出会いの体験を変える、新たなコミュニケーションツール「プレーリーカード」とは?株式会社スタジオプレーリーにインタビュー PR

出会いの体験を変える、新たなコミュニケーションツール「プレーリーカード」とは?株式会社スタジオプレーリーにインタビュー

これまで初対面の相手と自己紹介を行う際は紙名刺を用いるのが一般的でしたが、これからはプレーリーカードが広く活用されるようになるかもしれません。

プレーリーカードはスマートフォンにかざすだけで自己紹介ページが表示され、紙名刺では伝えきれない多彩な情報を伝えることが可能です。

このプレーリーカードは「デジタル名刺」ではなく「コミュニケーションツール」として開発され、単なる個人の自己紹介にとどまらず幅広く活用されています。

今回は株式会社スタジオプレーリーの坂木茜音さんに、「プレーリーカード」の特徴や活用方法についてお話を伺いました。

紙名刺の課題を解決し、出会いの体験をさらに豊かにする「プレーリーカード」

プレーリーカードのイメージ画像

―本日はよろしくお願いします。まず、御社の事業内容についてお聞かせください。

弊社は、2023年2月にローンチしたデジタル名刺と呼ばれるプレーリーカードの販売を行っています。さらに、ご要望を多くいただき、法人さま向けの管理画面も提供しています。

企業ビジョンとして「新しい出会いの文化を創造し、コミュニケーションを豊かにする」ことを掲げ、出会いの文化をアップデートすることを基軸に事業を展開しています。

―「プレーリーカード」とは、どのようなサービスなのでしょうか?

プレーリーカードと呼ばれるICカードをスマートフォンにかざすだけで自己紹介ページが表示され、ページを通して自分のさまざまな情報を伝えることができるサービスです。

自己紹介ページは、大きく3つのパートに分かれています。

まず、名前や肩書き、趣味、経歴など基本的な情報が載せられる1つ目のパートがあり、その下にFacebookやInstagramなどのあらゆるSNSやsansanやeightなどの名刺管理ツールの連絡先を共有できる2つ目のパートがあります。さらにその下の3つ目のパートには、自由にリンクを載せることができます。

例えば、作品紹介のポートフォリオ、営業資料、Googleフォーム等です。日程調整ツールを載せて、その場で日程調整を行っているユーザーさまもいらっしゃいます。

私たちは「出会いの体験をもっと豊かにしたい」という思いで、プレーリーカードを制作しています。現在は、働き方や生き方が多様化しており、転職される方や副業を行う方も多いですし、独立されて個人事業主やフリーランスとして活躍される方もどんどん増えてきています。

「スラッシュワーカー」といった言葉も生まれるなかで、自分を紹介する初対面の瞬間は非常に大事だと考えています。

そこで、肩書きや社名といった限られた情報しか載せることができない紙名刺よりも、個人を立体的に伝えるようなサービスを作れないかと考えて生まれたのが「プレーリーカード」です。

スマートフォンにかざすだけで利用できるというのも特徴の1つですし、カード両面をオリジナルのデザインで作れるというのも大きな特徴です。

世界に1つだけのオリジナルのカードが作れるということで、デザイン作成から楽しまれている方もたくさんいらっしゃいます。

また、一度購入いただくと、ずっと使い続けることができるので、紙名刺をたくさん印刷している方にとっては環境にも、お財布に優しいという側面もあります。

例えば紙名刺の場合、部署名が変わると刷り直しが必要で、渡す間もなく捨ててしまうという話も聞くのですが、プレーリーカードを活用することで、こうした紙資源の無駄づかいもなくすことができます。

さらに、大量の名刺を受け取ると、どうしても記憶に残りづらいという課題もあります。こうした紙名刺の「課題解決」と出会いの価値をさらに豊かにする「価値創造」という2軸でプレーリーカードを展開しています。

―プレーリーカードは一度購入するとずっと使えるということですが、利用に際して料金が発生することはないのでしょうか?

個人プランと法人プランがあり、個人プランでは月額料金などは一切いただいておりません。

私たちは文化づくりを第一に考えており、まずは間口を広げてできるだけ多くの方にプレーリーカードを楽しんで使っていただきたいと考えています。そのため、現状は買い切りの形で提供しています。

また、QRではないためカメラを起動する必要もなく、本当に相手に何もしてもらわなくても、プレーリーカードを通して気軽に繋がることができます。

―プレーリーカードを通して取得した情報は、いつでも見返すことができるのですか?

はい、可能です。「履歴」という機能がありまして、何月何日に誰の情報を取得したのか一覧で表示されます。もちろん相手が登録していれば、顔写真も表示されますし、個人のページに飛んで詳細な情報を見返すこともできます。

―プレーリーカードはギフトとしても利用できるのでしょうか?

もちろん可能です。ギフトの場合、デザインを考えてから贈ることもできますし、相手にデザインを考えてもらう体験から贈ることもできます。

実際にプレーリーカードをギフトとして贈ったという声をSNSで目にしたことがありますし、私の知人も、プレゼントとして利用した際に「すごく喜んでもらえた」と聞きました。

友達へのプレゼントが大きな反響を呼び商品化へ

プレーリーカードのイメージ画像

―「新しい文化をつくる」とおっしゃっていた通り、名刺交換の文化を変えるような素晴らしいサービスですね。プレーリーカードが誕生した背景についても、教えていただけますか。

実は、同じシェアハウスに住んでいたアーティストの友達へ、プレゼントとして制作したのが始まりなんです。

ヨーロッパでアート活動に挑戦するということだったのですが、当時はアーティストの友達が自分を表現する手段として、紙名刺にインスタのQRを載せて出会った人に渡すという方法しかありませんでした。

これでは名刺がなくなると渡せるものがなくなってしまいますし、QRを載せていてもなかなか読み取ってもらえないこともあります。そこで、何かできないかと共同代表の片山と考えて生まれたのが、プレーリーカードです。

最初はかざすとインスタグラムが開くという非常にシンプルな機能でしたが、シェアハウスのメンバーにプレゼントしたところ、周りの友達も「ほしい」と言ってくれ、リリース前にベータ版のサイトを試しに作ってみることにしました。


すると、自分の知らない人もTwitter(現在のX)で共有してくれるほど広がっていき、ビジネスとして本格的に展開することにしました。

「友達が喜んでくれたらいいな」という思いで始めたのですが、徐々に自分が知らない人にも広がり始め、少しずつ気持ちが変化していったんです。

目の前の友人を喜ばせたいと思って作ったものが、さまざまな人の課題解決や今まで感じたことのなかった新しい価値を作れるかもしれないと気づき、迷わずプレーリーカードを広めていこうと思いました。

個人の紹介にとどまらず、多彩な場面で「プレーリーカード」が活躍

プレーリーカードのイメージ画像

―「プレーリーカード」はどのような方におすすめですか?

主に新しいものを積極的に楽しんでくれるイノベーター層やアーリーアダプター層の方々ですね。様々なところでプチバズが少しずつ起こり、スタートアップの経営層の方、ビジネスインフルエンサーやコスプレイヤー、アーティスト、デザイナー、カメラマンなど、多彩な分野で活躍されている方が面白がって使ってくれました。

また、私たちが想定していなかったところでは、例えば、50〜60代の方や、ラーメン屋のオーナーさんなどの一見デジタル化と少し離れているように感じる方も使ってくれています。

ラーメン屋さんの場合は、自分自身だけでなく料理へのこだわり、お店の紹介など複合的に自己紹介が行えるところに価値を感じて下さり、プレーリーカードを活用いただいています。

さらに、少し変化球なところでは、ワンちゃんの名刺として利用されるケースもあります。ワンちゃん友達との交流の際に活用する方もいれば、ペットホテルに預ける際に苦手なものやアレルギー等、ワンちゃんの情報を伝えるために活用される方もいらっしゃいます。

名刺という入口ではあるのですが、個人の紹介だけではなく、お店や会社、地域の紹介などにも活用されていて面白いなと感じています。

私たちはまず第一に個人の文化づくりを考えていたので、法人さまのサービス開発に関しては1年〜半年先を想定していました。

しかし、実際に利用してくれている方から、「部署で使えないの」「コミュニティで使えないの」といった問い合わせが相次ぎ、前倒しでサービス提供を始めました。

個人も法人も両方の視点で文化づくりを進めていく必要があると、今非常に強く感じています。

―利用者さまからの評判は上々のようですが、印象的な反響はありましたか?

本当にありがたいことに、好意的な意見をたくさんいただいています。なかでも面白いなと思うのは、人によって持ち方が全然異なるんです。

例えば、紙名刺とプレーリーカードを併用して、ラフな交流会やイベントではプレーリーカードを活用し、商談の際には紙名刺を使用しているビジネスマンの方もいらっしゃいます。

プレーリーカードを持っていれば紙名刺がなくなっても安心と思って持ち始めたら、結局紙の名刺を持たなくなったという方もいらっしゃいます。

また、展示などを行う際にプレーリーカードを誰でも読み取れるように設置するケースや、地方創生を図るため町の魅力を発信するツールとして活用されるケースもあります。

それから、これは衝撃だったのですが、自治体の方はほとんど自費で名刺を印刷されているそうで「プレーリーカードが便利すぎる」というお声をいただいています。

行政や国を巻き込んでアクションに繋げていくのは、やりがいを感じています。

プレーリーカードで出会いの体験を変えたい

プレーリーカードのイメージ画像

―今後の計画や目標があればお聞かせください。

文化づくりをするうえで、「個人のアクションをどんどん広げること」「名刺文化が一番強い法人さまを巻き込んで協力者を増やしていくこと」「行政や国と一緒に取り組んでいくこと」の3つのアプローチが大事だと考えています。

なかでも、利用者のなかで一番多い層が個人事業主の方やスタートアップということもあり、特に個人へのアプローチは重要だと考えています。利用者を増やすとともに名刺を使っていない方にも活用いただけるように、取り組んでいきたいです。

プレーリーカードは入口としてはデジタル名刺ですが、コミュニケーションツールであると私たちは考えています。

そのなかで、普段紙名刺を使っている方がデジタル名刺に持ち替えてもいいですし、名刺を持たない方がデジタル名刺を持つのもいいのではないかと考えています。将来的には、学生さんや名刺を持たない方々と一緒に文化づくりしていくのもありだと思いますし、名刺を持たなくなったシニア層の方々が持つとどうなるのかということも日々妄想しています。

多様なコミュニケーションの形があるなかで、プレーリーカードを通じて皆さんがお互いを知ることができる環境づくりをしていきたいです。

法人さまの場合は、ファンコミュニティやコワーキングスペースなどで会員証のように活用されているケースもありますし、コミュニティでの活用も進めていきたいです。

また、自治体さまと協力してまちづくりや人づくりといった観点からも、できることがあるのではないかと思います。

プレーリーカードはスマートフォンにかざすと自己紹介が表示されるシンプルなサービスではありますが、意外と奥深いんです。プレーリーカードで出会いの体験を変えていくことが、今後の目標です。

―プレーリーカードの登場によって、名刺交換という文化がなくなってくるかもしれないですね。

そうですね。ただ、紙の名刺文化は江戸時代から160年以上も続いているように、変えるべきところがある反面、変えなくても良いところもあると思うんです。

掲載する情報をよりリッチにするという部分は変えるべきところではあると思うのですが、お互いに持っているものを対面で交換し合うという文化はリスペクトしていきたい部分ではあります。

今後どのような形になっていくかわかりませんが、残すべきところと変えていくところをあえて線引きをして、プレーリーカードの拡大に取り組んでいくのが面白いのかなと考えています。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

プレーリーカードはデジタル名刺といいつつ単なる名刺ではなくて、出会いをDXするようなものだと考えています。文化をアップデートすることには、今後も積極的に取り組んでいきたいです。

2月にローンチしたばかりで、現在はアーリーアダプターの方々に使っていただいている状況です。ノーマルになる前の自慢できるタイミングでもあると思うので、少しでも興味をお持ちいただければ、ご利用いただけると嬉しいです。

また、ぜひオリジナルのデザインを作っていただきたいです。例えば、文字情報として社名や住所を入れなくていいとなったとき、どのような情報を載せるか考える時間は、非常に豊かなものになると思います。

プレーリーカードを今後も応援していただきつつ、よろしければご活用いただけると嬉しいです。

―本日はご紹介いただき、ありがとうございました。

株式会社スタジオプレーリー
共同代表

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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