看護師が「仕事に行きたくない…」と感じる瞬間5選|具体的な解決法も合わせて紹介!
看護師の仕事はやりがいも多いですが、ストレスや辛さを感じることも少なくありません。
日々のなかで、「今日は仕事に行きたくない…」と感じることもあるのではないでしょうか。
本記事では、看護師が「仕事に行きたくない」と感じる瞬間についてまとめました。
また、「仕事に行きたくない」という気持ちを克服する具体的な方法、仕事やキャリアに関する悩みを相談できるエージェントも紹介しておりますので、ぜひ最後まで読み進めてみて下さい。
「仕事に行きたくない…」と考えてしまう根本的な原因とは
「仕事に行きたくない…」と考えてしまうのには、必ず理由があります。
雨が降っていているときは、「今日は仕事に行きたくない」と考えることがあるでしょう。しかし、仕事に行きたくない本当の理由は、雨とは限りません。
たとえば、お気に入りのアーティストのコンサートなら、雨が降っていても気にならないのではないでしょうか。
つまり、雨は単なるきっかけに過ぎず、仕事に行きたくない根本的な原因は、次のいずれかと考えられます。
- 職務内容
- 人間関係
- 健康上の問題
それぞれどのような原因なのか、詳しく見ていきましょう。
職務内容
人手不足で業務量が多すぎる職場や、重労働の職場に勤務している場合なら、「仕事に行きたくない」と感じることがあります。
また、業務フローに問題があり、効率の悪さが気になる職場にいるときも、出勤が嫌になるかもしれません。
仕事量と給与が見合わない職場に勤務しているときも、やりがいを感じにくく、「このまま辞めたい」と感じることがあります。
仕事内容や待遇、労働条件などに問題があるときは、働く意欲も失いがちです。
人間関係
職場の人間関係に問題があるときも、仕事に行きたくないと感じるでしょう。
同僚や上司から嫌がらせを受けていたり、仲間はずれになっていたりするときは、仕事に行く意欲はなくなります。
また、自分がターゲットになっていなくても、悪口をいうのが当たり前になっている職場なら、行きたいと感じる方は少ないでしょう。
看護師の人間関係は同僚や上司だけではありません。患者さんや、その家族と接する機会も多くあります。
暴言を吐いたり、執拗に嫌がらせをする患者さんや家族がいるときも、仕事に行く意欲は失われるでしょう。
健康上の問題
健康に問題があるときも、仕事に行きたくないと感じます。
風邪をひいている、花粉症でつらいなどの原因が明らかな問題だけでなく、「なんとなく身体がだるい」「疲れやすい」などの問題もあるかもしれません。
また、自分だけでなく、家族の健康に問題があるときでも、仕事に行きたくなくなるはずです。
たとえば、子どもが熱を出したときや、親の介護が必要なときは、仕事に行くよりも家族のケアをしたいと考えるでしょう。
看護師が「仕事に行きたくない…」と感じる瞬間5選
看護師が「仕事に行きたくない…」と感じる根本には、職務内容・人間関係・健康の問題などが潜んでいます。
そして、普段は無理をして出勤していても、以下に説明するタイミングで「今日は仕事に行きたくない」という思いが強まり、離職や転職を考えるようになるでしょう。
大きなミスや失敗をした時
看護師のちょっとした見落としやミスが、患者さんの命や予後を左右することもあります。
そのため、看護師は常に緊張やストレスにさらされることになるでしょう。ヒヤリハットで済めばよいのですが、大きなミスをしてしまうと、患者さんや同僚へ迷惑をかけることになります。
大きな失敗をしたときは、「看護師に向いていないのだろうか」と落ち込むかもしれません。
ネガティブな思考がさらにネガティブな思考を呼び、「もう看護師を辞めたい。仕事に行きたくない」と思いつめてしまうこともあるでしょう。
業務量に追われる時
業務量が多く、一息つく間もなく働きづめの職場もあります。
今日も朝から休憩なく立ち仕事…と思うと、「仕事に行きたくない」と足がすくんでしまうかもしれません。
業務量が多い職場は、残業が多く、有給休暇も取得しにくい傾向にあります。家族との時間が取りにくくなり、家庭生活が味気ないものになることもあるでしょう。
また、生活のために仕事をしているというよりは、働くために生きているような感覚に陥り、やりがいを感じにくくなります。
苦手な人と同じシフトに入る時
職場に苦手な人がいる場合、シフトが同じ日は「仕事に行きたくない…」と感じるかもしれません。
とりわけ夜勤のときは、苦手な人と2人きりで過ごす時間が長くなり、強いストレスを感じることがあります。
もちろん、苦手な人がいない環境というのが理想です。
しかし、やはり人間には相性があり、どうしても気があわない人や、悪気はないのはわかっていても、言動がいちいち気に障る人もいます。
患者とのコミュニケーションが上手くいかない時
患者さんとのコミュニケーションが上手くいかずに、強いストレスを感じるときもあります。
患者さんのなかには、看護師に対して厳しい態度を取る方もいるため、落ち込んでしまうことがあるでしょう。
そもそも、来院している患者さんは、多かれ少なかれ痛みや不快感を抱えています。
そのため、言葉や態度がきつくなってしまうのは仕方のないこと…と頭では理解していても、我慢するにも限界があり、仕事に行くことが億劫になってしまうかもしれません。
自分・家族の体調が悪い時
職場に問題がなくても、体調が優れないときは「仕事に行きたくない」と感じてしまうものです。
とはいえ、余程のことがない限り、急に休むのは気が引けます。「絶対に職場に行かなくてはいけない」と思うと、余計に気持ちが滅入り、体調がさらに悪化することもあるでしょう。
また、家族の体調が悪いときも、仕事に行くことがためらわれます。
たとえば、子どもの元気がないときは、「今日は保育園を休ませて、一日ついていてあげたい」と感じるのは自然なことです。
「仕事に行きたくない…」と悩む看護師向けの解決法
「仕事に行きたくない…」という思いが強くなったときは、まずはなぜ行きたくないのか、自分の気持ちをできるだけ客観的に分析してみてください。
「仕事に行きたくない…」の根底にある原因がわかれば、適切な対応ができるようになります。
ここでは、仕事に行きたくないときの解決法を3つ紹介します。
それぞれの方法が適している状況についても説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 無理せず休みを取る
- 上司・同僚に相談する
- 職場環境を変える
無理せず休みを取る
体調が優れないときや家族の調子が悪いときは、無理をせず休みを取りましょう。
「休むとみんなに迷惑をかけてしまうから」と、無理を押して仕事に行くと、かえって体調が悪くなったり、調子の悪さが長引いたりすることもあります。
また、大きなミスをして落ち込んでいるときも、有給休暇を取ってリフレッシュしてみましょう。
落ち込んだ状態で仕事をすると、また失敗をして、さらに落ち込むことにもなりかねません。無理をせず気分転換することも、ときには必要なことなのです。
上司・同僚に相談する
「仕事に行きたくない…」という気持ちが、一過性のものでないときは、根本にある問題をしっかりと解決しておくことが必要です。
たとえば、業務量が多すぎるときやシフトに問題があるときは、率直に上司に相談し、改善を図ってもらえるようにしましょう。
ただし、気があわない同僚・上司がストレスの原因になっているときは、率直に周囲に伝えることが解決策になるとは限りません。
相談することで良くない噂が立ったり、敬遠されることも考えられますので、職場の人間関係が悩みの原因であれば、後述する転職エージェントへの相談をおすすめします。
職場環境を変える
給与の低さや休みの少なさ、業務量の多さについては、上司に相談してもすぐに解決してもらえるとは限りません。
また、職場の人間関係にトラブルがあるときも、上司や同僚に相談することで、かえって問題をこじらせてしまうことがあります。
仮に改善されたとしても、「あの人はちょっと口うるさいタイプだ」と、陰口をたたかれるようになったり、上司に敬遠されたりするかもしれません。
職場環境を改善することも大切ですが、働きやすさを求めてほかの職場に移ることも検討してみてはいかがでしょうか。
なぜなら、看護師は転職しやすい職業のひとつだからです。厚生労働省によれば、全職種の有効求人倍率は平均1.16倍ですが(※1)、常勤看護職に限ると平均1.88倍と高く(※2)、売り手市場となっています。
「職場があわない」「仕事に行きたくない」と悩むよりも、転職に向けて行動する方が、悩みをスムーズに解決できるかもしれません。
(※1)一般職業紹介状況(令和4年3月分及び令和3年度分)について
(※2)2021年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」 結果
「仕事に行きたくない…」と考えた時の乗り越え方
「仕事に行きたくない…」と感じるときは、少しのアイデアで克服できることがあります。
ここでは、自分だけで実践できる、手っ取り早い乗り越え方について紹介します。
- とりあえず出勤してみる
- ご褒美を設定する
- 初心を思い出す
- 目標を設定する
- 転職エージェントに相談する
いずれの方法も簡単なものばかりですが、習慣化することで「仕事に行きたくない…」という気持ちを払拭できることがあります。
前向きな気持ちで仕事に取り組むためにも、ぜひ実践してみてください。
とりあえず出勤してみる
特に意味はなくても、ちょっと休みたくなるときがあります。
夜勤で生活リズムがくずれたときや、病気から治ったばかりのときなどは、体調に問題がなくても何となく職場に足が向きません。
そのようなときは、とりあえず出勤してみましょう。無理にでも職場に行くことで体調が整い、前向きな気持ちになることがあります。
仕事に行きたくない理由が「なんとなく…」というときは、ぜひ試してみてください。
ご褒美を設定する
自分へのご褒美を設定するのも1つの方法です。
たとえば「ボーナスまで頑張ったら、憧れブランドのシューズを買う」と決めておけば、やる気が出るかもしれません。
また、ボーナスまで待てないという方は、もっと気軽なご褒美もあります。「今日は人気のパティスリーでケーキを買って帰ろう」ということも、1日の活力になることがあります。
お疲れ気味の方には、「何もしない」というご褒美もあります。1週間仕事を頑張ったら、週末は何もしないで家に引きこもるというのもおすすめです。
初心を思い出す
あの頃のご自身の瞳の輝きを思い出してみてください。
看護学生の頃、あるいは入職したばかりの頃、「患者さんによりよい看護を提供したい!」という純粋な思いで、仕事に取り組んでいたのではないでしょうか。
しかし、年月が流れ看護業務に慣れてくると、初心を忘れてしまい「なんかだるい。仕事に行きたくない…」といった気持ちも芽生えてくるようになります。
もう一度、初心を思い出してみましょう。あの頃を思い出すだけでも、仕事に対して、前向きな気持ちを持てるようになるかもしれません。
目標を設定する
看護師になることはゴールではありません。
認定看護師や専門看護師などの資格を取得し、特定分野のエキスパートになることや、救急医療などのより緊張を強いられる職場で働くこと、介護福祉士やケアマネジャーなど多方面の資格を取得することなど、多彩なキャリアパスが用意されています。
目標を設定し、スキルアップ・キャリアアップを目指して頑張ってみるのはいかがでしょうか。
転職エージェントに相談する
仕事に対してモチベーションはあるものの、職場環境や人間関係に問題があるときは、転職を検討してみましょう。
とはいえ看護師の仕事は忙しく、働きながら転職活動をするのは容易ではありません。精神的・身体的な負担が増え、今以上につらい状況になることも考えられます。
そこで、転職活動で悩んだときは、転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントとは、希望の働き方や勤務条件、職場の種類などの登録を済ませることで、専属のキャリアアドバイザーがおすすめの案件を紹介してくれるサービスのことです。
また、条件交渉などもキャリアアドバイザーに代行してもらえるので、ほとんど手間をかけずに転職活動を進めることができます。
転職エージェントによっては、履歴書の添削や面接対策などのサポートも受けられますので、効率よく転職活動をしたい方は、ぜひ登録しておきましょう。
仕事に悩む看護師におすすめな転職エージェント3選
転職エージェントサービスを利用するときは、看護師専門の転職エージェントサービスがおすすめです。
看護師の求人案件を多く保有しているだけでなく、キャリアアドバイザーが看護師特有の悩みを熟知しているため、より的確なサポートを受けられます。
ここでは、看護師専門の転職エージェントサービスのなかでも、キャリアアドバイザーのサポートが手厚いサービスを紹介します。
いずれも登録は無料ですので、しっかりと活用して転職活動を有利に進めていきましょう。
看護roo!
看護roo!は登録不要で利用できる転職サイトです。
希望する条件で求人案件を絞り込めるため、自分にあう職場を見つけやすくなるでしょう。
また、条件にあう求人案件を紹介してくれるだけでなく、インターネットでは公開されていない、職場環境の詳しい情報を教えてもらえます。
応募手続きや勤務条件の交渉なども代行してもらえるため、仕事と転職活動を両立しやすくなるのも特徴です。
レバウェル看護
入職する前に、しっかりと職場環境を知っておきたい方には、レバウェル看護もおすすめです。
レバウェル看護では、現場で働く看護師のリアルな意見を教えてもらえるので、職場の良い部分だけでなく、良くない部分も事前に把握することができます。
また、LINEやメール、ショートメッセージをとおして、アドバイザーに気軽に相談できるのも心強いポイントです。
転職に対する不安や、仕事で抱えている悩みなども、信頼できるアドバイザーに率直に話してみてはいかがでしょうか。
マイナビ看護師
マイナビ看護師に登録すると、80,000件以上の求人案件から条件にあうものをピックアップして紹介してもらえます。
また、転職サポートのプロであるキャリアアドバイザーが履歴書の添削をしてくれ、合格率アップも期待できます。
勤務条件の交渉や面接の日程調整などのサポートも受けられるので、日中忙しい看護師の方でも、転職活動を進めやすくなるでしょう。
求人案件の種類が多いのもマイナビ看護師の特徴です。病院やクリニックなどの医療機関だけでなく、介護施設や一般企業、保育園などもあり、自分にあう働き方・職場を見つけやすくなります。
まとめ
「仕事に行きたくない…」という気持ちが芽生えたときは、まずは原因を探ってみましょう。
一過性の気持ちであれば、とりあえず出勤してみることも1つの解決策になります。
しかし、職場環境や人間関係に問題があるときは、無理に我慢するのではなく、転職を検討してみましょう。
そうすることで、ポジティブな気持ちで働ける職場が見つかるかもしれません。
投資信託・株式の運用歴20年以上。相続問題が発生したことを機に、ファイナンシャルプランナー2級とAFPの資格を取得。 大学や省庁で研究活動をおこないながら、2014年度からはマネーやファイナンス、医学関係の執筆活動を開始。 ライフマネープランニングやIPO投資、金融詐欺の見分け方、ローン・クレジットカードの使い方などを得意テーマとしている。 現在メインで利用しているカードはアメリカンエクスプレスのプラチナ。招待制から申込制に変わって、ちょっと残念に思う毎日。