いつでもゴルフが楽しめる!無人インドアゴルフ練習場「SWING24/7」とは?株式会社スイングファクトリーに聞いてみた
近年、室内でゴルフの練習が楽しめる、インドアゴルフ練習場が増えています。その先駆けとして日本で初めて、24時間営業のインドア無人ゴルフ練習場「SWING24/7」をオープンしたのが株式会社スイングファクトリーです。
現在、フランチャイズを含めて27店舗を展開しており、ゴルフ人気の高まりもあってますます需要が高まっています。
今回は、株式会社スイングファクトリーの宮田さんと小竹さんに、「SWING24/7」の概要や、ゴルフ業界の現状などについてお話を伺いました。
日本初24時間無人営業のインドアゴルフ練習場「SWING24/7」をオープン
―本日はよろしくお願いします。まずは、御社の事業内容について教えてください 。
宮田さん(以下、宮田):弊社はSWING24/7という、ゴルフシミュレーターを搭載した24時間通い放題のインドアゴルフ練習場のフランチャイズ事業を展開しています。
直営店は横浜市の黄金町店の一店舗のみですが、2023年7月23日に大阪支店の今里店がオープンします。店舗は現在全部で28店舗あり、東京都と神奈川県をメインに千葉、埼玉、新潟に各1店舗ずつ展開しております。
―SWING24/7をスタートした経緯をお聞かせください。
小竹さん(以下、小竹):弊社は2009年にゴルフバーの運営から事業をスタートし、2018年7月に横浜の黄金町に日本初となる24時間無人営業のインドアゴルフ練習場SWING24/7一号店をオープンしました。
当時、屋外を含めても24時間営業のゴルフ練習場はまだ少なく、フィットネスクラブでは24時間無人の施設が多かったので、ゴルフでも同じようなサービスを提供できないかと考えたのがSWING24/7を始めたきっかけです。
―SWING24/7について、詳しく教えていただけますか。
宮田:SWING24/7は、ゴルフシミュレーターを搭載した24時間通い放題のインドアゴルフ練習場です。スクリーンに練習場やコースの風景が映し出され、実際に練習場やコースにいるような感覚でゴルフを楽しめます。
会員様は個別のカードキーで入室し、一時間ゴルフを楽しんでいただき、終わりましたら自分で片付けて施設を退出するシステムになります。クラブをはじめ練習に必要な道具は全店舗に用意してあり、初心者の方やゴルフセットをお持ちでない方でも気軽にゴルフを始められる施設となっています。スイングデータ等もしっかり出るので、上級者の方にも満足いただいております。
全ての打席にシミュレーターが備わっており、ボールが自動で出てくるオートティーシステムも導入されています。
小竹:全打席にオートティーシステムを導入しているのが、弊社のこだわりです。最近、インドアゴルフ施設も増えてきていますが、オートティーを導入している施設はそれほど多くありません。
お客様が打ったボールを回収するのは危険も伴うため、安全面を考えて全店舗全打席にオートティーを採用しています。
ゴルフ人気が高まり、ビジネスとしてもゴルフへの注目が高まっている
―最近、ゴルフ人気が高まっているそうですね。
小竹:レジャー白書によると、コロナの影響によりゴルファーの人口は40万人から60万人増加したとされています。一つのスポーツで約60万人増える事は、異例なことだと思います。特に、20代〜30代の若い世代がゴルフを始める傾向が強いです。
正直、ゴルフの無人運営はブルーオーシャンと言われていて、ゴルフ業界全体としてもバブルを迎えています。ゴルフ場も予約がなかなか取れない状態になっています。
宮田:若い女性ゴルファーも増えてきていますが、SNSの影響も大きいと考えています。ゴルフウェアもどんどんオシャレにかわいくなっていて、コースはもちろん、ゴルフウェアを着て練習に行く様子をSNSに投稿する方も多く見受けられ、SNSを通じてゴルフの人気が広がっている印象があります。
ゴルフウェアのブランドを立ち上げる「ゴルフ女子」もいますし、女性芸能人の中にもゴルフを楽しまれている方がたくさんいます。
―ゴルフビジネス業界で注目のトピックスはありますか?
小竹:弊社が現在展開している24時間のインドアゴルフ練習場が、業界内で注目を集めていると思います。
宮田:最近はフランチャイズに関するお問い合わせが一層増え、大手企業様も興味を持って話を聞きにいらしていただけるようになりました。
―日本で初めて24時間無人営業のインドアゴルフ練習場を開設されたということで、他社に比べて優位性も高いように思うのですがいかがですか?
小竹:他社さんも良い部分も沢山あるとは思いますが、弊社は安全性と利便性を考えてオートティーを必ず導入するなど、今後も生き残れるような店舗づくりを考えています。このような姿勢に共感して、多くのオーナー様にフランチャイズ契約をいただいていると思います。
宮田:弊社はシミュレーターを代理店から購入せずに工場とタイアップして製造しているため、シミュレーターを安く手に入れることができています。
その分、他のシミュレーターを採用したゴルフ練習場に比べて月額費をお安く設定する事が可能です。その為会員様の継続率が圧倒的に高く現代のニーズに合ったカジュアルに通いやすいゴルフ練習場を実現できていると思います。
若い方からご高齢の方まで、老若男女問わずさまざまな方が気軽に通える環境を整えています。
フランチャイズ店は、工事開始から約1ヶ月半でオープン可能
―FC加盟店の募集について、まずは開業の流れを教えてください。
宮田:まずは、物件探しから始まります。良い物件が見つかった場合は人口調査を掛け、過去に出店した店舗のデータを元に出店後収支に問題のない地域か調査を行います。
出店できる見通しが立てば、機械の設置が可能な物件か専門業者に確認を依頼します。問題がなければ、レイアウト、費用(御見積り)をオーナー様の確認して頂きます。ご納得いただき、工事が開始されましたら通常は約1ヶ月半でオープンすることができます。
―開業までは非常にスピーディーですね。
宮田:そうですね。一番時間がかかるのが、物件探しです。天井にドライバーがぶつからないために、天井の高さは必ず3mは必要です。物件探しにかかる期間はそれぞれ異なりますが、ご納得のいく物件が見つかるまでサポート致します。
―所有されている不動産を活用される方もいらっしゃるのですか?
小竹:持ちビルでの開業をご相談いただくこともあります。路面店や2階までの条件を出しているケースも多いですが、弊社では空中階にも対応しています。
―収支モデルについて教えてください。
宮田:一例になりますが開店費用としては加盟金が200万円、こちらは一律です。内装及びブース工事費が800万円~、広告費が60万円~、雑費が60万円程、ゴルフシミュレーターが一台300万円になります。一般的にゴルフシミュレーターは、弊社と同スペックのタイプですとシミュレーターのパソコン(プログラム)だけで約300万円の費用がかかります。
しかし、弊社ではプロジェクターやオートティー、シミュレーターなどすべて含めて300万円となっており、比較的お安く提供させていただいております。
この価格で提供できる理由としては、工場とタイアップをしてシミュレーターの製造を行っているからです。日本にあるゴルフシミュレーターの99%は、韓国で製造されています。韓国の工場が韓国の代理店に販売し、その代理店が日本の代理店に販売し、最終的に日本の代理店が顧客に販売するのが一般的な流れです。
ゴルフシミュレーターと一言で言っても、品質には差があります。弊社では、社長が元々ゴルフ関連の仕事をしていたこともあり、社長自身が韓国の工場を周りより安全で優れたシミュレーターを探し、3年掛けて見つけた工場と提携を持ち掛け、実現したタイアップによりシミュレーターの製造を行っています。
24時間無人営業で、誰でも使いやすいシミュレーターを依頼、開発し、工場から直接購入することでコストを抑え、価格などが分かりやすい一式セットで提供する仕組みです。
通常のシミュレーターに表示されるデータはプロの解説ありきで作られていますが、SWING24/7は無人営業なのでプロのサポートがなくても会員様自身で分析できるようなものにしています。工場との提携により、メンテナンスやバージョンアップも迅速に行える体制を整えました。
―ランニングコストは、どのぐらいかかるのですか?
宮田:月々のランニングコストで最も大きな部分を占めるのは、賃料です。家賃の金額によって、月々のランニングコストが大きく異なります。光熱費は3万円~5万円ほどです。また、セキュリティと安全性を考慮して記録の取れるカードキーやセキュリティーシステム等を導入しており、それと決済サービス等も合わせて、各システム代として一式約45,000円が必要です。その他には、雑費が約5万円程度です。
ロイヤリティは一律10万円です。一部のフランチャイズでは売上の一定の割合(%)をロイヤリティとして設定していますが、どれだけ売り上げあげても一定額をロイヤリティとして取られるよりも、一律の方がオーナー様もモチベーションを維持して楽しく運営ができると考えました。フランチャイズといっても、オーナーの方にしっかり利益を得ていただきたいですね。
小竹:通常、ランニングコストの中で最も大きな部分を占めるのは、人件費だと思います。その点、弊社の場合は無人営業を行っており、人件費がかからないのは大きなメリットだと思います。
物件探しから融資計画のデータ作成まで、手厚い開業サポートも
―開業や運営を行うにあたって、サポートはしていただけるのでしょうか?
宮田:開業準備も、店舗探しからしっかりサポートさせていただきます。必要であれば融資に必要なデータのお渡し等もご協力させていただいております。オープン前には、実際に店舗オーナーになるための準備として3~5日間程の研修を設けています。研修では機械のメンテナンスや簡単な接客などを学んでいただきます。
オープン時には、弊社でホームページもサービスで作成します。さらに、本部支援として年に3回ほど、大きな広告を出させていただいております。例えば、ゴルフダイジェストの雑誌に1ページの広告を載せたり、周辺地域でゴルフを検索している人に向けてYouTube広告を流したりしています。
アンタッチャブルの柴田さんと稲村亜美さんが出演する「ゴルフスイッチ」という番組の撮影をSWING24/7両国店で行っていただき、番組内で宣伝していただいたこともあります。
また、約3か月に1回程度、オーナー会を開催しています。先日は焼き鳥屋さんに各店舗のオーナーさんが集まり、食事を楽しみながら情報交換を行いました。
―どのような方が、フランチャイズ経営をされているのですか?
宮田:初めてフランチャイズ経営する方が大半です。個人で開業したいという方もいますし、ゴルフが好きでゴルフの仕事に挑戦してみたいと始められる方もいます。
このように元々は個人のオーナーが多かったのですが、最近では事業者も増えてきました。ゴルフ人口も増加しており、ゴルフ事業への注目度も高まっています。
SWING24/7で気軽にゴルフを楽しんでほしい
―今後のご計画・展望がありましたらお聞かせください。
宮田:最近、地方からのフランチャイズのお問い合わせが急激に増えてきました。現在、直営店が黄金町店しかないため、お店の雰囲気を確認するために県外からわざわざ黄金町店に訪れてくださっています。
地方の直営店を増やした方が案内もしやすいですし、一番お問い合わせの多かった大阪に支店を7月23日にオープンが決定しました。今後は直営店もフランチャイズ店も全国展開していく予定です。
小竹:SWING24/7は設備や環境が整いながら、会費も非常に手頃です。今後の全国展開で、ゴルフを始めたい方やゴルフを再開したい方に気軽にゴルフを楽しんでいただきたいです。
そして、SWING24/7で練習を積んだ方々がゴルフ場でゴルフを楽しみ、ゴルフ業界全体が盛り上がることを願っています。弊社は、みなさんがゴルフを楽しむための、入り口になりたいと思っています。
―マネ会の読者へ向けて、メッセージをお願いします。
小竹:弊社のコンセプトは「もっとゴルフを自由に楽しく」です。ゴルフは少し格式張ったイメージが強いと思いますが、一スポーツですので気軽に楽しんでいただけたらと思っています。私たちは皆さんがゴルフを気軽に楽しめるように、お手伝いしたいと考えています。ゴルフは本当に楽しいスポーツなので、ぜひ気軽に始めてみてください。
宮田:弊社のシミュレーターでは練習モードやデータ分析、コースモード、コースでの練習モードなど、様々なモードをお楽しみいただけます。ぜひ、ご自身に合ったスタイルで、ゴルフを楽しんでください。
―本日は、ありがとうございました。
株式会社スイングファクトリー
代表取締役
株式会社スイングファクトリー
統括マネージャー/店舗開発
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。