苫小牧市のふるさと納税返礼品「美々川せっけん」とは?製造背景や上手な使い方を解説 PR

苫小牧市のふるさと納税返礼品「美々川せっけん」とは?製造背景や上手な使い方を解説

北海道苫小牧市のふるさと納税の返礼品として選ばれている「美々川せっけん」をご存知でしょうか。人にも環境にもやさしく、幅広い用途で使用できる利便性に優れた製品です。

美々川せっけんを製造しているのは、社会福祉法人美々川福祉会の障がい福祉サービス事業所「美々川エコ」です。

この記事では最初に社会福祉法人美々川福祉会と美々川エコについて、そして美々川せっけんとはどのような製品なのか、製造背景や上手な使い方などを詳しくご紹介していきます。

社会福祉法人 美々川福祉会について

環境に配慮し、人にもやさしい「美々川せっけん」を製造販売しているのは、障がい者支援をおこなう社会福祉法人美々川福祉会です。

美々川福祉会の基本理念や支援指針など、同会が大切にしていることを見ていきましょう。

沿革・基本理念

障がい者でも社会活動に従事できる場所が必要であるという考えに基づき、昭和54年に知的障害者授産施設として「社会福祉法人美々川福祉会」設立認可を取得したのが、美々川福祉会の歩みの始まりです。

昭和55年 入所事業所 美々川福祉園開設後、椎茸栽培や石けん製造に着手
平成9年 通所事業所 美々川デイセンター開設
平成14年 グループホーム設立
平成18年 美々川デイセンターの分場としてエコを開設し、本体である美々川福祉園の敷地にあった石けん工場の設備などを現住所の転移
平成20年 当初の定員7名から10名へ定員増認可を取得
平成24年 障害者自立支援法に基づく新事業体系へ移行し、「美々川エコ」へと名称変更。併せて定員20名に定員増認可を取得

社会福祉法人美々川福祉会では、以下を基本理念として掲げています。

「美々川福祉会が経営する施設においては、個人の尊厳の保持を旨とし、福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され、その有する能力に応じた自立した生活を営むことができるように支援すること」

支援指針

社会福祉福祉法人美々川福祉会では利用者の方と接する上で、以下の内容を支援指針として掲げています。

一、利用者に対する、いかなる差別、虐待、人権侵害を許さず、人としての権利を擁護します

一、利用者の、一人の人としての人格、可能性、主体性、個性と個別的ニーズを尊重し、個人として個性的に生きられるよう専門的援助を行います

一、利用者の意思を尊重し、自己選択と自己決定に基づいて、その人らしく主体的な生活を営む事が出来るように支援します

一、利用者の年齢、性別、障がいの状況に関わりなく、社会の一員として地域生活を送るための支援を行います

一、利用者が自己の能力を最大限に発揮し、その能力を活用して社会活動に参加できるように支援します

施設紹介

社会福祉法人美々川福祉会が運営している4つの施設の概要を紹介します。

美々川せっけんの生産に携わっている「美々川エコ」に関しては、後ほど別項目で詳しく取り上げます。

障がい者支援施設 美々川福祉園

美々川福祉園の生活風景

美々川福祉園は24時間対応の入所施設です。利用定員は、施設入所支援30名・生活介護40名・短期入所4名となっています。

全室個室で住環境(呼び出しコール、床面素材など)を整備しています。施設内には、浴室のほかにシャワー室も完備。

必要とされる支援や介護を提案しながらも、可能な限り買い物や外出、旅行などの希望も考慮し、その時々の思いが尊重された過ごし方を大切にしている施設です。

また、季節感のある行事を提案し、利用者の方が生活を楽しめる工夫をしています。

障がい福祉サービス事業所 美々川デイセンター

美々川デイセンターの外観画像

美々川デイセンターの事業形態は就労継続支援B型と生活介護で、それぞれ定員は20名です。通所施設として、市内全域に送迎バスを運行しています。

活動内容は、就労継続支援B型事業を中心とした工賃を獲得する作業と日中活動となりますが、事業所単位で明確な分類をおこなっているわけではありません。

原則半年に一度、ご本人とご家族の要望や悩みに基づいて作成している個別支援計画と、「誰と何をして過ごしたいか」といったその時々のご本人の意思を伺い、それらに基づいて活動内容を決定しています。

工賃獲得の機会として、主力の菌床椎茸栽培を中心に、ハスカップの栽培やジャム作りなど、6種類ほどの作業を提案しています。菌床椎茸については、市内量販店のほか、市場を介して道外への出荷もおこなっています。

共同生活援助ウイング

共同生活援助ウイングは、グループホームと呼ばれる施設です。現在18ヵ所にて、障がいを持たれる方が単独またはお二人で生活されています。

施設ではなく「家」であることを大切にしたいというコンセプトから、一般住宅の居室を賃貸し、それぞれに世話人を配置する形で利用者の方の生活を支えています。

一般住宅の居室を賃貸し、グループホームとして使用するためには、障がいに対する不動産オーナーやアパート住人の理解が極めて重要です。

生活の場については、預貯金の状況や市街地への外出頻度に関わる要望及び、誰と住みたいかなど、ご本人の希望を聞き決定しています。

利用者の中には一般就業している方や、日中の福祉サービスを利用されている方々がおりますが、日中や夕方の外出であっても、必要に応じて職員が付き添うことで自己実現を図っています。

サポートセンター フォレスト

サポートセンター フォレストの外観画像

サポートセンターフォレストは、美々川せっけんの製造をおこなっている美々川エコの機能整備事業に加え、共同生活援助ウイングの拠点整備事業をおこなっている施設です。美々川エコの隣接地に建設し、令和3年3月12日にオープンしました。

広大な森林を意味する「フォレスト」という名前のとおり、建物は森や緑をイメージして建てられています。

利用者の方々の生活がより豊かになるために様々なサポートをおこなう施設です。

美々川エコについて

美々川エコの生活風景

美々川せっけんは「美々川エコ」という施設で作られています。ここはどのような施設なのでしょうか。

施設概要

美々川エコは障がい福祉サービス事業所で、事業形態を生活介護とした定員20名の通所事業所です

「美々川せっけん」の製造を通して、地域で生活する障がいを持つ方が社会に参加できる場を提供しています。また、利用者の方々の社会参加を促進するために、社会的適応性を高める支援もおこなっています。

日中活動を通して生活機能や身体機能の向上と維持、さらに地域生活に関わる生活の基盤づくりをサポートする事業所です。

施設紹介

美々川エコは、美々川デイセンターにおける椎茸栽培同様、法人開設初期の段階から石けんづくりに取り組んでいます。

平成20年に分場エコとして現在の立地場所に移転し、その後、障害者自立支援法に基づく新事業体系移行に伴い、「美々川エコ」に名称を変更しました。

通所施設であることから、市内全域に送迎車を運行しています。乗降場所は「最寄りのバス停留所・ご自宅前・ご自宅内までの介護」のいずれかの選択して契約する形式です。

美々川エコは、生活介護でありながらも工賃を獲得する機会を提供することで、責任感や達成感を得てほしいという思いで運営されています。工賃を現金で受け取る機会にも多くの学びがあると考え、工賃還元に継続して取り組んでいます。なお、近況の工賃は月5,000円から20,000円です。

知的障がいのほか、難聴や弱視、四肢麻痺、下肢麻痺などの身体障がいや精神障がいといった、さまざまな障がいを持つ方々が一緒に働いています。

18歳から68歳と幅広い年齢層の方が利用していることから、活動内容も生活上の支援に留まらず、機能維持など、専門的な支援も実施しています。

また、買物や体育館・公園・海・パークゴルフなどへの外出や、花卉(花が咲く観葉植物)・作物の栽培など、多岐に渡る活動も提案しているのが特徴です。活動内容については利用者それぞれの、その時々の要望を尊重しています。

美々川エコの就労製品「美々川せっけん」について

美々川せっけんの製品画像

美々川エコで作られる、障がいを持つ方の就労製品「美々川せっけん」は、一つひとつ丁寧に作り上げられています。人にも環境にもやさしいだけでなく、その効果についても高い評判を受けている、多くの人に愛されている製品です。

美々川せっけんとはどのような製品なのか、上手な使い方と併せてご説明していきます。きっとあなたも使ってみたくなるはずです。

製品の特徴

美々川せっけんは天然油脂をリサイクルして作るエコな石鹸です。北海道の学校給食会から食廃油の提供を受け、人体への影響の少ない薬品を用いて、時間をかけて釜でじっくりと炊き上げます。

施設名に「エコ」と入っているとおり、美々川エコはSDGsという言葉が叫ばれ始める以前から「エコ活動」を意識して石けんづくりをおこなっていました。

美々川エコが一つひとつ丁寧に作り上げているのは、合成界面活性剤を使用しない、人体や地球環境への負荷軽減が期待できる製品です。

上手な使い方

人と環境にやさしい「美々川せっけん」の上手な使い方をご紹介します。

洗濯の際は、水30ℓに対して、美々川せっけん25gを目安に使用します。泡はあまり出ませんが、洗浄力は抜群です。

洗濯以外に使う場合は、ティースプーン1〜2杯をお湯で溶かすか、スポンジに直接つけるか、もしくは直接振りかけて使用します。「すごく良く落ちる」と圧倒的な高評価を集めているのが、キッチン周りの汚れ落としです。

注意点として、洗濯物をせっけん液に長時間つけておくと、色落ち・再汚染の原因になることがあります。色もの・柄ものはつけ置きしないでください。

美々川せっけんは、一般財団法人日本食品分析センターによる毒性試験済みで、安心して使用できます。

ふるさと納税返礼品にも(苫小牧市)

「美々川せっけん」は苫小牧市のふるさと納税の返礼品にも選ばれています。

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄附ができる制度のことです。手続きをすると所得税や住民税の還付・控除が受けられるほか、自治体から地域名産品などの「お礼の品」がもらえるのが特徴です。

「苫小牧市を応援したい!貢献したい!」という方は、人にも環境にもやさしい「美々川せっけん」の選択をぜひ検討してみてください。

まとめ

北海道苫小牧市で、障がいを持たれる方々が作り続けてきた商品「美々川せっけん」は、一つひとつ手作業で心を込めて製造されています。そのため、大量生産はできませんが、美々川エコの職員と利用者が誇りと自信をもっておすすめする商品です。

粉せっけんのため、使用するにあたって多少の手間と時間がかかりますが、一手間ひと手間を丁寧に織りなすスローライフも良いもの。ぜひ「汚れの落ち」に着眼して一度使ってみてください。

気になるけど、なかなか話しづらい。けどとても大事な「お金」のこと。 日々の生活の中の身近な節約術から、ちょっと難しい金融知識まで、知ってて得する、為になるお金の情報を更新していきます。

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