DNPのヘルスケアサービス「FitStats」とは?ポイントを貯めながら健康的な生活を!
健康的な生活を送りたいと思っても、毎日の習慣を変えるのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、独自のポイントを貯めながら健康習慣を身に付けられるヘルスケアサービス「FitStats(フィットスタッツ)」。日本の印刷業界を代表する企業、大日本印刷株式会社(DNP)が提供するサービスです。
今回は、同社でFitStatsを担当する情報銀行事業推進部の齋藤元さんに、開発の経緯やサービスの特徴についてお伺いしました。
印刷会社がヘルスケア業界へ進出。最新の情報技術を活かした事業も展開するDNP
―本日はよろしくお願いします。まずは御社の沿革や主な事業内容を教えてください。
DNPは1876年に創業し、激しい時代の変化を乗り越えながら出版印刷以外の分野にも進出してきました。印刷技術と情報技術を組み合わせて、ICカードや熱転写記録材、電子デバイスなどのさまざまな製品・サービスを展開しています。
1990年代からはIT社会の到来を好機ととらえ、情報分野にも注力してきました。2014年頃からは情報を収集・利活用する「情報銀行(※)」事業にチャンスを見出し、取り組んでいるところです。
2022年4月からは、ヘルスケア分野のサービスとして「FitStats(フィットスタッツ)」の提供をスタートしました。
健康スコアを可視化する「FitStats」
―「FitStats」は、どのようなサービスですか?
「FitStats」は、累計1,100万ダウンロードの実績があるFiNC Technologies社の健康アプリ「FiNC」との協業で始まった、健康状態を可視化するサービスです。
FiNCアプリは体重や歩数、食事、睡眠の記録ができ、主にダイエットや健康活動の記録を目的に使われていますが、FiNCで記録した内容などを独自の「健康スコア」として表示してくれるのがFitStatsです。スコアは毎日変動するので、自分の健康状態がどう変わっているかをひと目で確認することができます。
スコアリングのほかにも、健康づくりをサポートするプログラムやコラムの配信、利用者にマッチしたさまざまな情報が届くので、行動改善に役立てていただけます。
また、サービスの利用に応じて独自の「FitStatsポイント」が貯まっていきます。貯まったポイントはFiNC社が運営するオンラインショップ「FiNCモール」で使えるクーポンなどに交換が可能です。今後、新たなポイント交換先も追加予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。
DNPとFiNC、2社協業によるメリット
―なぜヘルスケアに注目したサービスを始めたのか、FitStatsの開発経緯を教えてください。
DNPでは2014年頃からデータ流通にビジネスの可能性を感じ、情報銀行の事業化を推進してきました。情報銀行の黎明期から、総務省の実証事業等を通じてその普及や制度づくりに協力してきました。それと同時に、自主事業としてどう情報銀行を活用できるかも模索していました。
そして、市場のニーズや事業者の声、健康意識の高まりなどから、ヘルスケア分野に情報銀行活用の道があるのではと考え、現在のFitStats開発につながりました。
―FitStatsはFiNCアプリ内のサービスですが、新規サービスを自社で立ち上げようとはしなかったのですか?
独立した自社サービスの開発も選択肢ではありました。しかし、DNPは一般の方からすると印刷会社のイメージが強く、ヘルスケア分野での認知度も高いとは言えません。
そこで、すでにヘルスケア業界での実績があるFiNC社と協業し、FiNCアプリから新規登録・利用ができるサービスとしてFitStatsの提供を開始しました。
FiNCアプリと一緒に活用いただけるよう、サービスやユーザーインターフェース(UI)のブラッシュアップに取り組んでいるところです。
「FitStats」は健康改善に取り組む30代~50代におすすめ
―FitStatsの利用者層やおすすめしたい人を教えてください。
FitStatsの利用者は、もともとFiNCアプリ利用者の女性比率が高いこともあり、女性が半分以上を占めています。ただし、FiNCと比べると男性の比率が高いのがFitStats利用者の特徴です。
また、FitStatsには、健康意識が高くストイックに健康増進活動に取り組んでいる40~50代の利用者が多くいらっしゃいます。
改善したい健康上の悩みは人によってさまざまですが、身体の衰えや健康面での課題を感じることの多い、30代から50代の方々がFitStatsのメインターゲット層です。ぜひ、健康スコアを毎日チェックして、課題改善に役立てて欲しいと思います。
健康に役立つプログラム配信やポイントサービスも魅力
―健康状態のスコアリングのほかに、おすすめの機能はありますか?
FitStatsではスコアリング機能のほかに、FiNC社のライフサイエンスチーム監修による「健康支援プログラム」を配信しています。日常の行動や季節ごとの注意点など、自身の生活習慣を見つめ直すアクションに取り組んでもらうことで健康促進につながるというものです。
たとえば「食事前やトイレの後、外出後は手を洗おう」「1日の食事で食物繊維は15g以上摂取しよう」「1日7,000歩以上歩こう」といったアクションが配信され、配信するアクションは季節によって変えています。
アクションを達成するごとスコアがアップするので、楽しみながら健康的な生活習慣を身に付けられる機能として利用いただけるのではないでしょうか。
―FitStats独自のポイントはどのように貯めて、どこで使えるものですか?
FitStatsポイントは、以下のようにサービスの利用に応じて獲得できます。
・パーソナルデータの登録
・「オファー」の開封、「アンケートオファー」への回答
・健康スコアのランクアップ(初回ランクアップ時のみ)
・健康スコアのAランク維持(20日間)
また、今年(2023年)6月には「友達紹介」機能がリリースされました。紹介コードを友達にシェアし、そのコードを使って友達がFitStatsに新規登録すると、紹介した人も紹介された人もポイントを獲得することができる仕組みです。紹介できる友達の人数に上限はないので、ぜひ周りの方をたくさん誘ってみてください。
その他、不定期で開催されるキャンペーン等でもポイントを獲得できます。
貯まったポイントは、FiNCのオンラインセレクトショップ「FiNCモール」や、DNPが運営するハイブリッド型総合書店「honto」などで利用可能です。電子ギフトや共通ポイントなど、ポイントの交換先は今後も拡大を予定しています。
情報は厳重な管理とユーザーがコントロールできる体制
―健康増進やポイントサービスなど、FitStatsには便利な機能を用意されていますが、利用者のデータは安全に管理されるのでしょうか?
情報銀行サービスである以上、利用者から預かる個人情報は厳重に管理しており、今年(2023年)7月にIT団体連盟の情報銀行認定制度「P認定」を取得しました。非常に厳しい審査をクリアしておりますので、利用者の皆様には安心してご利用いただけると思います。
情報銀行という仕組みは、名前の通り銀行をイメージしてもらうと理解しやすいのではないでしょうか。銀行は個人から預かったお金を運用し、運用益を利息として還元しています。そして、預かっているお金は銀行が安全に管理しています。情報銀行も同様に、利用者から預かった個人情報を企業へ提供し、得られた便益をポイントや企業からの有用な情報として利用者へ還元します。
預かった個人情報の管理も徹底し、提供データの範囲を利用者がコントロールする機能も用意しています。また、運用マネジメントやセキュリティ体制に問題がないかなど定期的にチェックし、安全性を担保できるよう努めています。
FitStatsの機能改善と情報銀行の有用性をPR
―今後の計画や展望があればお聞かせください。
まずは、FitStatsをより多くの方にご利用いただけるサービスにしたいと思っています。
そのためには、今後も継続的なFitStatsのサービス改善が必要です。健康スコアを表示するだけでなく、どうすれば健康になれるのか一人ひとりをサポートできるようにしたいと考えています。
―今回のインタビューを読まれた読者へ向けて、メッセージをお願いします。
健康維持や改善に対する世間のニーズは年々高まっていると感じます。FitStatsはリリースからまだ1年ほどですが、皆さまが健康な生活を送れるようにサポートできるサービスでありたいと思っています。
FitStatsは、健康になりながらポイントも貯められるお得なサービスです。興味をもっていただけましたら、ぜひ使ってみてくださいね。
―本日はお話いただき、ありがとうございました。
大日本印刷株式会社
ABセンター データ流通事業開発ユニット 情報銀行事業推進部 部長
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。