大田原商工会議所が取り組む「一店逸品運動」とは?大田原市の特産品やイベントもご紹介
営業の停止や売上の低下など、新型コロナウイルスの影響を受けて数々の事業者が苦しい状況に陥っています。「行きつけのお店が閉店してしまった」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
この状況に対して、栃木県大田原市の大田原商工会議所では、地域ならでのユニークな取り組み「一店逸品運動」などをとおして、大田原市の飲食店をはじめとした数々のお店を支援しています。
この記事では、一店逸品運動の内容や大田原市の魅力についてご紹介します。
豊かな自然と都市部が共存する栃木県大田原市
大田原市は、栃木県の北東に位置するまちです。日本有数の鮎の宝庫と言われる清流「那珂川(なかがわ)」、八溝山地(やみぞさんち)の山並みなど、豊かな自然に恵まれています。
中・西部の平野部には都会的なエリアが広がっており、栃木県北部の拠点地域とされています。豊富な自然と、利便性に優れた都市部が共存しているのが特徴です。
また、市内には国宝「那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)」をはじめとした数多くの史跡が残されており、史跡めぐりができる観光地としても人気を集めています。
お店の個性とまちの魅力を高める「一店逸品運動」
大田原市では、ほかの地域にはないユニークな取り組みとして「一店逸品運動」がおこなわれています。
一店逸品運動とは、大田原商工会議所と大田原商店連盟が中心となって始めた取り組みで、それぞれのお店の「逸品」を創作・PRし、個性やまちの魅力を高めることを目的としています。「与一逸品物語」という名称で平成24年3月にスタートしました。
今では40店舗以上のお店が参加しており、新型コロナウイルスの影響を受けた事業者の販売拡大などにも役立っています。
この取り組みの大きな特徴が、開催される豊富なイベントです。ビールや地酒などを飲みつつ、与一逸品物語に参加するお店のおつまみを味わえる「一店逸品ビアガーデン」など、大田原市では一店逸品運動に関するさまざまなイベントが開催されています。
このほか、「一店逸品スタンプラリー」や「一店逸品お店回りツアー」も人気のイベントです。それぞれのイベントについて、詳しい内容をご紹介します。
一店逸品スタンプラリー
一店逸品スタンプラリーは、与一逸品物語の参加店で開催されているスタンプラリーイベントです。
参加店で買い物をすると「お買い物スタンプ」が、来店するだけでも「ご来店スタンプ」をスタンプ台紙に捺印してもらえます。5店舗分の各スタンプを貯めて応募すると、豪華賞品が抽選で当たる仕組みです。
賞品は主に「お買い物券」と、レジャー施設で使える「レジャー券セット」の2つが設けられており、下記のようにスタンプの種類によっても内容が変化します。
スタンプの種類 | 賞品 |
---|---|
ご来店スタンプ |
・3,000円分のお買い物券(抽選で10名) ・1,000円分のお買い物券(抽選で40名) ・お楽しみレジャー券セット(抽選で5名) |
お買い物スタンプ |
・10,000円分のお買い物券(抽選で5名) ・5,000円分のお買い物券(抽選で5名) |
ちなみに、次回の応募締め切りは2022年1月14日、抽選日は2022年1月末となっています。機会があれば、ぜひ申込んでみてください。
一店逸品お店回りツアー
一店逸品お店回りツアーは、ガイドからまちの歴史を聞いたり、与一逸品物語の参加店が誇る逸品の魅力に触れたりしながら、まちを散策するツアーです。
お昼には参加店の逸品を味わえるランチタイムが設けられており、店主こだわりの味を楽しめます。
参加費は、昼食代と保険料込みで1,500円(税込)です。リーズナブルな価格で大田原市の魅力を再発見できる素敵なイベントです。
新型コロナウイルスの影響を受けたお店を支援するサイトを開設
新型コロナウイルスの影響を受けたお店に対して、大田原商工会議所ではさまざまな形で支援をしています。その代表的な支援の1つが、「コロナに負けるな!みんなで応援大田原」の開設です。
コロナに負けるな!みんなで応援大田原は、飲食店をはじめとした数々のお店を紹介しているWebサイトです。各事業者の売上増加や、地域内経済循環の活発化に役立っています。
また、サイト内には大田原ふるさと大使による応援メッセージが掲載されており、事業者も消費者も勇気づけられるようなデザインに仕上がっています。
大田原市の特産品や特色あるイベントをご紹介
大田原市の魅力を伝えるうえで欠かせないのが、特産品やイベントの数々です。
大田原市では、豊かな自然を活かしてアスパラガスやお米、唐辛子などのさまざまな特産品が生産されています。また、地域ならではのイベントも大田原市の魅力の1つです。
ここからは、大田原市の魅力的な特産品やイベントを一部ご紹介します。
日本一の生産量を誇る唐辛子
大田原市では古くから唐辛子の生産が盛んにおこなわれており、その生産量は日本一を誇ります。
主に生産されているのは、「栃木三鷹」と呼ばれる品種の唐辛子です。日本で作られている国産一味・七味にはこの品種が使われていることが多く、全国的にも人気の品種です。
そんな栃木三鷹を使用したさまざまな料理を味わえる飲食店が、大田原市には数多くあります。
具や皮に唐辛子を練り込んだ「とうがらし餃子」、生地に栃木三鷹を練り込んだ「さんたマルゲリータ」など、料理は70種類以上あり飲食店によって多種多様です。普段はなかなか味わえない唐辛子ならではの辛味、旨味を体験できます。
このほか、唐辛子の粉末を入れた「とうがらし水ようかん」など、唐辛子を使ったスイーツを楽しめる飲食店もあります。大田原市に足を運ぶ機会がある方は、ぜひ食べてみてください。
大迫力の大田原屋台まつり
大田原屋台まつりは、毎年春頃に大田原市の市街地で開催されるおまつりです。
江戸時代の大田原神社の例大祭が起源とされており、豪華な装飾を施した9台の屋台がまちを練り歩きます。
なかでも、夜におこなわれる9台の屋台による「ぶっつけ」は迫力満点です。ぶっつけでは、それぞれの屋台をギリギリまで近づけ、太鼓や笛による競演がおこなわれます。
まとめ
大田原商工会議所では、一店逸品運動や特設サイトの開設など、さまざまな形で新型コロナウイルスの影響を受けた事業者を支援しています。
また、大田原市は栃木三鷹を味わえる飲食店や特色あるイベント、古くから残る史跡など、見どころ満載のまちです。新型コロナウイルスの影響が落ち着いてきたら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
作曲・編曲などの仕事を経て、専業ライターに。音楽系の記事が得意と思われがちですが、金融・ビジネスに関するテーマが一番得意です。自身が経済的に苦労した経験を活かし、誰よりも分かりやすくお金の知識をお届けします。他にもプログラミング、webデザイン、VODなど様々なジャンルの記事を執筆しています。趣味はプログラミング・アニメ・旅行・ギターの演奏・ミルクティーの飲み比べ。投資にも興味があり、お金の上手な使い方を勉強中です。