看護師のキャリアプラン例10選!プラン策定方法や実現のためにすべきことも解説 PR

看護師のキャリアプラン例10選!プラン策定方法や実現のためにすべきことも解説

「キャリアプランは今後働き続けるうえで重要」とよく耳にするかと思います。

しかし、看護師のキャリアプランにはどのような選択肢があるのかわからず、将来に不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、看護師の代表的なキャリアプラン例10選を紹介します。

合わせて、看護師のキャリアプラン策定方法3STEPや、キャリアプラン実現のためにすべきことも解説します。

キャリアプランを策定することで将来像が明確になり、看護師として今何をすべきなのかも把握できます。ぜひ最後まで読んでみてください。

看護師のキャリアプランとは

キャリアプランとは、キャリアの将来的な目標を設定し、その目標を達成するための具体的な計画や戦略を立てることです。

つまり、キャリアプランを立てるためには、まずは将来の目標を設定することが必要です。

その後、目標達成のために必要なスキルや経験を明確にすることで、キャリアプランが完成します。

なお、キャリアプランは一度決めたからといって、絶対に守らなければならないものではありません。

キャリアプランは、世間の動向や自分のその時々の目標に応じて、柔軟に調整することも可能です。

看護師のキャリアアップとは

キャリアアップとは、専門的な知識を身に付け、現在よりも職業能力を向上させたり、経歴を高めたりすることを指します。

看護師にとっては、専門的な看護資格を取得したり、より高度な看護スキルを修得したりすることがキャリアアップといえるでしょう。

キャリアプランが「将来の目標を長期的に計画するもの」に対し、キャリアアップは「今よりも能力を向上させること」を指します。言葉自体は似ていますが、意味が異なる点に注意しましょう。

看護師のキャリアパスとは

キャリアアップと似た言葉で「キャリアパス」もよく使われます。

キャリアパスとは、一企業における成長の道筋や、特定の役職に至るまでの道筋のことです。

病院や施設側がキャリアパスを示すことで、看護師側は自分がどんな経験を積めば、どんな職位を目指せるのかを把握できるようになります。キャリアパスがイメージできれば、仕事に対するモチベーションも上がりやすいでしょう。

看護師のキャリアパスは病院・施設側が用意してくれることが多く、研修や勉強会の実施により成長を促してくれるケースもあります。

ここまでの内容をまとめると、まず自身の将来的なキャリアプランを設定し、所属する病院・施設でのキャリアパスをとおして、どのようにキャリアアップしていくかを考えることが大切です。

看護師の代表的なキャリアプラン例10選

先に紹介したとおり、キャリアプランは自分自身で設定するため、具体的なプランはそれぞれの看護師によって異なります。

ここでは、看護師の代表的なキャリアプランを職場別に紹介するので、キャリアプラン策定に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、病院で働く看護師のキャリアプラン例から紹介していきます。

病院で働く看護師のキャリアプラン例

病院で働く看護師のキャリアプランは、具体的には以下のようなもの挙げられます。

病院で働く看護師のキャリアプラン例
  • ジェネラリスト
  • スペシャリスト
  • マネジメント

病院で働く看護師のキャリアプラン例について、以下で詳しく解説します。

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、幅広い知識やスキルを備えた看護師のことを指します。

いわゆる「ベテラン看護師」「オールラウンダー」だと考えれば、イメージしやすいです。

抽象的な概念であるため、ジェネラリストになるために必要な資格等はありません。

看護師自身が病院の理念や方向性に合わせて主体的に学習し、自身の業務に取り組み続けることでジェネラリストを目指せるでしょう。

スペシャリスト

スペシャリストとは、特定の分野にて高度で専門的な知識やスキルを持つ看護師のことを指します。

看護師におけるスペシャリストは「専門看護師」「認定看護師」によって体系化されているため、ジェネラリストよりもキャリアプランは描きやすいでしょう。

専門看護師や認定看護師の認定を受けるためには、一定の実務経験や、特定の教育機関で必要なカリキュラムを修了している必要があります。

なお、それぞれの受験資格や具体的な役割については、以下のとおりです。

種類 受験資格 役割
専門看護師(※1)
・日本国の看護師免許を有すること。
・看護系大学大学院修士課程、もしくは関連領域の大学院修士課程を修了していること。
・看護師免許を取得後、実務研修が通算5年以上あること。(うち通算3年以上は専門看護分野の実務研修)
・専門看護分野の実務研修をしていること。
1.個人、家族に対する高い看護ケア
2.看護者に対するコンサルテーション看護者を含むケア
3.保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーション
4.倫理的な問題や葛藤の解決
5.看護者に対する教育
6.専門知識や技術の向上のための研究活動
認定看護師(※2) ・日本国の看護師免許を有すること。
・看護師免許を取得後、実務研修が通算5年以上あること。(うち通算3年以上は特定の認定看護分野の実務研修)
・認定看護師教育課程を修了していること。
1.個人、家族に対する高い看護ケア
2.看護者に対する指導
3.看護者に対するコンサルテーション
(※1)出典:公益社団法人日本看護協会「専門看護師」
(※2)出典:公益社団法人日本看護協会「認定看護師」

専門看護師と認定看護師の大きな違いは、看護ケアをおこなう対象です。

認定看護師が患者のみを対象にしているのに対し、専門看護師は患者やその家族、携わる人を対象とした総合的なケアが求められます。


自分が特化したい分野が明確に決まっている場合は、専門看護師や認定看護師を目標としたキャリアプランを考えると良いでしょう。

マネジメント

マネジメントとは、事業や組織の運営、経営管理などを指します。

いわゆる「管理職」であり、看護師では看護部長看護師長看護主任などが挙げられます。

病院の規模が大きくなるほど現場の統率も難しくなるため、組織が円滑に稼働できるように管理者を設置します。

なお、一般的な各マネジメントの役割は以下のとおりです。

役職 主な役割
看護部長 ・看護部門全体のマネジメント
・院長や副院長の補佐
・新人看護師の採用計画作成
・教育方針、計画の作成
・業務計画や予算案を策定
・病院運営に関わる業務
看護師長 ・担当病棟のマネジメント
・職員への支援と人材の育成
・方針に基づいた目標の達成
・医師や他部署との連携
・職場環境の改善や向上
看護主任 ・看護業務全般の管理
・看護師長の補佐
・看護師への指導、教育、相談、サポート
・職場環境の改善や向上

看護主任や看護師長になるためには、職務経験のほか、コミュニケーション能力やリーダーシップ力、マネジメント能力等が求められます。

看護部長はより包括的なマネジメントが求められるため、情報収集能力や問題分析能力など、病院運営に必要な能力が必要になるでしょう。

リーダーシップを発揮し、問題解決や意思決定が得意な看護師は、管理職を目指すキャリアプランを描くと良いでしょう。

病院以外で働く看護師のキャリアプラン例

看護師は、病院以外でも様々な場面で活躍できる職種です。

病院以外で働きたい看護師は、以下のようなキャリアプランも検討してみてください。

病院以外のキャリアプラン例
  • 産業看護師
  • 訪問看護師
  • クリニックの看護師
  • 保育園の看護師
  • 検診センターの看護師
  • 美容クリニックの看護師
  • ケアマネジャー

各職種の特徴や、具体的な仕事内容について詳しく紹介するので、キャリアプランの参考にしてみてください。

産業看護師

産業看護師は、一般企業に勤める看護師のことです。

医務室に勤務し、従業員の健康診断や予防接種等の健康管理活動や、労働災害の予防や健康相談等の実施をすることが主な仕事です。

従業員が怪我や病気をした場合は、応急処置や病院への搬送手配もおこないます。

産業看護師の勤務形態は、企業の就業サイクルに合わせるのが一般的です。

夜勤はなく、カレンダーどおりの休日で働けるため、ワークライフバランスを重視するキャリアプランにしたい看護師におすすめです。

訪問看護師

訪問看護師は、患者の自宅に訪問し、医療や看護のケアをする看護師です。

担当医師と連携しながら患者の健康管理をし、回復に向けて必要な看護ケアをおこなうことが主な業務です。

ケアの対象は高齢者や病気を抱える患者、リハビリが必要な患者など幅広く、それぞれに合わせたサポートが必要になります。

基本的に夜勤や残業はないですが、オンコールによる緊急対応が求められるケースもあります。

訪問看護ステーションに勤めてノウハウを学べば、将来的には独立も視野に入れられる職種です。

クリニックの看護師

クリニックでは、一般的な病院と同様に、医療処置や注射のほか、医師の補助をすることが主な業務です。

病床数が19以下と規模が小さいことから、予約管理や受付業務、患者の情報管理等の事務作業も看護師が担当するケースもあります。

比較的軽症の患者が対象なため、精神的な負担は少なく、入院を受け入れていないクリニックであれば夜勤もありません。

また、シフト勤務で働くケースが多いため、勤務時間を調整しやすいのもクリニックのメリットです。

結婚や出産、育児などのライフイベントを見据えて、家庭と両立しながら働くようなキャリアプランを描きたい看護師におすすめの職種です。

保育園の看護師

保育園で働く看護師は、児童の健康管理や医療ケアが主な業務です。

ほとんどの保育園では、看護師の業務と並行して保育業務もサポートします。

保育園なので夜勤はなく、土日祝日も休みなので、ワークライフバランスが整えやすい職種でしょう。

プライベートと仕事を両立しやすいキャリアプランを考えている看護師や、子どもと関わることが好きな看護師におすすめの職場です。

検診センターの看護師

検診センターでは、胃がん検診や大腸がん検診など、特定の病気を早期に発見するための業務をおこないます。

具体的には、患者への問診や、身長や体重の測定採血、心電図等の検診業務が挙げられます。また、検診結果のチェックや精密検査の手配など、事務的な作業もあります。

基本的に健康な人を対象として検査をするため、病院のようにプレッシャーがかかる業務は少ないです。

夜勤もなく、休日もしっかりととれるため、休日は家庭に時間を使うキャリアプランにしたい看護師におすすめです。

美容クリニックの看護師

美容クリニックでは、美容関連の治療や手術の補助が主な業務です。

具体的には、患者への問診や、治療器具や薬剤の準備、医師の補助や患者へのアフターケアなどが挙げられます。

美容クリニックは自由診療であるため、公的医療保険が適用されません。施術の価格はクリニックが独自に設定ができるため、比較的収入が高い傾向にあります。

また、健康な人を対象にしているため、業務のプレッシャーは少なく、夜勤も基本的にありません。

美容に関する知識が身につけながら働きたい看護師におすすめの職場です。

ケアマネジャー

ケアマネジャーは、高齢者や障害者などの利用者に対して、介護福祉サービスを提供する専門職です。

利用者のケアプランの作成や、利用者の介護、状況のモニタリングや、その家族とのコミュニケーション等が主な業務です。

医療機関や介護施設と連携して働くため、看護師としての経験を活かせる可能性があります。

また、利用者の家族には、健康管理や予防に関するアドバイス、心理的なサポートをする機会もあります。

このように、看護師資格との相性が良い職種のため、看護師としての経験を活かしたキャリアプランにしたい人におすすめです。

看護師のキャリアプラン策定方法3STEP

ここまで、看護師の代表的なキャリアプラン例について解説してきました。

難しそうに思われるかもしれませんが、実は看護師のキャリアプランは簡単に設定することができます。

具体的には、看護師のキャリアプランは以下のステップに沿って考えましょう。

キャリアプランの策定方法3STEP
  • 理想の将来像を設定する
  • 現状を整理する
  • 目標達成までの過程を明確にする

これらのステップを紙に書き出しながら実施することで、看護師のキャリアプランは簡単に策定できます。

それぞれのステップを詳しく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

理想の将来像を設定する

キャリアプランを策定するために、まずはあなたが理想とする将来像を設定しましょう。

理想の将来像を設定することで、目標達成に向けてこれからどうすべきかが明確になります。

例えば、自分が身につけたいスキルや年収、勤務時間等の観点で考えてみるとわかりやすいです。

そして、その目標はモチベーションを長期的に維持できるような内容にすることが大切です。

もちろん、理想とする将来像はライフステージによっても変わるため、その時々で柔軟に変えても問題ありません。

まずは、現時点で思い描ける理想像から考えてみましょう。

現状を整理する

理想像を設定した次は、現状を整理しましょう。

現状を整理することで、理想像との差分を把握でき、これからすべき具体的な行動を考えられるようになります。

現状を整理するためには、現在のスキルや経験、資格や学歴などの要素を紙に書き出してみましょう。

目標達成までの過程を明確にする

現状を把握できたら、目標達成までの道筋を具体的に考えていきます。

ゴール地点の目標から逆算して考えることで、これからどのようなスキルや経験を積む必要があるかを明確にできます。

女性の看護師の場合は、結婚や出産等のライフイベントも考慮した上で、目標を実現するまでの過程をできるだけ具体的に考えることが大切です。

キャリアプラン実現のために看護師がすべきこと

ここまで、看護師のキャリアプラン策定方法について解説してきました。

キャリアプランを策定した後は、実際にそのキャリアプランを実現していく必要があります。

そこで、次はキャリアプラン実現のために看護師がすべきことを紹介していきます。

キャリアプラン実現のためにすべきこと
  • 必要な情報を収集する
  • セミナーや勉強会に参加する
  • 資格を取得する
  • キャリアアップ可能な職場に転職する

キャリアプランの内容は人それぞれですので、そのキャリアプランを実現する上で大切なことも人によって異なります。

そのため、これから紹介するポイントのなかであなたに合ったものを選び、実行してみてください。

それでは、キャリアプラン実現のために看護師がすべきことをそれぞれ解説していきます。

必要な情報を収集する

キャリアプランの実現に向け、まずは必要な情報を収集しましょう。

キャリアプランの内容によって、必要な情報は異なります。

例えば、あなたのキャリアプランを実現するために「資格が必要なのか」「実務経験が5年以上必要なのか」「どのような勤務条件である必要があるのか」などは、そのキャリアプランによって異なります。

情報収集の方法は、先輩看護師に質問したり、インターネットで調べたりなど、様々あります。

まずは、あなたが設定したキャリアプランを実現するために、適切な情報を集めることから始めましょう。

セミナーや勉強会に参加する

キャリアプラン実現のために、セミナーや勉強会に参加することも望ましいです。

キャリアプランによっては、高度な知識が必要だったり、資格取得が必要になったりすることも多いです。

セミナーや勉強会に参加することで、必要な知識を取り込めるほか、仕事に対するモチベーションの向上も期待できます。内容によっては、専門知識を深める機会にもなるでしょう。

また、キャリアプランを実現するために参加したセミナーや勉強会だと、同じ道を志している看護師も多く、切磋琢磨できる仲間を見つけられる可能性もあります。

有料のセミナーや勉強会だと、より一層身が引き締まり、キャリアプランの実現に近づけるかもしれません。

資格を取得する

キャリアプランによっては、資格が必要なこともあります。

もちろん、資格が不要なケースもありますが、取得しておけばキャリアの幅を広げるきっかけにもなるでしょう。

具体的に、看護師のキャリアプラン実現におすすめな資格としては、以下のようなものが挙げられます。

資格 概要
専門看護師 特定分野において専門的な知識・技術を有することを示す資格
認定看護師 特定分野において深い知識・技術を有することを示す資格
ケアマネジャー 介護、支援が必要な高齢者や障害者に向けた最適なケアプラン作成やサービス実施ができることを示す資格
臨床心理士 臨床心理学の知識に基づき、患者へ心のケアができることを示す資格
保健師 保健師として、健康指導や健康管理ができることを示す資格
助産師 出産時の介助や新生児のケアをするための知識・技術を有することを示す資格
福祉住環境コーディネーター 医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案できることを示す資格

キャリアプランの実現に向け、必要な資格がある場合は、取得に向け勉強に取り組みましょう。

なお、資格によっては、実務経験や特定のカリキュラムを修了している必要がある場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

キャリアアップ可能な職場に転職する

キャリアプランによっては、キャリアアップのために転職をした方が良いこともあります。

先ほど紹介した方法でキャリアプランを策定した際に、理想像と現状の差分が大きすぎる場合は、今の職場で働いていてもキャリアプランを実現できない可能性があります。

その場合は、キャリアプランを実現できるような職場に転職してみましょう。

看護師専門の転職サイトを使えば、希望条件を入れて検索することで、キャリアプランを実現できるような職場が見つけられます。

そこで次の章では、マネ会がおすすめする看護師向けの転職サイトについて詳しく紹介します。

看護師のキャリアアップにおすすめの転職サイト3選

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ここでは、マネ会がおすすめする看護師に特化した転職サイトを3つ紹介します。

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まとめ

活躍できる場所が多い看護師にとって、早いうちからキャリアプランを策定しておくことは非常に大切です。

早いうちからキャリアプランを設定していれば、仕事や資格取得に対するモチベーションも高まるでしょう。

キャリアプランの策定には、まず目標を決め、現状を理解したうえで、実現するための具体的な道筋を描くことが大切です。

キャリアプランが策定できたら、実現のために必要な情報収集や、資格取得を進めましょう。今の職場でキャリアプランを実現できそうにない場合は、転職を検討することも大切です。

もし転職をする場合は、看護師向け転職サイトを活用しましょう。必要な情報が収集でき、よりキャリアプランの実現がイメージしやすくなるはずです。

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