軽に楽しみたいという方におすすめです。
木のぬくもりを感じられる職人の「手づくり家具」
食べ物以外で人気の返礼品は、子ども椅子や踏み台などの手づくりの家具です。
家づくりに40年間携わってきた方の技術が集結しており、ひとつひとつ手作業でつくっております。
木のぬくもりや優しい風合いが感じられる家具です。
木材は豊後大野市もしくは近隣で採れたものを使用しています。手づくりのため、それぞれ木目や風合いが異なり、より愛着を持っていただけるかと思います。
料理の引き立て役として大活躍!「かぼす青果」
―ご担当者様のおすすめの返礼品はありますか?
かぼす青果がおすすめです。夏から発送を開始する生のかぼすです。全国のかぼすの生産量の95%以上が大分県産です。かぼす青果を楽しめるのは産地直送ならではです。豊後大野市の返礼品の中には有機JAS認証を取得しているものもあります。
―大分県でかぼすはどのように食べられているのでしょうか?
かぼすは大分県民の食卓には欠かせない存在です。どんな料理にも使えます。お刺身、揚げ物、鶏肉料理、魚料理、鍋、お酒などにも合いますし、味噌汁や納豆に入れる方もおります。上級者では、料理で使ったかぼすをお風呂に入れて、かぼす風呂を楽しむ方もいらっしゃいます。大分県民の生活に結びついているかぼすをぜひこの機会に味わっていただきたいです。
使い方はさまざま!手軽に野菜を食べられる「野菜パウダー」
―他におすすめの返礼品はありますか?
「VEGEMARI(べジマリ)」の野菜パウダーです。
大分県産の野菜をそのままパウダーにし、野菜そのものの味、色を残している商品です。離乳食や介護食、健康維持のためなど、さまざまな場面で活躍します。食事だけではなく、スイーツづくりやスムージー、スープなどに入れてもおいしいです。
ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、ピーマンなど味もさまざまです。
使い方も幅広く、手軽に栄養を摂取できるのでおすすめです。
幻の蜂蜜といわれる「日本ミツバチの純粋生蜂蜜」
「日本ミツバチの純粋生蜂蜜」もぜひお試しいただきたいです。
豊後大野市産の蜂蜜をそのまま瓶詰めした商品です。市販されている商品の多くは、熱を加えていたり、発酵を止めるための工程が入っていたりしますが、この生蜂蜜は加工をしていません。
砂糖の甘さとは違い、すっきりした後味の甘さです。小さい瓶のものから大容量のものまでご用意しておりますので、お好みでお選びいただけます。
子育て支援や教育に寄附金を活用
―ふるさと納税寄附金の使い道を教えてください。
最近では、ふるさと納税寄附金を活用させていただき、観光イベントの補助事業や市道の維持管理、子育て支援に力を入れています。高校生までの医療費の無償化など、子どもの医療費助成などにも活用させていただいています。
教育事業では、市ゆかりの彫刻家の朝倉文夫記念館に小中学生を招待して授業を行いました。
ニーズに合わせ、手軽に豊後大野市を感じてもらえるような返礼品を増やしたい
―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。
私自身、東京から豊後大野市に移住をして、暮らし方や地域の人との関わり方の違いを感じることがよくあります。地方ではおすそわけ文化が根強く、大容量が好まれていても、都市部では少人数家族でおいしく食べきれるサイズ感の方が求められている、といったこともあるかと思います。
これからも、程よいサイズ感でありながら、生産者さんの思いが込められた、豊後大野市の魅力がたっぷり詰まった返礼品づくりに取り組んでいきたいです。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
今回は乾しいたけや野菜などをご紹介しましたが、豊後大野市にはまだまだたくさん、おすすめしたい返礼品がありますので、ふるさと納税を考える際には、このまちの返礼品をチェックしていただけるとうれしいです。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました!
大分県豊後大野市 地域おこし協力隊
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。