風景や名物を歌い込んだ音頭に合わせて1万人が踊る!「山形花笠まつり」の魅力を紹介 PR

風景や名物を歌い込んだ音頭に合わせて1万人が踊る!「山形花笠まつり」の魅力を紹介

日本各地には四季折々のお祭りがあり、地域の人々に親しまれています。また、その土地ならではのお祭りを目的に、旅の計画を立てることもあるでしょう。

山形県山形市で毎年8月に開催される「山形花笠まつり」も、地域に愛される華やかなお祭りです。コロナ禍では開催中止や規模縮小が続きましたが、2023年は通常通りの開催が戻り、活気ある花笠音頭のパレードも予定されています。

今回は約1万人もの踊り手が参加する、「山形花笠まつり」を紹介します。

歴史と文化あるまち山形市

山形は古くは「最上(もがみ)」と呼ばれ、平安時代末ごろには宿駅だった様子が伺える場所です。豊かな自然や文化に触れられ、有名なお祭りも開催されています。

山形市としては、1989年に市制施行100周年を迎えました。そして、2001年には特例市に、2019年には中核市へと移行し、都市としての発展を続けています。

豊かな自然と文化に触れられるまち

山形市は四季折々の景色を楽しめ、有名な観光スポットやお祭りがあるまちとして知られています。

また、日本で初めてユネスコ創造都市ネットワークの映画分野に加盟し、山形国際ドキュメンタリー映画祭も開催しました。

ユネスコ創造都市ネットワークは、2004年発足した世界的ネットワークです。参加都市は優良事例を共有し、持続可能な都市開発に向けた政策や施策の実施などを行なっています。

ほかにも山形市には有名な茶会や、日本遺産・日本農業遺産に認定された「山寺が支えた紅花文化」、自然の恵みから作られてきた伝統工芸品など、文化的な見所が多数存在しています。

山形花笠まつりをはじめ、有名なお祭りも多数

本文山形市は歴史ある街であるため、さまざまなお祭りも開催されています。

  • 5月…薬師祭植木市
  • 8月…山形花笠まつり
  • 9月…日本一の芋煮会
  • 冬…蔵王樹氷まつり

風物詩として地域の人々に親しまれ、観光で訪れる人も多いお祭りが開催されてきました。

約1万人の踊り手が演舞する「山形花笠まつり」

「正調花笠踊り 蔵王暁光」の画像

山形花笠まつりは毎年8月5日・6日・7日の3日間開催し、交通規制を掛けて花笠踊りを披露するパレードが夕方から夜に行なわれます。

パレードでは蔵王大権現の山車を先頭に、約1万人の踊り手たちが花笠音頭に合わせた踊りを披露しつつ、ライトアップされたまちを演舞し、山形の夏の夜を華麗に彩ります。

最上川沿いの名所が歌い込まれた花笠音頭の歌詞や、「ヤッショ、マカショ」の掛け声、踊り手の艶やかな衣装や紅花をイメージした花をあしらった華やかな花笠がパレードの見所です。

パレードへ参加する団体は、毎年6月初めから中旬に募集があり、参加グループは20人以上200人以内と決められています。20人に満たない場合は「オープニング花笠輪踊りコーナー」やパレード最後尾の「飛び入りコーナー」なら参加可能です。

花笠まつりパレード 飛び入りコーナーの画像

活気に満ちた本来の山形花笠まつりが2023年に復活

山形花笠まつりは新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、2020年からの数年は中止や規模縮小が相次ぎました。

2020年は中止、2021年・2022年は規模縮小や開催方法を見直しての実施でしたが、2023年はついに通常通りの形式で開催されます。

約1万人が演舞する夜のパレードだけでなく、昼から花笠まつりを楽しめる「昼も楽しく!花笠まつり」が4年ぶりに復活。ステージで踊りが披露されるほか、踊り方指導のコーナーもあり、昼も夜も花笠まつりを満喫できます。

「昼も楽しく花笠まつり」の画像

花笠まつりの起源

山形花笠まつりは、1963年に蔵王夏まつりの一環で開催された花笠音頭パレードから始まったお祭りです。蔵王夏まつりをPRするイベントのひとつでしたが、独立して現在の形になりました。

パレード開催に合わせて、みんなが踊れる振付けの花笠踊りが考案され、花笠踊りの知名度がアップするきっかけにもなりました。

山形花笠まつりの魅力とは

笠回し系花笠踊りの画像

山形市の夏の祭典として親しまれてきた山形花笠まつりは、さまざまな踊りや華やかな花笠、土地の様子を込めた音頭の歌詞が魅力です。

さまざまな花笠踊り

笠を被ったり手に持って回したりと、従来の花笠踊りには地域ごとのさまざまな踊りがありました。

花笠まつりの起源となった花笠音頭パレードに合わせて、みんなで踊れる日本舞踊的な新しい振付けで一本化された踊りが「正調花笠踊り~薫風最上川(くんぷうもがみがわ)~」です。

こうして誕生した「薫風最上川」は通称「女踊り」と呼ばれ、現在も親しまれています。また、1998年には「男踊り」と呼ばれる「正調花笠踊り~蔵王暁光(ざおうぎょうこう)~」も発表されました。

今では「薫風最上川」「蔵王暁光」のほかに、「笠回し系花笠踊り」や参加者が独自の趣向を凝らした「創作花笠踊り」も登場しています。花笠まつりでも、こうした多彩な踊りが披露され、山形の夏の風物詩としてまちに活気を与えます。

「創作花笠踊り」の画像

「花笠」にあしらわれるのは紅花をイメージした花

花笠踊りに欠かせない「花笠」には、紅花をイメージした花があしらわれ、踊りの種類に合わせて用意されます。紅花は山形市の花でもあり、江戸時代には山形が日本一の産地でした。

踊り手たちの華やかな花笠が連なる様子も、花笠まつりの見所です。笠は市販品のほかに手作りの笠を使うグループもあり、思い思いの笠が使われます。

花笠音頭の歌詞には各地の名所・名物が歌い込まれる

花笠まつりパレードで歌われる「花笠音頭」は、第1回目花笠音頭パレードの開催時に一般公募して歌詞が完成しました。

集まった100以上の歌詞から選定した13歌詞と、従来の2歌詞を加えた15歌詞で構成される歌詞には、最上川の流れに沿って各地の名所・名物が歌い込まれています。

なお、従来から歌われている「花笠音頭」は別名「花笠踊り唄」と呼ばれ、起源には諸説あるようです。

大正時代、作業時の調子を合わせるために歌われていた「土突き唄」に、「渡り土方」が歌う船方節や八木節などが混ざり合って歌われるようになったものが、従来の「花笠音頭」とされています。

三味線と尺八、太鼓の伴奏を入れて民踊化したのは、昭和初期の頃といわれています。

まとめ

2023年の山形花笠まつりは、8月5日(土)~7日(月)に開催されます。4年ぶりに帰ってきた「昼も楽しく!花笠まつり」も開催が決まり、昼も夜もまちが華やかに賑わうでしょう。

活気に満ちた本来の姿で開催できることに、期待も高まっています。

山形花笠まつりは、夏の山形を訪れる際にチェックしたいお祭りの一つ。山形への旅行を計画している方は、訪れてみてはいかがでしょうか。

暮らしに関わるお金の知識を強化するため、FP技能検定に挑戦し、2021年に独学で2級FP技能検定に合格。学んだ知識を活かし、暮らしやお金に関する記事を執筆しています。

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