看護師が転職先を自分で探す5つの方法|メリットや探す際のポイントも解説
「転職をする際は他人にも相談しづらく、転職先は自分で探す方が良い」と考える看護師も多いかと思います。
転職先を自分で探す方法は複数あり、その方法によってメリットも異なります。
ただし、自分一人で進める際には情報収集が不十分になり、転職で失敗する可能性もあるため注意が必要です。
そこでこの記事では、看護師が転職先を自分で探す5つの方法について解説します。
転職先を自分で探すメリット・デメリットや、自分で探す際のポイントについても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
看護師が転職先を自分で探す5つの方法
初めに、看護師が転職先を自分で探す際の方法を紹介します。
転職先を自分で探す方法は、大きく分けると以下の5つが挙げられます。
- ネットで検索して探す
- 知り合いに紹介してもらう
- ハローワークで探す
- ナースセンターで探す
- 看護師転職サイトで探す
それぞれの自分で探す方法について、以下で詳しく紹介します。
ネットで検索して探す
看護師の求人は、ネットで検索して探すことができます。
インターネットで「地域名 病院」「地域名 クリニック 求人」などと検索すると、該当する施設のホームページや求人サイトが表示されます。
求人が掲載されており、条件が合えば、電話やメール等で応募可能です。
この方法は、すでに働きたいエリアや病院が決まっている看護師におすすめです。仲介者を挟まず直接応募するため、転職も比較的スムーズに進められる点がメリットです。
その反面、応募から面接の日程調整まで自分自身で対応する必要があり、手間がかかる点がデメリットになります。
知り合いに紹介してもらう
転職先を自分で探す際に、知り合いに紹介してもらう方法もあります。
看護学校で知り合った先生や、病院で知り合った人に紹介してもらうなどがその一例です。
知り合いに紹介してもらえば、求人票からはわからない現場の事情も聞けるでしょう。また、紹介してもらうことは、半ば推薦のような形になるため、採用されやすいかもしれません。
一方で、選考が進んだ際には辞退しづらい点に注意しましょう。
ハローワークで探す
看護師の転職先は、ハローワークからも自分で探せます。
病院やクリニックは無料で求人を掲載できることから、数多くの看護師求人が掲載されています。また、全国に拠点があるため、働きたい地域で転職先を探せるのもメリットです。
ただし、求人の掲載数が多い反面、労働条件や待遇の悪い病院が掲載されている可能性もあるため、注意が必要です。
また、営業時間は平日の8:30~17:15なので、日中に働いている看護師だと利用しづらいかもしれません。
もし都合が合わない場合は、24時間利用できるハローワークインターネットサービスを活用してみましょう。
ナースセンターで探す
ナースセンターでも看護師の求人は見つけられます。
ナースセンターでは、看護師や医療関係者に対して、情報提供やキャリア支援を実施しています。
全国に拠点があるため、働きたい地域に絞って求人を探せます。また、インターネット上で利用できる「eナースセンター」も展開しています。
ハローワークとの大きな違いは、職業案内に加えて、看護師に向けた講習や研修、施設見学などのサポートもおこなっている点です。
ただし、応募書類の添削や面接対策など、転職活動に力を入れてサポートしてもらえるわけではないため、注意しましょう。
看護師転職サイトで探す
看護師向け転職サイトを使えば、希望条件に合った転職先を自分で探せます。
勤務エリアや雇用形態、給与などの希望条件を選択すれば、求人を自分で探すことができます。
また、サイトによっては看護師の転職に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、転職を手厚くサポートしてもらえることもあります。
具体的には、職務経歴書・履歴書の添削や面接対策、面接日の日程調整等をサポートしてもらえます。必要であれば、施設見学や条件交渉なども依頼できるでしょう。
看護師向け転職サイトは、掲載企業から紹介料を貰って運営しているため、利用者は無料で利用できる点もメリットです。
本記事の後半では、マネ会がおすすめする看護師向け転職サイトも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
看護師が転職先を自分で探すメリット
先にも紹介したとおり、看護師が転職先を自分で探すことのメリットは多いです。
具体的なメリットを紹介すると、以下のとおりです。
- 自分のペースで転職先を探せる
- 選考をスムーズに進めやすい
- 転職先の雰囲気がわかりやすい
看護師が転職先を自分で探すメリットについて、以下で詳しく紹介します。
自分のペースで転職先を探せる
看護師が転職先を自分で探す場合、自分のペースに転職活動を進められます。
転職エージェントなどの人材紹介会社を利用すると、担当者からの連絡が多く、仕事中に連絡が来ることもあります。
担当者によっては転職を急かされる可能性もあるため、なかなか自分のペースでは転職を進められません。
最終的に応募するかどうかは自分で判断できますが、押しに弱い性格だと、流されて転職を決めかねません。
退職後に休暇が欲しい場合や、転職先についてじっくりと吟味したい看護師は、自分で転職先を探すのがおすすめです。
選考をスムーズに進めやすい
転職先を自分で探す場合、基本的に採用担当者と直接連絡をとります。
仲介者を挟まないことから、応募から選考までをスムーズに進めやすいでしょう。
また、希望条件にマッチした求人であれば、応募書類や面接等でもその熱意を伝えやすくなります。
転職をスムーズに進めたい場合は、転職先を自分で探すのが良いでしょう。
転職先の雰囲気がわかりやすい
先に述べたとおり、転職先を自分で探す場合、採用担当者や面接官と直接やりとりします。
実際に働いている人と直接話すことで、転職先の雰囲気を掴めるのは、転職先を自分で探す大きなメリットです。
電話やメールでの言葉遣いや、対応の速度や丁寧さによっても、その職場の内部事情が伺えるものです。
些細な部分かもしれませんが、このような求人票に載っていない情報を読み取れるのは転職先を自分で探すメリットだといえます。
看護師が転職先を自分で探すデメリット
転職先を自分で探すにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
続いて、看護師が転職先を自分で探すデメリットについて紹介します。
- 転職先を探すまでに時間がかかる
- 転職先の情報が不足しやすい
- 転職先と直接やりとりする必要がある
それぞれについて詳しく紹介するので、転職先を自分で探すデメリットについてもよく理解しておきましょう。
転職先を探すまでに時間がかかる
転職先を自分で探す場合、予想以上に時間がかかってしまうケースがあります。
すでに希望条件が決まっていればスムーズに応募できます。しかし、まだ希望条件が定まっていない場合、希望条件を決めることから始める必要があります。
特に、看護師転職サイトを使わない場合は、各施設のホームページを一つひとつ確認する工程に時間を要します。
仕事が忙しい看護師や、日中の転職活動が難しい看護師にとっては、転職先を自分で探すのは苦労するかもしれません。
転職先の情報が不足しやすい
看護師が転職先を自分で探す場合、情報不足によるミスマッチが起こる可能性があります。
求人票には、職場の良い部分しか書いていないケースや、魅力的に思わせるような表現を多用しているケースもあります。
また、職場の雰囲気や人間関係等の実情は、求人票からは読み取れません。
特に、初めて転職活動をする看護師や、周りに転職経験者がいない看護師は、情報不足により転職で失敗しないよう注意が必要です。
転職先と直接やりとりする必要がある
転職先を自分で探す場合、転職先とは自分一人でやりとりします。
通常のやりとりに加え、求人の応募から面接の日程調整、条件交渉なども自分で進める必要があります。
同時に複数の求人に応募する場合は、各企業への連絡や日程調整もうまく管理することが大切です。
転職先を自分で探すのが向いている看護師の特徴
ここまで、転職先を自分で探すメリット・デメリットを解説してきました。
それぞれを踏まえたうえで、次は転職先を自分で探すのが向いている看護師について紹介していきます。
転職先を自分で探すのが向いている看護師の特徴は、以下のとおりです。
- 希望条件が決まっている人
- 自分のペースで転職活動したい人
- 転職先とのやりとりが苦でない人
これから紹介する項目に該当する人は、自分で転職先を探した方がうまくいく可能性があります。
それぞれの特徴について、以下で詳しく紹介します。
希望条件が決まっている人
すでに転職先に求める希望条件が決まっている看護師は、転職先は自分で探すのが良いでしょう。
希望するエリアや勤務形態が決まっていれば、それらの条件から求人を絞り込めます。転職したい施設が決まっているのであれば、施設に直接応募することも可能です。
また、希望条件をもとに看護師転職サイトで検索をすれば、あなたに合った求人も見つけやすいです。
このように、希望条件が決まっている看護師は、自分一人でも比較的スムーズに転職活動を進められるでしょう。
自分のペースで転職活動したい人
自分のペースで転職活動を進めたい看護師も、求人を自分で探すことをおすすめします。
先述したとおり、転職エージェントなどの人材紹介会社を利用する場合、連絡が多かったり、転職を急かされたりする可能性があります。
まだ転職するか確定していない場合や、ゆっくり転職を進めたい場合は、自分で転職先を探してみましょう。
転職先とのやりとりが苦でない人
転職先とのやりとりが苦ではない人も、自分で転職先を探すことに向いています。
自分で連絡をとれば、応募から選考までをスムーズに進めやすくなります。
また、応募に対する熱意も伝えやすいため、転職先からの印象も良くなることがあります。
転職先とのやりとりに抵抗感がない看護師は、自分で転職先を探すのがおすすめです。
看護師が転職先を自分で探す際のポイント
転職先を見つける場合、せっかくなら待遇が良かったり、自分の性格に合ったりしている職場を見つけたい人は多いと思います。
実は、看護師が転職先を自分で探す場合、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
転職で失敗しないためにも、転職先を自分で探す際には以下のポイントを理解しておきましょう。
- 転職の目的を明確にする
- 希望条件に優先順位をつける
- 求人は看護師転職サイトで探す
転職先を自分で探す際のポイントについて、以下で詳しく説明します。
転職の目的を明確にする
当然ですが、転職先を自分で探す際には、転職をする目的を明確にしておきましょう。
転職の目的が明確になっていない場合、転職先に求める条件が定まりません。また、転職をすること自体が目的になってしまい、かえって環境の悪い職場に転職してしまうリスクもあります。
現在の職場から転職したいと思ったきっかけや理由があれば、おおまかでも構わないので整理をしましょう。
例えば、夜勤が辛いことがきっかけであれば、夜勤のない職場を選べば問題は解決されます。また、業務内容に対して給料が見合わないことが理由であれば、今よりも給料の高い職場に転職すれば解決です。
転職先選びで失敗しないためには、まずは転職の目的を明確にすることが大切です。
希望条件に優先順位をつける
転職の目的が定まった後は、転職先への希望条件に優先順位をつけましょう。
転職では、すべてが自分の希望どおりにいくとは限りません。希望条件のなかで、絶対に譲れない条件から妥協できる条件まで、優先順位を決めておくことが大切です。
優先順位がはっきりしていれば、条件に合った求人のみを選べるため、転職活動も進めやすくなります。
面接時にも「この条件は絶対に譲れなかったため、貴法人に応募いたしました。」とアピールできることでしょう。
求人は看護師転職サイトで探す
転職先を自分で探す際には、看護師転職サイトの活用がおすすめです。
看護師転職サイトでは、希望条件を入れて検索すれば、その条件に合った求人を簡単に見つけられます。なかには、応募書類の添削や、面接対策をしてもらえる看護師転職サイトもあります。
また、施設見学ができる場合は、実際に施設で働いている看護師から話を聞けます。求人票からは得られない現場の情報を収集できる場合もあるでしょう。
自分に合った転職先を効率良く見つけたい場合は、看護師転職サイトを積極的に活用してみてください。
次の章では、マネ会がおすすめする看護師転職サイト3選を紹介します。
転職先を自分で探すなら看護師向け転職サイトを使おう
看護師転職サイトは複数あり、各サイトによって求人数や強みが異なります。
なかでも、マネ会がおすすめする看護師転職サイトは次の3つです。
- 看護roo!
- レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
- マイナビ看護師
どの転職サイトも無料で登録できるほか、看護師に役立つ情報掲載や、担当者による転職活動のサポートが充実しています。
それぞれの看護師向け転職サイトの特徴について、以下で詳しく紹介します。
看護roo!
看護roo!は、株式会社クイックが運営する看護師向け転職サイトです。
約42,000件もの求人が掲載されており、勤務地や職種、雇用形態等の希望条件を入れて検索すれば、自分に合った求人を簡単に見つけられます。
また、「転職の希望条件こだわり診断」「性格からわかる職場診断」など、初めて転職をする看護師に役立つ診断も多数用意されています。
そのほか、現役看護師が交流できる掲示板の運営や、資格取得に役立つ情報提供をするコミュニティサイトの運営もおこなっています。
転職先を自分で探したい看護師や、転職を迷っている看護師は、まずは看護roo!で求人を見つけてみてください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する看護師向け転職サイトです。
求人数は約14万件と業界トップクラスに多く、幅広い求人から転職先を自分で見つけたい看護師におすすめです。
また、施設と繋がりのあるアドバイザーが、施設の良いところだけではなく、大変なところまで教えてくれるのも特徴です。
さらに、レバウェル看護を利用して転職した看護師のリアルな口コミも掲載されています。
求人票からだけではわからない詳しい情報も集めたい人は、レバウェル看護でも求人を探してみてください。
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、大手人材企業の株式会社マイナビが運営する看護師向け転職サイトです。
病院はもちろんのこと、美容クリニックや一般企業など、幅広い求人を掲載しているのが特徴です。
マイナビ看護師では、職務経歴書・履歴書の添削や、面接対策などのサポートを受けられます。
また、全国21拠点でキャリアアドバイザーと直接会って相談できる休日相談会・出張相談会も開催されています。
看護師転職のプロに対面で相談しながら転職を進めたい人は、マイナビ看護師で求人を探してみましょう。
まとめ
看護師が転職先を自分で探す場合、自分のペースで転職を進められたり、職場の雰囲気が掴めたりするメリットがあります。
ただし、転職先の情報不足に陥り、かえって転職に失敗してしまうケースもあるため、注意が必要です。
求人を効率的に自分で探す場合は、看護師向け転職サイトの活用がおすすめです。
今回紹介した3つの看護師転職サイトでは、求人数が多かったり、転職に役立つツールがあったりと、あなたの転職活動を丁寧にサポートしてくれるでしょう。
もちろん、求人に応募するかどうかは自分で選べるため、自分主導でマイペースな転職活動が可能です。
転職先を自分で探す際の、心強い味方になってくれるはずなので、ぜひ活用してみてください。
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