高さ23mの大型立佞武多が登場!大迫力の夏祭り「五所川原立佞武多」の魅力に迫る
青森県五所川原市で毎年8月に開催されているのが、「青森ねぶた祭」「弘前ねぷたまつり」と並ぶ青森三大祭りの一つ「五所川原立佞武多」です。迫力満点のお祭りに毎年多くの方が魅了されています。
今回は五所川原立佞武多の見どころや歴史について、五所川原商工会議所の藤田さんにお話を伺いました。
津軽平野の中央に位置する豊かな自然に囲まれた青森県五所川原市
―本日はよろしくお願いします。まずは、五所川原市について教えてください。
五所川原市は青森県の津軽平野の中央に位置し、周囲には岩木山や岩木川、十三湖などが広がり自然が豊かです。平成17年に金木町、市浦村と合併し、都市基盤を集積した西北地域の役割を担う都市となっています。
特産品としてはしじみが有名です。五所川原市へお越しの際は、ぜひ味噌汁やバター炒めなどしじみ料理をお楽しみください。
ー五所川原商工会議所では、どのような取り組みをされているのですか?
全国各地の商工会議所を通じて地域間の交流や情報交換を行っている他、地域社会活動として各種イベントの開催や地域社会の発展を目指して新しい豊かなまちづくりを推進しています。また、地域基盤の活性化にも貢献しています。
迫力満点!五所川原市夏の風物詩「五所川原立佞武多」
ー五所川原市では、夏祭り「五所川原立佞武多」が開催されていると伺いました。歴史や概要について教えていただけますか?
お祭りは昨年で25周年を迎えました。お祭りでは立佞武多が街中を練り歩くのですが、立佞武多は約100年の歴史があると言われています。津軽地方におけるねぶた祭りは青森ねぶたや弘前ねぶたなどさまざまありますが、 立佞武多は23mと高さがあるのが特徴です。
大正時代に入ると電気の普及に伴い、ねぶたは縦型から横型が主流となっていきました。しかし、平成5年に当時の設計図と写真が見つかったことをきっかけに、平成10年に有志の手によって約80年ぶりに巨大なねぷたが製作され、 観光につなげていきました。
ー見どころについても教えて下さい。
23mの大型の立佞武多が3台街中を練り歩くので、実際に見るとその大きさにびっくりすると思います。
立佞武多の館では実際にお祭りで運行される立佞武多が展示されていますので、まずは展示をご覧いただき、お祭りでも楽しんでいただければと思います。
ーお祭りでは立佞武多3台が街中を練り歩くというお話でしたが、他にはどのようなことが行われるのでしょうか?
お祭りには全部で15団体が参加しており、さまざまなサイズの佞武多をお楽しみいただけます。大きいもので23m、中型のものは約15mあり、青森ねぶたのように横に広がっているものもあります。
昨年は5日間の開催で合計26万1000人の方にお越しいただきました。有料観覧席も設けていますし、沿道でもご覧いただくことが可能で、さまざまな場所でお楽しみいただけます。
誰でも引き手として参加できる
ー参加された方の反響はいかがですか?
五所川原立佞武多は青森ねぶたのように跳人の参加はなく、主に引き手として参加していただいています。大型の立佞武多は1台を約80名で引くのですが、引き手として参加していただいた多くの方から「来年も出たい」という声をいただいています。
ー誰でも引き手として参加できるのですか?
青森県在住の方はもちろん、他の地域にお住いの方も受付をしていただければ参加いただけます。
現地で「五所川原立佞武多」を楽しんで
ー今後の計画や目標がありましたらお聞かせください。
大型立佞武多は毎年7〜8ヶ月かけて新しいものを1台制作し、3年後には1台を解体して、を繰り返しています。
1台の制作には人件費も含めて約3,000万円が必要で、資金的に苦しい面もあります。そのため、資金確保のためにも、さらにお祭りを広げていきたいと考えています。
―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。
毎年8月4日〜8日の期間に、お祭りを開催していますので、記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ一度足をお運びください。実際に立佞武多をご覧いただき、興味をお持ちいただければ、ぜひお祭りにも参加していただければ嬉しいです。
ー本日はお話いただき、ありがとうございました。
五所川原商工会議所 事務局次長
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。