食と器でまちづくりを目指す佐賀県有田町。ふるさと納税返礼品をご紹介!
佐賀県西部の有田町は、長崎県に隣接し、自然豊かで温暖な気候の土地です。農畜産物や歴史ある有田焼が作られ、食と器のまちとして魅力を発信しています。有田焼の窯元が集まる陶器市には多くの人が焼物を求めて訪れ、まちの一大イベントです。
そんな有田町のふるさと納税返礼品には、美味しい特産品や有田焼の食器も採用されています。
本記事では、有田町の特徴とふるさと納税返礼品をご紹介。ふるさと納税する自治体を検討中の方はぜひ、参考にしてください。
食と器のまち・佐賀県西松浦郡有田町
佐賀県有田町は県西部にあり、長崎県に隣接するまちです。2006年3月に旧有田町と西有田町が合併して現在の有田町になりました。約18,000人が暮らし、自然豊かで温暖な気候で、歴史ある有田焼の産地です。
そんな有田町は、農畜産業の「食」と有田焼の「器」による魅力を活かしたまちづくりをしています。窯跡の史跡や、重要文化財になっている有田焼も多数存在します。
優れた景観をもつ自然豊かな地域
有田町には竜門峡や黒髪山、岳の棚田など、景観の素晴らしさ・自然の美しさを感じられるスポットがあります。
竜門峡は流れる水が「名水百選」「水源の森百選」に選ばれており、春は桜、夏は豊かな緑、秋は紅葉と四季折々の魅力が感じられます。訪れた際は、名水で仕込まれたお酒と川魚料理を味わうのも一興です。
黒髪山は山岳信仰の霊山として知られ、大蛇退治や弘法大師伝説が残っています。
また、「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれるほど、植物の宝庫であるこの山。1時間半程度で登ることができ、清流、岩場、洞窟など、ちょっとした冒険気分を楽しめるスポットです。
棚田は山の斜面を使って階段状に作られた水田です。山間部の土地を使って稲を育てるため、農家の工夫と努力によって生み出されました。
有田町の山谷地区には多くの棚田があり、岳地区の棚田は「日本の棚田百選」に選ばれています。さらに、2022年には「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」にも選定されました。
佐賀牛やありたぶた、棚田米などの名産品
有田町の特産品には農畜産物も多く、柔らかい肉質の佐賀牛や棚田で育てるありたぶた、天然水で育った棚田米など、美味しい食材がそろっています。ほかにも、金柑や伝統野菜・有田戸矢かぶなどがあります。
地域の名物料理には、鯉料理や有田焼カレー、有田焼五膳などがあり、訪れた際は味わってみたいメニューです。
海外にも影響を与えた有田焼
有田焼は、隣の伊万里市で作られる伊万里焼と同じルーツを持つ磁器です。
有田町では1600年代から陶器が作られ、窯業地として古い歴史を持っています。しかし、陶器を作っていた当初は、いつ窯業が途絶えてもおかしくない状況でした。
そこへ、1610年代に日本で最初の磁器生産がスタートし、新しい窯業地に生まれ変わったことから状況が一変。17世紀後半には有田焼が海外に輸出され、ドイツやフランスの窯元にも影響を与えました。
なお、有田町で磁器が作られるようになった当初は、伊万里から焼き上がった磁器を積み出していたため、伊万里焼と呼ばれていた経緯があります。
現在に至るまで、さまざまな窯元が磁器を製作しており、柿右衛門や色鍋島など、重要無形文化財の指定を受けた技術を継ぐ窯元もあります。そうした歴史ある有田焼は、ふるさと納税の返礼品としても人気です。
また、有田町では有田陶器市や秋の有田陶磁器まつり、有田雛のやきものまつりが開催され、有田焼を求めて多くの人が訪れています。
有田町の魅力あふれるふるさと納税返礼品をご紹介
有田町へのふるさと納税は、各種ふるさと納税サイトから受け付けています。
有田町ふるさと納税特設サイトでは、ふるさと納税サイトへのリンクや返礼品の紹介をしているので、気になる返礼品がないかチェックしてみましょう。
日々を彩る有田焼の食器
有田町のおすすめ返礼品や人気の返礼品には有田焼の食器が多く、豊富なラインナップから好みのものを選べます。
「有田焼」と聞くと和食器をイメージされる方も多いかもしれません。しかし、有田焼は和食器に限らず、洋食器として使えるものやモダンなデザインのものもあります。なかには、8分でご飯が炊ける、ユニークなアイデア陶器もあり、バラエティ豊かです。
有田焼の器に入ったカレーやチーズケーキなど、加工品と有田焼を組み合せたユニークな返礼品もあります。有田町のご当地グルメを楽しんだあとは、有田焼の食器を日々の暮らしに取り入れられます。
有田町で育ったブランド肉
有田町では、佐賀牛・ありたぶた・ありたどりといったブランド肉も生産しており、人気のある返礼品です。
ロースやモモ、切り落としなど自宅で贅沢な味を堪能できます。調理していただくお肉のほか、切り分けてすぐに食べられるローストビーフなど、加工品・調理品も人気です。
生活排水が入らない棚田で育ったお米
日本の棚田百選にも選ばれている、有田町の棚田で育ったお米も返礼品として選べます。生活排水が入らない環境で育まれ、生産者の思いがこもったお米です。
「さがびより」「ひのひかり」などの新米や食べ比べセット、便利な定期便などを用意しています。便利な無洗米や栄養価の高い玄米もあり、好みに合わせて選べます。
日本酒や焼酎、クラフトビールなどのお酒
返礼品には佐賀県で作られた日本酒や焼酎、クラフトビールなどのお酒もあります。
複数の銘柄が届く飲み比べセットや、年4回届く定期便はいろいろな味わいを楽しむことができ、お酒好きな方にはおすすめです。有田焼のカップとセットになったお酒もあり、有田町の魅力を一度に楽しめます。
ふるさと納税の寄附金は6種類の使いみちで活用
ふるさと納税で集まった寄附金は、現在6つの使いみちで活用されています。
使いみち | 内容 |
1.未来を担う有田の人づくりに関する事業 | 生涯学習や学校教育の充実、芸術・文化・スポーツ活動などへの支援 |
2.食と器に関する事業 | 窯業と農林畜産業の振興、まちづくりと一体となった観光振興 |
3.有田の原風景の保存と活用 | 古い街並みや緑豊かな農山村景観の保護、環境保護と保全活動 |
4.地域医療と福祉の充実に関する事業 | 福祉・保健・医療が一体となった体制の整備・充実、町民が生涯いきいきと暮らし、安心して出産・育児ができる地域社会の形成 |
5.住民の融和と連携に関する事業 | 住民と行政がそれぞれの立場で人情あふれるまちづくりを推進 |
6.ふるさとおまかせ応援(指定なし) | 1~5の事業から町長が選定、有田の良さを情報発信しながら環境保全をアピール |
寄附した人からは、有田焼を応援する声や自然を守ってほしいという声が寄せられています。
「ゴールデンウィークの有田陶器市、楽しかったです。ぜひ、続けてください。」
「有田町で焼き物体験をしに平日に遊びに来ました。より活気が溢れる町になって欲しいです。応援しております!」
「未来の子供たちの為に美しい自然、文化、伝統を守って下さい。」
「豊かな自然を守っていただきたいです。」
また、毎年ゴールデンウィークには有田陶器市が開催されていましたが、コロナ禍により2020年・2021年は開催中止が続きました。
寄附金を活用して感染対策を実施し、2022年は3年ぶりの開催が実現。2022年4月29日~5月5日の日程で開催された第118回有田陶器市には、122万人の来場者が訪れ、賑わいを取り戻しています。
まとめ
佐賀県西松浦郡有田町のふるさと納税返礼品には、有田焼をはじめ地域の魅力が反映された品々が並んでいます。
さまざまな窯元が作る有田焼は、伝統的なものから現代の生活になじむものまで多種多様で、毎年開催される有田陶器市はまちの一大イベントです。
コロナ禍では開催中止となった年もありましたが、2022年にはふるさと納税の寄附金を活用して3年ぶりに開催されました。
また、有田町の自然で育ったブランド牛や棚田のお米も地域の名産品です。有田焼の食器とセットになったユニークな返礼品もあります。
ふるさと納税をする際は、有田町の返礼品にも目を向けて、寄附する自治体の選択肢として検討してみましょう。
暮らしに関わるお金の知識を強化するため、FP技能検定に挑戦し、2021年に独学で2級FP技能検定に合格。学んだ知識を活かし、暮らしやお金に関する記事を執筆しています。