観光列車「一万三千尺物語」で絶景と美味を堪能!乗車のポイントや沿線情報をあいの風とやま鉄道株式会社にインタビュー PR

観光列車「一万三千尺物語」で絶景と美味を堪能!乗車のポイントや沿線情報をあいの風とやま鉄道株式会社にインタビュー

あいの風とやま鉄道は、富山県東部の越中宮崎駅から県西部の石動駅までを結ぶ幹線鉄道で、たくさんの県民の生活の足を支えています。さらに、観光列車「一万三千尺物語」は、立山連峰と富山湾の美しい景色とおいしい富山の味を楽しめると、この列車に乗るために県内外問わず多くの観光客が訪れます。

今回は、「一万三千尺物語」や沿線の観光情報について、あいの風とやま鉄道株式会社 営業課 一万三千尺物語観光列車予約センターの西田峻さんにお話を伺いました。

幸せを運び届ける「あいの風とやま鉄道」

「あいの風とやま鉄道」のイメージ画像

―本日はよろしくお願いします。まずは、御社の概要についてご紹介いただけますか?

2012年7月に富山県の並行在来線の準備会社として設立されたのが始まりです。北陸新幹線が長野から金沢に延伸することで、第三セクターとしてつくられた会社で、2015年3月14日にあいの風とやま鉄道株式会社が開業しました。

社名の由来を教えていただけますか?

あいの風は、日本海の沿岸で春から夏に吹く、北東の風を意味していて、富山弁で「あゆの風」と呼ばれています。万葉集の時代から豊作、豊漁など「幸せを運ぶ風」として県民に親しまれています。ここから県民のみなさまに愛を届けるという意味を込めて、「あいの風とやま鉄道」と名付けられました。

山と海の絶景、富山ならではの食事を堪能できる「一万三千尺物語」

「一万三千尺物語」の外装

―観光列車「一万三千尺物語」とは、どのような列車なのでしょうか?

「一万三千尺物語」は、2019年4月6日にデビューした観光列車です。土日と一部祝日に運行しています。

雄大な立山連峰、美しい富山湾という自然を体感しながら、富山の季節の味を楽しむことができます。

あいの風とやま鉄道は、平日の通勤、通学で利用されるお客様が多いため、土日祝日の需要を喚起するために運行を開始しました。また、特別な体験をご提供し、北陸新幹線などで富山県を訪れる観光客のみなさんに利用していただき、地域を盛り上げていきたいという思いがあります。

2023年4月1日にリニューアルを行い、ダイヤの変更やお料理の内容を新しくしました。

列車名の一万三千尺は、富山の独特の地形が由来となっています。立山連峰の3,000メートル級の山々と富山湾の深海約1,000メートルの高低差約4,000メートルを、尺貫法で一万三千尺と表すことから「一万三千尺物語」と名付けられました。

車両は、国鉄時代に使われていた413系という型番のものを改造しました。車両のデザインは、立山連峰の美しい稜線と富山湾が表現されています。オレンジ色の朝日によって色づく立山と富山湾のイメージです。

車内の天井、床、テーブルなどは、富山県産の「ひみ里山杉」を使ってつくられています。木のぬくもりを感じられる落ち着いた内装です。

「一万三千尺物語」の車内の様子

―列車の詳細について教えていただけますか?

運行ルートは1日に2本あり、それぞれお食事の内容も変わります。

1号の「富山湾鮨コース」は、富山駅発着で新潟県境近くの泊駅で折り返す、富山県東部を巡るルートです。所要時間は約2時間です。富山湾で獲れた旬の地魚を車内で握り、できたての「一万三千尺物語」オリジナル鮨をご提供します。白えびやブリなど富山県ならではのネタを旬の時期にお楽しみいただけます。

2号の「越中懐石コース 」は、富山駅発着で黒部駅で折り返し、さらに高岡駅まで行き折り返すルートです。
所要時間は約2時間16分です。

どちらのコースにも、デザートとして上生菓子がついています。1号、2号で異なるデザインなので、そちらにもぜひ注目してみてください。

ともに3両編成で、2号車には売店があります。そこでオリジナルグッズや日本酒などを販売しています。富山の地酒をお料理とともにお楽しみいただけます。

富山湾鮨コースのイメージ画像

―予約方法を教えていただけますか?

予約方法は、ネット予約と電話予約のいずれかです。個人予約はどちらも乗車月の3か月前の午前10時から受付を開始します。予約センターへの電話は、平日の10時から16時まで、ネットは24時間対応です。

お電話でご予約いただくと、お席の詳細をお話しできるので、融通が利くという点では電話予約の方がおすすめかもしれません。たとえば、「パノラマ窓の席を利用したい」「窓から〇〇が見える席を予約したい」など、ご要望をお伝えいただければ、可能な限り対応いたします。

こういった細かな点を配慮していただけるのもうれしいポイントですね。

富山を満喫できるうれしい特典も

―乗車の際、知っておくとうれしい情報はありますか?

乗車日の1週間ほど前に、お客様へ郵送物をお送りしております。最終のご案内書、乗車証とあわせてお得な特典をお入れしています。

1つ目は、乗車日当日に使用できるあいの風とやま鉄道全線の1日フリーきっぷと富山駅の構内で使える200円引きのお土産クーポンです。

2つ目は、各美術館、博物館の観覧料や富岩運河環水公園の富岩⽔上ラインという運河クルーズの割引案内書が入っています。こちらも乗車日当日のみご利用可能となりますのでご注意ください。ご利用時には乗車証をご提示ください。

また、2号の「越中懐石コース 」をご利用される方には、ポストカードもお渡ししています。2号の途中駅である高岡駅は、ドラえもんの作者藤子・F・不二雄先生の出身地です。高岡駅にドラえもんポストがあり、このポストに投函するとドラえもんの消印が押印されて送られます。旅の記念にぜひご利用ください。

いただいた特典を活用すれば、乗車時間以外にも富山を満喫できそうですね。

さらに、当日はガラスの箸置きや、ひみ里山杉を使用したコースターをお土産としてお持ち帰りいただけます。その他、富山名物の白えびせんべいとクリアファイルもお渡ししています。

―お土産までいただけて、旅のいい思い出になりますね!

お土産品のイメージ画像

注意事項としては、ダイニング列車のため、食事なしで乗車のみのご利用には対応しておりません。また、すべてルートが決まっているので、途中下車、途中乗車はできませんが、それぞれのコースで途中駅での停車時間があります。

1号の「富山湾鮨コース」は、泊駅で折り返しますが、途中の泊駅と魚津駅で15分ほど停車時間を設けておりますので、電車を降りて駅前散策もお楽しみいただけます。

2号の「越中懐石コース」は、折り返し駅の黒部駅と高岡駅で15分ほど停車時間を設けています。駅前散策も可能ですし、このタイミングでドラえもんポストに投函することができます。

サイクリングロードや花の絶景など魅力的な沿線スポットも要チェック

「あいの風サイクルトレイン」のイメージ画像

―あいの風とやま鉄道沿線のおすすめの観光スポットはありますか?

富山湾岸サイクリングコースがおすすめです。富山湾は、「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟しています。富山湾や立山連峰の美しい景色を眺めながらサイクリングを楽しめるコースで、氷見市から朝日町まで全長約102.8kmの平坦で走りやすい道が整備されています。

あいの風とやま鉄道では、「あいの風サイクルトレイン」を運行しています。自転車を解体せずにそのまま電車に持ち込んで、サイクリングコースの最寄りの駅まで行くことができます。車内にはサイクルラックも設置されているので、自転車を固定した状態で移動できます。

乗車駅、降車駅は限られており、ご利用には事前のご予約が必要です。予約の詳細や運行スケジュールなどはHPをご確認ください。

また、あいの風とやま鉄道のHPに「ぷち旅 GUIDE BOOK」というページがあり、沿線の観光情報をまとめています。各駅から少し足を伸ばして行けるスポットをご紹介しています。歴史、文化、グルメなどさまざまなトピックスがあり、あいの風とやま鉄道沿線の魅力をお伝えしています。このサイトを見ながらフリーきっぷを使って旅行を楽しむのも1つの手かもしれません。

走行中の「一万三千尺物語」

―富山観光におすすめの時期はありますか?

「一万三千尺物語」に乗るのは、どの時期でも楽しめますが、特に4~5月の桜、新緑の時期はおすすめです。富山を代表する観光スポット「雪の大谷」など他の目的地とあわせて楽しむこともできます。たとえば、1日目は富山に来て観光列車に乗り、宿泊し、2日目は雪の大谷に行く、などというプランもおもしろいと思います。

また、春は朝日町の「春の四重奏」がとても有名です。菜の花の黄色、チューリップの赤、桜のピンク、立山の青が重なり、写真映えするとても美しい景色です。例年4月上旬~中旬頃が見頃です。最寄り駅は泊駅です。

雪が積もった立山連峰の写真を撮影されたいのであれば、空気が澄んでいる11月下旬から3月頃がいいと思います。特に2月の、前日に降雪があり、霧や霞など遮るものがない、よく晴れた日がおすすめです。

―ぜひ、周辺の観光もあわせて富山の旅を楽しみたいですね!

「一万三千尺物語」に乗って富山の魅力を存分に感じてほしい

富山駅のイメージ画像

―今後の目標や計画などがありましたらお聞かせください。

お客様を今後もっと増やしていけるように、プランニングしていく必要があると思っています。グッズの内容やサービスをより良いものにしていくなど、お客様の要望やニーズにあわせたものをどんどん取り入れていければと考えています。

能登半島地震の影響で観光に来られるお客様が減ってしまいました。状況が落ち着くにつれてお客様は少しずつ増えてはきていますが、もっとたくさんのお客様にご利用いただきたいです。富山県だけではなく、北陸全体で頑張っています。北陸新幹線も敦賀まで延伸したこともあり、より便利になりましたので、ぜひ北陸にお越しください。

―最後に、マネ会読者へメッセージをお願いします。

3,000メートル級の山々が連なる立山連峰と深海約1,000メートルを有する富山湾、全国的に見ても珍しいこの景観を富山のきときとを味わいながら楽しめるのがあいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」です。山も海も富山の魅力を十分に感じることができます。富山の旬の素材を使ったお食事やお土産もご用意して、みなさまのご乗車をお待ちしております。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました!

あいの風とやま鉄道株式会社
営業課 一万三千尺物語観光列車予約センター

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気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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