経理の転職は難しい?未経験でも可能?おすすめの転職エージェントも紹介
転職業界では非常に人気の高い経理職。
そのため、「どうせ転職するなら経理で働きたい」と考えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
その一方で、人気職ということもあり、経理の転職は決して簡単ではありません。
特に年齢によっては、経理への転職の難易度は非常に高くなってしっまいます。
そこで今回は、年代別経理への転職の難易度や未経験からでも経理の転職を成功させる方法なども解説します。
経理の転職に強い転職エージェントも紹介しますので、最後まで読めばきっと経理への転職の役に立つはずです。
経理の転職は難しい?年代別の転職難易度を解説
企業側の需要が高いということもあり、経理は非常に人気の職種でもあります。
そのため、「経理の転職は難しい」と転職を諦めてしまう人も多いといわれています。
ただ、全ての人にとって転職が難しいわけではありません。経理の転職は、年代によって難易度が異なるからです。
ここでは、20代、30代、40代とそれぞれの年代の転職難易度を紹介します。
20代の経理転職は難しくない
20代の方の場合、経理への転職はそれほど難しくないといわれています。
経理は会社の経営管理をする重要な職業です。
そのため、企業側は若手の人材を育成し、社員として長期間在籍してほしいと考えています。
若手人材である20代の場合、経理経験があるだけでなく未経験の場合も一定の資格条件を満たすことで、転職が可能です。
また、20代のうちに経理での経験を積むことで、キャリアアップもしやすくなります。
経理の業種へ転職したいと考えている20代の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
30代の経理転職はスキルと経験が求められる
30代は20代に比べて、経験が問われるため経理への転職への難易度が上がってきます。
即戦力としての能力を求められ、未経験の場合は経理への転職はなかなか難しいかもしれません。
その一方で、スキルや実務経験がある場合は、決して転職の難易度は高くありません。
そのため、企業側へ資格や経験以外の強みをアピールする必要があります。
コミュニケーションスキルやチームでの仕事、マネジメントスキルなど面接の時にアピールしてみてください。
40代の経理転職にはマネジメント経験が求められる
40代の経理転職は、経理として働いていた経験があるだけでは、転職の難易度は非常に高くなります。
40代という年齢からマネジメント経験が求められるからです。
簿記などの資格や経理の一担当者としての細かいスキルなどは求められなくなってしまう傾向にあります。
ただ、少子化に伴う若手人材不足により、40代以上のミドルからシニア層の求人は年々増えています。
特にマネジメント人材不足は深刻なようです。経理としてのこれまでの経験をしっかりアピールすることができれば、40代でも経理転職も決して難しくはありません。
未経験からの経理転職は難しいのか
未経験からの経理転職は、なかなか難しいのが現状です。
そのため、資格を取得したり、経理事務から始めるなど少しずつステップアップする必要があります。
ここでは、未経験から経理転職を実現させるための方法を詳しく解説します。
20代なら未経験でもチャンスがある
20代の場合は、未経験の場合も経理転職をすることは可能です。
経理は非常に人気の職業であるため、必ずしも人材不足でありません。
しかし、経験を積めるという観点から、企業は20代の転職者を積極的に採用する傾向にあります。
そのため、20代の方の場合、経理転職は早めに挑戦するのが、おすすめです。
簿記資格を取得しておく
経理に限ったことではありませんが、有効な資格を取得しておくことで転職が有利になります。
経理への転職を目指す場合は、日商簿記2級以上を取得しておくことがおすすめです。
簿記2級があれば、基本的な会計知識が備わっていることを証明できます。
簿記3級で基礎を学習してから、簿記2級を取得する人が多いようです。
簿記2級に合格するための勉強時間は、独学の場合は6~8カ月(350~500時間)、専門学校や通信講座の場合は3~6カ月(250~350時間)といわれています。
簿記以外にも取得しておくことで、基礎知識や熱意があることをアピールできる資格があります。
たとえば、給与を計算するスキルを証明できる給与計算検定。財務諸表を理解できる証明であるビジネス会計検定などがあります。
特に未経験から経理への転職を希望される方は、即戦力として活躍ができることを資格でアピールしなければいけません。
簿記だけでなくいくつかの資格を取得するのがおすすめです。
経理事務からステップアップしていく
経理で働いた経験がない場合は、経理事務で経理の経験を積むのがおすすめです。
経理とは異なり、経理事務は比較的未経験でも採用される可能性が高くなります。
経理事務の主な業務は伝票の起票、仕訳入力などの日常業務です。
経験を積むことで、年次決算など経理業務のサポート業務を行えるようになります。
正社員ではなく、派遣の場合は経理事務の業務をスタートしやすいためおすすめです。
特に2月~3月や9月など、決算シーズンは、経理派遣スタッフの募集が増え他のシーズンより採用率が高くなりますので、ぜひチェックしてみてください。
経理の転職には転職エージェントがおすすめ
経理の転職には転職エージェントの利用がおすすめになります。企業内でもニーズが高いことから経理は、転職市場で人気の職種です。
そのため、企業側に的確に自分の強みをアピールする必要があります。
そんな転職シーンで活躍してくれるのが転職エージェントです。
転職エージェントのスタッフは、経理の仕事を熟知していたり、企業側の募集事情を把握したりしているので、有利に転職活動を進めることができます。
ここでは、転職エージェントがおすすめな理由を6点ほど詳しく解説します。
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントを利用した場合、非公開求人を紹介してもらうことができます。
企業が注力している部署や新規部署の求人を公開求人で行ってしまうと、企業の経営方針が露呈してしまいます。
そのため、企業によっては力を注いでいる部署だからこそ、非公開求人としています。
転職エージェントの場合、自分の求める条件などに合致した企業の非公開求人を紹介してもらえるので、効率よく転職活動を進めることができます。
公開求人と比較してもライバルが少ないため、有利に転職活動を進めることができる点も非公開求人の魅力です。
書類作成のアドバイスをもらえる
転職エージェントを利用すると、書類作成のアドバイスをもらうことが可能です。
履歴書や職務経歴書など、ちょっとした工夫で採用担当者の印象を大きく変えることができます。
人気職である経理の場合、企業側の担当者に響く書類の作成が非常に重要です。
転職初心者の方や書類審査でなかなか合格しないという方は、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
業界に詳しいアドバイザーと話せる
業界に詳しいアドバイザーと面談することができるのも転職エージェントの魅力になります。
企業の情報や希望業種での採用トレンドなどを丁寧に教えてもらうことが可能です。
特に経理の場合、繁忙期が存在するため、転職シーズンが存在します。企業が積極的に採用したいと考えている時期を教えてもらうことで、効率よく転職することが可能です。
ただ、転職エージェントには、得意不得意とする業界があるので注意が必要です。
そのため、経理の転職に強い転職エージェントを利用しましょう。
面接対策ができる
転職エージェントを利用した場合、マンツーマンで面接対策をすることもできます。
経理への転職を実現させるためには、説得力のある志望動機や経歴などを担当者に伝えることが非常に重要です。
言葉でまとめることができても面接でなかなかうまく伝えられないという方も多いのではないでしょうか。
場数を踏むことで、面接力をアップすると言われています。
多くの転職エージェントでは、模擬面接は無料ですので、ぜひ練習してみてください。
面接が苦手な人や転職活動初心者の方は特に転職エージェントがおすすめです。
企業との連絡を調整してくれる
企業との連絡を調整してくれる点も転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントは日程調整や面接場所の交渉など、こまごまとした連絡を企業と取り持ってくれます。
在職中に転職活動を行っている方には特におすすめです。
メールで候補日や希望時間を伝えるのは意外に手間暇がかかります。
しかし、転職エージェントの場合、アプリやWebサイトなどで、面接希望日を入力するだけです。
後は転職エージェントが企業側と交渉してくれるので、半自動的に面接日などが決まります。
面接の日程などを転職エージェントが決めてくれるので、ダラダラと転職活動が続かない点も魅力です。
数ヶ月で転職活動を終了したいという方は、ぜひ転職エージェントを利用してみてください。
条件の交渉をしてくれる
転職エージェントは、企業と採用条件の交渉をしてくれます。
転職を何度か経験されている人でも、企業側に希望年収を交渉するのは苦手という方は多いようです。
特に年収アップの交渉は、タイミングによっては企業に「本当にやる気があるのか?」と悪い心証を与えてしまいます。
転職エージェントに年収交渉を依頼した場合、一番効果的なタイミングで年収交渉を行ってくれます。
そのため、自分で行うよりも成功率が高いだけではなく、年収アップにつながりやすいようです。
転職初心者の方や確実に年収をアップさせたい人は、ぜひ転職エージェントを利用してください。
経理におすすめの転職エージェント5選
人気職である経理への転職を実現させるためには、転職エージェントの利用がおすすめです。
ただ、転職エージェントは非常に多く存在します。
そのため、経理の転職に強い転職エージェントが分からず、「どこに登録したらいいか分からない」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは経理の転職におすすめの転職エージェントを5社ご紹介します。
特に経理への転職を得意としている転職エージェントばかりですので、ぜひ参考にしてください。
リクルートエージェント
業界最大手であるリクルートエージェントも経理の転職を得意とする転職エージェントです。
非常に多くの求人を扱う転職エージェントということもあり、経理の求人も多数掲載されています。
首都圏だけではなく、地方の求人も網羅している点もリクルートエージェントの魅力です。
リクルートエージェントは、大手転職エージェントなので、対応が雑になるのではないかと心配されるかもしれません。
しかし、担当者の多くは非常に丁寧に対応してくれますので、安心してください。
経理の転職を始めたいと考えている方は、まずはリクルートエージェントから登録してみてください。
マイナビエージェント
経理への転職を検討されている方は、マイナビエージェントの登録もおすすめです。
マイナビエージェントは、リクルートエージェントと同様に転職業界最大手の一角になります。
公開求人数が多いだけではなく、非公開求人も多数掲載されているため、自分に合った求人を見つけることが可能です。
サイト内では経理の求人を特集したコーナーもあります。気軽に求人情報をチェックできる点もマイナビエージェントの魅力です。
履歴書添削や模擬面接など、サポート体制もバッチリですので、転職初心者の方にもおすすめの転職エージェントになります。
doda
求人サイトというイメージが強いdodaですが、エージェント機能もあり非常におすすめです。
dodaでも履歴書添削や模擬面接サービスもありますが、他社との大きな違いは入社後のサポートが存在する点です。
入社後に感じた会社に関する違和感なども相談できるので転職後も長く働くことができます。
dodaのサイトには求人情報だけではなく、さまざまな転職コンテンツが存在します。
キャリアタイプ診断は、自分の適性や強みを客観的に知ることができると面接の際に大きなアピールポイントになります。
無料で受けることができるので、ぜひ一度診断を受けてみてください。
マイナビジョブ20's
20代の方の場合、 マイナビジョブ20’sが、おすすめです。
マイナビジョブ20’sは、20代の転職に特化した転職エージェントになります。
そのため、サイト内の求人も未経験OKのものが70%を締めています。
経理未経験でも応募できる求人を簡単に見つけることが可能です。
また、若手の転職事情を熟知した転職エージェントでもあります。
未経験の転職ならではの悩み、未経験の場合のアピール方法などもサポートしてもらうことが可能です。
20代の場合、未経験でも経理へ転職することは難しくありません。ぜ
ビズリーチ
ハイクラス求人を多く取り扱うビズリーチも経理の転職にはおすすめの転職エージェントです。
ハイクラス求人ということもあり、若手だけではなく30代、40代向けの求人情報も多数掲載されています。
経理の業務経験がある方やマネジメントスキルに自信がある方や資格を持っている方は特におすすめになります。
経験者ならではのアピールの仕方なども教えてもらうことができるので、ぜひ活用してみてください。
経理の転職でよくある質問集
クラウド化や電子帳票など新しいシステムが導入され、経理の仕事は大きく変革しています。
経理未経験の方を中心に、経理への転職を不安に感じられる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、「将来性は?」「違いは?」など、経理への転職を検討される方からよく寄せられる質問を紹介します。
基本的なことから転職に役立てる内容まで幅広くまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
経理の将来性は大丈夫?
AIによる経理業務の簡略化などで、今後募集人数は減っていく傾向にあると言われています。
ただし、AIでもできる単純作業だけではなく、経営戦略に関する業務など人間の応用力が求められるシーンはなくならないでしょう。
今後も経理の業務で活躍するためには、AIに代替されない深いスキルを身につけることが必須になっていきます。
経理の求人数は他の事務職に比べて少ない?
経理の求人数は、営業事務など他の事務職と比較すると少ない傾向にあります。
また、経理と同じバックオフィス系の職業と比べても求人数は少ないのが現状です。
大きな要因として、総務や営業事務と比べ、経理職の人数は少人数でも問題ないという点が挙げられます。
また、未経験者の採用に踏み出せない企業が多いことから、経理の求人数は少なくなる傾向にあるようです。
経理職の中で仕事に違いはあるの?
企業によって経理職の中で仕事の違いがあります。
たとえば、大企業の場合は経理部署が独立しており、同じ経理職の中でも仕事の内容に違いが生じます。
一方、ベンチャー企業や中小企業の場合、経理と人事、総務などバックオフィス系の部署がまとまっていることもあります。
この場合、経理職の中でほぼ違いは存在しません。
外資系の場合は、会計の帳簿管理で親会社に外国語で報告する必要があります。
そのため、外国語で書類制作をしなければいけない仕事が存在します。
どのような企業形態で働くかで異なりますので、転職前に事前に確認するのがおすすめです。
経理職でもリモートワークができる?
一部企業では、クラウド化の導入により、経理職もリモートワークが許可されるようになりました。
特にコロナ禍を経て、経理職のリモートワークの割合も増加しているようです。
ただし、ITエンジニアやクリエイティブ職と比較すると、まだまだ出社する機会が多い職種でもあります。
転職エージェントを活用して経理転職を成功させよう
今回は難しいとされている経理職への転職について詳しく解説しました。
年代によってアピールするポイントが異なるため、決して経理への転職は難しくありません。
未経験から経理への転職するための方法やおすすめの転職エージェントなどを紹介しました。
ぜひ参考にして経理への転職を成功させてください。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。