看護師の髪色や明るさはどこまで認められる?明るくするコツや髪型のポイントも解説
「看護師の髪色はどれくらいまで明るくしてもいいの?」
「看護師の面接に行くときの髪色は?」
看護師は医師や患者さんなど多くの人に接する職業なので、髪色に関しても気を使っている方が少なくないことでしょう。
しかし、時には髪色を変えてオシャレを楽しみたいという方も少なくないはずです。看護師の髪色はどれくらいの明るさまで認められるのでしょうか。
この記事では、信頼される看護師として一般的にどれくらいの髪色が認められているのか、面接に行くときの適切な髪色や職場を変えずに明るい髪色にする方法などを解説していきます。
看護師の職場で認められる髪色や明るさ
看護師の髪型は、清潔感があり、自然であることが好まれます。また、仕事の邪魔にならないことも大切な要素です。
患者さんの命を預かる仕事であることから、「この人に任せるのは不安…」と思われるような髪型や髪色は避けなければなりません。
また、さまざまな年代の人に接する仕事であるため、あらゆる年齢層の人に受け入れやすい髪色や明るさであることも求められます。
認められる明るさは職場によって異なる
看護師の髪色を含め、身だしなみに関する規定は一律ではありません。職場によって、どれくらいの髪の明るさまで認められるかは異なります。
勤務する職場ごとにそれぞれの規定がありますし、細かな規定がない場合でも、どれくらいの髪色が許容されるかは職場の雰囲気によって変わってきます。
そのため、働きたいと思う求人を見つけたら、職場見学に訪れて、実際に働いている看護師の身だしなみを確認することで、どれくらいの髪の明るさが認められる職場かを見極められます。
基本的な髪色
日本ヘアカラー協会が髪の明度を「4~15番」に分けた12段階のレベルスケールがあります。一般的に医療の現場で働き看護師はそのレベルスケールの6番から7番のトーンの明るさまでが適切といわれています。
明るさの目安として6番は、髪質の明るめの人であれば、日本人でもこれくらいの明るさの人はいる、カラーをしているかしていないか分からない程度の色味です。
7番は、カラーをしていることは分かる、ナチュラルな明るさです。華やかさはないもののあらゆる年代の人に好感をもたれやすい明るさといえます。
そのため、就業規則で髪の明るさはレベル7までとしている医療機関も多くあります。
新人看護師は暗めがおすすめ
看護師の仕事は人間関係の悩みも多いものです。最初から明るめの髪色だと先輩看護師に嫌われてしまう可能性もあり、その後の仕事に影響が及んでしまいかねません。
したがって、新人看護師は暗めのカラーか、地毛のままが良いでしょう。そうすれば、頑張って仕事をしているのに、髪色のせいで評価が下がってしまうという事態を避けられます。
また、暗めのカラーの方が最初は患者さんに好印象を持ってもらいやすいでしょう。
看護師が面接に行く時の髪色や明るさ
看護師が面接に行くときは、清潔感を重視した身だしなみを心がけましょう。中にはカラーを禁止している病院やクリニックもあるため、応募先の医療機関の髪色に関する規定がわからない場合は、黒髪で行くのが無難です。
そうすれば、ほかの条件は満たしていたのに、髪色が原因で不採用になってしまうという事態を避けられます。
面接を受けるにあたって黒染めが必要な場合は、余裕を持って髪色を黒に戻し、面接当日までに髪色を落ち着かせるようにしましょう。
看護師が今の職場で髪色を明るくするコツ
黒髪や暗めのカラーが推奨されることは分かっていても、髪色を変えてオシャレを楽しみたい看護師の方も少なくないでしょう。
そこで、就業中は清潔感を重視しつつ、プライベートでは気分を変えて明るい髪色を楽しめるコツをご紹介します。
- インナーカラーを入れる
- 毛先だけを明るく染める
インナーカラーを入れる
トレンドのデザインカラーの一つであるインナーカラー。表面の髪色とは異なる色味やトーンで髪の内側だけを染めるカラーリングの方法です。
表面は暗めの髪色のままなので、就業中は髪をまとめておくことで、内側の明るい髪色は目立ちません。表面の髪色に馴染む色味やトーンを選ぶと良いでしょう。
まとめられるほどの髪の長さがない場合は、耳の後ろの辺りや頭の下側の辺りにインナーカラーを入れると目立ちません。
プライベートでは、巻き髪や編み込みなどのアレンジをすることで、インナーカラーの明るい髪色をアクセントしたスタイルを楽しめます。
毛先だけを明るく染める
毛先だけを明るく染めるグラデーションカラーもおすすめです。根元は暗めのトーンで染めて、毛先にかけて徐々にトーンを明るくしていくというカラーリングの方法です。
黒髪をベースにしたグラデーションカラーもあり、カラーをするのは髪の毛の中央部分から毛先にかけてのみです。就業中はお団子などにしてまとめておくことで、毛先の明るい髪色は隠すことができます。
髪の毛全体を同じ色でカラーリングするよりも、オシャレ度が高く、就業中は隠しておけるので、明るい髪色を楽しみたい看護師にうってつけのカラーリングの方法といえます。
看護師の髪色や髪型のポイント
看護師がスムーズに仕事をするためには、仕事で接する先輩看護師と患者さんに好印象を持ってもらえる髪色や髪型であることが欠かせません。
そこで、どの年齢層の人にも好感度が高く、仕事の邪魔にならないヘアスタイルはどのようなものか、看護師の髪色や髪型のポイントを解説していきます。
- ロングは髪をまとめる
- 結ばない場合は顔周りに髪がつかないようにする
- TPOに合わせた髪型にする
- 整髪料に注意
- 髪色を明るくしたい場合は転職して職場を変える
ロングは髪をまとめる
髪が長い方は、目や耳に髪の毛がかからないように低めのポニーテールなど、髪を後ろで一つにまとめましょう。
また、低めのポニーテールでも毛先が仕事中に邪魔になってしまう長さの場合は、お団子などで毛先までまとめることをおすすめします。
髪をまとめる時は、長時間崩れにくく、万が一崩れた場合もすぐに直しやすいスタイルにまとめます。
後れ毛や目にかかる前髪などは、ピンやヘアスプレーなどを使って、落ちてこないようにしっかり留めておきましょう。ピンを使用する時は、デザインや色に気をつけて、あまり華美なものは避ける方が良いです。
結ばない場合は顔周りに髪がつかないようにする
まとめられる長さがない場合は、無理に髪を結ぶ必要はありません。ただし、顔周りの髪の毛が長かったり、前髪が目にかかっていたりすると清潔感にかけてしまいます。
髪の毛をヘアスプレーやワックスなどを使ってセットしたり、耳にかけたり、ピンで固定したりして、下を向いた時に目や耳などの顔周りに髪がつかないように工夫しましょう。
TPOに合わせた髪型にする
TPOとは、Time(時間)・Place(場所)・Occasion(場面)の3つの単語の頭文字を取った言葉です。
時間や場所、場面に合わせた髪型をすることを心がけると、髪型や髪色が原因で看護師としての評価が下がることを避けられます。
看護師が活躍する場所は病院やクリニックに限りません。介護施設で働く看護師もいれば、一般企業や学校などで働く看護師もいます。
病院で病気やけがをしている患者さんに接する看護師と、一般企業でビジネスマンたちに囲まれて働く看護師では、認められる髪色や明るさも異なります。一般企業の業種によっても違いが出てくるでしょう。
また、手術室で働く看護師と訪問診療で患者さんを訪ねる看護師でも適切な髪型は異なります。
自分の働く環境には、どのような髪型や髪色がふさわしいのかを見極めるようにしましょう。
整髪料に注意
整髪料を使って髪に毛をセットする場合は、つけ過ぎに気をつけましょう。
特にワックスやジェルはべたつきやすいので、つけ過ぎてしまうと、髪がテカテカしたり、ベタベタしたりして、清潔感がないように見えてしまいます。
また、香料にも注意が必要です。自分にはいい香りに思えても、ほかの人にとってはきつ過ぎる香りかもしれません。
具合の悪い患者さんはいつも以上に臭いに敏感になっていることもあります。そういった方を配慮して、整髪料は無香料のものか香りの弱いものを選ぶようにしましょう。
髪色を明るくしたい場合は転職して職場を変える
ヘアカラーリングをもっと自由に楽しみたい看護師は、明るい髪色でも受け入れられる職場に転職するのも一つの方法です。
転職活動の際は、看護師転職サイトを活用すれば、求人を出している施設の内情に詳しいキャリアアドバイザーから、実際の職場の雰囲気を聞くことができます。
先輩看護師のヘアスタイルなどを教えてもらえれば、その職場でどれくらいの髪色が認められているかを知れます。
そうすれば、入職してから「せっかく転職したのにそれほど髪色を明るくできる職場じゃなかった」というミスマッチを防ぐことが可能です。
看護師の髪色や明るさの規則が緩い職場
看護師が活躍する職場の中でも、明るい髪色に比較的寛容な職場というのも存在します。
明るめのヘアカラーでオシャレを楽しみたい看護師の方のために、髪色や明るさに規則が緩い職場形態を2つご紹介します。
- 美容クリニック
- 有料老人ホーム
美容クリニック
美容クリニックは整形手術やレーザー脱毛のような美容医療を提供するクリニックです。美容クリニックに来院するのは、「病気の患者さん」ではなく、「美容に関する関心の高いお客さん」です。
そのため、そこで働く看護師もキレイにしていることが求められる場合が多く、看護師の身だしなみに関する規則が比較的緩い傾向にあります。
ただし、中には身だしなみに関する規則の厳しい美容クリニックもありますので、応募前に自分の希望と合っている職場かどうか確認する必要があります。
有料老人ホーム
有料老人ホームは、高齢者が生活しやすいように配慮されている「住まい」で、看護師は利用者さんの体調管理や薬の管理などをおこないます。有料老人ホームに住んでいるのは患者さんではなく、利用者さんです。
そのため、有料老人ホームのような介護施設は、病院やクリニックと比較すると、看護師の身だしなみに関する規則は緩い傾向にあります。
ただし、年配の方に受け入れられる髪色や明るさである必要があるので、明るすぎるカラーや奇抜なカラーは避けなければいけません。
髪色の規則が緩い職場を探すための看護師転職サイト
髪色の規則が緩い職場へ転職を考えている方は、看護師転職サイトの活用をおすすめします。
求人を掲載している施設の内情に精通しているキャリアアドバイザーから、実際に髪色の規則の緩い転職先を紹介してもらえます。
ここでは、おすすめの看護師転職サイトを3社ご紹介します。ご自分に合った看護師転職サイトはどこかを見極めて、転職活動にお役立てください。
看護roo!
看護師業界に特化した転職サイト「看護roo!」は、株式会社クイックが運営しています。取り扱っている求人数が多いだけでなく、充実したサポート体制が魅力の看護師転職サイトです。
転職のプロであるキャリアパートナーから自分の希望に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、求人掲載施設の詳しい情報も提供してもらえます。
求人票にある「キャリアパートナーのオススメポイント」からも、職場の雰囲気を知ることができます。
また、面接日の日程調整や病院見学の設定、条件交渉なども無料で代行してくれます。
「転職の希望条件こだわり診断」という診断ツールもあり、お休み・給料・夜勤・残業のこだわり度から、自分のこだわり条件が叶いやすい職場を診断可能です。
看護roo!には一般の病院・クリニック以外の美容クリニックや介護施設などの求人も豊富に掲載されているため、幅広い選択肢から「働きたい」と思える転職先を選べます。
ただし、全国の求人を掲載していますが、都市部に強い傾向にあります。そのため、地方での転職を考えているの看護師の方は、地方の求人に強い看護師転職サイトとの併用がおすすめです。
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)
レバウェル看護は「レバレジーズメディカルケア株式会社」が運営している「オリコン顧客満足度調査2022 看護師転職 紹介案件の質が良いサービス No.1」を獲得した、求人数も国内最大級の看護師転職サイトです。
年間4,000回を超える職場訪問で、それぞれの病院の医療方針や離職した方の理由まで情報収集をしているため、各キャリアアドバイザーは職場の実際の雰囲気などが把握できています。
求人掲載施設のことを良く知るアドバイザーが、職場の良い点だけでなく、仕事をする上で大変な点もきちんと伝えてくれます。
また、実際にレバウェル看護を通して転職した看護師にアンケート調査を実施しているため、実際に働いてみてどうだったかの実情も知れます。
求人情報もLINEで届いて、相談もLINEでできます。自分の都合の良いタイミングで担当アドバイザーに連絡できるので、在職中の忙しい方でも自分のペースで転職活動を進められます。
ただし、地方の求人は比較的少なめですので、地方での転職を希望している方は、地方の求人を多く掲載している看護師転職サイトとの併用も検討すると良いでしょう。
マイナビ看護師
「マイナビ看護師」は株式会社マイナビが運営しているサイトです。
78項目の厳しい審査基準を満たした事業者だけが受けられる「職業紹介優良事業者」の認定を受けている看護師転職サイトです。
マイナビは全国にオフィスを展開していて、一般の病院・クリニックだけでなく、美容クリニックや介護施設、治験関連企業、保育施設など豊富な施設形態の求人の中から自分に合った職場を探せます。
また、求人掲載施設の採用担当者や実際に現場で働いている看護師にも話を聞き、給与・有休消化率・待遇など職場環境についての詳しい情報を持っています。
看護師の髪色など身だしなみに関する規則の緩さなども担当のアドバイザーに聞いてみると良いでしょう。
まとめ
看護師の髪色や明るさに関する規則は、それぞれの職場によって異なります。一般病院やクリニックは病気の患者さんと接するため、髪色は暗めのトーンが好まれる傾向にあります。
一方で、美容クリニックや有料老人ホームなど、病気の人ではない「お客さん」や「利用者さん」と接する職場は身だしなみの規則が緩めです。
今の職場のままで明るい髪色にしたい場合は、インナーカラーや毛先だけを染めるカラーリングの方法を取ることで、就業中は明るい髪色の部分を隠しつつ、プライベートでは髪色の変化を楽しめます。
また、髪色や明るさに関する規則が緩い職場へ転職することも一つの方法です。その際は看護師転職サイトを活用することで、施設の内情に通じたアドバイザーから希望合った職場を紹介してもらえます。
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