4つの商店街が力を合わせてにぎわい創出!秋田県湯沢市の人気イベントをインタビュー PR

4つの商店街が力を合わせてにぎわい創出!秋田県湯沢市の人気イベントをインタビュー

秋田県の最南東部に位置する湯沢市は、名物「稲庭うどん」や「小安峡大噴湯」などの温泉地でよく知られる観光資源豊かなまちです。

今回お話を伺ったのは、湯沢市中心商店街のにぎわい創出を担う「まちなかにぎわい委員会」委員長の藤田健志さん。湯沢市の魅力はもちろん、学生たちとコラボして開催した作品展示イベント、子どもから大人まで楽しめる地域イベントなどについて詳しくご紹介いただきました。

稲庭うどんと地熱のまち、秋田県湯沢市

小安峡の空撮画像

―本日はよろしくお願いします。まずは秋田県湯沢市について教えてください。

藤田さん:湯沢市は菅前首相の出身地で、2023年5月には湯沢駅前に銅像が建てられました。名物としてよく知られているのは約350年の歴史を誇り、日本三大うどんに数えられる「稲庭うどん」です。

2023年9月30日・10月1日には「第11回全国まるごとうどんEXPO」という日本各地のご当地うどんを集めたイベントも湯沢市で開催されました。

稲庭うどんの画像

地酒も全国的に人気があり、湯沢市には蔵元が4つあります。伝統的な特産品に関しては「川連(かわつら)漆器」産業も盛んです。

職人が製作中の川連漆器の画像

―観光名所についてもご紹介いただけますか?

古くから栄えた温泉地「小安峡大噴湯」や「泥湯温泉」などがあり、特に秋は紅葉の見頃で、温泉と紅葉を楽しむ方でにぎわいます。

また、湯沢市には日本ジオパーク認定の「ゆざわジオパーク」があり、地熱のまちとしてさまざまな企画を検討中です。観光や学習目的で訪れる方々を受け入れることもあります。

平成6年からは湯沢の地熱を活用して上の岱(うえのたい)地熱発電所で発電を行っており、発電出力は、28,800kWと、湯沢市全体の使用電気量に相当しています。

このように湯沢市は四季折々の魅力や特産品、観光名所、資源があるまちです。

―ありがとうございます。「まちなかにぎわい委員会」ではどのような活動をされているのでしょうか。

湯沢市には商店街が4つあり、距離で言うと4つ全て合わせて数キロにも及びます。この4商店街による色々なイベントを開催して活気あるまちづくりをしている団体が「まちなかにぎわい委員会」です。

大きな取り組みとしては「まちなか文化祭inゆざわ」、「ゆざわの休日」、「まちゼミ」があり、今回は湯沢市ならではの取り組みである「まちなか文化祭」と「ゆざわの休日」についてご紹介します。

子どもたちの作品を商店街で展示!「まちなか文化祭 in ゆざわ」

作品を展示する商店街空き店舗の画像

―「まちなか文化祭inゆざわ」は2023年9月に開催されたそうですが、どのようなイベントだったのでしょうか。

まちなか文化祭は、商店街の空き店舗を利用して、湯沢市内の中学校・高校の文化系部活動や生徒会作品、小学校・支援学校の推薦作品の展示を行うというイベントです。

開催の背景は、コロナ禍で学校の各種大会や文化祭が中止になってしまったことでした。児童・生徒による絵画などの作品は、基本的に文化祭・学校祭の開催時に展示されます。

しかし作品を作っていても、コロナ禍で努力の成果を多くの人に披露する機会がなく、保護者の皆さんも見られる場が限られてしまいます。

そこで高校生の皆さんから催事企画の提案を受けたのをきっかけに、地域の学校と湯沢市中心商店街が協力・連携し、商店街を利用した展示イベントを実施しました。にぎわい創出と児童・生徒の皆さんのモチベーション向上がねらいです。

「まちなか文化祭」で創造力豊かな作品を鑑賞していただくことで、商店街だけでなく来場者の方々にもエールを届けられたらと考えました。

ー展示はどのように実施されましたか?反響もお聞かせください。

商店街の空き店舗を活用し、作品がガラス越しに見えるように展示しました。ウィンドウショッピングのように、お店の外から見られるイメージです。学生の皆さんや保護者の方々、買い物等で商店街を訪れた方々が商店街を歩いて鑑賞を楽しんでくださり、地域誌や新聞にも取り上げられ、とても好評でした。

まちの文化と音楽、産業が織りなすイベント「ゆざわの休日」

「ゆざわの休日」特設ステージで演奏する吹奏楽団

―「ゆざわの休日」についてもご紹介ください。

秋田弁には「きてたんせ」という言葉があります。これは「来てください」という意味で、おもてなしの心が表れた方言です。

「ゆざわの休日」はこの言葉をもとに始まった感謝祭のようなイベントで、商店街だけでなく近隣地域の新たな気づきを生む仕掛けを作っています。湯沢市の音楽や文化などを集結させ、子どもたちや市民が活躍する魅力ある市街地を創出するための企画です。

2023年10月に実施した際は、初の試みとして市が実施する「湯沢城下チャレンジラン」というマラソン大会と同時開催しました。

―同時開催によって何かコラボをされたのでしょうか。

湯沢城下チャレンジランのランナーの方に「ゆざわの休日」で使える500円分のチケットを渡して、上位完走者の表彰も「ゆざわの休日」のイベント特設ステージを使うといったコラボをしました。

ランナーの皆さんも楽しめるイベントにしたことで、イベント会場には例年よりも多くの方々に足を運んでいただき、活気あるイベントになったと思います。

―物販の内容や他の催し物についても教えてください。

湯沢銘酒やドイツビールの販売、地元学生による販売、商店街会員やキッチンカーによる飲食物の提供など、さまざまです。

催し物としては大抽選会やゴーカートの他に、小・中学校、高校の吹奏楽部やバトン部などによる演奏やパフォーマンス、一般団体による演奏、伝統芸能なども披露されました。

実は湯沢市は「音楽のまち」としても知られています。吹奏楽部が全国大会へ何度も出場したり、湯沢高校には音楽大学への指定校推薦枠があったりと、若い世代の挑戦も盛んですし、市は毎月「月イチコンサート」と題して湯沢市出身のオペラ歌手など、多様な音楽家を招いてコンサートも開催しています。

「ゆざわの休日」でも「まるごと湯沢ミュージックストリート」というステージプログラムを設け、音楽が絶えない一日となりました。

県内外からのチャレンジを歓迎!空き店舗の活用補助も

小安峡大噴湯の画像

―今後のにぎわい創出に関する展望があればお聞かせください。

湯沢市にはさまざまな魅力がありますが、今後は特に国内でも珍しい「地熱のまち」であることを活かしたいと考えています。外部へより積極的に発信していきたいですね。

―最後に、マネ会読者の皆さんにメッセージをお願いします。

湯沢市には4つの商店街があり、市の「空き店舗対策補助金」という制度もあります。補助金を活用すると家賃の半額が一年間補助、内装を変える費用の4分の1が補助されるといった手厚い内容になっていますので、湯沢の商店街で起業したい、チャレンジしたいという方はぜひ検討してみてください。

近隣の方のみならず、県外からの移住・起業も歓迎です。例えば初めは湯沢市でリモートワークをしながらいずれ起業するという方法もあるかと思います。

湯沢にはおいしい稲庭うどんや地酒、そして心身ともにあたたまる温泉もありますので、湯沢の魅力を存分に堪能していただけたら嬉しいです。

―本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

まちなかにぎわい委員会 委員長

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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