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看護師の夜勤がきつい5つの理由は?夜勤時対策から夜勤なしで働ける職場情報まで解説

看護師の夜勤がきつい5つの理由は?夜勤時対策から夜勤なしで働ける職場情報まで解説

看護師としてフルタイムで働くと、避けて通れないのが夜勤です。

そんな夜勤には「きつい」という声が多く寄せられています。

実際に看護師として働いている方の中にも「夜勤がなければ」と感じられている人も多いのではないでしょうか。

この記事では夜勤がきつい理由とその解決方法を解説します。

また、どうしても夜勤がつらい場合のおすすめの働き方についても紹介しています。

この記事を最後まで読めば、看護師として無理なく働く方法を見つけることができるはずです。

看護師の夜勤がきついと言われる5つの理由

まず、看護師の夜勤がきついと言われる理由について紹介します。

働く環境や人によって、夜勤が「きつい理由」は違いますが、今回はその中でも主な5つの理由について解説します。

夜勤がきつい理由
  • 生活リズムの乱れから体調を崩しやすいから
  • 夜勤時は看護師の人数が少ないため責任が大きいから
  • 残業が多くてなかなか帰れないから
  • 仮眠ができず体力的にも厳しい
  • 何かあっても休みを取りにくい

生活リズムの乱れから体調を崩しやすいから

看護師の夜勤がきつい理由として、生活リズムが乱れ体調を崩しやすくなるという点が挙げられます。

一般的に、看護師は夜勤だけでなく日勤も両方こなします。

日勤と夜勤が交互にシフトで組まれるため、生活リズムが乱れやすくなってしまうのです。

生活リズムが乱れることで、ホルモンバランスも崩しやすく肌荒れや便秘など、体調にも悪影響が出やすいといわれています。

夜勤時は看護師の人数が少ないため責任が大きいから

看護師ひとり一人の責任が大きくなるという点も夜勤がきつい理由になります。

夜勤は日勤と比べると看護師の人数が少なくなり、一人ひとりが負う責任も大きくなります。


また、急患など緊急事態が起こった際も少ない人数で対応しなければいけません。

そのため、いざという時は日勤の時よりも臨機応変な判断力が求められます。

日勤と比べ夜勤では勤務中に精神的にプレッシャーを常に感じる看護師も多いようです。

体力的だけではなく精神的にも負担が大きい点も夜勤が「きつい理由」として挙げられます。

残業が多くてなかなか帰れないから

勤務時間内に業務を終わることができず、残業になることが多いため夜勤をきついと感じる人も多いようです。

夜勤は少人数制であるため看護師ひとり一人が担当する患者数が多くなり、日勤と比較して業務量が多くなります。

そのため、緊急対応やナースコール対応という一般的な業務の負担も大きくなります。

その上で、日勤看護師への引き継ぎ資料作成など、やらなければいけない業務が非常に多いのが夜勤の特徴です。


結果として、日勤と比較して夜勤の方が残業になりやすくなります。

また、日勤の人へ引き継ぎをしつつ、作業を手伝ってしまうため残業が多くなってしまうことも多いようです。

仮眠ができず体力的にも厳しい

仮眠ができず体力的にも厳しいという点も挙げられます。

2交代制の場合、夜勤の勤務時間は16時間に及ぶことも少なくありません。

非常に拘束時間が長いので、仮眠時間を2~3時間設けられていますが、患者の容態急変の可能性もあります。

いざという時は、仮眠中でも対応しなければいけません。

また、「起きれないかもしれない」という不安で、リラックスすることができない人も多いようです。

そのため、仮眠時間があっても心が休まらないため、思うように体を休めることができないことも。

その結果、長期間の夜勤や加齢により夜勤がつらくなったりするケースも増えてしまうようです。

何かあっても休みを取りにくい

休みを取りにくいという点も夜勤の厳しさの要因になっているようです。

夜勤は少人数で勤務にあたるため、急な欠勤があると他の看護師に大きな負担がかかってしまいます。

中にはスタッフが急に欠勤したため、仮眠の時間が無くなってしまうということもあります。

そのため、他の看護師に迷惑をかけられないという思いから、体調が少し悪いぐらいでは休むことができません。

「滅多なことでは休めない」という状況を精神的な負担と感じている人は多いようです。

夜勤看護師の勤務時間2パターンとは

夜勤の勤務時間には大きく分けて2交代制3交替制の2つのパターンがあります。

病院や施設によって導入している勤務パターンは異なりますので、それぞれの勤務形態について解説します。

2交替制

2交替制は、勤務形態を日勤と夜勤の2つに分けたものです。

日勤が8時間勤務であるのに対して、夜勤が16時間勤務と長い点が大きな特徴になります。

勤務時間は長い一方、夜勤明けは休みとなるため連休を取りやすいというメリットもあります。

そのため、20~30代の体力に自信がある看護師の間では、人気の勤務形態でもあります。

一方、夜勤の勤務時間が非常に長いため、心身的な負担が大きくなります。

例えば、仮眠がしっかりとれなかったり、看護師の数が少なかったりする場合、疲れがなかなか取れないという人も多いようです。

3交替制

3交替制は、勤務形態を日勤、準夜勤、深夜勤の3つに分けたものです。

準夜勤でも深夜金でも、日勤と勤務時間は変わらず7~8時間となっています。


2交替制の夜勤と比較すると、勤務時間が短いため体力的な負担は少ない点がメリットです。

ただ、夜勤のシフトが増えるため生活リズムが整わず、身体が休まらないというデメリットもあります。

また、夜間に働く時間が短いため、2交代制の夜勤と比較すると、収入が少ない点も3交替制の特徴です。

そのため、近年では3交替制を導入している病院は、減少傾向にあります。

夜勤はきついけど高収入!嬉しい2つの手当てとは?

夜勤は「きつい」というイメージが強いかもしれませんが、実はデメリットばかりではありません。

夜勤の最大のメリットとして、高収入である点が挙げられます。

ここでは、夜勤が高収入になる仕組みについて詳しく解説します。

夜勤で働くと、どんな手当てが出るのかなども紹介します。

夜勤手当

施設によっては法律で定められている深夜手当だけでなく夜勤手当が支給されることもあります。

通常の給与に加えて支払われるため、高収入を望むことができます。


日本看護協会の報告書によると、夜勤手当の平均額は3交替制準夜勤で4,154円、深夜勤で5,122円、2交替制夜勤の場合、11,286円となっています。

拘束時間が長い分、2交代制の夜勤手当の金額が大きくなっています。

施設により夜勤手当の報酬額は異なりますが、「しっかり稼ぎたい」という方にとって夜勤はおすすめの働き方です。

深夜手当

夜勤をすると深夜手当が発生します。

労働基準法では、22時から朝5時までの労働に対して、賃金の25%が割増で支給されることが定められています。


深夜手当は、看護師だけではなく一般企業で働く会社員の場合にも支払われる手当です。

そのため、 施設によっては深夜手当夜勤手当として支給することもあります。

その一方、深夜手当と夜勤手当が両方支払われる施設もありますので、転職の際などには、深夜手当の有無をしっかり確認しましょう。

夜勤を少しでも楽にする4つの対処法

フルタイムの看護師の場合、「自分だけ夜勤を外してとは言えない」「夜勤をなかなか減らしてもらえない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここでは夜勤のつらさを少しでも楽にするための4つの対処法を紹介します。

夜勤生活を楽にする方法
  • 毎日、太陽の光を浴びる
  • 普段と同じ生活リズムを心がける
  • 自分の好きなことをする時間をつくる
  • 質の良い食事を心がける

毎日、太陽の光を浴びる

毎日、太陽の光を浴びることで、生活リズムを整えることができます。

人間にはサーカディアンリズム(体内時計)があります。

サーカディアンリズムは睡眠のサイクルをつくるだけでなく、ホルモン分泌や自律神経などにも影響を与えます。

そんなサーカディアンリズムは24時間で一周し、日光など光の刺激によってリセットされます。

そのため、夜勤明けなどに日光をしっかり浴びるようにしてください。

太陽の光を浴びることで、体内時計を正しくキープすることができます。

普段と同じ生活リズムを心がける

夜勤でも日勤と同じような生活リズムで過ごすように意識してみてください。

日勤と同じ時間に寝起きすることで、生活リズムを整えることができます。

たとえば、夜勤明けは仮眠程度にして、夜は早く寝ます。

翌朝は日勤の時と同じ時間に起きることで、結果として早寝早起きのよい生活リズムをキープすることができます。

夜勤明けは眠いかもしれませんが、生活リズムが整うことで身体にかかる負担を減らせます。

自分の好きなことをする時間をつくる

自分の好きなことをする時間をつくるのもおすすめになります。

看護師の仕事はとてもハードなので、オンオフをしっかりと切り替えることが非常に大切です。

オフのときは仕事のことは忘れて、趣味など自分の好きなことに没頭することで気分転換することができます。

夜勤の回数が増えると運動の機会が減りますので、ヨガやジョギングのような身体を動かすような趣味は特におすすめです。

また、趣味がない方は疲れた体をマッサージや整体などで癒すのもおすすめです。

質の良い食事を心がける

夜勤を乗り越えるために、質のよい食事を心がけることも非常に大切です。

夜勤のストレスから暴飲暴食してしまう人もいますが、さらなる体調不良を招いてしまいます。

非常に基本的なことですが、食を整えることで心身ともに健康で安定することができます。

休みの日につくり置きをするなどして、仕事がある日も簡単にバランスのよい食事ができるように工夫してみるのもおすすめです。

どうしても夜勤がきつい!ツラい!そんな時はどうする?

夜勤がつらすぎてどうにもならない」そんな方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、夜勤がつらい時にの対処方法を3つほど解説します。
ぜひ試してみて、自分に合った対処方法を探してみてください。

夜勤がつらい時の対処法
  • 長期休暇をとって心身を休ませる
  • 夜勤はなし!日勤のみの勤務にしてもらう
  • 夜勤のない職場への異動や転職を検討

長期休暇をとって心身を休ませる

体調が優れないときは、長期休暇をとって体だけでなく心を休ませることも大切です。

疲れがたまりすぎると肌荒れなどの不調だけでなく、突発性難聴などの病気を発症することもあります。

大きな病気などに、つながることもあるので体調の不調を感じた際は、長期休暇をとって体の調子を整えましょう。

夜勤はなし!日勤のみの勤務にしてもらう

夜勤から日勤のみの勤務に変更してもらうのも解決方法としておすすめです。

夜勤には相性がありますので、すぐに夜勤に慣れたという人もいれば、ずっと夜勤に慣れないという人もいます。

夜勤免除制度を導入している病院も最近は増えてきています。

まず、今の職場で夜勤免除が可能かどうか看護師長などに相談してみましょう。

夜勤のない職場への異動や転職を検討

夜勤のない職場への異動や転職なども検討してみましょう。

現在の職場では夜勤免除は難しくても、同じ病院内の他の科ならば夜勤免除も可能というケースもあります。

転職の場合、収入面などで心配になる方も多いため、同じ病院内での異動の検討がおすすめです。

異動が難しかったり、夜勤免除を導入していなかったりする場合は、転職を検討してみてください。

「夜勤なし」という条件で働ける6つの職場とは

ここでは看護師としてフルタイムで働きながら、夜勤なしという条件で働ける6つの職場を厳選して紹介します。

外来看護師

外来看護師の場合、夜勤なしというケースが多くなります。

外来看護師は、外来病棟やクリニック、診療所で勤務する看護師のことです。


仕事内容は、問診や診察の補助、採血、カルテの記入や管理、病棟との連携などです。

基本的に日勤のみの仕事で、診療時間が決まっているので残業が少ない点も魅力になります。

転職ではなく、同じ施設内で夜勤がない業務への異動の場合、外来看護師として働くことが多いです。

美容クリニック

美容クリニックも夜勤なしという点で人気の職場です。

仕事内容は、カウンセリング、美容機器による施術、医療脱毛、処置介助、診療補助、医療レーザー照射などがあります。


美容クリニックなので、命に関わる処置がほとんどなく、精神的プレッシャーが少ない点が魅力です。

その一方で、個人病院などと比較して給料が高いため、美容クリニック勤務は人気を集めています。

産業看護師

産業看護師もほとんど夜勤がありません。

産業看護師の勤務先は、一般企業の医務室や健康管理室です。


主な仕事内容は、企業の従業員の健康管理になりますが、企業によっては、治験サポートをすることもあります。

企業は土日祝日が休日なので、家族との時間を合わせることができたり、プライベートを充実させたりできる点も産業看護師の魅力です。

健診センター

健診センターも夜勤がない職場として人気です。

人間ドッグや生活習慣病の診断といった健康診断をする施設での勤務になります。


仕事は、診察の介助、採血、血圧測定、身体測定、問診の記入など軽作業が中心です。

病気や怪我の患者の対応をすることはないので、精神的な負担が少ないだけでない点も魅力として挙げられます。

健診センターには急患はいないため、急な仕事がなく残業が少ないため人気を集めています。

訪問看護ステーション

近年、増えてきているのが訪問介護ステーションです。

自宅療養している患者のもとへ看護師が訪問し、医師の指示のもと看護サービスを提供します。


患者さんと1対1で向き合うことができるのが大きな魅力です。

日中対応のため基本的に夜勤はありませんが、オンコール体制の事業所では夜間も緊急な対応が必要になることもあります。

介護老人保健施設

介護老人保健施設での勤務も夜勤が少ない職場です。

日常生活のサポートやリハビリといった要介護の高齢者が入所する施設での勤務になります。


主な業務は施設によって異なりますが、医療的ケアやリハビリテーションのサポートなどになります。

入所者は基本的に治療が不要であったり、急患はいなかったりするため、看護師の精神的な負担が少ない点も魅力です。

看護師の夜勤に関してよくある疑問Q&A

ここでは看護師の夜勤について、よくある疑問と回答をご紹介します。

夜勤前になると腹痛や吐き気がするのはストレスによるもの?

夜勤へのストレスから、体調不良になる人もいます。

腹痛や吐き気など体調不良だけでなく、頭がぼーっとするというような精神的な不調が現れるケースも多いです。

症状が続くようならば、夜勤のない科への異動や転職などを検討されることをおすすめします。

夜勤は就職していつ頃からはじまる?

新卒の夜勤は、就職して半年から1年程度経過してからはじまることが一般的です。

ただし、人で不足の場合、早くから新人が夜勤を担当することがあるかもしれません。

気になる場合は、先輩看護師に夜勤がはじまるタイミングについて聞いてみましょう。

新人看護師でも夜勤のない病院や職場へ転職できる?

新人看護師でも転職は可能です。

看護師としての経験が浅い状態で、すぐに転職してしまうと不利になるのではないかと不安に思われる方も多いかもしれません。

しかし、他業種とは異なり看護師の場合、新人でも転職することは可能です。

特に夜勤は合う合わないがあります。

早めに転職することで、自分に合った職場でキャリアを積むことができます。

夜勤なしの職場が見つかりやすい転職サイト

夜勤なしの職場を見つけるなら、転職サイトへ登録するのがおすすめです。

転職サイトは非常に多く存在するので、どこに登録したらいいか迷われる方も多いと思います。

まずは大手転職サイトに登録し、さらに看護師の転職に特化した転職サイトへ登録するのがおすすめです。

ここでは、看護師の転職に一押しの転職サイトを3つ紹介します。

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まとめ

この記事では、看護師の夜勤のきつさについてご紹介しました。

夜勤の種類や夜勤がきつい理由などについて解説しました。

夜勤は相性があるといわれています。

また、夜勤によって心身に大きな負担を与えることもあるといわれています。

そのため、夜勤の克服方法を試して、夜勤のきつさが変わらない場合は転職も検討してみるのもおすすめです。

ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った職場で無理なく働いてください。

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