伊賀鉄道に乗って忍者発祥の地へ!観光をさらに楽しむための情報を伊賀鉄道株式会社にインタビュー PR

伊賀鉄道に乗って忍者発祥の地へ!観光をさらに楽しむための情報を伊賀鉄道株式会社にインタビュー

「伊賀鉄(いがてつ)」の愛称で知られる伊賀鉄道は、三重県の伊賀上野駅〜伊賀神戸駅間を結ぶ約16キロの鉄道です。忍者発祥の地、伊賀市ならではの忍者列車は長きにわたり地域を代表する列車として親しまれています。

今回は、伊賀鉄道での取り組みや沿線の観光情報について、伊賀鉄道株式会社代表取締役常務の増田政俊さんにお話を伺いました。

100年以上にわたり伊賀エリアの生活や観光を支えてきた「伊賀鉄道」

上野市駅の様子

―本日はよろしくお願いします。まずは、御社の事業内容について教えていただけますか?

伊賀鉄道は、1916年に伊賀上野駅~上野市駅間を走る鉄道として開業しました。その後、社名変更や合併などを経て、近畿日本鉄道株式会社の伊賀線として長年地域の皆様に愛されてきました。

2017年に、伊賀市が車両や線路、建物などのインフラを所有、電車の運営を伊賀鉄道が行うという形で現在の姿になりました。伊賀上野駅〜伊賀神戸駅の鉄道です。中心駅の上野市駅は、別名「忍者市駅」として親しまれています。

最近では、2024年3月からICOCAを導入したり、スマホ定期券の発売を開始したりするなど、お客様の利便性を考えた取り組みを進めています。

また、伊賀エリアを盛り上げていくために、季節ごとの地域のイベントにあわせて、伊賀鉄道でもさまざまなイベントを実施しています。

GWの「伊賀線まつり」は、「伊賀上野NINJAフェスタ」と、10月の「いがてつマルシェ」は、「上野天神祭り」と同時に開催しており、たくさんのお客様で賑わいます。

その他、イベント列車も運行中です。「甘いもんとれいん」「利き酒とれいん」「花火鑑賞列車」「お月見列車」など、季節ごとに楽しめる列車を企画しています。

開催の詳細は、HPや公式SNSで発信しています。

思わず揃えたくなる!こだわりのオリジナルグッズ

電車型のマグネットのイメージ画像

―伊賀鉄道のオリジナルグッズも充実しているそうですね。

キャラクターグッズから食品まで、グッズの企画には力を入れています。

1番人気なのは、「電車型のマグネット」です。忍者列車などの現役の車両、昔走っていた車両のデザインとあわせて6種類あり、中のマグネットが可動式なので、電車を前後に連結しても楽しめます。お子さまにも人気です。

―かわいらしい見た目で全種類集めたくなりますね。

最近では、食品の販売も開始しました。

「パスタでポン」は、貝殻状のパスタをキャラメル味でサクサクに仕上げ、地元の人気醤油「はさめず」でコーティングした大人気のお菓子です。どこか懐かしい味で食べ始めると止まらなくなってしまいます。子どもから大人までお楽しみいただける味なので、伊賀鉄道の映え系のお土産品として最適です。

「パスタでポン」のイメージ画像

また、駅係員が泊まり勤務のときにつくるこだわりのカレーの味を再現した「忍者市駅まかないカレー」も好評です。辛さの中に甘みのあるスパイシーな大人の味わいが特徴です。

その他にも、伊賀線全線開通100周年を記念して誕生した伊賀鉄道イメージキャラクター「広小路かや」やマスコットキャラクター「ふくにん」のグッズも揃っています。オリジナルグッズは、いがてつオンラインショップでも販売しております。

―鉄道ファンの方からも注目されているユニークな取り組みもあるそうですね。

伊賀鉄道の独自の取り組みで、「つり革オーナー制度」や「まくら木オーナー制度」があります。企業PRや個人的な思い出としてご利用いただき、伊賀鉄道を支援していただくという取り組みです。

つり革のさやの部分やまくら木のプレートにメッセージとお名前を記載し、1年間掲出したのち、オーナー様へご返却します。

つり革は、色の展開がありカラフルで車内が華やかになります。つり革自体が一般ではなかなか購入できないので、記念にもなるかと思います。

まくら木は、お渡しするときは年季が入った状態になりますが、1年間電車を支え続けた証です。

オーナー様の募集期間を設けていますので、ご興味のある方は、HPをご確認いただければと思います。

忍者の里ならでは!伊賀鉄道名物「忍者列車」

忍者列車のイメージ画像

―「忍者列車」についてご紹介いただけますか。

伊賀鉄道といったら忍者列車というほど、地域の皆様に親しまれています。誕生から27年ほどたった今でもこの列車を目当てに各地からお客様がいらっしゃいます。忍者列車は、青、ピンク、緑の3種類です。忍者をデザインした車両で、車内にもこだわりが詰まったユニークな列車です。

イベント列車ではなく、通常車両として毎日運行しています。車両点検などで運行しない日もありますので、タイミングよく忍者列車に出会えたらラッキーです。

1997年9月9日(平成9年9月9日)に伊賀市の工業団地の街びらきイベントで、当時近鉄の車両で初のペイント塗装車両として、忍者列車第1号を松本零士先生にお願いしてデザインしていただいたことがきっかけです。青の忍者列車の車体には、松本零士先生の直筆のサインがありますので、必見です。

車内には、忍者のマネキンが置かれていたり、手裏剣のデザインが施されていたりするなど、遊び心のある仕掛けがあります。

緑の忍者列車は、内装に三重県産の木材を使用した「木育トレイン」になっています。お客様に三重県産の木材を身近に感じていただき、森林を支える社会づくりへの理解を深めることを目的として、三重県の助成により実現しました。木のぬくもりを感じられる車内には、木製の手裏剣型の珍しいつり革があります。

手裏剣型のつり革のイメージ画像

伊賀エリアの観光をお得に楽しめる切符も

―観光におすすめの切符があるそうですが、どういったものなのでしょうか。

「一日フリー乗車券」をご用意しております。

紙の切符とスマホアプリ「RYDE PASS」でご購入いただけるデジタル版があります。

紙の切符は、ご利用当日に駅や車内でご購入いただいておりましたが、お客様がより便利にご利用いただけるようデジタルチケットを導入しました。

デジタル版では、一日フリー乗車券単独の商品だけでなく、伊賀鉄道のグッズをお得にご購入いただけるセット商品や、料金は変わらず沿線地域のお店で特典が受けられるコラボ商品もあります。

デジタル版は、よりお得で便利になりましたので、スマホアプリ「RYDE PASS」を活用して、伊賀の旅を楽しんでいただきたいです。

―伊賀エリアの旅をより楽しめるような取り組みも開始されたそうですね。

歴史探訪アプリ「たまむすび」の新しい取り組みを開始しました。「たまむすび」は、知的好奇心を満たす旅の提案として、地域の観光資源、特に地域に根付いている神話、伝承に関わるスポットを実際に訪れるためのツールとして、交通チケットと観光情報を連携させるアプリです。

伊賀市の観光需要のさらなる掘り起こしや地域のファンづくりを目指しています。単なる周辺の観光紹介だけでなく、観光ルート案内機能や謎解きを楽しみながら旅行していただける魅力ある内容となっています。アプリ内では、伊賀鉄道デジタル一日フリー乗車券もご購入いただけます。

使い方などの詳細は、HPをご確認ください。

伊賀鉄道沿線のおすすめ観光スポット

伊賀上野城のイメージ画像

―伊賀の観光でおすすめのスポットはありますか?

まず、おすすめするのは「伊賀流忍者博物館」です。上野市駅から徒歩8分ほどです。

忍者発祥の地ならではの、本物の忍者体験ができる施設です。伊賀の忍者は日本遺産にも登録されています。博物館の外観は茅葺屋根の建物で、内部には敵の攻撃に備えてさまざまな仕掛けが隠されています。

本物の忍者道具や資料を見ることができるほか、忍者集団「阿修羅」による迫力満点の忍術実演ショーや本物の手裏剣投げの体験もできます。

次におすすめするのは、「伊賀上野城」です。上野市駅から徒歩10分ほどです。

日本100名城にも選ばれているお城で、400年ほど前に築城の名手といわれる藤堂高虎によって建設されました。白く美しい壁を持つ天守の屋根の形が鳳凰が翼を休めている姿に似ていることから、別名「白鳳城」とも呼ばれています。

見どころは、伊賀を囲む山々の稜線や城下町の風景が一望でき、殿様気分に浸れる最上級の展望です。約30メートルと日本有数の高さを誇る石垣の上から堀をのぞけば、その高さに驚くこと間違いなしです。「日本1、2の高さで有名な高石垣」という、思わず笑ってしまうような曖昧なPR看板もあるので探してみてください。

グルメでは、お菓子の食べ歩きができる「城下町お菓子街道」がおすすめです。

和菓子屋さんの組合で発行している、もぎりチケット制のクーポンです。1回で5枚のサービスチケットが付いていて、クーポン1枚につき1店舗で、各店おすすめの和菓子と引き換えられます。どのお店も魅力的でどこに行くか迷ってしまいます。

それぞれのお店にはクーポン対象商品以外にも、季節限定商品などもたくさんあります。その時期にしか味わえないものがあるので、実際に行ってみてお好みの和菓子を見つけてみてください。

新施設オープンや万博開催でさらなる地域活性化に期待

改札の様子

―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。

現在、上野市車庫の裏で新しい忍者体験アトラクション施設を建設中です。城下町の中心市街地を活性化する事業の一環で、VRゴーグルを使った近代的な忍者体験や忍者の郷土料理、隠れ宿など、今までにない新しい体験ができる施設だそうです。

オープンは2025年春の予定とのことですが、2025年の関西万博に向けて、この地域への観光の起爆剤として地元の方々も期待しています。

伊賀鉄道におきましても、関西万博に向けて鉄道各社が一致団結して2023年9月にリリースした「KANSAI MaaS」アプリでのチケット販売を行う予定です。インバウンドのお客様も含め、多くの方に伊賀の魅力を発信していきたいと考えております。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

伊賀は観光地としてはまだまだ手入れされていない古びた城下町ですが、そこに地元で暮らす人々の人情や温かみを感じていただけます。関西人の気質が強く、どの店舗に行ってもお店の方との会話は大変楽しいです。ちょっと辛口でテンポのよい話しぶりに、また来たいと思われるお客様がたくさんいらっしゃいます。

また、伊賀といえば、「伊賀牛」「伊賀米」「伊賀の地酒」の3つは外せません。伊賀へ来ないと味わうことができないものも多いので、お越しの際はぜひ楽しんでいただきたいです。

大阪、名古屋からは車でのご来訪もとても便利ですが、電車の旅でゆったりと風景を楽しみながら、城下町を散策して、おいしいお酒と料理、そしてこの地域の方々の世話好きな人柄に触れていただければと思います。

また、伊賀鉄道では公式SNSで情報を発信中です。ぜひフォローしていただき、最新情報をチェックしてくださいね。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました!

©松本零士/零時社

伊賀鉄道株式会社
代表取締役常務 鉄道営業部長

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