現金派がキャッシュレスにするべき理由はある?キャッシュレスにするべき理由を徹底解説
2018年頃からキャッシュレス決済は普及をはじめ、消費増税と同時に国によるキャッシュレス決済によるポイント還元制度が始まったため、今は多くの人がキャッシュレス決済を利用しています。
しかし「キャッシュレス決済には抵抗がある」という人もいまだに少なくありません。
キャッシュレス決済は単に便利というだけでなく、現金での支払いと比べて多くのメリットがあります。キャッシュレス決済と現金、それぞのメリットを比較していきます。
現金ではなくキャッシュレス決済にするべき理由とは?
現金ではなくキャッシュレス決済を使用すると数多くのメリットを得ることができます。
主なメリットとしては以下のようなものを挙げることができます。
- ポイントがもらえる
- 会計に時間がスムーズになる
- ネットショッピングの時に代引き手数料などがかからない
- 現金を用意するのに手間や手数料がかからない
- 割り勘が簡単になる
- 家計簿アプリと連携できる
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
ポイントがもらえる
キャッシュレス決済で買い物をすると買い物代金の1%前後のポイントをもらうことができます。
現金で買い物をした場合には、このポイント還元はおこなわれないので、キャッシュレス決済を使用した方が経済的な利益があるのです。
2020年6月までは減税と同じ効果がある
ニュースなどで話題になっているように、2019年10月の消費増税の増税対策として政府はキャッシュレス・消費者還元事業というものをおこなっています。
これは、事業の対象になっている店舗で指定されたキャッシュレス決済で決済すると以下のようなポイント還元を税金から受けることができるというものです。
- 大規模店舗:2%
- 中小規模店舗:5%
コンビニや大型スーパーなどでのキャッシュレス決済は2%、個人店舗などの小規模な店舗では5%のポイント還元を受けることができます。
消費税は8%から10%に増税されたので、キャッシュレス決済を使用することで、中小規模店舗では実質的に減税になり、大規模店舗でも軽減税率適用の飲食料品に関しては減税される効果があります。
なお、この還元事業は2020年6月で終了の予定となっています。
会計がスムーズになる
現金で買い物をすれば、誰もが経験があることですが、現金での買い物は時間がかかります。
小銭を財布から探す時間、レジの人がお釣りを用意する時間がかかりますが、キャッシュレス決済はこのような手間は一切不要です。
スマホやカードをレジで読み取るだけなので、会計は瞬時に終了し、急いでいる時には重宝します。
ネットショッピングの時に代引き手数料などがかからない
ネットショッピングで現金で買い物をしようとすると代引きになるので、代引きの買い物には代引き手数料が発生します。
しかし、キャッシュレス決済では手数料なしで買い物ができるので、現金での買い物時には発生する手数料を負担する必要はありません。
現金を用意するのに手間や時間がかからない
現金で決済をする場合には、当たり前ですが、手元に現金を用意していなければなりません。
ただし現金はわざわざATMに行き、お金を用意しておかなければなりませんし、現金引き出しの際に手数料を負担しなければならないこともありません。
キャッシュレス決済ではチャージなどに手数料はかかりませんし、チャージもスマホの操作だけで可能ですので、手間も手数料も必要ありません。
割り勘が簡単になる
割り勘をする時には時間がかかるものです。
ちょうどの金額を割り勘しようとする時に、ぴったりのお金がない人がいるとお釣りが発生したり、1人だけ後清算になったりと非常に面倒です。
キャッシュレス決済の中には同じサービスを使っている人同士でお金を送り合うことができるものがあります。
1人が代表して会計を払い、他の人はお金を送金するだけですぐにちょうどのお金を支払うことができるので、割り勘の時にもキャッシュレス決済は重宝します。
家計簿アプリと連携できる
クレジットカードや電子マネーやQRコード決済サービスなどは家計簿アプリと連携させて支出を管理することができます。
現金で決済すると、このようなサービスと連携させることができないので、家計簿をつける時には、時間をかけて昔ながらの方法でおこなわなければなりません。
家計の管理をするときにもキャッシュレス決済サービスの方が便利です。
現金ではなくキャッシュレスを使うデメリット
このように、現金よりもキャッシュレス決済の方がとても多くのメリットがあります。しかし、キャッシュレス決済にも現金よりも劣る点がないわけではありません。
主なデメリットとしては以下の2点をあげることができます。
- 使えるお店が限られている
- 使いすぎてしまう可能性がある
キャッシュレス決済の2つのデメリットを詳しく解説します。
使えるお店が限られている
今やコンビニなどの大手小売店はほとんどキャッシュレス決済に対応していますが、個人店舗などではキャッシュレス決済が使えない店も数多く存在します。
キャッシュレス決済を日常的に使用している人が「現金を持たない」という生活に慣れてしまうと、対応していない店舗では決済ができないケースもあるでしょう。
キャッシュレス決済に対応していないことに気づかずにレジに行った時に、現金を持っていなかったら、決済ができないという少し恥ずかしい思いをする可能性もあります。
とは言え、これからは社会全体でキャッシュレス化が進めば、対応店舗は増えていくでしょう。
使いすぎてしまう可能性がある
キャッシュレス決済は使いすぎてしまう可能性があるという点にも注意が必要です。
キャッシュレス決済は現金ではないので、「財布の中にあと〇〇円しかない」という感覚を持つことができません。
これまでいくら利用したのかということを把握できない可能性が高いので、自分の支払能力を超えた買い物をしてしまう可能性があるのです。
とは言え、キャッシュレス決済には利用明細があるので定期的にチェックすることができますし、家計簿アプリなどと連携させることによって現金で買い物をする場合よりも詳細な管理をすることも可能です。
「使いすぎてはいけない」という意識をしっかりと持ち明細や家計簿アプリなどで管理しないと、キャッシュレス決済は現金での決済よりも使いすぎてしまう可能性があります。
完全キャッシュレス化になった場合になくなるコスト
もしも日本が完全キャッシュレス決済になった場合、以下のようなコストが削減できると言われています。
- レジ締めコスト
- ATMの維持コスト
- 紙幣発行のコスト
レジ締めコスト
キャッシュレス決済になればレジを締めるコストはなくなります。
現金と伝票を合わせる手間もお釣りの用意も必要ありませんので、レジ締めにかかる時間や「伝票と現金が合わない」ということはありません。
ATMの維持コスト
また、銀行からすると現金が不要になればATMを管理するコストも、銀行に現金を用意しておく必要もなくなります。
銀行の役目が無くなってしまう気もしますが、銀行の現金管理にかかるコストが不要になることは間違いありません。
紙幣発行のコスト
日本は先進国の中でもキャッシュレス決済の普及率が最も悪い国として知られています。
その理由の1つとして、日本は偽札の発行リスクが低く、現金に対しての信用が高いことがあげられています。
それは日本が莫大なコストをかけて紙幣を発行しているためで、キャッシュレス決済社会になればこの紙幣発行コストがなくなります。
政府の財政にとってもキャッシュレス決済は寄与すると言われています。
キャッシュレスと現金どちらを使うべきか?
キャッシュレス決済は現金と比較してポイント還元だけでなく、様々なメリットがあります。
キャッシュレス決済は使える店舗が限られていますが、今後は対応店舗も増えていく見込みですし、使いすぎも管理をしっかりとすれば現金よりも詳細な家計管理が可能です。
「現金以外の方法は抵抗がある」という人も多いかもしれませんが、一度キャッシュレス決済を使用してみてはいかがでしょう。
気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。