注目の電動自転車のサブスクサービス「NORUDE」とは?サイクループ株式会社に聞いてみた PR

注目の電動自転車のサブスクサービス「NORUDE」とは?サイクループ株式会社に聞いてみた

電動自転車は上り坂や長距離の移動も楽にできますが、普通の自転車と比べると高額です。通勤・通学や子どもの送り迎えに使いたいと思ってもなかなか購入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

そんな電動自転車を定額で利用できるサブスクサービスが登場し、注目を集めています。

今回は電動自転車のサブスクサービス「NORUDE(ノルーデ)」を提供するサイクループ株式会社 代表取締役 綿谷泰宏さんにお話を伺いました。

中古機器の販売から電動自転車へ事業を転換

サイクループ株式会社のオフィス画像

―本日はよろしくお願いいたします。まずは御社の沿革や事業内容を教えてください。

弊社は2008年に大阪で起業し、2023年で16期目に入ります。もともとは関西を中心に、中古の医療機器や産業機器を扱っておりました。

整体・整骨院の施術で使われる低周波治療器やマッサージ器、工事現場で使われる大型の発電機やエアーコンプレッサーなど人の手で運べないようなものが創業当時のおもな商材です。

創業期から事業所の移転や廃業時に、機器とその他雑多なものをまとめて買い取り中古販売する事業を手がけてきました。

しかし、中古の医療機器・産業機器の市場は大きな成長性が見込めず、同業他社も多い事業です。リサイクルやリユースの市場も変化し、2017年頃からはCtoCで手軽に取引できるプラットフォームも登場してきました。

そうした背景から、中古リユースの事業は今後先細りになるだろうと危機感を持っていたところ、中古の電動自転車に着目し、既存事業をソフトランディングさせながら5年ほどかけて電動自転車の事業を立ち上げました。

まずは2020年に関西で電動自転車のサブスクサービスをスタートさせ、2021年からは東京にも展開し、現在に至ります。

―中古の電動自転車に着目されたのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

医療機器や産業機器を取り扱っていた頃、従業員の方が使っていた自転車も一緒に買い取ったことがありました。数百万単位で売買する大型機械と違い、中古自転車は大きな利益にならないと考えており、正直なところ買い取りには気が乗りませんでした。しかし、意外にも中古自転車の売れ行き、引き合いはすごく強かったんですね。

大型機械は買い取ってから売れるまでにある程度の時間が必要で、半年ほどかかる販売サイクルのものが大半です。自転車の場合は買い取ってから整備して、お店やホームページで売り出すと、即完売が続きました。

これは需要があると感じ、事業の転換先に良いのではと考え、2年ほど自転車産業をマーケティングして、深掘りしたんです。

2017年から2018年ごろの電動自転車市場は、まだ500億円にも満たない規模でした。一方で成長性があって、2030年には1.6兆円にもなるという予想が信頼できるシンクタンクからも発表されています。実際、2022年度には1,000億円規模にまで伸びました。

事業を転換する先として、市場の成長性は申し分ありません。また、参入プレーヤーが意外に少なく、市場構造のイノベーションも起きていなかった点も大きいです。

何十年も前の感覚でやっている事業者が多く、新規参入の余地は十分あると考えて新しい事業の軸に決めました。

―自転車市場が成長している背景には、交通に対する価値観の変化や環境問題、健康への意識の高まりがあるのでしょうか?

現在、自転車市場をけん引しているのはスポーツバイク電動自転車です。業界では軽快車と呼ばれている、いわゆるママチャリは減少傾向にあります。

スポーツバイクは軽量化技術が高まり、スタイリッシュなデザイン性も追求されていることが市場を拡大させている要因でしょう。個人の趣味・嗜好で所有したい存在として自転車の付加価値が高まり、自転車市場が拡大しています。

一方、電動自転車はバッテリー容量の向上や、公共交通の代替手段としてあらためて認識されてきた部分があります。もちろん、健康志向から需要が高まっているとも考えられます。

月額1,990円から利用できる電動自転車のサブスク「NORUDE(ノルーデ)」

NORUDEのロゴ画像

―御社が展開されている「NORUDE(ノルーデ)」は、どのようなサービスなのでしょうか?

簡単にいうと、電動自転車のサブスクリプションサービスです。月額料金1,990円から利用でき、1年・2年・3年と年単位の契約で、契約期間中は自分が電動自転車を所有している感覚で自宅に置いて自由に使えます。

よく自転車のシェアリングサービスと比較されるのですが、ニーズや用途は異なります。

シェアバイクは、旅先などで降りた駅から使えると便利な存在です。一方、我々のサブスクサービス「NORUDE」は、通勤や通学、子どもの送り迎え、ちょっとした買い物など日々の生活において自宅を起点としたニーズがあります。だから、シェアリングサービスとは用途が違ってきます。

―「NORUDE」はどのような方におすすめのサービスですか?

NORUDE」は家に自転車がないと不便な方に対して、電動自転車の購入以外の選択肢を提供するサービスです。自転車は幅広い層の人が乗るもので、社会インフラに近い部分があります。

小さなお子さんやご高齢の方だと乗れませんが、高校生から70代くらいまでの方がターゲットになり得るサービスです。
実際の利用者は、通勤で利用される30代から50代のいわゆる現役世代が8割を占めています。

サービスをはじめる前までは、子育て世代の方が子どもの送り迎えで使われるケースを多く想定していました。それが8割ぐらいになるのではと予想していましたが、実際は2割程度に留まっており、通勤で使われる方が大半を占めています。

―お子さんを乗せての利用ではなく、実際には通勤のニーズが高かったのは意外ですね。他にも実際にサービスを始められてからの気付きや、利用者からの反響はいかがでしたか?

一番感じたのは電動自転車を必要とする期間は意外と短く、サブスク利用が適していた点です。アンケートで電動自転車の利用期間を聞いたところ、平均で2.8年でした。

子どもの送り迎えで使う方は、幼稚園なら最長でも3年です。通勤で乗る方も転勤が多いと1年単位ということもあります。何年乗るかわからないし、バッテリー消耗不安もあります。

そう考えると電動自転車は高額で10万円から、高いものだと20万円ぐらいするものもあり、購入して所有するのはためらいますよね。

そういったこともあり「NORUDE」はライフスタイル変化に合わせて取り入れやすいサービスだという声も多くいただいています。

―最近、宅配ロッカーを提供する企業と提携したサービスも始められたそうですね。


マンションやビルの宅配ロッカーを手掛ける株式会社フルタイムシステムさんと提携し、マンション管理事業者様向けに無人で電動アシスト自転車の管理が出来る新しいシェアリングサービスの提供を開始しました。

もともとは、フルタイムシステムさんがマンションの宅配ロッカーを活用して電動アシスト自転車の鍵の保管、バッテリーの充電が出来るサービスを展開されていたのですが、弊社と連携することで電動自転車自体の提供・管理体制が実現するのではとお声がけいただいた次第です。

マンションで電動自転車を購入し、共同利用する方法もありますが、整備やバッテリー消耗、経年劣化で自転車そのものを買い替える場合のコストがかかります。

また、マンションの場合、構成する居住者の世帯属性が年とともに変化します。ある時点では単身者が多かったり、子育て世帯が多かったりといった変化があり、必要な車両の種類も変わります。

その点、弊社が提供する電動自転車のサブスクサービスであれば、節目ごとに電動自転車の入れ替えが容易です。

既存のビルやマンションにも取り入れられますが、新しく建てる段階から設置を検討されるケースも多く、物件のアピールポイントとして打ち出していくプロジェクトも進んでいます。

中古自転車の流通ネットワークを全国に構築

自転車の整備風景画像

―今後、御社が注力されることや展望があればお聞かせください。

弊社がミッションとして掲げているのは、電動自転車のサブスクを広めることではなく、全国に中古自転車の流通ネットワークを作ることです。電動自転車のサブスクは、そのうちのステップの一つだと考えています。

流通ネットワークを確立するには、中古自転車を安定供給する仕組みが必要です。つど個人宅を回って自転車を買い取っていたのでは、供給方法として安定しません。そのため電動自転車をサブスクで運用し、中古自転車を作り出しているのが今の段階です。

現在、首都圏と関西圏とで3,000台の電動自転車が走っており、今期末で6,000台、来期には1万台を超える見込みです。「NORUDE」を始めて3年を迎えましたが、6年がかりで中古の電動自転車を作る計画で進めて、将来的には中古自転車として流通させます。

サブスクサービス自体、最近のトレンドではありますが、多くの事業は収益化を早めるために月額料金を高く設定しています。弊社の場合、使っている電動自転車の出口戦略が決まっていますので、月額料金も抑えた提供が実現できています。

―最後にマネ会読者へのメッセージをお願いします。

まだまだ弊社はネームバリューもなく、電動自転車のサブスクサービスがあるとこと自体が認知されていないと思います。電動自転車のサブスクを知っていただいた方はぜひ、新しい選択肢として検討いただければ幸いです。

そして、電動自転車の新車購入は1つ目の選択肢、2つ目の選択肢として現在、サブスクサービスを提供しています。さらに今後は中古購入という3つ目の選択肢として提供できるよう事業を展開して参ります。

電動自転車を新車で買う場合、どれくらいの期間乗るのか、バッテリーの消耗や自転車の整備コストも考えて本当に所有する必要があるのか。ぜひ、サブスクサービス「NORUDE」と比較してみてください。

ー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

サイクループ株式会社 代表取締役

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