看護師の経験や免許を活かせる他職種とは?転職のメリット・デメリットも解説
看護師として働いているときに、「仕事を辞めたい」と考える人は少なくありません。このように看護師が転職を考えるとき、看護師資格を活かし医療現場との関わりがある職種と、それ以外の職種の2種類の選択肢があります。
転職を考える要因によって、希望する転職先は異なるでしょう。まだ、転職後の希望進路が決まっていない人は、それぞれのメリットとデメリットを押さえ、総合的に判断すると失敗が少ないです。
また、看護師の資格や経験、スキルを活かせる仕事を知ることで、視野が広がり転職先の候補も増えるでしょう。
そこで今回は、看護師の経験や免許を活かせる他職種について紹介します。転職のメリット・デメリットも解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
看護師から他職種への転職を考えるよくある理由
苦労して看護師免許を取得したにも関わらず、「看護師を辞めて違う仕事がしたい」と考えてしまう状態に陥ってしまう人もいます。看護師の仕事は生命に関わることが多いうえに、夜勤や残業も多いためハードな職種の1つといえるでしょう。
責任の重さや体力的な負担に耐えられずにほかの職種を検討する看護師もいれば、興味の方向性が看護師以外に向いたなど理由はさまざまです。ここでは看護師から他職種への転職を考える理由について、よくあるパターンをいくつか紹介します。
人間関係のトラブル
看護師に限らず、社会人が転職を考える理由の多くに人間関係のトラブルが存在します。そもそも人間同士が関わり合って仕事をしていくなかでのトラブルはつきものです。しかし看護師の場合は、より人間関係が悪化しやすい環境です。
小さなミスが命に関わる重大な問題になることもあり、抱えるプレッシャーから常にピリピリとした雰囲気になりやすいです。
また、検査や記録など、日々業務に追われて仕事をするなかで体力的・精神的に余裕がなくなることで感情的になりやすくなります。
人間関係の悪化やトラブルに発展しやすくなり、それが原因で辞めてしまう人は少なくありません。
看護師ならではの原因も多く、職場を変えても同じ悩みを抱えてしまうことも多いでしょう。その結果、看護師という枠から抜け出し、他職種へ働く環境を変えることが解決の方法として考えるケースが挙げられます。
転職に失敗しても看護師に戻ることができる
「看護師は資格職であるため、食いっぱぐれがない」といわれることが多いように、一度看護師から離れても戻ることができる点から転職を考える人も多いです。
業務量の過多や離職率の高さから、現在も看護師は人手不足により需要が高い職種の1つです。今後も超高齢社会に向けてますます需要が高まるなかで、資格さえ持っていればいつでも復職しやすい職業です。
他職種に転職しても、看護師免許という保険があるため簡単に復帰できるという考えから、転職に踏み出しやすいでしょう。
何度転職に失敗しても戻れる場所があるという安心感があるため、看護師には思い切った転職にチャレンジすることができる強みがあります。
プレッシャーによる精神的な負担
精神的な負担により転職を考える看護師も多いです。看護師が働く医療現場は、たった1つの小さなミスが患者の命に関わる事態になりかねないため、非常に責任が重い仕事です。
そのため、常に緊張感が走る雰囲気の現場も多く、些細な失敗に対しても強く叱責されることがあります。
常に気を張り詰めて働く看護師のなかにはプレッシャーに耐えきれず、精神的に大きなストレスを募らせてしまい看護師を辞めたいと考える人もいます。
今よりも気楽に働ける職種で働きたいという思いから、他職種への転職を希望する看護師も多いです。
体力的な負担が大きい
精神的な負担だけでなく、体力的な負担の大きさから転職したいと考える看護師もいます。
病院で働く看護師は早番・遅番、夜勤など変則的な勤務で規則正しい生活リズムで働くのが難しく、体調を崩しやすいです。
日々の業務もとてもハードであることが多く、受け持ち患者の検査や処置、記録など常に時間に追われて業務をこなさなければなりません。
なかにはまともに休憩も取れずに仕事をしなければならない看護師も珍しくないでしょう。また、緊急対応による残業や研修・勉強会などによる休日出勤もあり、まともにプライベート時間を確保できない看護師も多く、他職種の転職を考える人もいます。
規則正しい生活が送れない
看護師の多くは規則正しい生活が送れないことも他職種への転職を考える理由の一つです。
先に挙げたように、病院や介護施設などで働く看護師には早番や遅番、夜勤業務があるため生活が不規則になりやすいです。
不規則な生活を続けることで体調を崩したり病気になったりすることもあり、看護師を辞めたいと思うようになります。
また、子育て中の主婦など家庭と両立させなければならない看護師にとっても不規則な勤務で働くことは大きな負担にもなるため、転職を考えることに繋がります。
残業が少ない仕事や日勤のみで働ける仕事など、規則正しい生活リズムで働ける他職種への転職を希望する看護師は少なくないでしょう。
責任の大きさに見合った給料が貰えていないと感じる
背負うべき責任の大きさに対して給料が見合っていないと感じて、看護師を辞めたいと考える人もいます。
「看護師は給料が良い」というイメージを持つ人も多く、実際に看護師の年収は全職種の平均年収よりも高い傾向があります。
確かに額面だけ見ると給料が良いと感じる人も多いですが、看護師にとっては「割に合わない」と、少なく感じる人も多いです。
時には人の生死に関わる仕事でもあり、日々大きなプレッシャーと重い責任で働く看護師にとって、その責任の重さに見合った給料が貰えていないと感じることで、転職を希望する人もいます。
仕事と給料のバランスを重視するため、給料が下がったとしても他職種への転職を検討する人も多いのが特徴です。
挑戦したい仕事がある
明確に挑戦したい事が決まっている人も他職種への転職を考えます。看護師の仕事よりもやりがいを感じて挑戦したいと思える仕事が見つかった場合には、看護師を辞めてチャレンジしたいと思う人もいます。
ポジティブな転職理由の1つであり、ほかの理由と大きく異なるのは、看護師の仕事自体を辞めたいと思っているわけではなく、精神的にも前向きな状態での転職になる点です。
目的の職種がすでに決まっているケースが多く、転職活動もスムーズに行くことが多いです。
看護師の経験と免許を活かせる他職種や職場14選
看護師を辞める場合、職種は異なるものの看護師の資格を活かして働ける職種や職場は数多く存在します。看護師としての知識やスキルを発揮できる職種へ転職することで、それまで培ったものを活かせるでしょう。
また、活かせる経験やスキルをアピールすることで採用されやすくなる上に、キャリアアップに向けて武器になります。看護師としての経験を無意味なものにしないためにも、経験を十分に活かせる職場で働くことがおすすめです。
ここからは、看護師の経験と免許を活かせる14の他職種や職場について紹介します。
フィールドナース
フィールドナースは企業によって呼称が異なる場合もあり、「クリニカルスペシャリスト」「クリニカルアドバイザー」とも呼ばれます。
フィールドナースとは、医療機器メーカーなどの一般企業に所属して、自社の製品を医療従事者へ販売する営業職のサポートをおこなう仕事です。
営業スタッフと共に医療機関へ出向き、看護師として専門的な知見から製品の良さをアピールしたり商品説明をしたりします。
一般の営業職とは違い、専門的な知識を有しているからこその説得力があり、医療機器メーカーにおいて重宝される職種です。
看護師に比べて残業が少なく給料が高い傾向がありますが、フィールドナースとして働くには一定の臨床経験が求められることが多いです。
また、フィールドナースの求人は東京や大阪など大都市圏に集中している特徴があり、地方都市での求人は極めて少ない傾向にあるため地方の人の転職は難しいといえるでしょう。
臨床開発モニター
臨床開発モニターは「CRA」とも呼ばれ、治験を実施している医療機関へ出向き、所定のルールや法律に則って治験が実施されているか確認してデータを収集する仕事です。
製薬メーカーと医療現場の橋渡し役として、治験に関する契約やモニタリング、症例報告書のチェック、治験終了時の手続きなどが主な業務です。
転職をする際は、MRや薬剤師などの専門知識や高い営業力を持った人がライバルになるため、参入障壁が高く難易度が高い職業の1つです。
面接などでは、看護師としてのコミュニケーション能力や、薬剤・疾患など幅広い知識を有する点でのアピールが有効です。
CRAは幅広い疾患の治験に関わることができるため、看護師としての知識や経験を十分に活かせるでしょう。
また、新薬の開発に携わる重要な仕事であるため、とてもやりがいを感じられる点も魅力です。基本的に土日休みであり、スキル次第では収入アップを狙うことも可能です。
訪問看護師
看護師としての働き方には病院以外での場所で活躍できるものも数多く存在します。訪問看護師は、在宅で療養する方のもとへ訪問し、医療的ケアや内服薬の管理などをおこなう仕事です。
基本的に訪問看護に従事する看護師の就業場所は、訪問看護ステーション・病院・クリニックなどがあります。
主治医が作成した訪問看護指示書の内容に基づき、療養指導・医療処置・身体介護などをおこなうほか、利用者またはその家族の相談に乗り、アドバイスをするのも大切な業務です。
小児から高齢者まで利用者の年齢層も幅広く、診療科も内科・精神科・整形外科におけるリハビリテーションなど多岐に渡って対応します。
訪問看護師は病院と違い、利用者一人一人と個別に関わることができます。利用者と一対一でじっくりと向き合うケアをしたい人にも向いている仕事です。
基本的に夜勤はなく、働く日数や時間の調整がしやすい特徴があります。あらゆる業務を一人でこなす必要があるため、ある程度の臨床経験で基礎的な知識やスキルを身につけておく方が良いでしょう。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは、「介護支援専門員」とも呼ばれ、介護や医療サービスが必要な人に対して適切なサービスが受けられるよう、ケアプランを作成する仕事です。
介護や医療のケアプランを作成するため、看護師として得た知識や経験が非常に役に立ちます。
基本的に事務仕事が多く、利用者と老人ホームなどのサービス事業所の間に入る仕事です。
時には両者からのクレーム対応をしなければならないことも多く、精神的な負担を感じることも少なくありません。
土日休みでの働き方が多い特徴がありますが、ケアマネージャーで働くには資格が必要となるため、すぐに働き始めることは難しいでしょう。
また、日勤のみで働くことができる職種ですが、給与水準は看護師よりも低く設定してある事が多く、看護師からの転職の際は収入が減少する可能性が高い点に注意が必要です。
治験コーディネーター
治験コーディネーターは「CRC」とも呼ばれ、医療機関・製薬会社・患者との間に入り、新薬の開発における治験が円滑に進むようサポートする仕事です。
被験者に対して治験内容の説明をおこなったり精神的負担を軽減するための相談相手としてケアやサポートをする役割があります。
患者と直接接することも多いため、看護師としての臨床経験は大いに役立ちます。医薬品の開発を通じて人々の健康に貢献したいという使命感を持つ人に最適な職種といえるでしょう。
症例報告書の作成や被験者状況の電子カルテ入力、メール対応などの事務作業をおこなう場面もあり、基本的な事務処理能力も必要とされます。
医療従事者やCRAとの連携もあり、実務において専門性が問われる業務であるため、医療系資格である看護師資格は転職においても有利に働きます。
治験コーディネーターも日勤のみの勤務で土日休みでの働き方が多いです。ベテランになると、年収600〜700万円を狙うことも可能で、将来的に高収入が期待できる仕事の1つです。
助産師
助産師は、出産に立ち会い赤ちゃんを取り上げたり、妊婦や出産前後の女性とその赤ちゃんへの世話をして、健康指導や子育てに関する指導をおこなう仕事です。
正常分娩であれば、医師の指示を受けずとも、自身の判断による助産介助を許された専門職です。
新しい生命の誕生に関わるため、非常にプレッシャーが大きい職業ですが、その分やりがいも大きい仕事です。
助産師として仕事をするためには看護師免許に加えて、所定の養成所の修了課程と試験の合格が必要になるため、すぐに転職が可能なわけではありません。
また、助産師においても夜勤や休日出勤が発生することもあり、働き方としては看護師とあまり変わりません。
体力的な問題や責任の重さに耐えられないという理由で転職する場合には、助産師でも解決できない可能性があります。
助産師の平均年収は看護師と比べても高水準ということもあり、経験を積み、知識を得ていけばさらに年収を上げられる仕事です。
医療情報担当者(MR)
医療情報担当者は、主に製薬会社で勤務する仕事です。医療機関の医師や薬剤師に薬に関する情報提供をおこなったり、医療機関へ医薬品を営業・販売します。
薬の品質や安全性など重要な情報を知ってもらい、幅広く自社医薬品を使用してもらうのがMRの役割です。
自らが医師や薬剤師に対して売り込みをかけなければならないため、MRになるための特別な資格はなく、看護師から転職するパターンも多いです。
医療機関での仕事の流れや内容を熟知し、コミュニケーションに長けている点や、医療に関する専門的な知識を持つ看護師の経験は戦略として歓迎されることも多いです。
一般的なサラリーマンと比較しても高水準の給与がもらえるため、収入源の心配が少ないのもポイントです。
産業看護師
産業看護師は主に一般企業に勤める形で仕事をする看護師です。一般企業に設置された医務室や健康管理室にて勤務し、従業員の健康管理を中心にさまざまな保健業務をおこないます。
勤務する企業によって業務内容に違いはありますが、増加傾向にあるうつ病など、精神的に不安定な状態で働いている社員の心のケアや、生活習慣病の予防をするための指導をおこないます。
産業看護師になるための資格は特になく、デスクワークが中心の業務になります。夜勤や土日の出勤もないため、病院に比べて負担が少ない点はメリットです。
重病の患者へのケアもないため、生命に関わる業務へのプレッシャーや医療事故への恐怖を抱えずに仕事ができます。
衛生管理者
衛生管理者の定義としては、「労働条件や労働環境の衛生的な改善を図るとともに、疾病の予防をし、事業場の衛生全般を管理する者」です。
業種問わず、一定以上の規模を有する各事業場の事業主は、衛生管理者を選任する義務があります。
衛生管理者は国家資格の一つであり、「第一種衛生管理者」「第二種衛生管理者」「衛生工学衛生管理者」の3種類の免許が存在します。
業種ごとに必要な資格が異なりますが、どの資格も業務内容に大きな違いはありません。
ただし、免許取得にはいくつかの要件を満たす必要があり、看護師の場合は一定の実務経験が必要な点に注意しましょう。
医療事務
医療事務は、クリニックや病院などの医療機関で受付や会計、請求業務をおこなう仕事です。業務内容は主に「受付・会計業務」「クラーク業務」「レセプト業務」の3つに分けられます。
クラーク業務は、医師や看護師との連携をサポートする役割を持ちます。クラークのなかでも病棟クラークと外来クラークに分けられます。
レセプト業務は、健康保険組合や各市町村に対して請求する診療報酬明細書のことです。医療保険のルールに従い、月に一度計算・作成・請求をおこないます。
看護師としての経験のなかで、病院での仕事の流れやシステムを熟知している点でとても活かせる仕事です。
レセプト業務でおこなう診療報酬点数計算では、診療費用の請求の際に提出する書類作成において知識として覚えていく必要があります。
医療事務として民間資格が存在しますが、看護師としての経験でも十分に活かせる能力なので、取得する必要性はあまり高くはありません。
ただ、収入面では看護師のときよりも、大きく減少する可能性がある点に注意が必要です。
美容クリニック
美容クリニックは、いわゆる整形手術やレーザー脱毛など美容に関わる施術をおこなう機関です。
美容クリニックに勤務し、看護師として美容に関わる施術の介助が主な業務です。施術前には、お客様がどのような容姿の変化を求めているかを的確に把握するため、カウンセリングをおこないます。
施術においては、レーザー照射などの一部の業務は看護師が中心になっておこないます。また施術に際してお客様の不安な気持ちに寄り添うと同時に、医療従事者としての知識や技術が要求される場面も多いです。
施術後のダウンタイムにおいては、その間にトラブルが起きていないかを注意しながら経過観察をおこないます。
一般のクリニック同様、夜勤もなく命に関わるほどの医療行為をおこなう機会は少ないため、心身の負担は少ないといえます。
また、美容クリニックは給料が高く設定されていることが多く、病院での勤務をしていた頃の給料とほぼ同水準の収入を確保できる強みがあります。
ただ、美容に関わる仕事であるため、肌の綺麗さや体型など、採用時にある程度の容姿を求められることが多いです。
保育園看護師
保育園看護師は、その名のとおり保育園内において園児たちの健康管理をおこなう仕事です。保育園といっても保育士の資格は特に必要なく、看護師ないし准看護師の資格を保有していれば働くことができます。
小さな子供とコミュニケーションをとる機会が多いため、小児科病棟などでの経験や子育ての経験があれば、より活躍できます。
そのほかにも、保護者とのコミュニケーション能力も求められます。病院とは異なり、医療行為を実施することはほとんどありません。
そのため、負担としては少なくて済みますが、看護師としてのキャリアを十分に活かしさらにスキルを積むことは難しいといえるでしょう。
子供達の成長をサポートすることがメインの業務であり、日々成長する子供達との触れ合いにやりがいを感じる人も多いです。
働き方も日勤のみの勤務で土日休みが基本であるため、ワークライフバランスもとりやすい仕事です。ただ、病院勤務に比べると給料が下がることが多いため、注意が必要です。
保健師
保健師は、保健所や保健センター、学校や企業の医務室などで健康促進・公衆衛生・疾病予防をする仕事です。
保健師が働く職場はさまざまで、行政機関や一般企業、学校や病院など必要とされる場所は多いです。
どの職場においても保健指導や健康管理、健康に関する相談業務などが主な仕事内容です。保健師は仕事の内容から、幅広く活躍できる仕事であり、予防医療の観点から今後もさらに活躍の場が広がっていく職種といえます。
保健師の国家資格を取得するには看護師免許に加えて、所定の養成課程を修了し試験に合格する必要があります。保健師は行政機関で働くことも多く、公務員として働けるメリットがあります。
献血看護師
献血看護師は、献血ルームにおいて「受付・問診」「採血」「献血」「抜針・注意事項の伝達」「記録・物品管理」の5つの業務をおこないます。
献血に携わる仕事は注意深くおこなうことが求められるため、業務はすべてマニュアル化されています。
雇用は日本赤十字社での勤務となるため、安定的に長く働ける上に福利厚生も充実しています。事故防止のための教育制度や研修制度も万全であるため、看護師としての経験が浅い方でも安心して働ける環境です。
輸血看護師として働くためには、日本輸血・細胞治療学会認定の輸血看護師の資格が必要です。注意が必要な点は、献血ルームは土日が忙しくなるため、週末に休むのが難しい点やキャリアアップやスキルアップには向かない点です。
また、夜勤はないですが、その分給料も減少する可能性は高いです。
看護師から民間企業への転職でおすすめの職種
看護師の経験や資格を活かせる仕事への転職先もありますが、医療業界を離れて民間企業へ転職したいと考える人もいます。全く無関係の職種へキャリアチェンジするということは、職種未経験での転職となりますが、看護師としての経験が活かせる職種もあります。
ここからは、看護師から民間企業への転職でおすすめの職種について紹介します。医療業界を離れて新たなスタートを切りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
事務職
事務職といっても細かく分けるとさまざまな種類がありますが、基本的な業務は主に書類作成や来客の対応などです。
書類作成が事務職としての本分であるため、基本的なPC操作におけるスキルが求められます。
看護師として、病院で電子カルテを使用し記録などをしていれば、PCの基本的な操作方法やタイピングなどのスムーズさを採用時にアピールできるでしょう。
また、電話対応や来客対応などの接客業務も多くなるため、看護師業務で培ってきたコミュニケーションスキルを活かすこともできます。
事務職は未経験可の求人も多数あるため、ハードルも低いですがその分希望する人も多くライバルも多くなる点に注意が必要です。
販売職
販売職は、アパレルや化粧品、雑貨など多種多様な商品を店頭にて販売する仕事です。最前線でお客様と関わる機会が多く、職場によっては商品を提案する能力が求められるため、コミュニケーションスキルは重要な能力です。
看護師の経験においては、患者とのコミュニケーションの経験を十分に活かせる仕事です。
一見、単純作業に感じる販売職ですが、好きな商品やブランドの販売であればやりがいを感じながら働くことができます。
また、販売職の場合正社員以外にもパート・アルバイト・派遣など自分に合った働き方を選びやすいメリットがあります。
営業職
営業職は、企業や個人を相手に自社の商品やサービスを案内・販売する仕事です。営業にも法人営業・個人営業・ルート営業・新規開拓などさまざまな種類があり、求められる営業スキルも異なります。
どの営業形態にも共通しているのは、対人で仕事を進めるため「人当たりの良さ」や「コミュニケーション能力」が必要な仕事です。
高いコミュニケーションスキルと提案力が求められる点においては、看護師として培ってきたスキルや経験は活かしやすいといえるでしょう。
また、営業職は未経験から転職する人も多い職種であるため、参入しやすいといったメリットもあります。
エステティシャン
エステティシャンなど、美容に関する職業も看護師の経験を活かせる仕事の一つです。マッサージやエステの施術が主な業務内容であり、衛生管理がとても重要であるため、看護師の経験で培った知識を活かすことができます。
お客さんと対話する機会も多く、看護師経験におけるコミュニケーションスキルも十分に役に立ちます。
エステサロンには化粧品やサプリの販売などにノルマや営業がある場合もあるため、注意が必要です。また、未経験でエステティシャンとして働いた場合、看護師よりも収入が下がりやすい点を理解した上で転職を考えましょう。
しかし、スキルアップや昇進などにより、年収が大きく上がる可能性があるのは魅力ともいえます。
看護師から他職種へ転職するメリット
看護師から全く別の分野である他職種への転職には、いくつかのメリットがあります。他職種への転職を考える看護師の多くは、このメリットに魅力を感じているでしょう。
看護師として働くことのデメリットと感じていた部分が、そのメリットによりカバーされることが多いです。ここでは看護師から他職種へ転職するメリットについて紹介します。
日勤で働ける仕事が多い
日勤で働ける点は、看護師にとってメリットを感じられるでしょう。看護師のように24時間体制で夜勤がある仕事は比較的少なく、多くの仕事は日勤のみの勤務です。
日勤で働くことができるため、規則正しい生活リズムで働くことが可能で、体調を崩しにくいだけでなく、常に高いパフォーマンスで仕事をおこなえるようになります。
看護師から他職種へ転職を希望する人のなかでも、夜勤がないという点を重視する人は多いでしょう。転職先を選ぶ際は、夜勤の有無や勤務時間帯に注目しながら探すのがおすすめです。
体力的な余裕が出る
生活が不規則になりがちな夜勤がなくなることで体力的に余裕が生まれます。
また、看護師のように毎日のようにハードな業務をこなしたり、急変などで緊急対応によって残業が発生しやすい環境から離れることで、今までよりも比較的ゆったりと働くことができます。
体力的な余裕ができると精神的にも余裕が生まれ、日々穏やかな気持ちで仕事ができるようになるのもメリットといえるでしょう。また、体力的な余裕が生まれることによってプライベートも充実させられる点も魅力です。
医療ミスによるプレッシャーが無い
医療ミスのような重大な事態を起こすリスクがない点も大きなメリットといえます。看護師以外のほとんどの仕事では人の生命に関わるような重い責任を伴う仕事はありません。
看護師は些細なミスが患者の命を奪いかねないという、強いプレッシャーのなかで仕事をしています。実際に、このプレッシャーに耐えきれずに看護師を辞めたいと考える人も多いでしょう。
命に関わるようなプレッシャーを抱えながら働くような仕事は多くはありません。「医療ミスのプレッシャーから解放される」というだけでメリットを感じる人は多いでしょう。
人間関係が変わる
業界が変われば周りの人間の雰囲気や人間関係まで大きく変化します。看護師には医療業界特有の独特な人間関係があります。
人の命に関わる仕事であるうえにハードな仕事内容、そして人間関係が悪化しやすい特徴があります。
悪化した人間関係から離れたいと考える看護師にとって、全く別の職種へ転職して新鮮な人間関係を構築することで、心機一転することができます。
一緒に働く仲間や付き合う人間も変わり、新しい世界観を経験できるのも他職種へ転職する大きなメリットといえるでしょう。
看護師から他職種へ転職するデメリット
看護師から他職種へ転職する際、メリットだけでなくデメリットも存在します。これは看護師として働いていた頃には満たせていた条件が、満たせなくなった部分をデメリットに感じるパターンが多いです。
人によって転職に求めるものは違うためデメリットの捉え方も変わりますが、なかには大きなマイナスに感じてしまう人もいるでしょう。ここからは看護師から他職種へ転職する際のデメリットについて紹介します。
給料が下がる場合がある
看護師の給料は夜勤や残業、各種手当により比較的高額であることが多いです。厚生労働省の調査では看護師の平均年収は約499万円(※1)です。
国税庁の調査によると、日本人の全職種の平均年収は約441万円(※2)となっており、看護師の平均年収は他の職種よりも平均で58万円ほど高いです。
このことから、看護師から他職種へキャリアチェンジした場合、一時的に給料が下がる可能性があるでしょう。
また、新しい職種ではほぼ未経験の状態なので、できる業務も少ないことから給料が安くなるケースが多いです。
職種によってはその後のスキルアップやキャリアアップに応じて、最終的には看護師よりも収入が上がる可能性がある仕事もあります。
しかし、転職直後に限っては看護師のときよりも低くなるケースが多いです。転職を考える際は給与面での変化も十分に理解した上で、家計への影響を考えることも重要です。
(※2)出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
看護スキルが落ちる
看護師としての経験や積み重ねによるスキルや知識がなくなってしまうリスクがある点も、デメリットの1つです。
看護師の仕事から離れてしまえば次第に看護スキルは衰えていきます。また医療は日々進歩し続けており、医療現場から離れることでアップデートされず、関連知識も薄れてきてしまいます。
そのため、看護師の仕事から離れる期間が長ければ長いほど復帰しづらくなってしまう点は、あらかじめ理解する必要があります。
転職後に看護師として再スタートを切りたいと思っても、ブランクにより知識・技術に付いていけずに苦労してしまう可能性もあります。特に看護師に戻る前提で転職を考えている人は、十分に注意しましょう。
看護師の経験を活かせない仕事も多い
職種や仕事の内容によっては、看護師としての経験を活かせない仕事も多く存在します。例えば土木関係の仕事やIT関係など、体力仕事や医療以外の専門知識を要する仕事にはあまり看護経験を活かせない場合が多いでしょう。
経験が全く活かせない場合、採用へのハードルが高くなるうえ、イチからのスタートになるため、入職後に苦労することになるでしょう。
そのため、前提として看護師の経験を活かせる場面があるかないかという視点で、転職先を選ぶことをおすすめします。
転職先を選ぶ際には、看護師の経験をどの業務で活かせるのかを考えながら決めることが大切です。
看護師から他職種へ転職すべき人の特徴
看護師として働いている人のなかには、他職種への転職を検討すべき人もいます。このまま看護師として業務をしていても、充実した気持ちで仕事を続けることが困難であると考えられる要素はいくつかあります。
特に心身に影響が出てしまっている人は、本格的にキャリアチェンジを検討する必要があるでしょう。看護師としての仕事から離れ、別のキャリアを歩み出すことでその要素を根本的に解決できる可能性があります。
ここでは、看護師から他職種へ転職すべき人の特徴について解説します。
看護師にやりがいを感じられない
看護師の本分そのものに、やりがいを感じられなくなったら転職を検討すべきタイミングといえます。看護師の業務はハードで不規則な上に、医療現場ならではの独特な人間関係のなかで苦労する人も多いです。
それでも、看護師として仕事を続けようと頑張れるのは、看護師の仕事自体にやりがいを感じているためでしょう。やりがいさえ感じていれば、ある程度辛い状況にあっても「やり抜こう」と頑張れることもあります。
しかし、やりがいを感じられなくなってしまうと頑張る理由がなくなってしまいます。別のやりがいを見出す目的や、もう一度看護師としてのやりがいを取り戻すためにも一度看護師からの転職を視野に入れて行動すると良いでしょう。
責任の重さによるプレッシャーに耐えられない
看護師の仕事は患者の命を左右することもあるため、非常に重い責任が伴う仕事です。責任の重さによるプレッシャーのなかで日々業務をこなしていくことに耐えられないと感じてしまった時も転職を検討すべきタイミングです。
精神的なストレスや疲労は、自分では気付かないうちに蓄積されているケースが多いです。自覚できるほどに過度な不安や恐怖などを感じたら、そのまま続けることは危険でしょう。
また、うつ病などの精神的な問題を抱えてしまえば、治癒させるのも苦労します。精神的な症状が現れたら、すでに精神疾患の初期段階である可能性が高いです。
そのため、看護師としての仕事のプレッシャーに耐えられないと感じた時は、早い段階で転職に向けて行動すべきといえるでしょう。
他職種ではなく看護師として転職すべき人の特徴
看護師から他職種への転職は、特別な理由がない限りは控える方が無難なケースが多いです。看護師を辞めたいと思っていても、環境を変えるだけで抱えていた課題・問題を解決できる人もいます。
かえって看護師から他職種へのリスクある転職をすることで、将来的に後悔してしまうことも考えられます。このような場合では、看護師としての転職が望ましいでしょう。
単純に「興味がある」という理由で他職種へ転職しようと考えている人の場合、明確にやりたい事がないのであればリスクが大きい他職種への転職は避けた方が良いです。
また、給与面や労働条件のみの不満を持つ人の場合でも、他職種を狙う必要性は低いでしょう。では、どのような人が看護師として転職するべきなのか疑問に思う人は少なくありません。
ここからは、他職種ではなく看護師として転職をするべき人の特徴について解説します。
人間関係以外には満足している
現在の職場での人間関係に悩まされて看護師を辞めたいと考えている人は、職場を変えるだけで解決する可能性があります。
劣悪な人間関係のなかにおいて、看護師としてのやりがいや仕事の楽しさ以上の辛さを味わっているため気付きにくいですが、仕事としては満足しているパターンも多いです。
職場の待遇や仕事内容、研修システムなどには一切不満を持っておらず、むしろ満足しているにも関わらず、人間関係の悪化により看護師としてのやりがいまで見失ってしまう人もいます。
もしほかにやりたい事がない状態で転職を考えている場合は、他職種ではなく看護師として雰囲気の良い職場を選ぶような転職先の探し方をすると良いでしょう。
夜勤がある働き方以外には満足している
夜勤は生活が不規則になりがちで、体調面でも負担の大きい業務です。しかし夜勤をするのが辛くて転職を考えている人も、看護師としての転職をおすすめします。
夜勤業務に不満を持つ人も、夜勤という働き方以外の部分に関しては満足できている可能性があります。
つまり、夜勤に不満があるのであれば、夜勤がないクリニックや健診ナースなど、日勤のみで働ける職場への転職で解決することも多いです。
まずは、自分がどんな働き方を希望しているのかを整理して、その希望に沿った働き方が可能な職場選びをしていくと良いでしょう。
看護師から他職種への転職を成功させるためのコツ
看護師が他職種へ転職をするにあたって、成功させるためにはいくつかのコツを押さえておく必要があります。
看護師から他職種へ転職をするのはリスクも伴います。これまで培ってきた経験や知識をある程度捨ててしまうことにもなるため、イチからのスタートになります。
そのため、転職における職場選びは十分に慎重にならなければなりません。転職に失敗してしまうと、看護師としてもブランクができてしまい、希望の職場で働けなくなってしまうこともあります。
ここからは、看護師から他職種への転職を成功させるためのコツについて紹介します。
経験や実績を振り返る
まずは、自分の看護師としてどのような経験をしたのか、どのような実績を残したのかを紙などに書き出してみましょう。
その経験や実績からどのようなことを学び、今後どのように活かせるかまで考えることで、自分に合った職場選びがしやすくなります。自分が得たスキルや知識は、ほとんどが過去の経験などから培ってきたものであるため、過去の振り返りは重要です。
また、実績や経験から得たスキルなどは転職の際の自己アピールとして活用できるため、より有利に転職活動を進めていくことも可能です。
職場を選ぶ際には、これまでの看護師としての経験を少しでも多くの場面で活かせる仕事を選ぶことで今後のキャリアを考える上でも大切です。
転職したい理由を明確にする
自分はなぜ転職したいのかをもう一度見つめ直し、理由を明確にすることも必要な作業です。理由としては、自分が転職したい理由を明確にすることで、次の職場に求めるものが明確になるためです。
前職のどこが不満に感じたのか、何が辛かったのか、自分が何をしたいのかを自己分析することが大事です。
転職における問題解決は、前職での問題点を浮き彫りにして、その問題を解決できる職場を選ぶことで失敗しない転職に繋がります。
また、自分がやりたいことを明確にしておくことで転職時に志望動機を伝えやすくなり、応募先へのアピールにもなります。
まずは転職したい理由を紙などに書き出し、その問題を解決できるような条件で職場選びをしてみましょう。
条件の優先順位をつける
条件に優先順位をつけることも転職を成功させるためのポイントです。転職先に求める条件が多い場合、すべての条件が揃った職場は見つかりづらくなります。
あまり多くの条件で転職先を探すことで選択肢が狭くなり、なかなか見つからないという状態になってしまいます。
希望条件が多い時は、そのなかで優先順位をつけてみることがおすすめです。優先順位が高い順から転職先を絞り込むことで、より多くの条件に合った職場が見つかりやすくなるでしょう。
円滑に退職できるスケジュールを立てる
転職先が決まったら、退職への準備を早めに始めて円滑に退職できるよう進めておきましょう。
円滑に退職するための最も重要なポイントは「時間に余裕を持つこと」です。入職日が決定している場合であれば、入職日から逆算してある程度時間的余裕を持ってスケジュールを立てるようにしましょう。
内定を獲得してからまず最初にやることは、上司に退職の意思を申し出ることです。早い段階で相談することで、手続きや業務の引き継ぎなどもスムーズにおこなうことができます。
上司に伝えた後は、上司より総務部などへ伝わり、正式な書面での手続きなどを指示に従って実施します。可能であれば、年度末の3月に退職できるよう調整すると、さらにスムーズに退職を進められる可能性があります。
もし、過度な引き止めや悪意により自力での退職が難しい時は、労働組合や弁護士が運営する退職代行の利用や、労働基準監督署への相談も視野に入れましょう。
看護師の経験や免許を活かせる仕事を探す
これまで看護師として経験してきたことや資格自体を活かせる仕事を積極的に探すことも成功のポイントです。看護師としてのホスピタリティや患者とのコミュニケーションスキルなどは汎用性が高く、さまざまな職場で活かすことができます。
また、電子カルテの使用や看護研究などでの経験は基本的なPCスキルとしてアピールすることもできます。少しでも活かせる場面が多い職場を選ぶことで、採用へのハードルも低くなり、入職後のキャリアアップにも大きくプラスに影響します。
自身がこれまで培ってきた経験などを整理して、活かせるスキルを明確にしておきましょう。
複数の転職サイトに登録する
転職を成功させるためには転職サイトの利用が有効であり、複数の転職サイトに登録することで、より効率的に転職活動を進めることができます。
転職サイトを利用することで、プロのアドバイザーによる求人紹介や書類作成・面接対策へのサポート、条件交渉まで一貫してサポートが受けられるメリットがあります。
医療機関や企業の詳しい情報を把握していることも多いため、職場の内部情報も教えてもらえるといったメリットもあります。
しかし、転職サイトといっても数多く存在し、それぞれに強みや特徴が異なります。また、1つの転職サイトでは見つからなかった求人が他の転職サイトにあったということも十分にあり得ます。
より多くの選択肢のなかから転職先を選ぶためにも、複数の転職サイトに登録して魅力を感じる職場を見つけていきましょう。
看護師の経験や免許を活かした転職におすすめ転職サイト
「看護師の経験や免許を活かした職場へ転職をしたいけど、どうやって探せばいいか分からない」
このような悩みをお持ちの方におすすめなのが、看護師向けの転職サイトの転職サポートを利用することです。
看護師向けの転職サイトは、担当のキャリアアドバイザーによる充実したサポートを無料で受けられます。
必要に応じて応募先へ条件交渉を代行するなど、転職希望者にとって有益な支援を受けられるため、転職活動においては利用すべきツールといえるでしょう。
転職するか迷っている段階でも相談や求人紹介だけ利用してみることも可能であるため、まずは登録をおすすめします。ここからは看護師の経験や免許を活かせる職場へ転職する際におすすめの転職サイトを紹介します。
看護roo!
看護roo!は、株式会社クイックが運営する看護師向け情報発信サイトです。運営会社である株式会社クイックは30年の伝統を誇る業界有数の上場企業であり、看護師向けの転職支援サービスです。
入職しなければわからないような病院や施設の内部情報を専任調査員が徹底収集しています。マイナスなことも含めた充実した情報提供を受けられ、アンケートでも高く好評価を得ています。
職場の人間関係や雰囲気などの内部情報を知ったうえで転職したい人におすすめの転職サイトです。また、面接傾向を熟知したキャリアアドバイザーが面接に同行してくれるなど、サポート体制も充実しています。
ホームページの求人検索システムでは訪問看護、介護施設、健診センター、保育園、学校など病院やクリニック以外で看護師の経験や資格が活かせる職場にも対応しています。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する、看護師専門の転職サービスです。最も大きな特徴としては、10万件を超える圧倒的な求人数です。
また、看護師向け関連メディアも数多く運営しており、現在は転職サービスと各メディアを統合し、転職をはじめとする看護師のための情報発信を、ひとつのサービス上で実現しています。
累計利用者数は40万人を超え、転職サイトのなかでも規模は大きいです。求人検索システムでは、看護師・准看護師・保健師・助産師の職種から検索可能で、病院以外にもクリニックや介護施設、健診センターといった施設形態から検索できます。
キャリアアドバイザーのヒアリング力・提案力が優れており、看護師の経験や資格を活かせる職場に悩む人はアドバイザーに相談することで解決できるでしょう。
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、株式会社マイナビが運営している看護師専門の転職サービスです。人材・職業紹介の大手企業が運営しているため、豊富なキャリア支援実績を誇り、その実績に裏打ちされた万全のサポート体制が魅力のサービスです。
全国に21ヶ所の事業所を持っており、全国各地の求人情報を保有しているため全国すみずみまで転職サポートへの対応が可能です。
マイナビ看護師では美容クリニックや治験企業など、病院以外の多くの事業者と関係性を築くことで幅広い求人情報を扱っています。
特に治験企業への転職を強みとしており、治験業界セミナーの開催でCRAやCRCの仕事内容ややりがいなどを知ることができます。
業界未経験であっても治験業界についての知識を深められるのも大きな魅力です。そのほかにも一般企業や保育施設、トラベルナースなども取り扱っており、さまざまな働き方をカバーできる強みがあります。
看護師の資格や経験を生かしながら新しいフィールドで活躍したいと考える方におすすめといえます。
看護師から民間企業への転職におすすめの転職サイト
看護師向けの転職サイトは、看護師の資格や経験を活かした転職に対応していますが、全くの未経験分野に対しての求人紹介はおこなっていません。
看護師から民間企業へ転職を考える際には、各分野を網羅した幅広い求人を取り扱う総合的な転職サービスを利用することをおすすめします。
サポート内容においては看護師転職サイトと同様、転職活動におけるさまざまな支援をアドバイザーが代行してくれます。
また、転職サイトも数多く存在しており、それぞれに特徴や利用に向いている人・向いていない人がいます。
ここからは看護師から民間企業への転職におすすめの転職サイトについて紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。運営会社である株式会社リクルートは、求人サイトの運営や求人誌の発行、人材教育事業などを総合的に展開している大手人材会社です。
また、それぞれの領域において高い専門性を誇り、そのノウハウで人材ビジネスとして良質なサービスを提供しています。リクルートエージェントは転職者支援実績が豊富な転職エージェントです。
求人数も多く保有しているため、求人の選択肢を広げるのに最適な転職サービスです。また、ほぼすべての業界の求人を網羅しており、公開・非公開求人合わせた豊富な求人を保有している点も強みです。
さまざまなジャンルのなかから興味のある職種を選びたいという人にもおすすめの転職サイトです。
doda
dodaは株式会社パーソナルキャリアが運営する転職サービスで、最も利用者が多い転職サポート会社の1つです。
求人数が多いことやキャリアアドバイザーのサービスの質の良さから、転職者の満足度が高いです。
dodaでは求人を探すための「転職サイト」と、転職サポートを受けられる「エージェント」、求人の紹介を受けられる「スカウト」の3つの異なるサービスを併用して受けることができます。
人それぞれのニーズに応えられるサービス展開が魅力です。また、転職に関するイベントやセミナーが充実しており、採用担当者と直接話す機会もあるためその会社のニーズや自身の価値や強みを理解することができます。
スカウトも充実しており、doda提携の転職エージェントからコンタクトメールが届きます。自身の経歴に合った求人を紹介してくれるため、自分と見合う会社を知ることができるでしょう。
まとめ
この記事では、看護師の経験や免許を活かせる他職種について解説しました。看護師が転職をする際、多くの仕事において看護師としての経験が役に立ちます。
看護師を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、看護師では満たせなかった条件が、他職種へ転職することで満たせるようになる場合が多いです。
他職種への転職はさまざまなメリット・デメリットがあるため、まずは自分がなぜ看護師を辞めたいのか、どんな働き方がしたいのか、何を仕事としてやりたいのか自己分析をおこなうことが大切です。
失敗しない転職をするために、自身が転職に求めるものや転職によって失うものなどを書き出してみるのも良いでしょう。また、転職サイトに登録してキャリアアドバイザーに相談してみることで客観的な視点から転職を見つめ直すこともできます。
看護師として転職を希望する場合だけでなく、看護師以外の仕事へ転職する場合、それぞれの特徴を押さえ、理想の転職を実現しましょう。
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