メンテナンス込みの布団のサブスク「RAKUTON」とは?株式会社ライフクリエーションに取材
季節の変わり目で気になることのひとつ、布団の衣替えやクリーニング。クリーニングに出す手間や保管場所でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを解決すべく、滋賀県草津市に本社を構える株式会社ライフクリエーションは初期費用不要、メンテナンスフリーで利用できる布団のサブスク「RAKUTON(ラクトン)」を運営しています。
サービス開始の背景や提供内容の詳細について、同社の代表・鈴木 良太さんにお話を伺いました。
新生活を応援する布団のサブスク「RAKUTON」
―本日はよろしくお願いします。まず、御社について教えてください。
当社は2024年で創業5年目で、布団のレンタル業を中心に事業展開しています。1日レンタル、1週間レンタル、1ヶ月レンタルといったラインナップから始め、それに加えてサブスクリプションサービスの「RAKUTON(ラクトン)」を始めました。
―「RAKUTON」のメインターゲットと、開始された理由をお聞かせください。
「RAKUTON」のメインターゲットは新生活をされる若者の方です。新生活には布団が必要ですが、引っ越し費用や家賃、家電など、それ以外のことにもたくさんお金がかかります。そのため、少なくとも布団には初期費用をかけずに皆さんが新生活を送れたらと考えて、サブスクという形式で「RAKUTON」を始めました。
―なぜ対象を布団に決定されたのでしょうか?
20年ほど前に、私自身が上京した時の経験がきっかけです。購入した布団を時々クリーニングしたかったのですが、クリーニング店が自宅から遠く、車も持っていなかったので、大きな布団を外に持ち出すことができず、どうにも洗濯ができないという状況でした。
仮にクリーニングに出せたとしても、洗濯されて帰ってくるまでのクリーニング中に使う替えの布団も無かったため、一年中同じ布団を使ってしまっていました。
このような自分自身の苦い経験をもとに、「きっと今でも当時の自分と同じような状況に陥って、不衛生な布団環境で寝続けている若者の方が多くいるはずだ」と思い、「RAKUTON」を始めました。
また、私は法人向けのリネンサービスに強みをもつクリーニング会社も経営をしており、洗濯のノウハウが応用できるという点も後押しになりました。
受け取り・返送が自宅で完結。ストレスフリーの定期交換も
―「RAKUTON」のサービス内容を詳しくお聞かせください。
「RAKUTON」は布団が初期費用0円、月額料金だけで利用できるサービスです。コースは2つあり、ライトコースは月額3,278円(税込)でシーツがセッティングされた掛布団のみをお届けします。
スタンダードコースは月額4,378円(税込)で、掛け布団・枕・シーツ類、ベッドパッドもしくは敷布団の寝具一式フルセットをお届けします。
どちらのコースも年2回の定期交換付きで、秋冬用への交換時は羽毛羽布団、春夏用への交換時は肌掛布団をお届けします。
「RAKUTON」の特徴は、布団に関わる面倒な部分を全て引き受けるサービスであるということです。布団の受け取り・返送が全てご自宅で完結し、クリーニングやしみ抜き、補修や交換を当社が行います。
また、使用中でない布団は当社で保管しますので、お客様のご自宅に保管場所は必要ありません。
―布団のメンテナンスや保管を気にしなくていいのは嬉しいですね。「RAKUTON」で届くのはどのような布団でしょうか?
掛け布団は厳選されたスモールフェザーと立体キルト加工が施された羽毛羽布団、敷布団は中心に厚めのウレタンフォームを採用した多層構造の敷布団をお届けします。
ただ、「RAKUTON」が大切にしているのは「清潔な布団をお届けする」ということです。交換が必要な場合はすぐに取り換えが利くようにしていますので、それが実現できないような高級布団は取り扱っておりません。常に布団の清潔さを一定に保つことを重視しています。
ちなみに、現在のところ新規のお客様にはほぼ100%、新品の布団を提供しており、お届け後はそのお客様専用の布団になります。布団にどのお客様のものか識別できる耐洗ラベルを付けているため、衣替えで再びお届けする布団はそのお客様が以前使っていらっしゃったものとなります。
申し込みはWebサイトから。フロアタイプとベッドタイプが選べる
―「RAKUTON」の申し込みから布団の受け取りについて教えてください。
新規お申し込みの際は、まず「RAKUTON」Webサイトで、インターネットショッピングをする要領で新規お申込み(注文手続き)をしていただきます。
お手続きの際の商品選択画面では「毎月支払い/定額課金」という欄にチェックを入れていただき、布団の基本タイプや希望のシーツカラー等を選択していき、オプション追加の有無やお客様情報の入力、決済に使用するクレジットカード情報等を入力すればお申込み(注文)手続きは完了となります。
布団のタイプには「フロアタイプ」と「ベッドタイプ」があります。シーツ類は基本的に全てセット済みでお届けさせていただくので、開梱したらすぐに使える状態です。
―年2回の定期交換はいつ頃でしょうか?
5月と10月が定期交換のタイミングです。枕本体と敷布団本体以外の全てを一式交換します。
クリーニング済みの布団をお届けしますので、集荷希望フォーマットに1ヶ月以内のお好きなタイミングをお申込みください。その日に古い布団の集荷に伺いますので、使用済み商品を所定のケースに入れて渡していただけば交換完了です。
オプションで、定期交換を5月、10月、1月の年3回、あるいは5月、7月、10月、1月にすることもできます。
メンテナンス費用と保管場所。布団の悩みをサブスクで解決
―改めて、布団をレンタルするメリットを教えてください。
布団を購入する場合、数万円の大金がかかるほか、クリーニングを利用するとさらにお金と手間がかかりますし、保管場所も必要ですので、サブスクでレンタルするのはコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。
―ユーザーの方の感想もお聞かせください。
アンケートへの回答で「新社会人で上京するにあたり申し込みました」「一人暮らしを始める子供用の寝具として契約しました。衣替えをして頂けるサービスなので、親としても安心でありがたいサービスです」といった声をいただいています。
購入以外の選択肢を広めたい。SDGsに貢献する活用システムも
―今後の展望や読者へのメッセージがありましたらお聞かせください。
布団を買う以外の選択肢があるということを世の中に定着させたいですし、今後、お客様数の増加とともに細かいところにも手が届くサービスにしていきたいと考えています。
また、弊社では解約に伴ってサブスクでは利用されなくなった寝具類は全て専用工場でメンテナスを行い、弊社の他のレンタルサービス(KASIFUTON)で再活用しています。そして、再利用できなくなった商品についてのみ廃棄するという運用にしています。
そのため、社会的に重要であるSDGsの観点でも貢献できているサービスであると自負しています。
布団のクリーニングや保管でお困りの方は、ぜひ「RAKUTON」の利用をご検討ください。
―本日はご紹介いただき、ありがとうございました!
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。