ユーザーが楽しめる来店促進ツール「ココクジ」とは?株式会社ガハクにインタビュー
ユーザーが思わず来店したくなる仕掛けが簡単に作れる「ココクジ」をご存じですか?
ココクジはスマホで回せるデジタルくじです。「ビール1杯無料」など来店することで受けられる特典を景品にすることができ、ユーザーに楽しんでもらいながら集客につなげていくことができます。
今回は「ココクジ」を開発した株式会社ガハク代表取締役の山口孝治さんに、サービスの特徴やおすすめの活用シーンなどを伺いました。
WEBにも紙にも対応できるデザイン会社「株式会社ガハク」
ー本日はよろしくお願いします。まずは、御社の沿革や事業内容を教えてください。
2013年に以前勤めていた印刷会社を退職し、紙媒体のデザイナーとして独立しました。それからしばらくは1人で仕事をしていたのですが、ウェブの制作会社に勤めていた知り合いが会社を辞めることになり、そのタイミングでウェブも含めた仕事を一緒にやろうということで、2020年に法人化しました。
法人化した当初は、新型コロナウイルスの影響から、売り上げ面で苦戦しました。しかし、徐々に評価いただけるようになり、少しずつ地元の八王子でも「WEBも紙も対応できる小さなデザイン会社」として認知されるようになってきており、売り上げも伸びてきています。現在は、ウェブ媒体と紙媒体を中心に、動画制作やイラスト制作の仕事も請け負っています。
大切にしているのは「結果にこだわること」
ーデザイン会社として事業を展開されていますが、御社のデザインはどのような特徴があるのでしょうか?
弊社がデザイン制作するにあたり一番大切にしていることは、「結果にこだわる」ことです。かっこいいデザインやかわいいデザインを作れるのは、ある種当たり前のことだと考えています。
それよりも、実際に作成した媒体で成果を上げることが大事だと考えており、「媒体を使用してどのように売上に繋げていくか」を考えた提案を心がけています。
例えば、WEBサイトをリニューアルしたいという話であれば、サイトをどのように売り込みに活用していくのか、ゴールのイメージをお客様と情報共有したうえで、制作に入っていきます。
大企業などでも、広報に関して社長自身がチェックされるケースも多く、チラシ1枚でも細かく確認されます。広報活動は「経営の一丁目一番地」となる、大事な部分です。 私自身も経営者のため、広告の大切さは十分に理解しています。
自分の失敗談も交えながら、どうすれば売り上げを伸ばせるか、採用を増やせるかといった相談にも親身に対応させていただきたいという想いで、仕事に取り組んでいます。
ー単にデザインをするのではなく、マーケティング的な部分も含めてサポートしていただけるのが非常に心強いと感じました。
当然、プロのマーケターには敵わないんです。ただ、私自身たくさんお金を払って多くの失敗も経験してきたので、どうすれば成功し、どうすれば失敗するのか、経験を踏まえて一つひとつ伝えながら提案しています。
楽しく来店を促進。マーケティングにも役立つ「ココクジ」
ーココクジとは、どのようなサービスなのですか?
ココクジは、スマホで簡単に回せるデジタルくじです。操作はとても簡単で、メールアドレスを入力し、送信ボタンを押すだけで抽選ができ、すぐに抽選結果が表示されます。
「会計より20%オフ」「ビール1杯無料」といったような来店につながる特典を景品にすることで、お店に来てもらおうという取り組みです。
キャンペーン特典は「あたり・はずれ」「はずれなし」「1等~5等」など、自由に設定が可能です。 クジのURLはお店側で拡散していただきますが、拡散方法は自由です。SNSや自社ページでの展開、紙媒体にQRコードをつけて拡散することもできます。例えば、チラシにQRコードをつけて、クジに当選したらお店で特典が受けられますよといった形でキャンペーンを打つことも可能です。
ー特典があるとお店に行きたくなりますし、操作が簡単なのもいいですね。
操作も簡単ですし、ブラウザだけでできるので、アプリをダウンロードする必要もなく気軽に参加できるのがメリットです。
また、キャンペーンを通じて取得したメールアドレスはマーケティングにも活用できるので、メルマガを中心にマーケティングを行っている会社さんには大きなメリットになると思います。
導入には初期費用もかかりませんし、キャンペーンの設定は弊社のスタッフが行うので、簡単に導入していただけます。
お客様の悩みをきっかけにサービスが誕生
ーどのようなきっかけで、サービスを始めることになったのですか?
とある会社様から、同じ仕組みではないのですがココクジのような抽選システムを作って、既存のお客さんに対してクジのメールを送って掘り起こしをしたいというようなお話をいただきました。
結局、その案件は受注には至らなかったのですが、その時に、ユーザーの方に楽しんでいただきながら集客につなげられるようなものを形にしたいと思ったんです。そこで、システム会社と話し合いながら、サービスを作ったというのがきっかけになります。
新規オープンのお店や不動産会社様には特におすすめ
ー実際に利用された方からの反響はいかがですか。
現在は、サービスがスタートしたばかりなので、モニター店のみでご利用いただいている形になります。そのなかで、「非常に集客に繋がっている」という話を聞いています。クジの当選画面を持ってきて来店された方が、結構いらっしゃるそうです。
ただ、1つ問題点もあって、小さい居酒屋で行った時は、「結局常連の方だけが参加して、新規の掘り起こしにはつながらなかった」という話も聞いています。
現状としては、例えば新しくお店を立ち上げた方が、チラシやDMなどにQRコードを載せてキャンペーンを展開すると、成果が期待できるのではないかと考えています。
ーココクジはどのような方におすすめですか?
新規オープンの店舗のオーナー様や住宅展示会を実施する不動産会社様に、特におすすめです。例えば、自宅でクジを回すこともできるのですが、イベント会場で福引き代わりのような感じで、大きいモニターに繋いで現場でクジを回して、特典を受け取ってもらうこともできます。
ですから、例えば、携帯電話のお店で、最新機種のタブレットとモニターを繋いで、タブレットにも触れていただきながら「デジタル抽選会もやってます」といった感じで、お客さんを呼び込んでもらうのもいいかなと思います。
あとは、お祭りなどのリアルイベントで、福引き代わりにデジタルウェブ抽選会をやっていただくと目を引けると思うので、そういう使い方もいいかなと思います。
ー確かに、住宅展示場などはどんどん新しいお客様が来られるので、非常に相性が良さそうですね。
住宅の契約はなかなか一度で決まることはないと思うので、追っかけでメールを送るなど、マーケティングの部分でも役立つのではないかと思います。
町中でココクジが使われる世界を目指して、まずは実績づくり
ー今後の展望についてお聞かせください。
ココクジは自治体と相性がいいものだと思いますし、地域活性や商店街の活性にココクジを活用いただけるようにしていきたいです。そのために、システムの改修を検討しています。
現状のシステムでは、例えば、商店街で割引キャンペーンを実施して、当選したクーポンを商店街の居酒屋で使うと、居酒屋が商店街に対してクーポンの請求を上げなければいけません。何%割引したかわかる仕組みがないので、この仕組みさえできれば、自治体や商店街にもどんどん導入いただけるようになると思います。
ココクジを実施しているところにはココクジののぼりを立て、町中にココクジののぼりが立っているような世界を夢見ています。
自治体さんにとって、最初の導入が結構高いハードルになると思います。まずは 1つ実績を作って、そこを足がかりにココクジを広げていければと思います。
また、現在多くの制作案件をご依頼いただいており一つひとつの仕事を大切にしながら、ニーズをキャッチして新しいサービスを展開していきたいと考えています。
ー最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。
弊社はまだまだ小さい会社ですが、だからこそ一つひとつの仕事に真剣に取り組んでいます。皆様が抱えている課題解決にココクジが有効であれば、ぜひご利用いただきたいです。現在はリモートで全国どこにいても打ち合わせが可能ですし、少しでも興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
ー本日はお話しいただき、ありがとうございました。
株式会社ガハク 代表取締役
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。