富山県魚津市の魚津商工会議所が取り組む「じゃんとこい魚津まつり」を紹介
自然が織りなす三大奇観の街として有名な魚津市。富山県富山市から東へ、車で45分程度のまちです。
8月には第54回目となる「じゃんとこい魚津まつり」も開催。魚津市の夏を堪能できます。
今回は、魚津市の三大奇観と魚津商工会議所が力を入れる「じゃんとこい魚津まつり」について詳しく紹介します。
富山県への観光を考えている方は、ぜひこの記事を参考に魚津市へ足を運んでみてくださいね。
自然の営みが魅了する三大奇観の街「富山県魚津市」
魚津市は、人口約3.9万人、富山県の東部に位置し富山市から東から25㎞、車で45分程度にある自然の恵みが豊富なまちです。
1918年、他県へ米を輸送することで魚津市の米がなくなり、米価が高騰。生活に苦しんでいた漁師の主婦らが米の価格を下げるため、他県への輸送を止めるよう要求したことにより、搬出が中止されました。
この件が報道され1道3府40県の全国的な米騒動へ発展したことから、米騒動の発祥の地でもあります。
さらに、自然の営みが表す三大奇観「ホタルイカ・蜃気楼・埋没林」のまちとして、全国から多くの観光客が訪れます。
ホタルイカが放つ青い光で幻想的な風景を堪能
魚津市の北西に富山湾が広がり、「ホタルイカ」漁が行われています。
ホタルイカの産卵期である3~6月は、産卵に来たメスが海岸に打ち上げられる「ホタルイカの身投げ」が見られるのは、三大奇観のひとつ。
また、ホタルイカは発光することでも有名です。波打ち際では産卵にきたホタルイカが放つ青い光で、幻想的な風景を楽しめます。
Bクラス以上の蜃気楼が眺められる富山湾
魚津市は、江戸時代から蜃気楼の名所として知られています。
蜃気楼は、光が屈折することで虚像が見える自然現象であり、気温や風などさまざまな条件が整わなければ見られません。
魚津市の蜃気楼は、春先から初夏にかけて富山湾で出現。季節になると海沿いの「しんきろうロード」は、観光客の車で賑わいます。
とはいえ、蜃気楼は自然現象のため必ず見られるわけではありません。
そのため、魚津市ではBクラス以上の蜃気楼が出現すると花火でお知らせするなど市で観光客を歓迎しています。
さらに、リアルタイムで蜃気楼の出現をチェックできる「しんきろうカメラ」 など、蜃気楼の出現を逃さないよう工夫し、観光にも力を入れています。
SNSで話題!特別天然記念物「埋没林」
SNSでも話題になる魚津市の天然記念物「埋没林」は、世界的にめずらしく発掘した埋没林をそのまま海中で保存し、「魚津埋没林博物館」で展示されています。
埋没林とは、火山の噴火や河川の氾濫による土砂、海面上昇などにより林がそのまま埋もれてしまった状態であり、世界各地で発見されています。
埋没林は、埋まった当時の場所が地下に密封された状態で発掘されるため、木の株はもちろん種や花粉、昆虫などが残っており過去の環境をする大きな手掛かりになる貴重なものです。
魚津市の埋没林は、約2000年前に起こった片貝川の氾濫によって流れた土砂がスギの原生林を埋め、後に海面が上昇したことで現在の海中で発見されたとされています。
そのため、縄文時代に立っていたスギの木を眺められます。
地元の中小企業と一丸となって地域を盛り上げる「魚津商工会議所」
三大奇観が眺められるまち魚津市の魚津商工会議所は、1952年に設立。
地元の商工業の発展を目指すため、意見活動や金融、税務などの相談事業、商工業対策や観光事業に力を入れています。
また、会員になると以下のような特典を実施。
経営支援相談・指導 | 経営指導員による無料相談 |
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講演会・講習会・セミナー参加 | 商工会議所が実施するセミナーや研修などへ無料もしくは少額で参加が可能 |
融資制度 | 担保・保証人不要、低利のマル経費金など有利な融資制度が利用可能 |
各種共済制度加入が可能 | 「新ミラたん共済」など商工会が提供する共済制度に加入できる |
経営相談や専門的指導を無料で受けられるなど、魚津市で事業を行う中小企業へサポートを実施しています。
さらに、魚津商工会議所では8月に「じゃんとこい魚津まつり」を開催するなど、地元中小企業と市民で地域を盛り上げています。
魚津市の夏の代名詞「じゃんとこい魚津まつり」
魚津市の魚津港付近で開催される大きなお祭り「じゃんとこい魚津まつり」は、毎年8月の第1週目の週末に開催されます。
「じゃんとこい」とは、たくさん来てくださいという意味があり、じゃんとこい魚津まつりは魚津市の夏の代名詞ともいえる大きなお祭りです。
第54回目となる2023年は、4・5・7日の3日間開催。
4~5日に開催される「たてもん祭り」を始め、「せり込み蝶六踊り町流し」や「海上花火大会」など見どころが満載です。
海の駅蜃気楼横の会場では、地元のグルメが堪能できるなど、魚津市をどんと楽しめます。
夏の夜空を光の軌跡で彩る魚津市の夏の風物詩「たてもん祭り」
「たてもん祭り」は、8月4~5日の2日間で行われる諏訪神社の祭礼です。ユネスコ無形文化遺産にも登録され、じゃんとこい魚津祭りの大きな行事のひとつです。
「たてもん」とは、80人程度の人々が曳きまわす船型の万燈。大漁と海上の安全を祈る氏子の気持ちが形になったと言われています。
たてもん祭りでは、柱に90程度の提灯を三角形に吊るし、下に絵額をつけ長さ10m総重量約5トンのそり台に立て、はっぴ姿の若者が7台のたてもんを曳きまわします。
海上花火大会を開催する5日には、たてもんと花火のコラボレーションも見れ、魚津の夏を楽しめるでしょう。
極楽蝶のような舞でワクワク感を一緒に体験「せり込み蝶六踊り街流し」
4日に開催される「魚津せり込み蝶六踊り街流し」は、江戸時代から伝わる魚津の代表的な民謡「魚津せり込み蝶六」に合わせ、市民や市内企業約1,500名が街を流しながら舞います。
にぎやかな音頭と激しいリズムで踊る姿が極楽蝶のようで、「魚津せり込み蝶六」の名がついたとされています。
4日は、上村木交差点から魚津駅間で、市内の中学生や魚津せり込み蝶六保存会、市民や市内企業の従業員が舞うさまざまな「魚津せり込み蝶六」を堪能できます。
音楽で盛り上がりながら花火も楽しめる「海上花火大会」
5日には、海岸沿いで「海上花火大会」が開催されます(※)。海上花火大会は、船上から打ち上げられるため、間近で夜空に浮かぶ花火を眺められます。
魚津港から海の駅化蜃気楼付近、海岸線で鑑賞が可能。迫力満点の音と花火を楽しめるでしょう。
すぐ隣の会場では「UO! JAZZ(ウオ!ジャズ)」が開催され、音楽で盛り上がりながら花火も楽しめるため、夏フェス好きにもおすすめです。
LEDキャンドルや灯ろうが魚津まつりへ導く「うおづキャンドルロード」
5日は、餌指公園を主に「うおづキャンドルロード」も開催されます。
魚津まつりへ向かう道がLEDキャンドルや灯ろうでライトアップされ、幻想的な空間を造り出します。
年に1度しかない、キャンドルの優しい光が織りなす景観を楽しむチャンスです。お祭り会場までの特別感を、一層盛り上げてくれるでしょう
ノスタルジックな風景が魅力「経田七夕まつり」
「経田七夕まつり」は、魚津市の東にある経田地区で行う七夕まつりです。
市民などから寄せられた七夕飾りを燃やす「笹寄せ」の大きな炎や、沖へ浮かぶ灯ろう流しの光景が、来場者をノスタルジックな世界へといざないます。
小規模であるものの、漁港で上がる花火は間近で見られるため、ほかの花火大会では体験できない臨場感も味わえます。
経田七夕まつりは、懐かしさもあり心を動かされるお祭りです。じゃんとこい魚津まつりの最終日である、7日に開催されます。
まとめ
富山県魚津市の魚津商工会議所は、会員の意見や要望を市や県、国へ反映できるよう行政機関に意見活動を行っています。
また、地域活性化のため、各種相談や諸工業対策などさまざまな事業をサポートしている商工会議所です。
「じゃんとこい魚津まつり」は、魚津商工会議所が力を入れている事業のひとつ。ユネスコ無形文化遺産に登録された「たてもん祭り」や、江戸時代から伝わる「魚津せり込み蝶六」など、魚津市の文化を大切にしつつ、地元企業を支えています。
2023年のじゃんとこい魚津まつりは、8月4・5・7日の3日間開催されます。ぜひ魚津市の魅力に触れてみませんか。
子供が大きくなったのを機に、2017年より本格的にWebライターとして始動。クレジットカードとカードローンを得意分野とし、恋愛・離婚・エンタメ系や商品紹介など、さまざまなメディアのライターを経験。誰もがわかりやすい記事を作成するのを信念に、自分の無知さや語彙力のなさに落胆しながらも、持ち前の探求心を武器に奮闘中。クレジットカードは、楽天カード・Yahooカード・地元のマイナーのカードを利用。キャッシュレスはPayPayとメルペイを利用し、家計を整理するのが目標。