転職で看護師の経験が活かせる他職種15選!転職するメリットや成功ポイントも解説
自分の適性を考えて、他職種への転職を検討している看護師もいるのではないでしょうか。
しかし、闇雲に転職活動をすると、納得のいかない職場に転職してしまい、後悔する可能性があるため注意が必要です。
この記事では、看護師から転職できる他職種や、他職種に転職することのメリット、転職を成功するためのポイントを詳しく紹介します。
他職種への転職を成功させたい看護師は、ぜひ最後まで読んでみてください。
他職種への転職を考える看護師の理由とその割合
看護師が転職を考える理由は、人によってそれぞれです。
株式会社マイナビが2018年7月に実施した調査(※)を参考にして、看護師の退職理由とその割合を紹介すると、下記のとおりです。
看護師の退職理由 | 割合 |
---|---|
人間関係のトラブルやストレス | 23% |
ほかにやりたい仕事がある | 18% |
夜勤がつらい・体力的負担が大きい | 14% |
結婚・育児・介護など家族・家庭の事情 | 10% |
給料が少ない、割に合わない | 9% |
業務の責任の重さ | 8% |
向いていないと感じた | 4% |
労働時間が長い | 3% |
キャリアアップができない | 3% |
休暇が取りづらい | 1% |
ライフイベントに応じた退職理由を除くと、仕事とプライベートの両立が難しい点や、責任の重さ、求人票からでは読み取れない職場の実態が、看護師の主な退職理由として挙げられています。
なお、公益社団法人日本看護協会の「2022年 病院看護実態調査」によると、正規雇用看護職員の離職率は11.6%です。
そのため、看護師のおよそ10人に1人は、上記のような理由で看護師の退職を考えているといえます。
転職で看護師の経験を活かせる他職種15選
看護師の経験を活かせる職場は病院だけでなく、様々あります。
その一例を紹介すると、以下のようなものが挙げられます。
- 一般企業の看護師
- 献血看護師
- 訪問看護師
- 保育園の看護師
- 美容クリニックの看護師
- 病児保育士
- フィールドナース
- ケアマネジャー
- 医療事務
- 医療情報担当者(MR)
- 助産師
- 介護士
- 保健師
- 治験コーディネーター(CRC)
- 臨床開発モニター
看護師の経験を活かして他職種に転職をしたい場合、それぞれの特徴を理解しておきましょう。現在の業務や職場より、自分に合った転職先が見つかるかもしれません。
それでは看護師の経験を活かせる他職種について、以下で詳しく紹介します。
一般企業の看護師
一般企業の看護師は、企業において従業員の医療をサポートするのが役割です。一般的な企業で働く看護師は「産業看護師」と呼ばれることもあります。
企業内の医務室・健康管理室で働き、従業員が病気や怪我をした際などに医療的なサポートをおこないます。勤め先によっては、従業員の健康管理やメンタルヘルスケアを任されることもあるでしょう。
一般的には。勤め先の企業と同じスケジュールで勤務するため夜勤などがなく、休日の確保もしやすい点が魅力的です。
なお、治験センターや医療機器メーカーに勤務する看護師も産業看護師の一種です。
献血看護師
献血看護師は、献血センターで献血に関する医療業務を担当する看護師のことを指します。献血者の健康チェック、採血、アフターケアなど、献血業務全般を担います。
病院看護師との大きな違いは、患者は健康な人であるという点です。そのため、怪我や病気の患者を扱う病院よりも、精神的な負担は比較的少ないといえるでしょう。
基本的に夜勤や残業などもないので、ワークライフバランスを重視したい看護師に向いています。
訪問看護師
訪問看護師とは、患者の自宅や施設などへ訪問し、必要な医療・看護サービスを提供する看護師のことです。
「自宅で医療を受けたい」「人生の最期は自宅で迎えたい」と望んでいる患者の増加から、需要が高まっている職種でもあります。
訪問看護師は、患者の病状や健康状態のチェック、血圧、体温、脈拍確認が主な業務です。また、必要に応じて処置をおこない、健康状態の悪化防止と回復をサポートします。基本的に夜勤や残業はないです。
しかし、医師やほかの医療専門家との連携が必要であり、患者や家族とのコミュニケーションも重要な他職種です。
保育園の看護師
保育園の看護師は、保育園または幼稚園など教育施設で働く看護師のことを指します。
子どもたちの健康管理、怪我や病気をした際の応急処置、保護者や保育スタッフに対し、子どもの健康に関する情報提供等をすることが主な業務です。
ほとんどの場合、保育士と同じように子どもたちの保育をサポートすることも業務に含まれています。子どもの気持ちを理解する力や、変化を察知する観察力が求められる仕事でもあるでしょう。
夜勤もなく土日祝日が休みであることも多いので、病院での業務がハードと感じる看護師や、子どもとふれあいながら仕事をしたい看護師におすすめの他職種です。
美容クリニックの看護師
美容クリニックの看護師とは、整形やレーザー治療など、美容治療や美容手術等を提供するクリニックで働く看護師のことです。
電話受付や予約管理、悩みや希望に関するカウンセリング、注射や専用機器による施術、アフターケアなどが主な仕事です。クリニックによっては、手術のサポートが業務に含まれる場合もあります。
夜勤や残業がなく、プライベートの時間を確保しやすい点がメリットです。
また、自由診療であることが多いことから、給料の水準も高めな傾向にあるとされています。
クリニックによっては営業ノルマが課される場合があり、成果次第でさらなる給与アップも可能です。実力に見合った給与を得たい看護師におすすめな他職種です。
病児保育士
病児保育士とは、病気や体調不良の子どもたちを一時的に保育・ケアする専門職です。保育士という名称がついていますが、保育士などの資格が必須というわけではありません。
子どもたちの健康状態をモニタリングし、検温や服薬介助をすることが主な仕事です。病院のような医療行為をする機会はほとんどありません。
健康的な子どもほど活発ではないため、一般的な保育士と比べて体力的な負担は少ないでしょう。
ただし、子どもの体調が急変した際の応急処置や、病院もしくは医師への連絡は病児保育士が適切におこなう必要があります。また、病児への特別な配慮や専門的知識が必要となります。
フィールドナース
フィールドナースとは、医療機器メーカーなどの企業に勤め、医療機器の営業サポートをする看護師のことを指します。企業によっては「クリニカルコーディネーター」「クリニカルスペシャリスト」と呼ぶこともあります。
自社製品のプレゼンテーションをして販売促進をしたり、看護師向けに医療機器の使い方を説明したりするのが主な業務です。
また、製品の納入後は、必要に応じて使い方の説明や勉強会の開催をするなど、アフターフォローもおこないます。
看護師のような医療行為はなく、夜勤もありません。ただし、プレゼンテーション能力や、営業職に必要なビジネスマナーなど、一般的な病院看護師とは異なるスキルが求められる場合があります。
ケアマネジャー
ケアマネジャーとは、高齢者や障害者などの患者に対し、患者や家族と相談してケアプランを立案する専門職です。
ケアプランの立案だけではなく、ケアプランが適切かどうかをサービス後も判断し、調整するのもケアマネジャーの業務の一つです。
夜勤はなく、土日や祝日も休める傾向にある他職種です。ただし、看護師資格のほかに、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格が必要です。
ケアマネジャーを目指す場合、まずは資格を取得しましょう。
医療事務
医療事務とは、医療機関や医療現場での事務を担当する職種全般のことです。
具体的には、受付業務、医療記録の管理、医療費の請求手続き、医療機器や医薬品の管理、書類の作成・保管・管理などが主な業務として挙げられます。
医療事務系の資格はありますが、必須ではなく、未経験でも応募可能な求人も多い他職種です。ただし、資格や臨床経験があった方が転職では有利になるでしょう。
夜勤や残業がない反面、病院看護師と比較すると、給料が下がる可能性があります。
事務作業が得意な看護師や、給料が下がってもライフワークバランスを重視したい看護師におすすめです。
医療情報担当者(MR)
医療情報担当者(Medical Representatives、通称:MR)とは、製薬会社に勤務し、医療従事者に対して、自社の医薬品の効果や使い方、副作用などの情報を提供する営業員です。
医師や薬剤師から製品の有効性や要望などを収集することで、新薬の開発に繋げることも医療情報担当者の仕事の一つです。
医療従事者を対象とした営業活動をおこなうため、取り扱い製品に対する深い知識が必要になるでしょう。
看護師としての臨床経験があれば、医薬品の知識も深めやすいかもしれません。
助産師
助産師とは、妊娠、出産、産後のケアをする専門職です。
助産師の業務は、出産に立ち会い、分娩介助をおこなうことだけではありません。産前期から妊婦の健康状態を管理し、検査の日程調整や栄養指導などをします。出産時の分娩サポートの後には、母親と赤ちゃんの健康をサポートすることが仕事となります。
必要に応じて、産後の検査やアフターケアの調整をすることも助産師の仕事です。命が誕生する手助けをするやりがいは、助産師の大きな特徴でしょう。
なお、助産師になるためには、助産師の国家資格が必要です。病院の産婦人科や産科クリニックに勤めるケースが多く、夜勤や休日出勤がある点で、勤務形態は病院看護師と同じといえます。
介護士
介護士とは、高齢者や身体障がい者、病気や怪我のリハビリを必要とする人々に対し、日常生活の支援をする専門職です。
日常生活の支援、歩行や移動のサポート、トイレの手伝い、患者やクライアントの心理的なケアなどが主な業務として挙げられます。
緊急外来などの急を要する対応が少ないことや、難しい医療行為は少ないことから、病院看護師に比べて比較的ゆっくりと働ける他職種でしょう。
夜勤の有無は施設によって異なるため、自分が望む勤務形態の施設を選ぶことで、ワークライフバランスを整えることも可能です。
実務経験3年に加え「実務者研修」を修了すると、介護福祉士国家試験を受験できます。
看護師資格と相性が良い資格とされているほか、少子高齢化社会ということもあり、資格を取得していると将来的な選択肢の幅も増えるかもしれません。
保健師
保健師は、健康促進や疾病予防、健康管理などの分野で活動する専門家のことを指します。
保健師は勤務先によって、以下の4種類に分けられます。
種類 | 業務内容 |
---|---|
行政保健師 | 自治体や国の保健・医療部門において、住民の健康増進に関する業務を担当する |
産業保健師 | 企業において、従業員の健康管理や労働災害予防、労働環境の改善などを担当する |
学校保健師 | 教育機関において、児童の健康管理や健康指導、疾病予防などを担当する |
病院保健師 | 医療機関において、患者さんの健康管理や、入院や退院時のケア、健康相談などを担当する |
勤務先によっては、保健師は病院勤務よりワークライフバランスの整えやすい環境で働けるかもしれません。
ただし、保健師として働くためには保健師資格が必要になる点は覚えておきましょう。
治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーター(Clinical Research Coordinator 通称:CRC)とは、治験実施医療機関において、医師のもとで治験に係る業務をサポートする看護師(またそのほかの医療関係者)のことを指します。
治験とは、製薬会社が開発した新薬の安全性や有効性を確認するためにおこなうものです。
治験コーディネーターは、医師や研究者と協力し、治験の計画、実施、監視、報告することなどが主な業務となります。
基本的には土日祝日が休みで、夜勤もないため、プライベートの時間を確保したい看護師に人気の高い傾向にある職種です。
臨床開発モニター
臨床開発モニターとは、医薬品や医療機器の臨床試験(治験)を監視する専門家のことを指します。
治験の実施が規制や倫理基準の遵守、品質管理のもとでおこなわれているか、適切かつ適格な方法でおこなわれているかなどを監視するのが主な業務です。
また、症例データを収集し、進捗管理をすることで、治験の円滑な進行をサポートするのも臨床開発モニターの役割のひとつです。
基本的に夜勤はなく、土日祝日が休みであるほか、看護師と比べて年収が高い傾向にあるため、人気の高い職種でもあります。
看護業界以外でおすすめな他職種
転職を考えている看護師のなかには、看護業界以外での転職を考えている看護師もいるのではないでしょうか。
看護業界以外で看護師におすすめの他職種には、以下のようなものが挙げられます。
- 事務職
- 販売職
- 営業職
- 美容関連職
それぞれの他職種の特徴を紹介するので、自分の適性に合うかどうかの参考にしてみてください。
事務職
事務職は、未経験でも応募できる求人が多い他職種です。
業務内容は、書類作成や電話対応、メール対応や備品管理など、特別なスキルがなくてもできる内容が多い傾向にあります。
看護師の時に書類作成をした経験がある場合は、その経験が一般的な事務職でも活かせるかもしれません。
ただし、未経験でも入りやすい他職種である反面、倍率が高いケースや年収が下がってしまう可能性がある点は覚悟しておきましょう。
販売職
販売職は、自社の商品を販売する職種です。例えば、アパレル店員や化粧品販売員などがイメージしやすいでしょう。
自分の好みや趣味に合わせて勤め先を選べば、お気に入りの商品の販売に携わることができます。
また、看護師の時には制限されていた髪色やネイル、化粧などの服装に関しても、比較的自由度は高くなるはずです。
看護師時代の患者さんとのコミュニケーションが、販売員としてお客さんとの接客に活かせる場合もあります。
正社員に限らず、パートやアルバイトなど多様な雇用形態があるので、あなたにぴったりな仕事が見つかるかもしれません。
営業職
営業職は、法人や個人に自社商品を提案・販売する職業です。
営業職はどこで働くかによって、勤務形態や給与水準が大きく異なる他職種でもあります。
コミュニケーション力や営業力に自信があれば、IT業界や不動産業界など、給与水準の高い業界で働くことも視野に入れてみると良いでしょう。
美容関連職
美容関連職は、デパートやドラッグストアの美容部員、エステティシャンなど、特別な資格がなくても応募可能な他職種です。
メイクやコスメに興味があれば、興味をそのまま仕事にできます。看護師の時にはできなかった髪型や髪色、ネイルなどもできるため、モチベーションを高く保って働けるかもしれません。
ネイリストやマッサージのセラピストなどは技術が必要になりますが、入職後の研修などで習得可能なケースもあります。
基本的に美容関連職では、お客さんとのコミュニケーションが大切になります。看護師時代にコミュニケーション能力を培っていれば、それを活かして働けるでしょう。
看護師から他職種に転職するメリット
看護師から他職種に転職するにあたり、不安を感じている看護師もいるかもしれません。
看護師から他職種に転職することで得られる具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 医療ミスなどの重圧から解放される
- 職場の人間関係をリセットできる
- 幅広いスキルが身に付く
看護師が他職種に転職するメリットについて、それぞれ以下で詳しく紹介します。
医療ミスなどの重圧から解放される
看護師は、医療現場から離れた職種に転職することで、重いプレッシャーから解放される可能性があります。
医療現場は、患者の命を預かる場所であるため、医療ミスなどは許されません。24時間体制の医療現場であれば、不規則な生活サイクルによる疲れと医療現場でのプレッシャーが重なり、心身共に疲れてしまうこともあるでしょう。
医療とは無関係な職種に転職すれば、不慣れな仕事だとしても、医療現場特有のプレッシャーから解放されるというメリットがあります。
職場の人間関係をリセットできる
転職によって職場を変えることは、人間関係をリセットすることにもなります。
看護師業界は女性が多く、特有の人間関係の難しさもあるかもしれません。医療現場というミスが許されない環境下で人間関係が悪化すると、すぐに関係を修復することは難しいケースもあるでしょう。
人間関係のストレスが原因で転職を考えている看護師は、他職種に転職することで悩みが解決できるかもしれません。
幅広いスキルが身に付く
新しいスキルが身につくことは、他職種に転職することの大きなメリットです。
一つの職種に長く勤めれば、専門的な知識・スキルを磨くことができるでしょう。しかし、どの職種が自分に合っているかは、実際に働いてみないとわからないものでもあります。
看護師として働くなかで、他職種に興味が湧くこともあるでしょう。勇気を出して、今まで経験したことがない他職種に転職すれば、新たな発見があるかもしれません。
「看護師以外にも様々な職種を経験したことがある」という事実が、キャリアの幅を広げることに繋がる可能性もあります。
キャリアの深さではなく、キャリアの幅を広げたい看護師にとって、他職種への転職は大きなメリットです。
看護師から他職種に転職するデメリット
ここまで、看護師から他職種に転職するメリットを解説してきました。
しかし、メリットがある一方で、看護師から他職種へ転職することには、いくつかのデメリットも存在します。
- 給料が下がる可能性がある
- これまでの経験を活かしづらい
- 看護師と比べて安定的でなくなる
看護師から他職種に転職する際には、これらのデメリットを踏まえた上で転職活動を始めることが大切です。
それでは、看護師から他職種に転職するデメリットについて、以下で詳しく紹介します。
給料が下がる可能性がある
他職種に転職することで、看護師と比べて給料が下がる可能性があります。
特に、未経験でも応募できる他職種や、資格が不要な他職種の給料は低くなる傾向にあります。また、看護師のように夜勤がない職種では、夜勤手当分の給料が減ってしまいます。
転職の目的は看護師によって異なりますが、他職種に転職する際には、どのくらいまでなら給料が下がっても問題ないかの基準を決めておくことが大切です。
そして、その基準を下回らないような他職種に転職するようにしましょう。
これまでの経験を活かしづらい
看護師業界から他職種に就くと、今まで学んできた知識や経験が活かせない可能性があります。
特に、看護師特有の専門的な知識や経験は、他職種では役に立ちづらいです。
看護師とはまったく別の他職種で、新しく身につけたい知識やスキルが明確なのであれば、思い切って転職するのも良いでしょう。
一方で、今後も看護師の経験を活かしたいのであれば、自分の希望条件に合う範囲内で職場を選ぶのがおすすめです。
看護師と比べて安定的でなくなる
看護師は常に一定の需要があり、他職種と比べて比較的安定している職種です。
一方で、他職種のなかには会社の業績や社会の動向、世界情勢などの外部要因に影響を受けやすい職種も多いです。
結婚や出産など、将来のライフプランを描いている看護師は、ライフプランが実現できそうな職種かどうかも検討してから転職先を選ぶ必要があります。
また、看護師資格に有効期限はありません。他職種に一度チャレンジし、合わなかったら看護師業界に戻ってくるという選択も可能です。
看護師を辞めて他職種に転職すべき人の特徴
他職種への転職を悩んでいても、なかなか転職を決断できない看護師も多いはずです。
転職を考えている看護師のなかで、以下に該当する看護師は転職のタイミングといえるでしょう。
- 今の働き方を変えたい看護師
- 一からスタートすることに抵抗がない看護師
- 精神的に体調を崩している看護師
看護師を辞めて他職種に転職すべき人の特徴について、以下で詳しく紹介します。
今の働き方を変えたい看護師
看護師の業務内容や職場の雰囲気、生活サイクルなどが合わず、働き方から根本的に変えたい看護師は、他職種への転職をおすすめします。
看護師に向いていないと感じながら働いていると、モチベーションを保てずストレスが溜まってしまいます。
そのような状態で仕事をしていると、医療ミスにも繋がる可能性があり、周りの人にも迷惑がかかるかもしれません。
今の働き方を変えたいと感じた場合は、自己分析をおこなって適性を把握し、自分が活き活きと働ける他職種を見つけて転職しましょう。
一からスタートすることに抵抗がない看護師
転職することで、一からのスタートになっても抵抗がない看護師は、転職を検討してみましょう。
転職に伴い、次の職場でうまく人間関係を構築できるか、給料が下がるのではないかといった不安から、なかなか転職できない看護師もいます。
転職先では新人扱いされることが嫌いな看護師もいるかもしれません。
後輩扱いされることや、新しい業務を覚えることなどに抵抗がない看護師であれば、他職種への転職も前向きに取り組めるでしょう。
精神的に体調を崩している看護師
精神的に体調を崩している看護師は、今すぐ転職するタイミングです。
特に、うつ病や適応障害、不眠症などに悩んでいるのであれば、早急な対処が必要です。
生真面目で周りに相談できず、仕事を辞めることで周りに迷惑をかけてしまうと心配する看護師もいるかもしれません。
しかし、体調不良が悪化すると、さらなる仕事のミスに繋がり、自分以外の人にも迷惑をかけることになります。心身に異常をきたしているのであれば、無理して働き続けることはおすすめしません。
上司に相談し、別の部署に移動させてもらうことで改善するケースもあります。しかし、もし対応してもらえないのであれば、他業種に転職し、客観的に自分を見つめ直すことも大切です。
他業種を経験し、それでもまだ看護師として働きたいと感じたら、再度チャレンジすると良いでしょう。
看護師から他職種への転職を成功させるポイント
看護師から他業種への転職を成功させるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 転職の目的を明確にする
- 自己分析をする
- 転職サイトを活用する
上記のポイントを押さえておくことで、他職種への転職の満足度も高くなる可能性があります。
他職種への転職を成功させるポイントについて、以下で詳しく紹介します。
転職の目的を明確にする
転職の目的を明確にしておくことは、転職を成功させるために重要です。
転職の目的が定まっていない場合、転職先も何となくで決めてしまい、転職に失敗する可能性があります。
転職の目的が明確になっていない場合は、現在の仕事の不満や、転職を検討している理由を紙に書き出してみましょう。また、転職先へ求める条件に優先順位をつけておきましょう。
転職の目的と希望条件に沿って転職先を決めると、満足度の高い転職に繋がります。
自己分析をする
自己分析をとおして、あなたのスキルや経験、興味・関心などを明確に把握することができます。そして自己分析をすることで、自分に合った職種や業界、働き方が見つかりやすくなります。
また、自己分析によって、自分の強みや弱みについても深く理解できるようになるでしょう。自己理解が深まれば、自己PRをする際や面接時にも役立ちます。
一方で、自己分析をしないまま転職活動を始めると、適切な職種や業界の判別が難しくなります。その結果、転職後にも「この仕事は自分には合わなかった」と何度も転職を繰り返す可能性があるため注意が必要です。
転職サイトを活用する
看護師が他職種に転職する際には、看護師転職サイトを活用しましょう。
看護師向けの転職サイトでは、未経験でも働ける他職種や、看護師の経験を活かせる他職種の求人も取り扱っています。
また、キャリアアドバイザーが職務経歴書や履歴書の添削、面接対策などの様々なサポートもしてくれます。自分一人よりも効率的に転職活動ができるので、他職種への転職を考えている看護師は登録しておいて損はありません。
転職サイトは人材を紹介することによって、求人掲載企業から報酬を得ているため、利用者は無料で転職サポートを受けられます。複数の転職サイトに登録し、自分の希望条件に合う求人を見つけてみてください。
看護師から他職種への転職におすすめの転職サイト3選
看護師の経験を活かしつつ、他職種や他業界への転職を考えているのであれば、以下の3つのサイトには登録しておきましょう。
- 看護roo!
- レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
- マイナビ看護師
上記の3つのサイトは、どれも看護師向けに特化した転職サイトです。看護師の転職に詳しいアドバイザーが、無料で転職をサポートしてくれます。
3つすべてに登録しても問題はないので、転職を検討している看護師は、まず上記の3つから登録をはじめてみてください。
以下では、それぞれの看護師向け転職サイトの特徴について、詳しく紹介します。
看護roo!
看護roo!は、約42,000件の求人を掲載している看護師向け転職サイトです。掲載されている求人のほとんどは、看護師の経験が活かせる職種です。
希望する施設、勤務形態などの条件を絞って検索できるため「病院看護師の業務や働き方とは違う働き方がしたい」という看護師でも、理想の転職先が見つかるかもしれません。
「転職の希望条件こだわり診断」「性格からわかる職場診断」「キャリアパートナー診断」など、自己分析に役立つツールも無料で利用できます。
初めて転職をする看護師にも便利なので、転職を考えている看護師はまず看護roo!に登録してみてください。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)は、約14万件の求人を掲載している看護師向け転職サイトです。
業界でもトップクラスの求人掲載数で、一般には公開されていない非公開求人も多数あるので、レアな求人を見つけたい看護師におすすめです。
レバウェル看護の特徴は求人の多さだけではありません。施設と繋がりの深いアドバイザーが、施設の良いところだけではなく、大変なところも教えてくれます。
サイトにはレバウェル看護を活用して転職した看護師のリアルな声も掲載されているので、他職種への転職でも参考になるでしょう。
求人票からはわからない情報を収集しつつ転職活動したい看護師は、レバウェル看護の登録がおすすめです。
マイナビ看護師
マイナビ看護師は、大手人材企業の株式会社マイナビが運営する、看護師向けの転職サイトです。
看護師の経験を活かせる施設のほか、美容クリニックや治験関連企業、学校・保育施設など様々な求人が掲載されています。
マイナビ看護師では、看護師の転職に詳しい専任アドバイザーのサポートを受けつつ転職活動ができるだけではなく、全国21拠点では対面で相談ができる面談会も開催されています。
直接会って転職に関する悩みを相談をしつつ、転職活動をしたい看護師におすすめです。
まとめ
看護師から他職種に転職しようと考えている看護師も多いはずです。看護業界以外でも、未経験で始められる職種もあります。
ただし、他職種への転職に後悔しないためには、自己分析をして自分に適している職種を把握しておくほか、転職先に希望する条件を明確にしておくことが大切です。
また、他職種へ転職する際には看護師転職サイトを活用しましょう。
紹介した3つの転職サイトはいずれも無料で利用できるので、他職種への転職活動を検討している看護師は登録してみてください。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。